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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Triumph - Wu-Tang Clan (feat. Cappadonna) 【和訳・解説】

Artist: Wu-Tang Clan (feat. Cappadonna)

Album: Wu-Tang Forever

Song Title: Triumph

概要

1997年にリリースされたWu-Tang Clanの2ndアルバム『Wu-Tang Forever』からのリードシングル。フック(サビ)が一切存在せず、約6分間にわたって9人のMC(公式メンバー8人+Cappadonna)が怒涛のマイクリレーを展開するという、商業的なメインストリームの法則を完全に無視した構成ながら、シーンに凄まじい衝撃を与えた。RZAによる壮大でシネマティックなビートの上で、各MCがそれぞれの最高到達点とも言えるリリシズムを披露している。特にトップバッターを務めるInspectah Deckのバースは、「ヒップホップ史上最も偉大なヴァースの一つ」として現在も語り継がれる伝説的な名ラインである。5% Nationの教義、カンフー映画、コミック、マフィア、ストリートの現実といったWu-Tangの全要素が凝縮された、グループの集大成であり、彼らがヒップホップ界の頂点(Triumph=勝利)に君臨したことを証明する歴史的アンセムだ。

和訳

[Intro: Ol' Dirty Bastard]

What? Y'all thought y'all wasn't gonna see me?
なんだ? 俺に会えないとでも思ってたのか?

I'm the Osiris of this shit
俺はこの世界のオシリスだ
※「オシリス」はエジプト神話における冥界の神、復活の象徴。前年に逮捕やトラブルが相次いでいたODBが、不死鳥のようにシーンに帰還したことを神格化して宣言している。

Wu-Tang is here Forever, motherfuckers
Wu-Tangは永遠にここにいるんだよ、クソ野郎ども

This like.. this '97
これは…そう、97年だ

Aight my niggas and my niggarettes
よし、俺のダチたち、そして女たちよ
※「niggarettes」はNiggaの女性形としてODBが作り出した独自のスラング。

Let's do it like this
こんな風にやってやろうぜ

I'ma rub your ass in the moonshine
お前のケツを密造酒で磨いてやる

Let's take it back to '79
79年まで時計の針を戻そうぜ
※1979年は「Rapper's Delight」がリリースされるなど、ヒップホップが商業的に産声を上げた年。その時代の純粋なエネルギーとハードコアな精神を取り戻すという宣言。

[Verse 1: Inspectah Deck]

I bomb atomically, Socrates' philosophies and hypotheses
俺は原子爆弾のように爆撃する、ソクラテスの哲学と仮説すらもな

Can't define how I be dropping these mockeries
俺がこの嘲笑をどうやって落としているのか、定義することなど不可能だ

Lyrically perform armed robbery
リリックで武装強盗を働くのさ

Flee with the lottery, possibly they spotted me
宝くじを奪って逃走する、おそらく奴らは俺を見つけただろう

Battle-scarred Shogun, explosion when my pen hits tremendous
戦傷を負った将軍、俺のペンが走る時の爆発は凄まじい

Ultraviolet shine blind forensics
紫外線の輝きが、鑑識の目をくらませる
※証拠を残さない(誰も真似できない)ほど高度なライミング・スキルを持っていることの暗喩。

I inspect you through the future see millennium
俺は未来を通じてお前を調査し、ミレニアムを見通す
※自身の名前「Inspectah(調査官)」とミレニアム(2000年)に向けた先見性をかけたライン。

Killa Beez sold fifty gold, sixty platinum
キラービーズは50枚のゴールド、60枚のプラチナを売り上げた

Shackling the masses with drastic rap tactics
過激なラップの戦術で、大衆を鎖で縛り上げる

Graphic displays melt the steel like blacksmiths
生々しい描写が、鍛冶屋のように鋼鉄を溶かす

Black Wu jackets, Queen Beez ease the guns in
黒いWuのジャケット、クイーンビーズが静かに銃を忍ばせる
※「Queen Beez」はWu-Tangの熱狂的な女性ファン、または女性クルーのこと。

Rumble with patrolmen, tear gas laced the function
パトロールの警官と乱闘し、催涙ガスが会場を包み込む

Heads by the score take flight, incite a war
数え切れないほどのヘッズが飛び立ち、戦争を扇動する

Chicks hit the floor, diehard fans demand more
女たちはフロアに倒れ込み、熱狂的なファンはさらに多くを求める

Behold the bold soldier, control the globe slowly
この大胆な兵士を見よ、ゆっくりと地球を支配していく

Proceeds to blow swinging swords like Shinobi
シノビのように剣を振り回し、吹き飛ばしにかかる
※80年代のセガの忍者アクションゲーム『忍 -SHINOBI-』からの引用。リリックを言葉の剣に見立てている。

Stomp grounds and pound footprints in solid rock
大地を踏み鳴らし、硬い岩に足跡を刻み込む

Wu got it locked, performing live on your hottest block
Wuが完全にロックした、お前の街で一番熱いブロックでライブをかましてるぜ

[Verse 2: Method Man]

As the world turns, I spread like germ
世界が回る中、俺は細菌のように広がっていく

Bless the globe with the pestilence, the hard-headed never learn
地球に疫病の祝福を与える、頭の硬い奴らは決して学ばない

This my testament to those burned
これは火傷を負った(打ちのめされた)奴らへの、俺の遺言だ

Play my position in the game of life, standing firm
人生というゲームで自分のポジションをこなし、確固として立つ

On foreign land, jump the gun out the frying pan
異国の地で、フライパンから飛び出して銃を抜く
※「Out of the frying pan into the fire(一難去ってまた一難)」ということわざをもじり、過酷なストリートの状況を表している。

Into the fire, transform into the Ghost Rider
火の中へ飛び込み、ゴーストライダーへと変身する
※マーベル・コミックのダークヒーロー『ゴーストライダー』への言及。燃え盛る頭部を持つバイク乗り。

A six-pack and A Streetcar Named Desire
シックスパックのビールと、欲望という名の電車
※テネシー・ウィリアムズの有名な戯曲/映画『欲望という名の電車』の引用。ゲットーの日常と文学的なリファレンスを組み合わせている。

Who got my back? In the line of fire, holding back
誰が俺の背中を守る? 射線上で、持ちこたえながらな

What? My peoples; if you with me, where the fuck you at?
なんだ? 俺の仲間たちよ、俺と一緒なら、お前らは一体どこにいるんだ?

Niggas is strapped and they tryna twist my beer cap
野郎どもは銃で武装して、俺のビールの王冠をねじ切ろう(俺の頭を撃ち抜こう)としてやがる

It's court adjourned for the bad seed from bad sperm
質の悪い精子から生まれた悪党どもへの裁判は、これにて閉廷だ

Herb got my wig fried like a bad perm
ハッパのせいで、俺の頭は失敗したパーマみたいにフライド(ハイに)されちまった

What the blood clot? We smoke pot and blow spots
なんてこった? 俺たちはハッパを吸って、現場を爆発させる
※「blood clot」はパトワ(ジャマイカ英語)由来の強い罵倒表現。

You wanna think twice? I think not
考え直したいか? 俺はそうは思わねえな

The Iron Lung ain't got to tell you where it's coming from
アイアン・ラングがどこから来たかなんて、お前に教える必要はねえ
※「Iron Lung(鉄の肺)」はMethod Manの別名。マリファナを無限に吸い込める強靭な肺活量を意味する。

Guns of Navarone, tearing up your battle zone, rip through your slums
ナバロンの要塞の巨砲、お前の戦闘区域を破壊し、お前のスラムを切り裂く
※1961年の戦争映画『ナバロンの要塞』に登場する巨大な大砲の引用。自分のラップの圧倒的な破壊力。

[Verse 3: Cappadonna]

I twist darts from the heart, tried and true
俺は心からダーツ(リリック)を捻り出す、実証済みの本物さ

Loop my voice on the LP
LPで俺の声をループさせな

Martini on the slang rocks, certified chatterbox
スラングの氷で割ったマティーニ、本物のおしゃべり野郎だ
※言葉巧みにスラングを操る自分自身を、カクテル(オン・ザ・ロックス)に見立てた洒落た表現。

Vocabulary Donna talking, tell your story walking
ボキャブラリーのドンナが喋ってるぜ、歩きながらお前の身の上話を語りな
※「Donna」はCappadonnaの略称。

Take cover, kid, what? Run for your brother, kid
身を隠せ、小僧、なんだ? 兄弟のために走れよ、小僧

Run from your team and your six camp rhyme groupies
お前のチームと、6つのキャンプに分かれたライムのグルーピーたちから逃げ出しな

So I can squeeze with the advantage and get wasted
そうすりゃ俺が有利に引き金を引いて、ぶっ壊れることができる

My deadly notes reign supreme, your fort is basic compared to mine
俺の致命的な音符が頂点に君臨する、俺のものと比べりゃお前の要塞なんて基本レベルだ

Domino effect, arts and crafts
ドミノ効果、図画工作だ

Paragraphs contain cyanide
俺のパラグラフ(文章)にはシアン化物(青酸カリ)が含まれてる

Take a free ride on my dart
俺のダーツにタダで乗せてやるよ

I got the fashion catalog for all y'all to all praise to the Gods
俺はお前ら全員のためのファッションカタログを持ってる、全ての神々に賛美を
※「Gods」は5% Nationにおける黒人男性(Wu-Tangのメンバーたち)のこと。ストリートのトレンドセッターとしての自負。

[Interlude: Ol' Dirty Bastard]

The saga continues
サーガは続く

Wu-Tang, Wu-Tang

[Verse 4: U-God]

Olympic torch flaming, we burn so sweet
オリンピックの聖火が燃え盛る、俺たちは最高に甘く燃える

The thrill of victory, the agony of defeat
勝利の興奮、そして敗北の苦悩
※アメリカの長寿スポーツ番組『Wide World of Sports』の有名なキャッチフレーズの引用。

We crush slow, flaming deluxe slow for
俺たちはゆっくりと叩き潰す、燃え上がるデラックスをゆっくりとな

Judgment Day cometh, conquer, it's war
審判の日が来る、征服しろ、これは戦争だ

Allow us to escape, hell glow spinning bomb
俺たちを逃がしてくれ、地獄が輝き、爆弾が回転する

Pocket full of shells out the sky, Golden Arms
空から薬莢が降り注ぎ、ポケットをいっぱいにする、ゴールデン・アームズだ
※「Golden Arms」はU-Godの別名。

Tunes split the shitty Mortal Kombat sound
俺の曲が、あのクソみたいなモータルコンバットのサウンドを切り裂く
※残虐なフェイタリティ(トドメ)で有名な格闘ゲーム『Mortal Kombat』。ストリートの現実の闘いはゲームよりも過酷であることを示唆している。

The fateful step make the blood stain the ground
運命の一歩が、地面を血で染め上げる

A jungle junkie, vigilante tantrum
ジャングルのジャンキー、自警団の癇癪

A death kiss, catwalk, squeeze another anthem
死の口づけ、キャットウォーク、また新たなアンセムを絞り出す

Hold it for ransom, tranquilized with anaesthesias
身代金のために拘束しろ、麻酔で鎮静させるんだ

My orchestra graceful music ballerinas
俺のオーケストラ、優雅な音楽のバレリーナたち

My music Sicily, rich California smell
俺の音楽はシチリアだ、カリフォルニアの豊かな香りがする
※「シチリア」はマフィアのルーツ。「カリフォルニアの香り」は上質な西海岸産マリファナのこと。マフィオソ・スタイルとストリートの快楽の融合。

An axe killer adventure, paint a picture well
斧を持った殺人鬼の冒険、見事に絵を描き出す

I sing a song from Sing Sing, sipping on ginseng
俺はシンシン刑務所からの歌を歌い、高麗人参のドリンクをすする
※「Sing Sing」はNYの悪名高い厳重警備刑務所。服役中の同胞への想いと、アジア文化への傾倒。

Righteous wax chaperone, rotating ring kings
正義のレコードの付き添い人、回転するリングの王たち

[Verse 5: RZA]

March of the Wooden Soldiers, C-Cypher-Punks couldn't hold us
木彫りの兵隊たちの行進、C-サイファー・パンクスじゃ俺たちを止められない
※『March of the Wooden Soldiers』は1934年のコメディ映画。「C-Cypher-Punks」は中身のないワックな連中、あるいは体制側の人間を指すRZAの造語。

A thousand men rushing in, not one nigga was sober
千人の男たちがなだれ込んでくる、誰一人としてシラフの奴はいねえ

Perpendicular to the square, we stand and glow like flare
広場に対して垂直に、俺たちは立ち上がり、照明弾のように輝く
※「Square」は四角形(あるいは退屈な人々)、「Perpendicular」は垂直。5% Nationの「真理と正義に対して真っ直ぐ立つ(Upright and Independent)」という教義。

Escape from your Dragon's Lair
お前のドラゴンズ・レアから脱出するぜ
※『Dragon's Lair』は1983年の名作アーケードゲーム。迷宮やゲームのような業界の罠からの脱却。

In particular, my beats travel like a vortex
特に、俺のビートは渦のように移動するんだ

Through your spine to the top of your cerebrum cortex
お前の脊髄を通り抜け、大脳皮質のてっぺんまでな

Make you feel like you bust a nut from raw sex
生ハメで射精したかのような気分にさせてやるよ

Enter through your right ventricle, clog up your bloodstream
右心室から入り込み、お前の血流を詰まらせる

Heart terminal like Grand Central Station
心臓の終着駅、まるでグランド・セントラル駅のようにな
※NYの巨大なターミナル駅。RZAのビートがリスナーの体内に凄まじい情報量と血流を送り込み、心臓が破裂しそうになる状態を医学用語と都市の風景で表現。

Program fat bass lines on Novation
ノベーションで分厚いベースラインをプログラミングする
※「Novation」は有名なシンセサイザーのブランド(Bass Stationなど)。プロデューサーとしての宣言。

Getting drunk like a fuck, I'm ducking five-year probation
死ぬほど酔っ払いながら、5年の保護観察から逃げ回ってるのさ

[Verse 6: GZA]

War of the masses, the outcome, disastrous
大衆の戦争、その結果は悲惨なものだ

Many of the victim families save their ashes
多くの犠牲者の家族たちが、遺灰を保存する

A million names on walls, engraved in plaques
壁には百万の名前が刻まれ、金属板に記される
※ベトナム戦争戦没者慰霊碑のようなモニュメント。ラップゲーム(あるいはストリートの抗争)で散っていった無数のラッパーたち。

Those who went back received penalties for the axe
戻っていった者たちは、斧による処罰を受けた

Another heart is torn as close ones mourn
親しい者たちが喪に服す中、また別の心が引き裂かれる

Those who stray, niggas get slayed on the song
道を外れた者たち、野郎どもはこの曲の上で殺戮されるのさ
※GZAの別名「The Genius」にふさわしい、冷徹で文学的な情景描写による完全敗北の宣告。

[Verse 7: Masta Killa]

The track renders helpless and suffers from multiple stab wounds
トラックは無力化され、無数の刺し傷に苦しんでいる

And leaks sounds that's heard
そして聞こえる音を漏らし続ける

Ninety-three million miles away from
9300万マイル離れた場所から
※「93 million miles」は太陽から地球までの距離。5% Nationの教えにおいて「太陽(知識/神)」から放たれる真理の光を意味する。

Came one to represent the Nation
ネイション(国/教団)を代表するために一人の男がやって来た

This is a gathering of the masses
これは大衆の集会だ

That come to pay respects to the Wu-Tang Clan
Wu-Tang Clanに敬意を払うために集まった者たちのな

As we engage in battle, the crowd now screams in rage
俺たちが戦闘を開始すると、群衆は熱狂の中で叫び声を上げる

The High Chief Jamel Irief takes the stage
大酋長ジャメル・イリーフがステージに立つ
※「Jamel Irief」はMasta Killaのイスラム名(別名)。

Light is provided through sparks of energy
エネルギーの火花を通じて光が供給される

From the mind that travels in rhyme form
ライムの形で旅をする精神から

Giving sight to the blind
盲目な者たちに視力を与える
※無知な大衆に真理(ヒップホップの知識)を与えるという宗教的なメタファー。

The dumb are mostly intrigued by the drum
愚かな者たちは、だいたいドラムの音に惹きつけられるものだ

Death only one can save self from
死、それは自分自身だけが救うことができるもの

This relentless attack of the track spares none
このトラックの容赦ない攻撃は、誰一人として逃しはしない

[Verse 8: Ghostface Killah]

Yo, yo, yo, fuck that! Look at all these crab niggas laid back
ヨォ、ヨォ、ヨォ、クソ食らえだ! こののんびり構えてるカニ(フェイク)野郎どもを見ろよ

Lamping like them gray and black Puma's on my man's rack
ダチの靴棚にある、グレーと黒のプーマみたいにくつろぎやがって

Codeine was forced in your drink
お前の飲み物にはコデインが盛られた

You had a navy green salamander fiend, bitches never heard you scream
お前はネイビーグリーンのサラマンダーのヤク中だ、ビッチらはお前の悲鳴なんて聞きやしねえ
※Ghostface特有の、脈絡のない強烈な色彩とイメージ(サラマンダー)の組み合わせによるドラッグ描写。

You're two-faced, scum of the slum, I got your whole body numb
お前は二面性を持つスラムのクズだ、お前の全身を麻痺させてやる

Blowing like Shalamar in '81
81年のシャラマーみたいに吹き飛ばすぜ
※「Shalamar」は1980年代初頭に大ヒットを飛ばしたR&B/ディスコグループ。勢いと華やかさの例え。

Sound convincing, thousand dollar cord by convention
説得力のあるサウンド、コンベンションで見せる1000ドルのコード(ファッション)

Hands like Sonny Liston, get fly permission
ソニー・リストンのような拳、イカした許可を得る
※「Sonny Liston」はヘビー級ボクシングの元世界王者。その巨大な拳のような破壊力を持つパンチライン。

Hold the fuck up, I'll unfasten your wig, bad luck
待てよクソが、お前のカツラ(頭蓋骨)を外してやる、不運だったな

I humiliate, separate the English from the Dutch
俺は屈辱を与え、イギリス人をオランダ人から切り離す
※歴史的な植民地戦争(英蘭戦争)のメタファー、あるいは高品質なハッパ(Dutch)と安物を分別するという意味。

It's me, Black Noble Drew Ali, came in threes
俺だ、ブラック・ノーブル・ドリュー・アリ、3人組でやって来た
※「Noble Drew Ali」はムーア人科学寺院(アメリカの黒人イスラム運動の先駆け)の創始者。自分を黒人解放と知恵の象徴になぞらえている。

We like the Genovese, Caesar needs the greens
俺たちはジェノヴェーゼ一家のようだ、シーザーには緑(大金)が必要なんだ
※NYの五大マフィア「Genovese」と、古代ローマの「Caesar」を掛け合わせた圧倒的マフィオソ・スタイル。

It's Earth, ninety-three million miles from the first
ここは地球、最初(太陽)から9300万マイル離れた場所だ

Rough turbulence, the wave burst, split the megahertz
荒々しい乱気流、波が破裂し、メガヘルツを切り裂く

[Verse 9: Raekwon]

Ayo, that's amazing, gun in your mouth talk, verbal foul hawk
エイヨォ、そいつは驚きだ、口に銃を突っ込まれたような喋り方、言葉のファウル・ホークだ

Connect thoughts to make my man-child walk
思考を結びつけ、俺の息子(マン・チャイルド)を歩かせる

Swift notarizer, blue tank all up in the high-riser
素早い公証人、高層ビルの中に青いタンクを持ち込む

New York Yank' visor, word tranquilizer
ニューヨーク・ヤンキースのバイザー、言葉の精神安定剤だ

Just a dosage, delegate my Clan with explosives
ほんの一服だ、俺のクランを爆発物で武装させる

While my pen blow lines ferocious
俺のペンが凶暴なラインを吹き飛ばす間にな

Mediterranean, see y'all, the number one draft pick
地中海だ、お前らまたな、ドラフト1位指名さ

Tear down the beat, God, then delegate the God to see God
ビートを解体しろ、神よ、そして神を見るために神を派遣するんだ
※5% Nationにおける「God(自分たち黒人自身)」への呼びかけ。自分たちの内部で真理を探求し合うこと。

The swift chancellor, flex the white-gold tarantula
敏腕の首相、ホワイトゴールドのタランチュラ(ジュエリー)を見せつける

Track truck diesel, play the weed, God, substantiala
ディーゼルトラックの通り道、ハッパを巻けよ、神よ、実体のあるやつをな

Max mostly, undivided, then slide in, sickening
ほとんどマックス状態だ、分裂せず、そして滑り込む、病的なまでにな

Guaranteed, made 'em jump like Rod Strickland
保証するぜ、ロッド・ストリックランドみたいに奴らをジャンプさせてやったよ
※90年代NBAの技巧派ポイントガード「Rod Strickland」の華麗なプレイとステップの引用。Raekwonの変則的で巧みなフロウがヘッズを熱狂させる(ジャンプさせる)様子を表現して、この壮大なリレーを締めくくる。