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This Sunday - Future & Metro Boomin 【和訳・解説】

Artist: Future & Metro Boomin

Album: WE STILL DON’T TRUST YOU

Song Title: This Sunday

概要

「This Sunday」は、R&B/メロディック・トラップの要素を前面に押し出した第2弾アルバム『WE STILL DON'T TRUST YOU』に収録された、一見すると豪奢でメランコリックなラブソングである。しかし、その実態はDrakeに対する極めて残酷で計算高い「心理戦」だ。コーラス部分でFutureは、Drakeが2016年に大ヒットさせた「Feel No Ways」のメロディと歌詞を完全に引用している。実は、この「Feel No Ways」の原型(リファレンス・トラック)を提供し、メロディを構築したのはFuture本人なのだ。長年伏せられていたこの事実を、反Drakeを掲げる本作で堂々と公式リリースすることで、Futureは「お前の代表曲を作った(ゴースト・アーキテクト)のは俺だ」と世界中に証明してみせた。「お前がムカついてるのは分かってるぜ(Know a nigga feel a way)」というコーラスは、かつて提供したフローを武器として奪い返し、腹を立てるDrakeを冷ややかに嘲笑う最高のスニークディスとして、ヒップホップ史に残る痛烈な一撃となっている。

和訳

[Intro]

You know
分かってるだろ

I don't give a fuck about blowin’ this money, nigga, you know
この金を吹き飛ばすことなんて全く気にしちゃいねぇんだよ、なぁ、分かってるだろ
※圧倒的な富の余裕。金を散財することに対する無頓着さ。

I'll buy a brand-new 'Rari this Sunday, you know
今週の日曜日には、新車のフェラーリを買ってやるさ、分かってるだろ
※タイトルの回収。「This Sunday(今週の日曜)」という日常的なタイミングで、数千万のスーパーカーを衝動買いできるという桁外れのフレックス。

Yeah
イェー

[Verse 1]

Told ’em when I came
俺が現れた時、奴らに言ってやったのさ
※ストリートに凱旋したときの情景。

I'ma come through flashin' through the city in a brand-new G Wagen
新車のGクラス(ゲレンデ)で、この街をピカピカに輝きながら駆け抜けてやるってな
※「G Wagen」はメルセデス・ベンツ・Gクラス。成功の象徴として地元(アトランタ)に凱旋する。

I told the bitch take a timeout
俺はあのビッチに「少し休んでろ」って言ったんだ
※「take a timeout」は落ち着け、少し距離を置けという指示。女をコントロールする余裕。

She need to find out what make a rich nigga like me happy
俺みたいな金持ちの男をどうやって満足させるか、あいつは学ぶ必要があるからな
※自分が尽くすのではなく、相手に自分を喜ばせる方法を考えさせるという王様的な態度。

Heard you been goin' to the gym, doin' yoga
ジムに通ってヨガをやってるらしいな
※女性が自分の体型を維持しようと努力していることを知っている。

Got a trainer on deck, baby, tell me where you goin'
専属のトレーナーもつけてるんだろ、ベイビー、どこを目指してんだ?
※「on deck」は準備万端で。自分に気に入られるために必死に自分磨きをしている女性へのある種の冷やかし。

Hope you go to Pluto, when you come, just throw it
Pluto(俺のところ)まで来てくれるといいがな。来たら、ただケツを振ってくれ
※「Pluto」はFutureの別名(冥王星)。「throw it」はお尻を振る(twerk)こと。

Got her trippin' off them Xans and it's hard not to show it
あの女をザナックスでブッ飛ばせてやった、隠そうとしても無理だぜ
※「Xans」は抗不安薬ザナックス。ドラッグを与えて女性をハイにさせ、完全に支配下に置いている状態。

Know you wanna come through, chill with the crew
俺のところに来て、クルーと一緒に遊びたいのは分かってるさ
※自分のインナーサークル(Freebandzや仲間たち)に加わること自体がステータス。

Gettin’ high every day just a part of what we do
毎日ハイになるのは、俺たちの日常のほんの一部でしかねぇ
※ドラッグの蔓延するライフスタイル。

Gettin’ fly every day just a part of what we do
毎日最高にキメるのも、俺たちの日常の一部だ
※「fly」はファッションやスタイルが洗練されていること。

Have a party every day, throwin' money out the roof
毎日パーティーを開き、屋根から札束をばら撒く
※オープンカー(またはサンルーフ)から金をばら撒く豪遊。

Screamin’, "Money ain't a thing," we ain't worried 'bout you
「金なんて気にしてねぇ」って叫びながらな。お前のことなんて心配しちゃいねぇよ
※Jay-Zのクラシック「Money Ain't a Thang」の引用。敵や元カノに対して、自分たちは全く気にかけていない(unbothered)というアピール。

Niggas came out the gutter, seen my dreams come true
どん底(ドブ)から這い上がってきた野郎どもが、俺の夢が叶うのを見たんだ
※「gutter」はスラムや貧困のどん底。そこから頂点に立ったという生々しい成り上がり。

Where they dyin’ over colors, either red or it's blue
赤か青か、色の違いだけで殺し合ってるような場所からな
※【ギャング・カルチャー】「red」と「blue」はそれぞれロサンゼルス発祥の二大ギャング、Bloods(ブラッズ:赤)とCrips(クリップス:青)のシンボルカラー。些細な縄張りや色の違いで命が奪われるストリートの過酷な現実。

Pulled a gun out on his brother, now he think he got the juice
自分の兄弟に銃を突きつけて、今じゃ自分が権力(ジュース)を握ったと勘違いしてやがる
※「got the juice」は権力やリスペクトを得ること(映画『Juice』由来)。ストリートで仲間(brother)を裏切ってのし上がろうとする血生臭い裏切り。Redditでは、この「兄弟への裏切り」がDrakeとの関係悪化(兄弟のような関係だったが、Drakeが裏切った)を暗喩しているという考察もある。

[Chorus]

Feel a way, feel a way
ムカついてるんだろ、気に食わねぇんだろ
※【Drakeへの歴史的スニークディス】「feel a way」は「気を悪くする、不快に思う」というスラング。このコーラスはDrakeの2016年のヒット曲「Feel No Ways」のメロディと歌詞を完全に引用(補作)している。「Feel No Ways」は元々FutureがDrakeのために提供したリファレンス・トラック(仮歌)が元になっており、RedditやGeniusのコアファンを熱狂させた。自分が作ったメロディを取り戻し、Drakeに向けて「俺たちのせいでイラついてるんだろ」と挑発する、最高に皮肉で残酷な心理戦である。

Know a nigga feel a way, feel a way
あの野郎がムカついてるのは分かってるぜ、気分を害してるのさ
※Drake(あるいは敵対者)が自分たちのアルバムやディスによって感情を乱している(feel a way)ことを楽しんでいる。

Told my niggas, sip away, sip away
俺はダチに言ってやった。「そんなの気にするな、シロップでもすすってろ」ってな
※「sip away」はリーン(コデインシロップ)を飲むこと。「敵がどう思おうと、俺たちはただハイになってやり過ごす(unbotheredである)」という余裕の対比。

Pour it up, sip away, sip away
注ぎな、すすり続けろ、すすり続けろ
※同上。Drakeの「Feel No Ways」のメロディに乗せてドラッグの摂取を歌うという、トラップスターならではの強烈なアレンジ。

Feel a way, feel a way
ムカついてるんだろ、気に食わねぇんだろ

Know a nigga feel a way, feel a way
あの野郎がムカついてるのは分かってるぜ、気分を害してるのさ

Told my niggas, sip away, sip away
俺はダチに言ってやった。「そんなの気にするな、シロップでもすすってろ」ってな

Pour it up, sip away, sip away
注ぎな、すすり続けろ、すすり続けろ

[Refrain]

You know
分かってるだろ

I don't give a fuck about blowin' this money, nigga, you know
この金を吹き飛ばすことなんて全く気にしちゃいねぇんだよ、なぁ、分かってるだろ

I'll buy a brand-new 'Rari this Sunday, nigga, you know
今週の日曜日には、新車のフェラーリを買ってやるさ、なぁ、分かってるだろ

You know
分かってるだろ

I'll buy a brand-new Ferrari this Sunday
今週の日曜日には、新車のフェラーリを買ってやるさ

[Verse 2]

Soon as you land, baby, I'ma send a driver
お前が飛行機を降りたらすぐ、運転手を迎えに行かせるよ、ベイビー
※遠方から女性を呼び寄せるVIP待遇。

Standin' on the stage, I got money, I got power
ステージの上に立つ俺には、金もあるし権力もある
※ヒップホップの頂点に君臨するスターのステータス。

I got money, I got power
俺には金がある、権力があるんだ

Turn a bad girl good, I got the power of messiah
不良な女(バッド・ガール)を良い子(グッド)に変えてやる。俺には救世主(メサイア)の力があるからな
※「Messiah」はキリストなどの救世主。自分の圧倒的な富とカリスマ性によって、どんな女性でも従順に改心させることができるという「ゴッド・コンプレックス(神のような全能感)」。

Fuck me bad, do me good, girl, I'm just kinda biased
淫らにヤッてくれ、最高に気持ちよくしてくれよ。俺は少し偏見(バイアス)を持ってるからな
※自分の好みの扱い(従順かつエロティックな奉仕)を求める我儘な要求。

Have some shit come through, baby, if you down to try it
ブツ(ドラッグ)も届けてもらうぜ、ベイビー、お前が試す気があるならな
※女性にドラッグの快楽を教え込もうとする誘惑。

Pick one, I'll pick a few, baby, if you down to try it
好きなのを一つ選びな、俺はいくつか選ぶから。お前が試す気があるならな
※錠剤(ピル)やドラッグの選択肢を与え、一緒にハイになろうとする悪魔的な囁き。

Take my shirt off on these hoes like a savage
ビッチ共の前でシャツを脱ぎ捨てる、まるで野蛮人(サベージ)のようにな
※ライブ中やパーティで上裸になるFutureの定番のパフォーマンスと野性味の誇示。

Wake up on another night, last week, I forget it
また別の夜に目を覚ます。先週のことなんて、もう忘れちまったよ
※ドラッグとセックスに溺れ、日々の記憶が曖昧になっている退廃的な生活。

I know my last freak was pretty, let me hit it in the back of Lenox
前にヤッた変態ビッチも可愛かったな。レノックス・モールの裏でヤらせてもらったぜ
※「Lenox」はアトランタにある高級ショッピングモール「Lenox Square」。買い物ついでに車の中で女性を抱くという生々しい地元でのフレックス。

Baby, let me do it how I want it, that's the way I get it
ベイビー、俺のやりたいようにヤらせてくれ。それが俺のスタイルだからな
※相手の都合は考慮せず、自分の欲求を100%優先するボスの態度。

Come through, low-key busy, what I call committed
こっちに来な、密かに忙しいんだ。俺に言わせりゃこれが「コミット(献身)」ってもんさ
※「low-key busy」はドラッグディールや音楽で裏で忙しいこと。複数の女を抱きながらも、ビジネス(ハッスル)への献身だけは忘れていないという言い訳。

When I'm in your city, do it Biggie like my name—
お前の街にいる時は、「ビギー」みたいに派手にヤるぜ、まるで俺の名前が—
※【レジェンドの引用】「Biggie」はThe Notorious B.I.G.のこと。彼のようにデカく(Bigに)豪遊し、街を支配するという意味。次のラインへのブリッジ。

Any time I'm in it, I'ma kill it, I just gotta kill it
いつだって俺が参加する時は、完璧にキメる(殺す)。どうしてもキメなきゃならねぇんだ
※「kill it」はビートを完璧に乗りこなすこと、またはベッドで相手を圧倒すること。

Fuckin' with the realest, can't be trippin', girl, get out your feelings
「本物」とヤッてるんだ、取り乱すんじゃねぇ。なぁ、感情的になるのはやめとけよ
※「get out your feelings」は「感情的になるな、未練を持つな」という意味。関係に愛を求めてヒステリックになる女性に対し、あくまでドライな関係を維持するよう突き放す。

[Refrain]

Know
分かってるだろ

I don't give a fuck about blowin' this money, bitch, you know
この金を吹き飛ばすことなんて全く気にしちゃいねぇんだよ、ビッチ、分かってるだろ

I'll buy a brand-new Ferrari this Sunday, bitch, you know
今週の日曜日には、新車のフェラーリを買ってやるさ、ビッチ、分かってるだろ

[Outro]

Turn a bad girl good, I got the power of messiah
不良な女を良い子に変えてやる。俺には救世主の力があるからな

Fuck me bad, do me good, girl, I'm just kinda biased
淫らにヤッてくれ、最高に気持ちよくしてくれよ。俺は少し偏見を持ってるからな

Have some shit come through, baby, if you down to try it
ブツ(ドラッグ)も届けてもらうぜ、ベイビー、お前が試す気があるならな

Pick one, I'll pick a few, baby, if you down to try it
好きなのを一つ選びな、俺はいくつか選ぶから。お前が試す気があるならな