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Luv Bad Bitches - Future, Metro Boomin & Brownstone 【和訳・解説】

Artist: Future, Metro Boomin & Brownstone

Album: WE STILL DON’T TRUST YOU

Song Title: Luv Bad Bitches

概要

本作「Luv Bad Bitches」は、サプライズリリースされた第2弾アルバム『WE STILL DON'T TRUST YOU』に収録された、90年代R&Bのノスタルジーと現代のトラップ・ライフスタイルを融合させたメロウな一曲である。最大の特徴は、1994年に大ヒットしたR&Bグループ・Brownstone(ブラウンストーン)のクラシック「If You Love Me」のボーカルを大胆にサンプリングし、再構築している点だ。「良い子(Good girls)も好きだが、やはり毒のある魅力的な女(Bad bitches)を愛してしまう」というFutureの永遠のテーマ(Toxicな女性観)が、Metro Boominの浮遊感あるビート上で展開される。MDMAによる疑似恋愛や、金で繋ぎ止める虚無感といったトラップスターのリアルな孤独を描き出し、R&Bとヒップホップの境界線を曖昧にする本作は、アルバムの中でも際立った官能性と哀愁を放っている。

和訳

[Intro]

I like good girls, I like good girls
良い子(グッド・ガールズ)も好きだよ、良い子も悪くない
※Brownstoneのボーカルを切り刻み、ピッチシフトさせたサンプリング。原曲の「If You Love Me」の切実な愛のメッセージを、Futureの退廃的な価値観に合わせて再構築している。

Like good girls, but I love bad bitches
良い子も好きだが、俺はバッド・ビッチを愛してるんだ
※「bad bitches」はヒップホップ・スラングで、外見が最高に魅力的で、自信に満ち、時には危険な香り(毒性)を漂わせる自立した女性のこと。Futureの音楽キャリアを貫く究極の女性の好みが提示される。

Love bad bitches
バッド・ビッチを愛してる
※イントロ。

I love, love bad bitches
俺はバッド・ビッチを愛してるんだよ
※イントロ。

I like good girls, I like good girls
良い子も好きだよ、良い子も悪くない
※イントロ。

[Chorus]

I like good girls, I like good girls
良い子も好きだよ、良い子も悪くない
※コーラスの入り。

I like good girls (Yeah)
良い子も好きだ(Yeah)
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Ayy)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Ayy)
※コーラスの反復。

I like good girls, I like good girls
良い子も好きだよ、良い子も悪くない
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Ayy)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Ayy)
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Yeah)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Yeah)
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Ayy)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Ayy)
※コーラスの反復。

I like good girls, I like good girls
良い子も好きだよ、良い子も悪くない
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Ayy)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Ayy)
※コーラスの反復。

[Verse 1]

Let's gеt so drunk we forget to fuck
ヤるのを忘れちまうくらい、限界まで酔っ払おうぜ
※単なる肉体関係(セックス)を超えて、ドラッグや酒による強烈な没入感を求めている。Future特有の退廃的なロマンティシズム。

I need an excusе to wake up next to you
お前の隣で目覚めるための「口実」が欲しいんだ
※素面(シラフ)で純粋な愛情を表現することができないトラップスターの不器用さ。酒のせいにしないと、朝まで一緒にいる理由が作れないという孤独。

Let's do some X so we can feel in love
X(エクスタシー)をキメて、恋に落ちた気分を味わおうぜ
※「X」はMDMA(エクスタシー)のこと。服用すると強烈な多幸感や他者への親近感(エンパソゲン効果)がもたらされる。自然な感情ではなく、化学物質によって「疑似的な愛(feel in love)」を作り出すという、極めて有毒(Toxic)な恋愛観。

Gotta get this shit up off my chest with you, no lie
お前と一緒にいると胸のつかえが下りるんだ、嘘じゃねぇ
※誰にも本音を明かせないパラノイア(人間不信)の中で、この「バッド・ビッチ」にだけは心を許しているという告白。

I went new condo just 'cause she a vibe (Uh)
あいつのバイブスが最高だからってだけで、新しいコンドミニアムを買ってやった(Uh)
※「condo」は高級分譲マンション。気に入った相手には、家一軒をあっさりと買い与える圧倒的な富のフレックス。

I went AP just so I could see you smile (Uh, uh)
お前の笑顔が見たくて、AP(オーデマ・ピゲ)を買ったんだ(Uh, uh)
※世界最高峰の高級時計(Audemars Piguet)をプレゼントし、物質的な力で女性を喜ばせようとする。

Don't know how long that money I keep around
この金がいつまであいつを俺に惹きつけておけるか分からねぇが
※【深い虚無感】相手の心が自分自身ではなく「金」に向いていることを残酷なまでに自覚している。金が尽きれば(あるいは与えるのをやめれば)去っていくというトラップスターの孤独の描写。

But I'm glad I got you here with me right now
それでも今、お前が俺のここにいてくれて嬉しいぜ
※偽りの関係(疑似恋愛)であっても、現状の孤独を紛らわしてくれる存在に感謝している哀愁。

[Refrain]

Uh, shit just not the same with her
Uh、あいつといると何もかもが違って感じるんだ
※他の有象無象の女性たち(Good girls)とは一線を画す魅力。

Brand new titties, she changin' up
新品のパイオツ、あいつはどんどん変わっていく
※美容整形(豊胸手術)の費用を出してやり、自分好みの完璧な「バッド・ビッチ」へとカスタマイズしていくピンプ(ポン引き)的な支配欲。

Ain't no name, I gave her one
名もなき女だったが、俺が名前(名声)を与えてやったのさ
※無名だった女性を、自身の財力とインフルエンスによってSNS等で一躍有名(セレブ)に押し上げたという権力の誇示。

Ooh, she did her thang with me
Ooh、あいつは俺に最高の奉仕をしてくれたぜ
※ベッドでの極上のテクニック。

Treat you good, you play with me
優しくしてやっても、お前は俺を弄ぶんだな
※金品を与え尽くしても完全に心をコントロールすることはできない、バッド・ビッチ特有の気まぐれさに翻弄される様子。

Good girl, that's okay with me
良い子(グッド・ガール)か、まぁそれも悪くねぇ
※素直で従順な女性も悪くはないと譲歩しつつ、次のラインへのフリとする。

Bad bitches get everything
だがバッド・ビッチこそが、すべてを手に入れるんだ
※最終的にFutureの心(そして莫大な財産)を完全に掌握するのは、一筋縄ではいかない「バッド・ビッチ」であるという究極の結論。

[Chorus]

I like good girls, I like good girls
良い子も好きだよ、良い子も悪くない
※コーラスの反復。

I like good girls
良い子も好きだ
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Yeah)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Yeah)
※コーラスの反復。

I like good girls, I like good girls
良い子も好きだよ、良い子も悪くない
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Yeah)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Yeah)
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Yeah)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Yeah)
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Yeah)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Yeah)
※コーラスの反復。

I like good girls, I like good girls
良い子も好きだよ、良い子も悪くない
※コーラスの反復。

But I love, love, love bad bitches (Yeah)
だが俺はバッド・ビッチを愛してるんだ(Yeah)
※コーラスの反復。

[Bridge]

Bad bitches get everything
バッド・ビッチこそが、すべてを手に入れるんだ
※ブリッジ。楽曲のメッセージを強調する。

Bad bitches get everything
バッド・ビッチこそが、すべてを手に入れる
※ブリッジの反復。

[Verse 2]

I done went new penthouse just 'cause she a vibe (Uh)
あいつのバイブスが最高だからってだけで、新しいペントハウスを手に入れた(Uh)
※Verse 1のコンドミニアムから、さらにグレードアップした最上階のペントハウスへと散財がエスカレートしている。

I went Bulgari just to switch out styles (Uh, uh, yeah)
スタイルを変えるために、ブルガリ(Bulgari)を買ってやった(Uh, uh, yeah)
※オーデマ・ピゲだけでなく、イタリアの高級宝飾品ブランド・ブルガリを与え、女性のファッションを自在にコーディネートする。

Don't know how long these racks gon' keep her around (Freebandz)
この札束(ラックス)がいつまであいつを繋ぎ止めておけるか分からねぇが(フリーバンズ)
※「racks」は1000ドルの札束。「Freebandz」はFutureのレーベル名。再び顔を出すパラノイアと虚無感。

But I'm glad that you ride with me now (Yeah)
でも今、お前が俺に乗って(ついてきて)くれて嬉しいぜ(Yeah)
※「ride」は車に同乗すること、性行為、そして困難な状況でも共に行動する(ride or die)ことのトリプルミーニング。

[Refrain]

Uh, shit just not the same with her
Uh、あいつといると何もかもが違って感じるんだ
※リフレインの反復。

Brand new titties, she changin' up
新品のパイオツ、あいつはどんどん変わっていく
※リフレインの反復。

Ain't no name, I gave her one
名もなき女だったが、俺が名前(名声)を与えてやったのさ
※リフレインの反復。

Ooh, she did her thang with me
Ooh、あいつは俺に最高の奉仕をしてくれたぜ
※リフレインの反復。

Treat you good, you play with me
優しくしてやっても、お前は俺を弄ぶんだな
※リフレインの反復。

Good girl, that's okay with me
良い子か、まぁそれも悪くねぇ
※リフレインの反復。

Bad bitches get everything
だがバッド・ビッチこそが、すべてを手に入れるんだ
※リフレインの反復。

[Outro]

Bad bitches get everything
バッド・ビッチこそが、すべてを手に入れるんだ
※Brownstoneのノスタルジックなサンプリングの余韻と、ストリートの究極の真理(バッド・ビッチ至上主義)を残し、楽曲が静かにフェードアウトしていく。