Artist: JID
Album: The Forever Story
Song Title: Crack Sandwich
概要
JIDの3rdアルバム『The Forever Story』(2022年)に収録された本作は、彼のルーツである家族(7人の兄弟姉妹)の絆と、アトランタのストリートでの過酷な生い立ちを生々しく描き出した自伝的な名曲である。タイトルの「Crack Sandwich」は、貧困の中で母親が言った「チーズバーガーを買う金はないから、サンドイッチでも作りなさい」という言葉に由来し、同時に「Crack(コカイン/殴る音)」のダブルミーニングでもある。前半は過酷なフッドのサバイバルを言葉遊びを交えてラップし、後半のVerse 3では、兄の大学卒業祝いで訪れたニューオーリンズのクラブで起きた「家族総出の大乱闘事件」を、まるで映画のワンシーンのような圧巻のストーリーテリングで語り尽くす。アウトロには実際の兄弟たちの証言(会話録音)が挿入されており、理不尽な暴力にさらされながらも、血の結束でそれを乗り越えてきたRoute家(JIDの本名)のタフさと愛が伝わる、アルバム屈指のハイライトである。
和訳
[Intro]
Gotta bring it to you cowards, y'all wanted it
臆病者どもに食らわせてやらなきゃな、お前らが望んだことだろ
Cowards, and it's gonna be sicker than all the niggas–
臆病者どもめ、これは他のどんな奴らよりもヤバい(病気な)ことになるぜ——
Yeah, uh, look
イェー、アー、見な
[Verse 1]
You can tell a nigga like me ain't never had shit
俺みたいな奴を見りゃ、昔は何一つ持ってなかったって分かるだろ
R.I.P., I miss my dawgs like Mike Vick
R.I.P.(安らかに眠れ)、マイク・ヴィックみたいにダチ(犬)が恋しいぜ
※アトランタ・ファルコンズ等で活躍したNFLのスターQBマイケル・ヴィック。闘犬賭博(Dog fighting)で実刑判決を受けた彼の事件と、「Dawgs(ストリートの兄弟/仲間)」を失った悲しみを掛けたブラックジョーク。
Zombies in that midnight fog, them bars sick 'em
真夜中の霧の中をさまようゾンビども、あの鉄格子(Bars/ラップの小節)が奴らを病気にさせる
Fall victim to a gun brawl, started over some bitches, huh
何人かのビッチを巡って始まった銃撃戦の犠牲になるのさ、ハッ
Niggas trippin', they takin' whatever's given
奴らはイカれてる、与えられたものは何だって奪い取るんだ
The irony when a nigga's starvin', gotta grip the biscuit
腹を空かせてる(飢えてる)奴が、ビスケット(銃)を握らなきゃならないってのは皮肉な話だ
※「Biscuit」は食べ物のビスケットであると同時に、ストリートスラングで「銃」のこと。
Jump the fence, empty all the dishes out your kitchen
フェンスを飛び越え、お前のキッチンの皿(ディッシュ)を全部空っぽにしてやる
If you witness it, then click, click, click, and they spill the grits
もしそれを目撃しちまったら、カチッ、カチッ、カチッ(銃の撃鉄の音)と来て、奴らはグリッツ(血/脳みそ)をこぼすことになる
※「grits」は南部の代表的なトウモロコシ粥。銃で撃たれて中身が飛び散る残酷な描写を、キッチンの食べ物に例えている。
Feel the kick, fuck a fair catch, kill 'em, who tryna take the hit?
キックの反動を感じろ。フェアキャッチなんてクソ食らえだ、殺してやる。誰がこの一撃(ヒット)を食らいたい?
※アメフト用語の「Kick(キックオフ)」「Fair catch(安全にボールを捕球するルール)」「Hit(タックル)」と、銃の「Kick(反動)」や「Hit(殺害)」を掛け合わせたワードプレイ。
First take go to first base, Stephen A. Smith Wess'
ファーストテイクで一塁(ファーストベース)へ行く、スティーブン・A・スミス&ウェッソンだ
※スポーツ番組『First Take』の辛口コメンテーターStephen A. Smithの名前と、銃器メーカー「Smith & Wesson」を合体させている。
On the hip, talkin' shit like Skip
腰に銃をぶら下げ、スキップみたいにクソみたいな文句を垂れる
Or Shannon, sharp-shootin' off the top of the cliff
それかシャノンのようにな、崖の上からシャープシューティング(鋭い批判/狙撃)してやるよ
※先ほどのStephen A. Smithと度々論争を繰り広げたスポーツコメンテーターのSkip BaylessとShannon Sharpe。二人の名前を使い、舌戦(ラップ)と銃撃の比喩を展開している。
And if I gotta bring it to you cowards then it's gonna be sick
もし俺がお前ら臆病者にこれ(ラップ/銃弾)をお見舞いしなきゃならないなら、最高にヤバいことになるぜ
Put in my ten thousand hours while the clock still ticks
時計の針が刻々と進む中、俺は1万時間の努力を注ぎ込んできた
※マルコム・グラッドウェルの「1万時間の法則(どの分野でも天才になるには1万時間の練習が必要)」の引用。
Zone-6, five fingers with the "Suck my dick"
ゾーン6(イースト・アトランタ)、5本の指で「俺のディックをしゃぶれ(中指を立てる)」ってな
Me and Izzy was slap-boxin', nigga bust my lip
俺と兄貴のイジーは平手打ちのボクシング(スラップ・ボクシング)をしてて、あいつは俺の唇を切らせやがった
Start fightin', lil' brother on some tough guy shit
そっから本気の喧嘩の始まりだ。俺は末っ子だけど、タフガイぶってな
But if you ever did me wrong, he on some "What's right?" shit
でも、もし誰かが俺に危害を加えようもんなら、兄貴は「何が正しいか教えてやる(お前をぶっ飛ばす)」って態度になるんだ
※兄弟同士では激しく喧嘩するが、外部の敵から弟を守る時は絶対に身を挺するという、リアルな兄弟愛の描写。
Bust a left, feel the pressure like the bus pipe drip
左フックを食らわせる、バスの排気管の液漏れみたいな強烈なプレッシャーを感じるだろ
Blood red, rum sippin', they ain't cut like this, momma said
真っ赤な血、ラム酒をすする。あいつらは俺たちみたいにタフにはできてないのさ、ママが言ってたぜ
[Chorus]
"When you fall down, stand up, get a bandage"
「転んだら、立ち上がって絆創膏を貼りなさい」
"I ain't got cheeseburger money, make a sandwich"
「チーズバーガーを買うお金なんてないんだから、自分でサンドイッチでも作りな」
"Why you bein' bad? See ya dad, get your ass whipped"
「どうして悪いことばかりするの? お父さんのところへ行って、お尻を叩かれなさい」
Seven crackhead bad kids in a caravan
キャラバン(ミニバン)に乗った、7人のイカれた悪ガキ兄弟さ
※JIDの実家であるRoute家の日常の風景。貧しくも逞しく育てられた7人兄弟の原風景を描いている。
[Interlude]
Somebody involved in stealin', it's on, it wasn't
(誰かが盗みに関わってて、喧嘩が始まって、そうじゃなくて)
It's gon' be so bad
(とんでもないことになったんだよ)
When the girl went off on PreciousThe girl went off on Precious, Rosalyn went in
(あの女がプレシャスに突っかかっていった時、ロザリンが割って入って…)
No, Rosalyn said, "Oh, for real, I'll see you when you get outside"
(いや、ロザリンはこう言ったのよ。「あぁ、そう。じゃあ外に出たら相手してやるわ」って)
Exactly, exactly
(そうそう、まさにそんな感じ)
That's okay, my fault, my fault, my fault
(分かった、俺が悪かったよ、俺のせいだ)
For real? No no, no, no, stop, stop, stop, stop, stop, yo, yo, yo, yo, yo
(マジで? いやいや、ちょっと待って、ストップ、おいおいおい)
Look, uh
(見な、アー)
※JIDの実際の兄弟姉妹たちの会話の録音。後半のVerse 3で語られるクラブでの大乱闘事件の回想を、当事者たちが笑いながら振り返っている。
[Verse 2]
You can tell a nigga like me ain't met a nigga like me
俺みたいな奴を見りゃ、俺みたいな奴には会ったことがないって分かるだろ
Metaphysical things seen in dreams, what you believe?
夢の中で見る形而上学的な(スピリチュアルな)出来事、お前は何を信じる?
You believe I bleed, then draw blood
俺が血を流す(人間だ)と信じるなら、血を抜いてみな
I'm a fuckin' artiste, Artest with the gun
俺はクソヤバい「アーティスト」だ。銃を持った(ロン・)アーテストさ
※NBAで最も気性が荒く、客席のファンを巻き込んだ大乱闘(パレスの騒乱)を起こしたロン・アーテスト(現メッタ・ワールド・ピース)の名前と「Artiste」を掛けている。
I can give my world peace, give your world ether
俺は自分の世界に平和(ワールド・ピース)をもたらし、お前の世界には「エーテル」を食らわせてやる
※ロン・アーテストの改名後の名前「Metta World Peace」の引用。同時に「Ether(NasがJay-Zを粉砕した伝説的ディス曲)」の言葉を用い、敵対するラッパーのキャリアを終わらせるという宣言。
Big dick or grief, I can give your girl either
デカいディックか、それとも深い悲しみ(グリーフ)か。お前の女にはどっちでも与えてやれるぜ
She could be the, could be the collapse of a kingdom
彼女は、王国の崩壊の原因になるかもしれないからな
But king's gotta peep deceit, word to Caesar
だが王たる者は、欺瞞(裏切り)を見抜かなきゃならない。「シーザー」にかけてな
※シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』における、ブルータスの裏切りからの引用。
Remind me to keep receipts, y'all shit weak
領収書(レシート/証拠)を取っておくのを忘れないようにな、お前らの曲は弱すぎる
I ain't worried that that bullshit leaked
そんなクソみたいな曲がリークされた(漏れた)ところで、俺は少しも心配しちゃいねえよ
See the volumes, it speaks to your broke speakers
音量(ボリューム)を見な、そいつがお前の壊れたスピーカーに語りかけてるぜ
Niggas breakin' they back tryna promote some shit that ain't even dope
奴らは全くドープでもないクソ曲をプロモートしようと、必死に背中を折るほど努力してるんだな
They ask for my coat when I walk through the door
俺がドアをくぐって入っていくと、連中は俺のコートを預かろうとする
God flow, I don't walk on the floor
「神のフロウ」だ、俺は床の上なんか歩かねえよ
※キリストが水の上を歩いたという奇跡のように、他のラッパーと同じ次元(床)には立っていないというボースト。
God knows y'all hoes, y'all shows ain't packin' the door
神は知ってるぜ、お前らビッチのショーは、ドアの外まで客がパンパン(パック)になることなんてないってな
Crackin' the floor, I don't even know if niggas rappin' no more, come on (Uh okay)
フロアをひび割れさせる(盛り上げる)どころか、あいつらがまだラップをやってるのかどうかすら俺は知らねえよ。勘弁してくれ(アー、オーケー)
[Bridge]
'Round in my city, I am my shooter
俺の街じゃ、俺自身が俺のシューター(護衛/撃ち手)だ
Mindin' my business, I am not you
自分のビジネスに集中してる、俺はお前とは違うんだ
'Round in my city, I am my shooter
俺の街じゃ、俺自身が俺のシューターだ
Mindin' my business, I am not you
自分のビジネスに集中してる、俺はお前とは違うんだ
'Round in my city, I am my shooter
俺の街じゃ、俺自身が俺のシューターだ
Mindin' my business, I am not you
自分のビジネスに集中してる、俺はお前とは違うんだ
'Round in my city, I am my shooter
俺の街じゃ、俺自身が俺のシューターだ
Mindin' my business, how about you?
自分のビジネスに集中してるんだよ。お前はどうなんだ?
[Verse 3]
Look, uh, I do it for Royal and Rosalyn, Rachel and Carl
見な、俺はロイヤル、ロザリン、レイチェル、カールのためにやってる
Izzy, Precious, Destin, strong seven kids, different blessings (Hey)
イジー、プレシャス、デスティン。たくましい7人の子供たち、それぞれが異なる祝福(才能)を授かってる(ヘイ)
※JIDの本名(Destin Route)を含む、7人の兄弟姉妹全員の名前をシャウトアウト。ここから、彼らの絆を証明する壮大なストーリーテリングが幕を開ける。
Izzy athletic as fuck, All-American star, hard head
兄貴のイジーは運動神経抜群で、オールアメリカンのスター選手だったが、頑固なやつだった
Scholarship at a school in New Orleans
ニューオーリンズの大学で、特待生の奨学金(スカラシップ)をもらってたんだ
On the football shit, but in class, he on the smart shit (Hey)
アメフトの実力はもちろん、授業でも成績優秀で頭がキレた(ヘイ)
Black man using his mind, it's a target on your forehead
「自分の頭脳(知性)を使う黒人」、それはお前の額にターゲット(標的)が描かれてるのと同じことだ
※アメリカ社会において、黒人が肉体労働やスポーツだけでなく「知性」で成功しようとすると、白人社会から脅威と見なされ、理不尽な差別や妨害の標的になるという痛烈な社会批判。
Gotta stay on point like a marksman
だからこそ、射撃手(マークスマン)のように常に気を引き締めて(オン・ポイント)なきゃならない
Make a mark, leave a footprint, went for a marching
歴史に名を刻み(マーク)、足跡を残し、マーチング(行進)のように前へ進んだのさ
Bro graduating so we heading to the blue state
兄貴が卒業するってんで、俺たち家族はブルーステイト(ニューオーリンズ/民主党支持州)へ向かった
Fam' celebrating, granny cooking up a few cakes
家族でお祝いだ、ばあちゃんもケーキをいくつか焼いてくれた
Yeah, gown on with the cap like a toupee
あぁ、兄貴はガウンを着て、カツラ(トゥーペ)みたいに角帽を被ってた
Handed a diploma, all the Routes say, "Hooray"
卒業証書を手渡され、ルート家(JIDの家族)の全員が「万歳(フレー)!」って叫んだよ
Yeah, hooray, today, catch a bouquet
あぁ、万歳だ、今日はブーケでもキャッチするようなおめでたい日さ
Tonight it probably be a movie, what's a Blu-Ray?
今夜のパーティーはきっと、ブルーレイみたいな高画質の「映画(ムービー)」になるぜ
※「movie」はストリートスラングで「とんでもない大騒ぎ/クレイジーな夜」を意味する。
I got some new Js and a fade, we hit the section
俺は新品のジョーダン(J's)を履いて、フェードカットもキメて、クラブのVIPセクションに乗り込んだ
With the football team and a couple other professionals
アメフト部の連中や、他のプロの選手たちと一緒にな
It sound cool but really, this a confessional (Hey)
かっこよく聞こえるかもしれないが、実はこれ、懺悔(コンフェッショナル)なんだ(ヘイ)
Twenty minutes in it, Precious and 'nem went to the restroom
クラブに入って20分くらいした頃、姉貴のプレシャスたちがトイレ(レストルーム)に向かった
Said they got to hittin' with some women and they 'bout to get kicked out
そしたら、トイレで他の女たちと殴り合い(ヒッティン)になって、つまみ出されそうになってるって言うんだ
They ain't even tell us what that shit was about
何が原因で揉めたのかなんて、俺たちには説明すらなかった
All I really seen from the big VIP couch
VIPのデカいソファから俺が実際に目撃したのは
Was a nigga swing, and hit my sister right in the mouth
どこの馬の骨とも知れねえ野郎が腕を振り回し(スウィング)、俺の姉貴の口をまともに殴りやがった瞬間だった
The bouncer tried to block the door, that way we couldn't get out
用心棒(バウンサー)がドアを塞いで、俺たちを外に出さないようにした
But fuck that, the whole team bust that motherfucker down
でも「知るかよ、クソったれ」ってなもんで、アメフト部のチーム全員でその用心棒をぶっ倒して(バスト・ダウン)ドアを突破したんだ
Now we fighting in the street, it's like ten against twenty-three
そこからストリートで大乱闘の始まりさ。10人対23人って感じだったな
I was seventeen, swinging on any and everything
俺は当時17歳、目につくもの全てに拳を振り回したよ
Bing, bing, see my brother doing buddy like a boxing ring
ビン、ビン。見りゃ、俺の兄貴が相手をボクシングのリングにいるかのようにボコボコにしてる
Ros' got a bitch doing the hair weave sling
ロザリン(姉)は、相手のビッチのヘアウィーブ(付け毛)を掴んで振り回してるぜ
So beautiful, beating ass was like a family thing
なんて美しい光景だ。ケツを蹴り上げる(大乱闘する)のは、まるで我が家の「家族行事(ファミリー・シング)」みたいだった
※暴力的な乱闘事件だが、家族が理不尽な目に遭った時に全員で一丸となって戦う姿を「美しい家族の絆」として回想している。
Fighting together made us tighter in spite of how we would argue and scream
普段はどれだけ口論して叫び合っていても、一緒に戦うことで俺たちの絆はより強く(タイトに)なったんだ
And now we brawling right outside of a party in New Orleans
そして今、俺たちはニューオーリンズのパーティー会場の外で、マジで乱闘(ブロール)してる
And all the people start police-calling
周りの連中がみんな、警察に通報し始めた
Pack us inside of a paddy wagon, we sardines
俺たちは護送車(パディ・ワゴン)の中に、イワシ(サーディン)みたいにギュウギュウに詰め込まれたよ
To Saltine crackers that wanna shackle us in chains (Hey)
俺たちを鎖で繋ごうとする、塩辛いクラッカー(白人警官)どもの手によってな(ヘイ)
※Saltine(塩味のクラッカー)と、白人の蔑称「Cracker」を掛け合わせた強烈な言葉遊び。黒人を不当に扱う警察システムへの憎悪。
Lo and behold, they held us in a holding cell for six
見ろよ、奴らは俺たちを留置所(ホールディング・セル)に6時間も
Or maybe seven hours just to let us go without a stain
いや、7時間もぶち込んでおきながら、結局「前科(ステイン)なし」で釈放しやがったんだ
※警察の拘束が正当な理由のない不当なものであったことを示している。
But who's to blame when all of us got the same mind frame?
でも、俺たち全員が「同じマインド(やられたらやり返す)」を持ってるんだから、一体誰を責められるって言うんだ?
We like a gang, mom and pop'll probably be proud and ashamed
俺たちはまるでギャングみたいだ。母さんと親父は、きっと恥ずかしく思いつつも、誇りに思ってくれるだろうな
Pound for pound, my sister Precious never lost a fade
パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じて最強)。俺の姉貴のプレシャスは、タイマン(フェイド)で一度も負けたことがねえんだ
Got up off the ground and she said she could hear my father sayin'
地面から立ち上がった彼女は、親父のこんな言葉が聞こえたって言ってたぜ
[Chorus]
"When you fall down, stand up, get the bandage"
「転んだら、立ち上がって絆創膏を貼りなさい」
"I ain't got cheeseburger money, make a sandwich"
「チーズバーガーを買うお金なんてないんだから、自分でサンドイッチでも作りな」
"Why you bein' bad? See ya dad, get your ass whipped"
「どうして悪いことばかりするの? お父さんのところへ行って、お尻を叩かれなさい」
Seven crackhead bad kids in a caravan, yeah
キャラバンに乗った、7人のイカれた悪ガキ兄弟さ、イェー
[Outro]
Hold on, hold on, hold on
待って、待って、ちょっと待ってよ
What happened? What happened? What happened?
何があったの? 何があったの? どうなったの?
We came in the club
私たちはクラブに入って
We're talking, we go in the restroom
話しながら、トイレ(レストルーム)に行ったのよ
I go in the bathroom, open the door
私がトイレの個室を開けたら
"Dang B, you could've said sorry"
「ちょっとアンタ、ごめんなさいくらい言えないわけ?」って(相手が突っかかってきたの)
Ros' said, "B, you ain't gotta say all that, it ain't that serious"
ロザリンが言ったわ。「ちょっと、そこまで言う必要ないでしょ、そんな大したことじゃないじゃない」って
And she was all, "Oh, it's that serious because you were in the bathroom"
そしたらあの女、「あぁ、トイレにいたんだから大したことよ!」って
Ros' said, "Okay B, I got you B, come outside"
ロザリンが言ったわ。「分かったわよ、アンタ。じゃあ外に出なさいよ」って
Taj, she opened the door, Rosalyn said "Roof"
タージ、あの子がドアを開けた瞬間、ロザリンが「ルーフ(吠え声/殴る音)」って!
I said, "Okay, we fighting"
私は「よし、喧嘩(ファイティング)の始まりね」って思ったわ
Damn, she was in the stall
マジかよ、あの女、個室の中にいたのに
Oh the stall door
そう、個室のドアよ
Yeah, she was peeing, girl, she pulled her pants up
そう、おしっこしてたのに、パンツを引き上げて
She opened the door and received it (Rosalyn met her)
ドアを開けた瞬間、一発食らったのよ(ロザリンが迎え撃ったんだな)
Ayy, you know what?
ねえ、知ってる?
※JIDの姉たちによる、事件当時のトイレでのやり取りの回想録音。Verse 3で語られた凄絶な乱闘が、実はトイレでの些細な口論から始まったというオチ。彼女たちのタフでユーモラスな会話が、アルバムのテーマである「家族の歴史」に圧倒的なリアリティを与えている。
