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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

WTFYM - Future & Metro Boomin 【和訳・解説】

Artist: Future & Metro Boomin

Album: WE DON'T TRUST YOU

Song Title: WTFYM

概要

本作「WTFYM (What The Fuck You Mean)」は、ヒップホップ界に激震を走らせた歴史的アルバム『We Don’t Trust You』の通常盤を締めくくる、威圧感と達成感に満ちたアウトロ・トラックである。Metro Boominの冷徹でミニマルなビート上で、Futureはストリートの底辺から成り上がり、仲間(Metroを含む)をミリオネアへと導いた自身の絶対的な権力と富を誇示する。「What the fuck you mean?(お前、マジでどういう意味だ?)」という強烈なリフレインは、彼らの実力やストリート・クレドを疑うすべてのフェイクな同業者(特にDrake)に向けられた最終通告として機能している。アトランタのレジェンドとしての揺るぎない地位、ドラッグ・カルチャーへの深い言及、そして何よりMetro Boominとの血よりも濃い兄弟の絆(モブ・タイズ)が、冷たい炎のように静かに燃え盛る名曲だ。

和訳

[Intro]

Pluto
Pluto
※Futureの別名。

Got these diamonds on my teeth, yeah (Yeah, yeah)
俺の歯にはこのダイヤモンドが輝いてるぜ、yeah (Yeah, yeah)
※グリルズの誇示。

I got diamonds on my teeth, yeah (Yeah, yeah)
俺の歯にはダイヤモンドが輝いてるぜ、yeah (Yeah, yeah)
※イントロの反復。

I got diamonds on my teeth, yeah (If Young Metro don't trust you, I'm gon' shoot you, let me explain)
俺の歯にはダイヤモンドが輝いてるぜ、yeah(もしヤング・メトロがお前を信用しないなら、俺がお前を撃ち殺す。説明させてくれ)
※【伝説のタグの回収】アルバムの1曲目で宣戦布告として鳴り響いたプロデューサー・タグが、最終曲のイントロで再び挿入される。「Metroを裏切った奴は俺が殺す、なぜなら…」という理由(アルバムを通して語られてきた不信感と自分たちのリアルさ)を、この曲で最終的に説明(explain)するという構造。

It's so hard gettin' sleep, yeah (Let me explain)
眠りにつくのがすげぇ難しいんだ、yeah(説明させてくれ)
※ドラッグやパラノイアによる不眠。

When you always gettin' geeked, yeah (Send it up)
いつだってギーク(ハイ)になってるからな、yeah(ブチ上げろ)
※「geeked」は薬物で極度にハイになっている状態。

Moon rocks on my feet, yeah (Moon)
足元にはムーンロックだ、yeah(月だぜ)
※「Moon rocks」は強力なマリファナの加工品、または宇宙(Pluto)空間を歩くほどの浮遊感、あるいはダイヤモンドを敷き詰めた特注のスニーカーのメタファー。

Got that Draco on the seat, yeah (Boom, boom)
助手席にはドラコ(AK-47)を乗せてるぜ、yeah(Boom, boom)
※「Draco」はルーマニア製の小型AK-47。常に重武装している警戒心。

Yeah, yeah
Yeah, yeah
※イントロの締め。

[Verse 1]

I'm from the bottom, you can get your door knocked
俺は底辺の出身だ、お前もいつドアを蹴り破られるか分からねぇぞ
※ゲットーからの成り上がりと、敵への襲撃の警告。

Won't like to talk to cops even in the road block
検問に引っかかった時でさえ、サツと口を利くのはごめんだね
※ストリートの「ノー・スニッチ(警察と協力しない)」の掟の徹底。

I put in more work, went and bought a drop top (Got that drop top)
俺はさらにハッスル(仕事)して、オープンカーを買いに行ったんだ(ドロップトップを買ったぜ)
※非合法な仕事(work)で稼ぎ、高級車を手に入れるハスラーの成功。

New millennium, yeah
新しいミレニアム(千年紀)だ、yeah
※時代の最先端、あるいは2000年代初頭のクラシックなハスラーのバイブス。

Please don't penny-pinch, yeah
頼むからケチケチすんなよ、yeah
※「penny-pinch」は小銭をケチること。大金持ちの豪快な金銭感覚。

I made all the films, yeah
俺がすべての映画(ポルノ)を作ったんだ、yeah
※女性たちとの性的なビデオテープ(sextape)を量産してきたというフレックス。

I was born a pimp, yeah (Pimp)
俺は生まれながらのピンプ(ポン引き)さ、yeah(ピンプ)
※女性を完璧にコントロールする才能。

I'm goin' off the end
俺は限界(エッジ)を超えて突き進んでる
※誰にも到達できない境地への到達。

I've been in the gym, yeah
俺はずっとジムにいたんだ、yeah
※「gym」は文字通りの筋トレだけでなく、ストリートやスタジオで休むことなく己を鍛え上げ(ハッスルし)てきたことのメタファー。

I've been liftin' money, yeah
俺は金をリフティング(持ち上げ)してきたんだ、yeah
※ダンベルの代わりに重い札束を持ち上げて筋トレしているという、成金的なワードプレイ。

Metro flippin' money, yeah
Metroも金をフリップ(倍増)させてるぜ、yeah
※相棒のMetro Boominも同様に大成功を収めている。

Perky, sippin' muddy, yeah
パーコセットに、濁ったマッド(リーン)をすすってる、yeah
※定番のドラッグ・コンボ。

I'm supposed to flood it, yeah
俺はすべてをダイヤで水浸し(フラッド)にする宿命なんだ、yeah
※「flood it」は時計やチェーンをダイヤモンドで隙間なく埋め尽くすこと。

I was over-busted, ah
限界を超えてバストダウン(カスタム)してやった、ah
※ジュエリーの過剰な装飾。

Bust it down and flood it, ah
バストダウンして、水浸しにしてやる、ah
※同上。

Everything was studded, ah
すべてがダイヤで覆われてる、ah
※同上。

We so star-studded, yeah
俺たちはスターだらけだぜ、yeah
※「star-studded」は星(スター)が散りばめられている、つまり大物ばかりが揃っている状態。Freebandzやこのアルバムの豪華な客演陣を指している。

I got pinky rings, ah (I got)
俺にはピンキーリングがある、ah(持ってるぜ)
※マフィアのボスや成功者の象徴である小指の指輪。

Got my ring finger, ah (Got my)
薬指のリングもな、ah(持ってるぜ)
※同上。

Got my fur drippin', ah (Got my)
俺の毛皮のコートが滴り落ちてるぜ、ah(持ってるぜ)
※「drippin'」はファッションが最高にイケている状態。

Got my nigga sippin' (My dog)
俺のダチもシロップをすすってる(俺の兄弟)
※仲間たちとドラッグを共有する絆。

Diamonds all over me (Dog)
全身ダイヤまみれだ(兄弟)
※フレックスの連続。

Sauce all over me (Dog)
全身ソース(スタイル)まみれだ(兄弟)
※「sauce」は独自の魅力やファッションセンス。

Drip all over me (Dog)
全身ドリップ(魅力)まみれだ(兄弟)
※同上。

You can't roll with me
お前は俺とはつるめねぇよ
※格下やフェイクな人間への拒絶。

I got your ho with me (Got your ho)
お前のビッチは俺と一緒にいるぜ(お前の女だ)
※敵対者へのNTR(寝取り)ディス。

You can't roll with me (You can't roll)
お前は俺とはつるめねぇよ(つるめねぇ)
※反復。

Got your ho with me (Got your ho, for sure)
お前のビッチは俺と一緒にいるぜ(お前の女だ、間違いねぇ)
※反復。

[Chorus]

Let my bitch try some codeine, she rock new Celine
俺のビッチにコデインを味見させてやる、あいつは新作のセリーヌを着こなしてるぜ
※女性を自身のダークでラグジュアリーなライフスタイルに染め上げる。

Made my dog a millionaire, what the fuck you mean?
俺のダチをミリオネアにしてやったんだ、お前、マジでどういう意味だ?
※【曲のコアテーマ】自分の成功を独り占めするのではなく、Metro Boominをはじめとする仲間(dog)全員を億万長者に引き上げたという圧倒的なボスの器。「お前ら(Drakeら)は俺の実力を疑ってるのか?」という強い怒りとプライド。

She just fucked a millionaire, what the fuck you mean?
あの女はミリオネアとヤッたばかりだぜ、お前、マジでどういう意味だ?
※女性にとっても自分と寝ることが最大のステータスであるという事実。

Bustin' bales down in the bath, what the fuck you mean?
バスタブの中でベール(大量のマリファナ)を切り分けてるんだ、お前、マジでどういう意味だ?
※「bales」は圧縮された巨大なマリファナの束。豪邸の豪華なバスタブを、ドラッグの仕分け作業場として使っているというストリートと富の融合。

I went crazy in the trap, what the fuck you mean?
俺はトラップ(密売所)で狂ったように稼いだんだ、お前、マジでどういう意味だ?
※自分の過去のハッスルを疑う余地などないという主張。

My lil' brother'll rob you now, what the fuck you mean?
俺の弟分が今すぐお前を強盗してやるよ、お前、マジでどういう意味だ?
※自分が直接手を下さずとも、血の気の多い若い衆がいつでも敵を襲撃できるという権力。

Drinkin' lean and poppin' tabs, what the fuck you mean?
リーンを飲み、タブ(LSDやピル)をキメてる、お前、マジでどういう意味だ?
※極限のドラッグ・ライフスタイル。

Numero uno in the lab, what the fuck you mean? (I'm the one)
スタジオ(ラボ)じゃ俺がナンバーワン(ヌメロ・ウノ)だ、お前、マジでどういう意味だ?(俺がナンバーワンだ)
※ストリートだけでなく、音楽制作の現場においても自分が絶対的な頂点であるという確信。

[Verse 2]

Tie a bandana around my head, they play with 'Tro, they dead (Young Metro)
頭にバンダナを巻く。もしMetro('Tro)に手を出した奴は、確実に死ぬぜ(ヤング・メトロ)
※「bandana」はギャングの抗争(戦争)の準備。「We Don't Trust You」の根幹である「Metro Boominへの絶対的な庇護と連帯」。音楽的な対立を超えて、Metroに危害を加えようとする(あるいはディスる)者は物理的に排除するというFutureの凄まじい忠誠心。

We so icy on these meds, they so broke and scared
俺たちは薬(メッズ)で極限まで冷え切ってる(アイシーだ)。奴らは一文無しでビビり散らしてるぜ
※「icy」は大量のダイヤモンドを身につけていることと、ドラッグによって感情が麻痺し冷酷になっている状態のダブルミーニング。

Run my money up instead like I'm on a tread
代わりに俺の金をルームランナー(トレッドミル)みたいに走らせ(増やし)続けるぜ
※止まることなく無限に金を稼ぎ続けるマシンのような状態。

Put your doggy on a shirt, don't even call the meds
お前のダチをTシャツにプリントしてやる、救急車(メッズ)なんて呼ぶだけ無駄だぜ
※「Put on a shirt」はストリートで殺された仲間の追悼Tシャツ(R.I.P.シャツ)を作ること。敵の仲間を即死させる(救急車を呼んでも間に合わない)という脅迫。

When I'm on a Percocet, I might try Qualitest (Try it)
パーコセットをキメてる時は、クオリテストも試してみるかもな(試すぜ)
※「Qualitest」は咳止めシロップ(コデイン)の製薬会社ブランドの一つ。ドラッグの危険な組み合わせ。

Usually, I be sippin' purple, I'm on pineapple red
普段は紫(パープル)をすすってるが、今日はパイナップル風味の赤だ
※リーンのブランドや味(Hi-TechやWockhardtなど)へのこだわり。

All my family call me, "Pluto," don't you never forget (Pluto)
俺の家族(仲間)はみんな俺を「Pluto(冥王星)」と呼ぶ、絶対に忘れんじゃねぇぞ(Pluto)
※自分の孤高の存在感(別名)を強く刻み込む。

Don't be fabricatin' like I ain't play with the Pyrex
俺がパイレックス(耐熱ガラス)と戯れたことがないなんて、捏造(ファブリケイト)すんじゃねぇよ
※「Pyrex」はクラック・コカインの精製容器。「俺がストリートで実際に手を汚してクスリを作った経験がない(Drakeのようなフェイクだ)」などと嘘を言いふらすなという警告。

Dropped ten thousand on the ground and still in the rap (Rap)
地面に1万ドル落としても、まだラップ・ゲームに居座ってるぜ(ラップ)
※1万ドルの現金などハシタ金としてばら撒いても、全く揺るがない巨万の富。

I'm a boss, I got the crown, I'm still in the trap (Yeah)
俺はボスだ、王冠を手にしたが、それでもまだトラップ(密売所)にいるんだ(Yeah)
※ヒップホップの頂点(王冠)に立っても、ストリートの最前線(トラップ)との繋がりを捨てないというリアルさの証明。

Moonwalkin' with the hammer (Yeah, yeah)
ハマー(銃)を持ったままムーンウォークするぜ (Yeah, yeah)
※「hammer」は拳銃。マイケル・ジャクソンのように華麗なステップを踏みながらも、手には殺傷兵器を握っているというシュールで恐ろしい光景。

Plugged in with the scammers (Yeah, yeah)
詐欺師(スキャマー)たちとも太いパイプがあるぜ (Yeah, yeah)
※麻薬密売だけでなく、クレジットカード詐欺などの知能犯ともネットワークを持っている。

I kill first for Atlanta (Yeah)
俺はアトランタのために真っ先に殺しをやるぜ(Yeah)
※地元アトランタに対する狂信的なまでのレペゼンと自己犠牲。

The serve first in Atlanta, uh
アトランタで一番の「サーブ(クスリの提供)」だ、uh
※アトランタで最高のドラッグを売り捌いているという自負。

T-shirts in Atlanta, uh
アトランタじゃTシャツ(死)だらけだ、uh
※前述の「追悼Tシャツ(死者)」がアトランタのストリートに溢れている過酷な現実。

Thirty-five, you can have 'em (Yeah)
3万5千ドルだ、お前に譲ってやるよ(Yeah)
※1キロのコカイン(bird)のストリートでの卸値。

Raw coke, you can't have it (Can't)
純度100%(ロウ)のコークは、お前には回せねぇよ(ムリだ)
※最高級の不純物なしのドラッグは、信用できる本物のハスラーにしか卸さない。

Gotta rerock, lil' daddy
混ぜ物(リーロック)をして量を増やすんだな、坊や
※「rerock」はコカインに不純物(重曹など)を混ぜて再度固め、量を水増しして利益を上げること。ストリートの若葉マークの売人(lil' daddy)に対する、ある種の残酷なアドバイス。

[Chorus]

Let my bitch try some codeine, she rock new Celine
俺のビッチにコデインを味見させてやる、あいつは新作のセリーヌを着こなしてるぜ
※コーラスの反復。

Made my dog a millionaire, what the fuck you mean?
俺のダチをミリオネアにしてやったんだ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

She just fucked a millionaire, what the fuck you mean?
あの女はミリオネアとヤッたばかりだぜ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

Bustin' bales down in the bath, what the fuck you mean?
バスタブの中でベールを切り分けてるんだ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

I went crazy in the trap, what the fuck you mean?
俺はトラップで狂ったように稼いだんだ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

My lil' brother'll rob you now, what the fuck you mean?
俺の弟分が今すぐお前を強盗してやるよ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

Drinkin' lean and poppin' tabs, what the fuck you mean?
リーンを飲み、タブをキメてる、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

Numero uno in the lab, what the fuck you mean? (I'm the one)
スタジオじゃ俺がナンバーワンだ、お前、マジでどういう意味だ?(俺がナンバーワンだ)
※コーラスの反復。

[Verse 3]

The AP goldy with the fish tank face
ゴールドのAP(オーデマ・ピゲ)、文字盤は水槽(フィッシュ・タンク)みたいだ
※大量のダイヤモンドが埋め込まれ、まるで水槽のように透明でキラキラ光る文字盤の表現。

Off the record, I got my young nigga straight (He good)
オフレコ(ここだけの話)だが、俺の若い衆(ヒットマン)の面倒はしっかり見てやったぜ(あいつは満足してる)
※汚れ仕事(殺人や襲撃)を完遂した部下に対し、高額な報酬を支払って口封じとケアを済ませているマフィアのボスの告白。

Straight promethazine (We good)
ストレートのプロメタジンだ(最高だぜ)
※混ぜ物なしの強力な医療用シロップ。

Straight hydrocodeine (We good)
ストレートのヒドロコドンだ(最高だぜ)
※同上。最高品質のドラッグを手に入れている。

Pinky ring clean (Uh)
小指のリングはクリーン(本物のダイヤ)だ(Uh)
※不純物のないダイヤの輝き。

Straight up Billie Jean
まるで「ビリー・ジーン」みたいに真っ直ぐだぜ
※マイケル・ジャクソンの名曲「ビリー・ジーン」のように、ストリートを一直線に(あるいはムーンウォークで)歩くような圧倒的な存在感。

Shoutout Screwed Up Clique
スクリュード・アップ・クリックにシャウトアウトだ
※【歴史的リファレンス】ヒューストンの伝説的DJ、DJ Screwが率いたヒップホップ・コレクティブ「Screwed Up Clique (S.U.C.)」への敬意。彼らはリーン(シロップ)文化とチョップド&スクリュードの創始者であり、Futureの音楽性に多大な影響を与えている。

My OGs can't forget (Can't)
俺のOG(先輩)たちのことは絶対に忘れねぇ(忘れねぇよ)
※ストリートのルーツと先人へのリスペクト。

Cuban links on my bitch
俺のビッチの首にはキューバンリンク・チェーンだ
※極太の純金チェーンを女性に買い与える。

Cuban links on my bitch
俺のビッチの首にはキューバンリンク・チェーンだ
※反復。

Hibernatin' with your bitch
お前のビッチと一緒に冬眠(ハイバーネイト)してるぜ
※敵の女性を寝取り、そのまま長期間ベッドから出ない(冬眠する)という強烈なNTRディス。

Ridin' 'round with the stick
スティック(アサルトライフル)を積んで街を流す
※常に重武装。

Searching 'round for a lick
リック(強盗のターゲット)を探してうろついてるんだ
※「lick」は簡単に金を奪える相手やチャンス。

A half a brick, that's a split
ハーフ・ブリック(半キロのコカイン)、それが俺の取り分(スプリット)だ
※麻薬取引における利益の分配。

No, Metro ain't gon' switch
いや、Metroが裏切る(スイッチする)ことなんて絶対にねぇ
※「switch」は寝返ること。プロデューサーであり無二の親友であるMetro Boominへの絶対的な信頼宣言。Drakeらが仕掛ける分断工作に対する強固な盾。

He switchin' your bitch
奴(Metro)がお前のビッチをスイッチ(乗り換え)させてるんだよ
※裏切るのはMetroではなく、敵(お前)の女の方だという強烈なカウンター。Metroの富と名声が、敵の女を惹きつけて寝返らせている。

With another yellow bad bitch
別のイエロー(明るい肌)の極上ビッチと一緒にな
※女性たちを次々と乗り換えるプレイボーイぶり。

They ain't havin' money like this
奴らはこんな大金、持っちゃいねぇよ
※圧倒的な資産の差。

They ain't havin' cash like this
奴らはこんな現金、見たこともねぇさ
※同上。

You got a Rollie, but it ain't this
お前もロレックスを持ってるだろうが、こんな(最高級の)代物じゃねぇだろ
※同じブランドでもグレード(カスタマイズやヴィンテージ価値)が違うという格付け。

You got an Audemars, it ain't this
お前もオーデマ・ピゲを持ってるだろうが、これとは別次元だ
※同上。

Bought a foreign car for my bitch (Skrrt)
俺のビッチに外国産(ヨーロッパ産)の高級車を買ってやったぜ(Skrrt)
※愛人への規格外のプレゼント。

Got the yacht, I'm with the shits
ヨットも持ってる、俺はそういうクレイジーな遊び(the shits)もやるんだ
※メガヨットでの豪遊。ストリートのギャングから世界のセレブリティへ。

Got the trap spot with the bricks (Trap)
トラップの拠点にはブリック(キロ単位のコカイン)が積んであるぜ(トラップ)
※セレブになっても、裏ではストリートの根城(trap spot)を稼働させている。

G taught me how to fry fish (G)
G(先輩)が、魚の揚げ方(クラックの作り方)を教えてくれたんだ(G)
※「fry fish」は文字通りの魚のフライではなく、ストリートスラングで「コカインを調理してクラックを作る」ことのメタファー。「G」はギャングスタの先輩。

White girl, give her Bill Clint'
白人女(コカイン)、ビル・クリントンをくれてやるよ
※「White girl」はコカインの隠語。「Bill Clint'」はビル・クリントン元大統領がモニカ・ルインスキーとのスキャンダル(オーラルセックス)で知られることから、「フェラチオさせる」という性的なダブルミーニング、あるいは100ドル札(大統領の肖像画)を渡すという意味を持つ。

I'm Hank Aaron up to bat (Yeah)
俺がバッターボックスに立つハンク・アーロンだ(Yeah)
※【偉大なるリファレンス】ハンク・アーロンはアトランタ・ブレーブスの伝説的スラッガーであり、長年MLBの通算本塁打記録を保持していたホームラン王。アトランタを代表する英雄に自身を重ね、ヒップホップ界で常に特大のヒット(ホームラン)を打ち続けていることを誇示している。

I'm throwin' slugs for these racks (Yeah)
この札束(ラックス)のために、俺はスラッグ(銃弾)をブチ込んでるんだ(Yeah)
※「slugs」は鉛の銃弾。富を守るためなら暴力も辞さない。

This chopper toured Iraq (Yeah)
このチョッパー(アサルトライフル)は、イラクをツアーしてきた(戦い抜いてきた)代物だぜ(Yeah)
※「chopper」はAK-47などの連射火器。自分の武器が中東の戦場(イラク戦争)から持ち込まれた軍用の本物であるかのような、あるいは自分のストリートでの抗争が戦争並みに過酷だったという比喩。

I went up to Jupiter, flashin' (Yeah)
俺は木星(ジュピター)まで飛んでいき、光り輝いてるぜ(Yeah)
※Pluto(冥王星)のさらに向こう、宇宙空間(極限のハイ状態と大成功)でダイヤモンドをフラッシュさせている。

I make it look good when I'm tackin' (Yeah)
俺がタッキング(金を手に入れる、または銃を構える)する時は、最高にイケてるんだ(Yeah)
※「tackin'」は金を稼ぐこと、またはタクティカル(戦術的)に動くこと。

My chain and my rosy are presents (Yeah)
俺のチェーンとピンクゴールド(ロージー)の時計は、ただのプレゼント(贈り物)さ(Yeah)
※自分にとって超高額なジュエリーなど、誰か(あるいは自分自身)へのちょっとしたプレゼントに過ぎないという余裕。

I'm havin' my way with some peasants (Yeah)
下民(ペザント)どもを俺の思い通りに扱ってやってるのさ(Yeah)
※「peasants」は農民、転じて格下の一般人やフェイクなラッパーたち。彼らを意のままにコントロールしているという絶対王者の視点。

I told my jeweler, "Baguette it"
俺は宝石商にこう言ったんだ。「全部バゲット(長方形カット)ダイヤにしてくれ」ってな
※通常の丸いダイヤではなく、より高価で輝きの強いバゲットカットで全てのジュエリーを埋め尽くせという、法外なオーダーでヴァースを締めくくる。

[Chorus]

Got my bitch a lil' codeine, she rock new Celine
俺のビッチにコデインを少し与える、あいつは新作のセリーヌを着こなしてるぜ
※コーラスの反復(1行目が少し変化している)。

Made my dog a millionaire, what the fuck you mean?
俺のダチをミリオネアにしてやったんだ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

She just fucked a millionaire, what the fuck you mean?
あの女はミリオネアとヤッたばかりだぜ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

Bustin' bales down in the bath, what the fuck you mean?
バスタブの中でベールを切り分けてるんだ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

I went crazy in the trap, what the fuck you mean?
俺はトラップで狂ったように稼いだんだ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

My lil' brother'll rob you now, what the fuck you mean?
俺の弟分が今すぐお前を強盗してやるよ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

Drinkin' lean and poppin' tabs, what the fuck you mean?
リーンを飲み、タブをキメてる、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

Numero uno in the lab, what the fuck you mean?
スタジオじゃ俺がナンバーワンだ、お前、マジでどういう意味だ?
※コーラスの反復。

[Outro]

Tie a bandana around my head, they play with 'Tro, they dead
頭にバンダナを巻く。もしMetro('Tro)に手を出した奴は、確実に死ぬぜ
※Verse 2の最も強烈なラインが、アウトロとして再び暗闇に響き渡る。相棒Metro Boominへの絶対的な忠誠と、敵対するDrake陣営への明確な死の宣告。

We so icy on these meds, they so broke and scared
俺たちは薬で極限まで冷え切ってる。奴らは一文無しでビビり散らしてるぜ
※冷酷無比なトラップの王たちと、怯えるフェイクなラッパーたちの対比を残し、歴史的アルバム『We Don't Trust You』の本編は不気味な静寂とともに幕を閉じる。