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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Backyard - Travis Scott 【和訳・解説】

Artist: Travis Scott

Album: Days Before Rodeo

Song Title: Backyard

概要

トラヴィス・スコットのミックステープ『Days Before Rodeo』に収録された本作は、彼が本名の「Jacques」からアーティスト「Travis Scott」へと変貌を遂げるまでのルーツと、無名時代のリアルな苦労を赤裸々に語った自伝的な一曲である。ヒューストンの地元(Backyard=裏庭)で仲間たちと酒やドラッグを回し飲みしていた日々から、狭いアパートでの下積み生活、父親の不在、母親の病気といった個人的なバックグラウンドが、ソウルフルで哀愁漂うビートの上で振り返られる。Ozzy Osbourneの「Twilight」をサンプリングした哀愁あるトラックが、彼の過去への郷愁と現在の成功に対する複雑な感情(The grass ain't greener on the other side = 成功しても隣の芝生は青く見えなかった)を見事に引き立てている。

和訳

[Intro]

Aight, play the shit
よし、その曲(シット)をかけろ

Yuh, yuh
ヤァ、ヤァ

Yeah
イェー

[Verse 1]

Gon' grab that fifth, grab that eighth, grab what you need
そのフィフス(酒)を取れ、そのエイス(ウィード)を取れ、必要なものを掴みな
※「fifth」は5分の1ガロン(約750ml)の酒のボトル。「eighth」は8分の1オンス(約3.5g)の大麻。

Blow that dope, don't get too high
そのドープを吸え、でもハイになりすぎるなよ

From the Third Coast to the West Coast, come, take this ride
サード・コーストからウェスト・コーストへ、来いよ、この旅(ドライブ)に乗れよ
※テキサス(Third Coast)からLA(West Coast)へと渡り、成功を掴み取るまでの旅路。

Let me tell the tale of how Jacques turned Scott
ジャックがどうやって「スコット」になったのか、その物語を語らせてくれ
※トラヴィスの本名は「Jacques Webster II」。彼がどのようにしてラッパー「Travis Scott」というペルソナを生み出したのかという自伝の始まり。

Over one lost trip to the sky
空への一度の迷えるトリップを通してな

Let me tell the tale 'cause you told the tale
俺に語らせてくれ、だってあんたも物語を語ったじゃないか

When you said I could make it this high
俺がここまで高く(ハイに)昇り詰められるって、あんたが言ってくれた時にな
※自分を信じて背中を押してくれた人物(恩人やファン、あるいはかつての自分自身)への言葉。

Who knew?
誰が予想できた?

Goddammit, who knew?
ガッデム、誰がこんなこと予想できたんだ?

The grass ain't greener on the other side, it's just blue
向こう側の芝生は青く(greener)なんかなかった、ただブルー(憂鬱)なだけだったのさ
※「The grass is always greener on the other side(隣の芝生は青い)」ということわざの捩り。成功してスターになれば(向こう側に行けば)幸せになれると思っていたが、実際には孤独やプレッシャーで「ブルー(憂鬱)」になっただけだったという悲痛な告白。100ドル札(新しい青いデザイン)にまみれている(blue)というダブルミーニングの可能性もある。

You can really identify when you lookin' in they eyes
奴らの目を見れば、本当に理解できるはずさ

Who ready to ride, that's true
誰が一緒に走り出す(戦う)覚悟ができてるかってことがな、本当さ

When they look in my eyes, they see that real
奴らが俺の目を見た時、そこにある「リアル」を見るんだ

How Scotty entired that juice, had my back against that wall
スコッティ(俺)がどうやってあのジュース(リスペクトや影響力)を飲み干したのか、俺は壁を背にして追い詰められてたんだ
※「juice」は権力や魅力、あるいは酒(ドラッグ)。

Every summer felt so cold, my daddy ain't comin' home 'til fall
夏はいつもすごく冷たく感じたよ、親父は秋になるまで家に帰ってこなかったからな
※父親が仕事(または別の理由)で長期間家を空けており、家庭環境が冷え切っていた幼少期の記憶。

That's why my pimp game's so moist, had that du-rag and all
だから俺のピンプ・ゲーム(女遊び)はこんなに滑らか(モイスト)なのさ、ドゥーラグとか被ってたしな
※父親不在の影響で早くからストリートの作法や女性の扱い方を覚え、波打つ髪(ウェーブ)を作るためにドゥーラグを被るような早熟な少年だった。

Had a twenty-year-old bitch in high school
高校生の時に20歳のビッチと付き合ってたぜ

Wasn't no tellin' what Travy might do
トラヴィ(俺)が何をしでかすか、誰にも予測できなかった

On the south side of that H-O-U
あのH-O-U(ヒューストン)のサウスサイドでな

Hol' up, let's take it back to that room, no car, but still had drive
ちょっと待て、あの部屋に話を戻そう、車(カー)はなかったが、俺には「ドライブ(原動力)」があった
※車と、野心やモチベーションを意味する「Drive」を掛けた見事な言葉遊び。

Just a hundred niggas standin' outside
ただ100人くらいの野郎共が外に突っ立ってた

Life's a beach with lot of sand on the lot
人生はビーチだ、駐車場(ロット)にはたくさんの砂(サンド)がある
※「Life's a bitch(人生はクソだ)」と「Life's a beach(人生は素晴らしい)」の言葉遊び。同時に、何もなかった地元(駐車場)から這い上がっていく様子を描いている。

I'ma ride for all of my niggas, they forever here by my side
俺は全てのダチのために走るぜ、あいつらは永遠に俺のそばにいるんだ

It was just eight niggas in a two bedroom, no leg room, that was last June, yeah, yeah, for real
2ベッドルームの部屋に8人の野郎が押し込められてた、足を伸ばす隙間(レッグルーム)もなかったよ、あれは去年の6月のことだ、あぁ、あぁ、マジな話さ
※大ブレイクを果たす直前、LAなどの狭いアパートで仲間たちと雑魚寝しながら音楽制作に没頭していた下積み時代のリアルな描写。

[Pre-Chorus]

Yeah, yeah, for real
あぁ、あぁ、マジな話さ

Fuck what they talkin' 'bout if they ain't talkin' 'bout me, nigga
奴らが俺のことについて話してないなら、そんな話はクソくらえだ、なぁ

Let it be known, yeah, it's that real
知らしめてやるよ、あぁ、これはマジなんだってな

Yeah, yeah, for real
あぁ、あぁ、マジな話さ

For real
マジでな

Fuck what they talkin' 'bout if they ain't talkin' 'bout
奴らが俺のことについて話してないなら、そんな話はクソくらえだ

We the niggas everybody talkin' 'bout, it's that real
俺たちこそが、今誰もが噂してる野郎共なのさ、マジな話だ

Yeah, for real
あぁ、マジでな

[Chorus]

Backyard, we chillin', backyard, we drinkin', smokin'
バックヤード(裏庭)で、俺たちはチルしてる、裏庭で、俺たちは飲んで、吸ってる

Homie brought out the liquor, backyard, we gettin' high
ダチが酒を持ち出してきた、裏庭で、俺たちはハイになってる

Back-backyard, we chillin', back-backyard, we smokin', drinkin'
裏庭で、俺たちはチルしてる、裏庭で、俺たちは吸って、飲んでる

Back-backyard, we gettin' high
裏庭で、俺たちはハイになってる
※成功する前の、地元の裏庭(バックヤード)で仲間とダラダラ過ごしていたあの頃へのノスタルジー。

Backyard, we chillin', backyard, we drinkin', smokin'
裏庭で、俺たちはチルしてる、裏庭で、俺たちは飲んで、吸ってる

Homie brought out the liquor, backyard, we gettin' high
ダチが酒を持ち出してきた、裏庭で、俺たちはハイになってる

Back-backyard, we chillin', back-backyard, we smokin', drinkin'
裏庭で、俺たちはチルしてる、裏庭で、俺たちは吸って、飲んでる

Back-backyard, we gettin' high
裏庭で、俺たちはハイになってる

[Verse 2]

Verses, one day you'll find your purpose
ヴァース(詩)、いつかお前も自分の目的を見つけるはずさ

Now, my show's packed out like churches
今じゃ、俺のライブは教会みたいにパンパンに満員だぜ

Fans never missin' out a word on the verses (Now)
ファンは俺のヴァースの言葉を一つも聞き逃さない(今はな)

Never sit around, just workin' (Now), it was worth it (Now)
座ってダラダラする暇なんてない、ただ働き続けてる(今はな)、その価値はあったよ(今はな)

Once for certain (Now), I deserve it (Now)
確かなことが一つある(今はな)、俺にはその価値があるってことだ(今はな)

Lord knows we don't get tired, been through more dirt than a derby
神は俺たちが疲れないことを知っている、ダービー(競馬)の馬より多くの泥(ダート)の中をくぐり抜けてきたんだからな

Mama worked for AT&T and we still ain't get that service
お袋はAT&T(通信会社)で働いてたのに、それでも俺たちはまともなサービス(電波や生活水準)を受けられなかった
※大企業で母親が働いていても、決して裕福ではなかった家庭環境。

She stayed in, out the hospital, you know that made me nervous (Uh)
お袋は何度も病院に入院したり退院したりしてた、それが俺をどれだけ不安(ナーバス)にさせたか分かるだろ(アー)
※母親の闘病という非常にプライベートな痛みを告白している。

Still step out the house to smell so fresh, fresh like detergent, uh
それでも、家を出る時は最高にフレッシュな匂いをさせてたぜ、洗剤(ディタージェント)みたいにフレッシュにな、アー

If a bitch don't want me, don't need them, still got my Jergens
もしビッチが俺を望まないなら、あいつらなんて必要ねえ、俺にはまだジャーゲンズ(ローション)があるからな
※「Jergens」はアメリカで定番のボディローション。女がいなくても自分で(マスターベーションで)処理できるという、自虐的でユーモラスなライン。

And bitch, you can keep them herpes
それにビッチ、お前が持ってるヘルペス(性病)は自分で抱えとけよ

Go alert me
俺に警告してくれよな

No house light on, cop light on, fuck this journey
家の明かりは点いてない、パトカーのランプが点滅してる、こんな旅(人生)はクソくらえだ
※貧しかった下積み時代、実家の電気が止められ、外には警察がうろついているという荒んだ情景。

You heard me, you heard me, now, swervin', hittin' curbs and
聞こえたか、聞いてるか、今、俺は車を急旋回(スワーヴ)させ、縁石にぶつかりながら

And my nigga, my nigga came home, so it just got real
そして俺のダチが、刑務所から家に帰ってきたんだ、だからこれが「リアル」になったのさ
※地元の仲間が刑期を終えて戻ってきたことで、仲間たちと共にストリートで成功を掴むという決意がより現実味(リアル)を帯びたという、サウスらしい絆の結末。

[Pre-Chorus]

Yeah, yeah, for real
あぁ、あぁ、マジな話さ

Fuck what they talkin' 'bout if they ain't talkin' 'bout me, nigga
奴らが俺のことについて話してないなら、そんな話はクソくらえだ、なぁ

Let it be known, yeah, it's that real
知らしめてやるよ、あぁ、これはマジなんだってな

Yeah, yeah, for real
あぁ、あぁ、マジな話さ

For real
マジでな

Fuck what they talkin' 'bout if they ain't talkin' 'bout
奴らが俺のことについて話してないなら、そんな話はクソくらえだ

We the niggas everybody talkin' 'bout, it's that real
俺たちこそが、今誰もが噂してる野郎共なのさ、マジな話だ

Yeah, for real
あぁ、マジでな

[Chorus]

Backyard, we chillin', backyard, we drinkin', smokin'
バックヤード(裏庭)で、俺たちはチルしてる、裏庭で、俺たちは飲んで、吸ってる

Homie brought out the liquor, backyard, we gettin' high
ダチが酒を持ち出してきた、裏庭で、俺たちはハイになってる

Back-backyard, we chillin', back-backyard, we smokin', drinkin'
裏庭で、俺たちはチルしてる、裏庭で、俺たちは吸って、飲んでる

Back-backyard, we gettin' high
裏庭で、俺たちはハイになってる

Backyard, we chillin', backyard, we drinkin', smokin'
裏庭で、俺たちはチルしてる、裏庭で、俺たちは飲んで、吸ってる

Homie brought out the liquor, backyard, we gettin' high
ダチが酒を持ち出してきた、裏庭で、俺たちはハイになってる

Back-backyard, we chillin', back-backyard, we smokin', drinkin'
裏庭で、俺たちはチルしてる、裏庭で、俺たちは吸って、飲んでる

Back-backyard, we gettin' high
裏庭で、俺たちはハイになってる