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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Jaded - Drake 【和訳・解説】

Artist: Drake

Album: Scorpion

Song Title: Jaded

概要

2018年の2枚組アルバム『Scorpion』のB面(R&B・サイド)に収録された「Jaded」は、Ty Dolla $ignの幽玄なバックグラウンド・ボーカルに乗せ、Drakeが失恋のトラウマと女性への不信感を赤裸々に吐露する極めてダークな「Sad Boy」アンセムである。ファンの間では、この楽曲はイギリスのR&Bシンガー、Jorja Smith(ジョルジャ・スミス)との破局について歌われたものだと広く考察されている。彼女の才能を見出し、自身のプロジェクト『More Life』で大々的にフィーチャーしてツアーにも帯同させたにもかかわらず、彼女がブレイクした途端に別のプロデューサーの元へ去ってしまったことに対する、深い絶望と強い恨み節が展開される。純粋な愛情と、「俺がお前を育ててやったのに」という恩着せがましさ(Mob Boss的な傲慢さ)が入り混じる、Drakeの脆くも有毒(Toxic)な一面が最も色濃く反映された名曲である。

和訳

[Intro: Drake]

Ayy, yeah

Dogs on this side, dogs over on this side
こっち側には俺のダチがいる、あっち側にも俺のダチがいるのさ
※「Dog」は親友や仲間を指すスラング。裏切られた自分を支えてくれる、OVOやトロントの強固な仲間たちの存在を強調している。

Yeah

[Verse 1: Drake & Ty Dolla $ign]

Leaving me (Leavin' me)
俺の元から去っていく

Dippin' out on me (On me)
俺を見捨てて逃げ出すんだ
※「Dip out」はこっそり抜け出す、見捨てるというスラング。

Already got what you needed, I guess
君はもう、自分が必要としていたものを手に入れたんだろうな
※Drakeとの交際を通じて業界での知名度やコネクションという「恩恵」をすでに得たため、用済みとして捨てられたという被害者意識。

Quickly (Quickly) learned yourself through me (Through me)
俺を通じて、手っ取り早く自分自身の価値を学んだんだろう

Already gave you what you needed, I guess (Ooh yeah)
俺はもう、君が必要としていたものをすべて与え尽くしたんだろうな

I guess (Yeah), yeah

That's why I'm not with nobody (Ooh yeah)
だから俺は誰とも付き合わないんだ

'Cause I don't wanna hurt nobody (Ooh yeah)
誰のことも傷つけたくないからさ

Did it over text, didn't call me (Ooh yeah)
君は電話すら寄越さず、メッセージだけで関係を終わらせた
※DrakeのSad Boy的な未練を決定づけるライン。別れ話すら直接してもらえなかった惨めさを嘆いている。

Still got love for you, mami
それでもまだ君を愛しているんだ、マミ
※「Mami」はカリブ海やラテン由来で、魅力的な女性を親しみを込めて呼ぶスラング。

I know you wanna be somebody
君が何者かになりたがっているのは分かってる

Even if you gotta leave somebody (Body), yeah
たとえそのために、誰かを切り捨てなきゃならないとしてもな

[Chorus: Drake & Ty Dolla $ign]

Yes, I'm hurting, yes, I'm jaded (Jaded)
ああ、俺は傷ついているし、すっかり疲れ果てている
※タイトルの「Jaded」は、裏切りや経験によって心がすり減り、冷めてしまった状態。

Most of these things I don't wanna say (Jaded)
こんなことのほとんどは、口にしたくもない

I wanna be around while you chasin' (While you chasin' it)
君が夢を追いかけている間、俺はずっとそばにいたかったんだ

You wanna hit me up when you make it
君は成功を掴んだ時だけ、俺に連絡してこようとする

You'll try and come back when you famous
有名になったら、また俺のところに戻ってこようとするんだろ

I always want the truth, but it's dangerous (Dangerous, oh)
俺はいつだって真実を求めているが、それはとても危険なものさ

You got somethin' real, not basic (Ooh yeah)
君が手にしたのはありふれたものじゃない、本物だったのにな

You wanna get with me, stop
また俺とやり直したいなんて、もうやめてくれ

Yes, I'm hurting, yes, I'm jaded (Jaded)
ああ、俺は傷ついているし、すっかり疲れ果てている

Most of these things, I don't wanna say (Say)
こんなことのほとんどは、口にしたくもない

I wanna be around while you chasin' (Wanna be around, wanna be around)
君が夢を追いかけている間、俺はずっとそばにいたかったんだ

You wanna hit me up when you make it (Ooh, yeah)
君は成功を掴んだ時だけ、俺に連絡してこようとする

You'll try and come back when you famous
有名になったら、また俺のところに戻ってこようとするんだろ

(Back around, back around)
(戻ってくる、俺のところへ)

I always want the truth, but it's dangerous (Dangerous)
俺はいつだって真実を求めているが、それはとても危険なものさ

You got somethin' real, not basic
君が手にしたのはありふれたものじゃない、本物だったのにな

You wanna get with me, stop (Flakin')
また俺とやり直したいなんて、もうやめてくれ

[Bridge: Drake & Ty Dolla $ign]

Yeah, dogs on this side, dogs over on this side
こっち側には俺のダチがいる、あっち側にも俺のダチがいるのさ

(Ooh yeah, ooh yeah, ooh yeah)

[Verse 2: Drake & Ty Dolla $ign]

Ayy, told me about all your insecurities, for what?
君が抱える不安のすべてを俺に打ち明けたのは、一体何のためだったんだ?

Dragged me like two hours to your family's house, for what?
2時間もかけて君の実家まで俺を連れて行ったのは、一体何のためだったんだ?
※ファンの間では、Jorja Smithの地元であるイギリスのウォルソールが、ロンドンから車で「約2時間」の距離にあることが指摘されており、彼女との関係を裏付ける決定的なディテールとされている。

Said you need some time, but I should stick around, for what?
少し時間が欲しいと言いながら、俺にはそばにいてほしいだなんて、何のために?

Always felt like stickin' 'round's the same as being stuck
そばに留まることと、身動きが取れなくなることは同じだとずっと感じていた

And like guns with the ink in, you're gettin' under my skin
インクの入った銃みたいに、君は俺の肌の下深くまで入り込んでくるんだ
※「インクの入った銃」はタトゥーマシンのこと。「Get under someone's skin」は「相手を苛立たせる」または「相手の心に深く入り込む」という慣用句であり、タトゥーの針が肌に突き刺さる痛みを伴う愛へのワードプレイ。

Pretty little young thing (Young thing)
可愛くて若々しい君

Had a nigga convinced, got me too excited, yeah
俺をすっかり信じ込ませて、すっかり舞い上がらせたよな

You played me, you played me, you played me
君は俺を弄んだ、俺を騙したんだ

Lowdown, dirty, shameful, crazy
下劣で、汚くて、恥知らずで、狂ってる

I need to know how the new nigga you got does the same thing
君が新しく見つけた男が、俺と同じように稼いでいるのか知りたいね

I do for a living, but is way less wavy
俺と同じ職業のようだが、俺より遥かに才能がない(イケてない)じゃないか
※Jorja Smithが交際を始めたとされるイギリスのプロデューサー兼シンガーのJoel Compassへの痛烈なディス。「Wavy」は才能がある、イケている状態。

How you even managin' to keep straight faces?
どうやったらそんなに平然とした顔をしていられるんだ?

In all the pictures that I seen lately
最近目にした、君の写真のすべてでさ

Lord knows you still look amazin'
神も知る通り、君は未だに驚くほど美しいけどな

That's besides the point I'm makin'
それは俺が言いたいこととは別の話だ

You're way too opinionated, I have to force it, I have to fake it
君はあまりにも自己主張が強すぎる、俺は無理をして、自分を偽らなきゃならなかった

You had potential, I coulda shaped it
君にはポテンシャルがあった、俺がそれを完璧な形に育て上げてやれたのに
※ピグマリオン・コンプレックス(自分好みの女に作り変えたい願望)の露呈。世界的なスターである自分がプロデュースしてやるつもりだったのに、というMob Boss的な傲慢さと未練。

You went and caved in (Ooh, yeah)
それなのに、君は折れてしまったんだ

We coulda waited, I wasn't rushin', difference in ages
俺たちは待つこともできた、俺は急いでなんていなかった、年の差だってあったからな
※Drake(1986年生)とJorja Smith(1997年生)の間には11歳の年齢差がある。

You're old enough, but you're still a baby
君はもう大人だが、それでもまだ子供なんだよ

You've shared stories where you did amazin'
君は自分がどれだけ素晴らしいことをしてきたか、いろんな話をしてくれたな

Things to be loyal, things to be patient
義理堅くあることや、忍耐強くあることについて

That was before me, I musta changed it
それは俺と出会う前の話だ、俺がそれを変えてしまったに違いない

Shifted your focus, lens lookin' jaded (Jaded)
君の焦点をずらし、カメラのレンズはすっかり曇って(擦れて)しまった

[Chorus: Drake & Ty Dolla $ign]

Most of these things I don't wanna say
こんなことのほとんどは、口にしたくもない

I wanna be around while you chasin' (While you chasin' it)
君が夢を追いかけている間、俺はずっとそばにいたかったんだ

You wanna hit me up when you make it
君は成功を掴んだ時だけ、俺に連絡してこようとする

You'll try and come back when you famous
有名になったら、また俺のところに戻ってこようとするんだろ

(Back around, back around, dangerous, oh, ooh yeah)
(戻ってくる、戻ってくる、危険な真実さ)

[Outro: Drake & Ty Dolla $ign]

Dogs on this side, dogs over on this side
こっち側には俺のダチがいる、あっち側にも俺のダチがいるのさ

You wanna get with me, stop (Flakin')
また俺とやり直したいなんて、もうやめてくれ