Artist: Drake
Album: Nothing Was the Same
Song Title: Connect
概要
「Connect」は、3rdアルバム『Nothing Was the Same』(2013年)に収録された、Drakeの「Sad Boy」としてのペルソナが深夜のドライブという情景を通して色濃く描き出された楽曲である。プロデュースは盟友の40とHudson Mohawkeが手がけ、浮遊感のあるノスタルジックなビートが特徴的だ。タイトル通り、誰かと「繋がりたい」という切実な思いを抱えながら、過去の恋愛や、まだ金も名声もなかった下積み時代(叔父の車を借りていた頃)の記憶を回想している。歌詞の中にはトロントの実際のストリート名(エグリントン、401号線など)が詳細に登場し、彼の地元への深い愛着が感じられる。同時に、テキサス州ヒューストンのヒップホップ・カルチャーに由来するスラング「Swangin'」を多用しており、彼の音楽性のルーツへのオマージュも込められている。人間関係の修復を野球の「ホームラン」に例えるなど、日常の風景と複雑な感情を巧みにリンクさせるDrakeのソングライティング能力が遺憾なく発揮された隠れた名曲だ。
和訳
[Spoken Intro: Shawn Lawrence]
There's three balls and a strike
スリーボール、ワンストライク
Here's the pitch
ピッチャー投げました
It's belted deep to center
センターの奥深くへ大きな当たり
Revere goes back, jumps at the wall, and it's gone!
リビアが後退し、フェンス際でジャンプ、入った、ホームランです!
※野球の実況音声のサンプリング。「ホームラン」は、困難な状況から一発逆転を狙うこと、あるいは女性と肉体関係を持つことのダブルミーニングとして、直後のDrakeのヴァースへの伏線となっている。
[Verse 1: Drake]
Yeah, isn't it amazin'
ああ、驚きじゃないか
How you talk all this shit and we still lack communication?
君はあれこれと口出ししてくるのに、俺たちの間にはまだコミュニケーションが欠けているんだから
How beautiful our kids would be, girl, I don't need convincin'
俺たちの子供がどれだけ可愛くなるか、そんなの説得されるまでもないさ
How every conversation starts with, "This time will be different?" Oh
どうして毎回「今度こそは違う」って言葉から会話が始まるんだろうな
Oh, the idea is fun (Which one?)
ああ、その考えは楽しいよな(どれのことかって?)
Oh, the idea is fun (Which one?)
ああ、その考えは楽しいよな(どれのことだ?)
Oh, the idea is so fun every time
ああ、いつだってその考えは最高に楽しいんだ
At least we try for home run every time
少なくとも俺たちは、毎回ホームランを狙っているからな
[Chorus: Drake]
Swangin', eyes closed, just swangin'
目を閉じて、ただ車を揺らしながら走っている
※「Swangin'」はヒューストンのヒップホップ・カルチャーに由来するスラング。車線から車線へとゆったりと車を揺らすように運転するスタイルを指す。Drakeが多大な影響を受けたテキサスのカルチャーへの敬意。
Same city, same friends, if you're lookin' for me
同じ街で、同じ友達といるよ、もし俺を探しているなら
Same city, same friends, if you're lookin'
同じ街で、同じ友達といるよ、もし探しているなら
I'll be here, just swangin'
俺はここにいる、ただ車を走らせている
Don't talk to me like I'm famous
俺が有名人であるかのように話しかけないでくれ
And don't assume, 'cause I don't respect assumptions, babe
そして勝手な推測はしないでくれ、俺は思い込みってやつが嫌いなんだ、ベイビー
I'm just tryna connect with somethin', babe
俺はただ、何かと繋がりたいだけなんだ、ベイビー
Yeah, swangin'
ああ、車を走らせている
[Verse 2: Drake]
Ayy, she just wanna run around the city
彼女はただ、この街を遊び回りたいだけだ
And make memories that she can barely remember
そして、ほとんど思い出せないような記憶を作りたいんだ
And I'd allow her, talk about, "pussy power," yeah
俺はそれを許してしまう、「女の武器」ってやつだな
She just wanna run over my feelings
彼女は俺の感情を轢き殺したいだけだ
Like she drinkin' and drivin' in a eighteen-wheeler
まるで18輪の大型トラックを飲酒運転しているみたいにな
And I'd allow her, talk about, "pussy power"
それでも俺は許してしまう、「女の武器」ってやつだな
She used to say, "You can be whoever you want, even yourself," yeah
彼女は昔よく言っていた、「なりたいものになれるのよ、自分自身にだって」ってな
I show up knowin' exactly who I was and never leave as myself
俺は自分が誰だか完全に分かった上で会いに行くのに、帰る時には自分を見失っているんだ
But when it falls apart, I'm always still down
でも関係が崩れ去った時、俺はいつも諦めきれないでいる
To pick a million tiny little pieces off the ground
地面に散らばった百万個の小さな破片を拾い集めるためにな
Wish you would learn to love people and use things
人を愛し、物を利用することを学んでほしいよ
And not the other way around
その逆じゃなくてな
※人を「利用」し、物を「愛する」彼女の物質主義的で冷酷な態度への痛烈な皮肉。
[Chorus: Drake]
Swangin', eyes closed, just swangin'
目を閉じて、ただ車を揺らしながら走っている
Same city, same friends if you're lookin' for me
同じ街で、同じ友達といるよ、もし俺を探しているなら
Same city, same friends if you're lookin'
同じ街で、同じ友達といるよ、もし探しているなら
I'll be here, just swangin' (Ayy)
俺はここにいる、ただ車を走らせている
Don't talk to me like I'm famous (Ayy)
俺が有名人であるかのように話しかけないでくれ
And don't assume 'cause I don't respect assumptions, babe
そして勝手な推測はしないでくれ、俺は思い込みってやつが嫌いなんだ、ベイビー
I'm just tryna connect with somethin', baby
俺はただ、何かと繋がりたいだけなんだ、ベイビー
I'll be here, just swangin' (Ayy, ayy)
俺はここにいる、ただ車を走らせている
[Verse 3: Drake]
I remember when my schedule was as flexible as she is
俺のスケジュールが、彼女の体みたいに柔軟だった頃を思い出すよ
She call and tell me be here before the sun up
彼女が電話してきて、日が昇る前に来てって言うんだ
I be dressed before we hung up
電話を切る前にはもう服を着ていたさ
I take Eglinton to 401 East and
エグリントン・アベニューからハイウェイ401号線の東行きに乗って
Exit at Markham Road in the East End
イーストエンドのマーカム・ロードで降りるんだ
※すべてトロントに実在する地名とルート。ダウンタウンから東の郊外(スカーバロー方面)へと向かう深夜のドライブを詳細に描写している。
Where all the pretty girls are sleepin'
そこは可愛い女の子たちがみんな眠りについている場所だ
My license been expired, I renew it after the weekend
免許証の期限が切れているんだ、週末が明けたら更新しよう
Fuck, I know I said that shit the last seven weekends
くそっ、過去7回の週末も全く同じことを言ってたな
Girl, I guess procrastination is my weakness
なあ、俺の弱点は先延ばしにする癖みたいだ
I hate stoppin' for gas this late
こんな夜遅くにガソリンスタンドに寄るのは嫌なんだよ
'Cause there's niggas creepin' and not like how we're creepin'
怪しい奴らがうろついているからな、俺たちがお忍びで会うのとは違う意味でな
※「Creepin'」は「浮気する/密会する」という意味と、ストリートで「犯罪目的でうろつく」という意味のダブルミーニング。
Summer is comin', know you could feel it
夏が近づいている、君も感じているだろ
Twenty on pump, whatever, I ain't got enough to fill it
ポンプに20ドル分だけ入れてくれ、まあいいさ、満タンにするほどの金は持ってない
※「Started from the Bottom」でも歌われている、まだ成功を掴む前の金がなかった下積み時代の生々しい記憶。
Won't knock on your door
君の家のドアはノックしないよ
My uncle say you drive my whip like it's yours
叔父さんは、俺が車を自分のものみたいに乗り回しているって言うんだ
※ここでも「Started from the Bottom」で言及された、叔父のアキュラを借りていたエピソードにリンクしている。
I got the pedal to the floor
アクセルを床までベタ踏みしている
I'm on my motherfuckin' way, swangin'
今そっちに向かっている途中だ、車を揺らしながらな
Don't fall asleep on me, hang in there
俺が着くまで眠らないでくれ、起きててくれよ
I'll be there, just swangin'
すぐに行くから、車を走らせながらな
I'll be there, just swangin'
すぐに行くから、車を走らせながらな
I treat you good, girl, like you're famous
君のことを大事に扱うよ、まるで有名人みたいにな
I know I'm late, it's always the same shit
遅れているのは分かってる、いつもこのパターンだよな
But don't fall asleep on me, hang in there, yeah, yeah
でも俺が着くまで眠らないでくれ、起きててくれよ
I'm on the road right now, swangin', girl, yeah
今向かっている途中だ、車を揺らしながらな
