Artist: Drake
Album: Views
Song Title: Pop Style
概要
「Pop Style」は、2016年のアルバム『Views』に収録された、Drakeの「Mob Boss」としての絶対的な権力と孤高を描いたダークなトラップ・チューンである。タイトルの「Pop Style」とは、ジャマイカのパトワ語で「見せびらかす」「フレックスする」を意味するスラングだ。特筆すべきは、本作の先行シングル版ではThe Throne(Kanye WestとJay-Z)が客演していたが、アルバム版では彼らのパートが完全にカットされ、Drakeの新たなソロ・ヴァース(Verse 2)が追加されている点である。ファンの間では、当時のストリーミング・サービス(Apple MusicとTidal)間の熾烈な代理戦争や、Jay-Zがわずか2行しかラップしなかったことへのDrakeの不満が背景にあると考察されている。結果として、自分一人でシーンの頂点(MVP)に立ち続けるという、誰も信用できない王者のパラノイアと圧倒的な自信がより冷酷に強調された作品となった。
和訳
[Intro]
Yeah, yeah
[Chorus]
Dropped outta school now we dumb rich (Dumb rich)
学校を中退したが、今じゃ馬鹿みたいに金持ちさ(馬鹿みたいにな)
This sound like some forty-three-oh-one shit (One shit)
これは4301のサウンドみたいだな
※「4301」はOVOの長年の盟友であり、かつて服役していたBaka Not Niceに関連する数字(囚人番号、あるいはかつてのアパートの部屋番号)と言われている。フッドの生々しい空気を持ち込んでいる。
All my niggas wanna do is pop style (Pop style)
俺の仲間たちがやりたいのは、ポップ・スタイル(フレックス)だけだ
※「Pop style」はパトワ語で「見せびらかす、派手に振る舞う」こと。
Turn my birthday into a lifestyle (Lifestyle)
自分の誕生日をライフスタイルそのものに変えてやるのさ
※毎日が誕生日(自分が主役)であるかのような、豪華で特別な生活を送っていることの誇示。
[Verse 1]
Tell my mom I love her if I do not make it (Do not make it)
もし俺がやり遂げられなかったら、母さんに愛してると伝えてくれ
※ストリートの抗争や激しい競争の中で、常に死を覚悟している「Mob Boss」の悲壮感。
Got so many chains, they call me Chaining Tatum (They do, they do)
チェーンをたくさん着けすぎて、奴らは俺をチェイニング・テイタムと呼ぶぜ
※俳優の「Channing Tatum(チャニング・テイタム)」と「Chain(チェーン)」を掛けた秀逸なワードプレイ。
And I like to finish what you think you started
それに俺は、お前らが始めたつもりでいることを終わらせるのが好きなんだ
※敵が仕掛けてきたビーフ(Meek Millなどとの抗争)を、自分が圧倒的な力で完全に終わらせるという冷酷な宣言。
Man, you boys just got to Hollywood, you boys just started
なあ、お前ら坊やたちはハリウッドに辿り着いたばかりだ、まだ始まったばかりだぜ
You don't know what you just started
自分たちが何を始めたのか、分かっちゃいないんだ
All I do is hang with the young and heartless
俺は若くて冷酷な連中とばかりつるんでる
All this for my family, man, I try my hardest
これもすべて家族のためだ、俺は全力でやってるんだよ
It's all I ever did and look where it got him
俺はずっとそうしてきた、その結果彼がどこに辿り着いたか見てみろ
Yeah, you've been on my mind lately
ああ、最近君のことが頭から離れないんだ
You've still got my number, girl, you need to call me
まだ俺の番号を持ってるだろ、電話してくれよ
※強気なボスの顔から一転、過去の女性への未練を見せる「Sad Boy」的要素。
I feel like they wanna see me learn the hard way
奴らは俺が痛い目を見るのを見たがってる気がする
But you know I always handle that one my way
でも、俺はいつだって自分のやり方で対処するって分かってるだろ
Girl, let me rock, rock, rock, rock, rock your body
なあ、君の体を激しく揺さぶらせてくれ
Justin Timberlake and then I hit the highway
ジャスティン・ティンバーレイクさ、そして俺はハイウェイに飛び乗る
※Justin Timberlakeの2003年のヒット曲「Rock Your Body」の引用。ヤるだけヤッて車で去っていくというプレイボーイのアティチュード。
I can't trust no fuckin' body
俺は誰のことも信じられない
They still out to get me 'cause they never got me
奴らはまだ俺を狙ってる、俺を一度も仕留められていないからな
[Verse 2]
They still out to get me, I don't get it
奴らはまだ俺を狙ってる、俺には理解できないね
I can not be got, and that's a given
俺がやられるわけないだろ、そんなの当たり前だ
Give a real nigga the number one
本物の男にナンバーワンの座を与えな
Even though I got like twenty-one
俺はもう21個も持ってるけどな
※これまでに獲得したビルボード1位の数やアワードの受賞数など、圧倒的な実績のフレックス。
Cannot be me I'm a one-of-one
俺の代わりなんていない、俺は唯一無二の存在だ
Schooling your ass like 101
101みたいに、お前らに基本を教えてやってるんだ
※「101」はアメリカの大学における入門クラス(基礎講座)の番号。
They been out here tryna slide on me
奴らは俺を襲撃しよう(スライドしよう)と狙ってる
※「Slide」は敵の陣地に乗り込んで攻撃するというストリート・スラング。
They been out here telling lies on me
奴らは俺についての嘘を触れ回ってるんだ
Everybody looking out for themself
誰もが自分のことしか考えていない
But they still got they eyes on me
それでも奴らの目は、俺に釘付けのままさ
See me putting in the hard work now, ayy
今の俺のハードワークを見てみろよ
Momma doesn't have to call work now, ayy
今じゃ母さんは、職場に電話して休む必要なんてない
I decide when I start work now, ayy
今じゃ俺が仕事の開始時間を決めるんだ
Problems hit the gym, they all work out
問題ならジムに行くさ、すべて解決(ワークアウト)するからな
※「Work out(運動する)」と「Work out(問題が解決する)」のダブルミーニング。
MVP, MVP, oh-nine all the way to sixteen
MVPだ、MVPさ、2009年から2016年までずっと
Even next season looking like a breeze
来シーズンだって、楽勝みたいに見えるぜ
※大ブレイクした2009年のミックステープ『So Far Gone』から本作リリース時まで、常にシーンのトップ(MVP)であり続けているという王者の自負。
Lot of y'all ain't built for the league, yeah
お前らの多くは、このリーグでやっていく器じゃないんだよ
Trade you off the team while you in your sleep, yeah
お前が寝ている間に、チームからトレードしてやるさ
※NBAなどのスポーツに例え、使えない人間は無慈悲に切り捨てるMob Bossの冷酷さ。アルバム版からJay-Zのバースを削った事実とも重なるサブリミナルなライン。
Y'all showed me that nothing's guaranteed
お前らが俺に教えてくれたんだ、何も保証されていないってことをな
And you don't know what you started
そしてお前は、自分が何を始めたのか分かっちゃいない
My friend's chain so big that he look like the artist
俺のダチのチェーンはデカすぎて、まるでそいつ自身がアーティストみたいに見えるぜ
※OVOのクルーたちが、並のラッパー以上に豪華なジュエリーを着けているというフレックス。自分の背後にある巨大な富のアピール。
I can't trust no fuckin' body
俺は誰のことも信じられない
They still out to get me cause they never got me
奴らはまだ俺を狙ってる、俺を一度も仕留められていないからな
[Chorus]
Dropped outta school now we dumb rich (Dumb rich)
学校を中退したが、今じゃ馬鹿みたいに金持ちさ(馬鹿みたいにな)
This sound like some forty-three-oh-one shit (One shit)
これは4301のサウンドみたいだな
All my niggas wanna do is pop style (Pop style)
俺の仲間たちがやりたいのは、ポップ・スタイルだけだ
Turn my birthday into a lifestyle (Lifestyle)
自分の誕生日をライフスタイルそのものに変えてやるのさ
