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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Trust Issues - Drake 【和訳・解説】

Artist: Drake

Album: Care Package

Song Title: Trust Issues

概要

「Trust Issues」は、2011年夏にDrakeが自身のブログ(OVO Blog)で無料公開し、後に2019年のコンピレーション・アルバム『Care Package』に収録された初期の代表曲だ。本作は、彼自身が客演してメガヒットを記録したDJ Khaledの「I'm on One」のコーラス部分をそのままサンプリングし、テンポを落として極めてダウナーで内省的なR&Bへと再構築した異色作である。テーマはタイトルが示す通り、成功に伴う強烈な「人間不信(Trust Issues)」だ。富と名声を手にしたことで、取り入ってくる女性や仲間たちの本心が分からなくなり、裏切りを恐れて誰も信じられなくなった孤独(Sad Boy的要素)を、紫色のシロップ(リーン)に溺れる姿を通して描いている。同時に、スマホを没収して秘密を徹底管理する傲慢な支配欲(Mob Boss的要素)も覗かせており、同郷のThe Weekndが持つダークなR&Bの世界観からの影響も色濃く反映された、当時のOVOサウンドの真髄とも言える一曲である。

和訳

[Intro]

Uh

Aw yeah, aw yeah
ああ、そうさ

Call up on drank and let's
シロップを用意して、さあ

Let's call up and, uh
用意して、さあ

[Interlude]

All I care about is money and the city that I'm from
俺が気にするのは金と自分の生まれた街だけだ
※「生まれた街」はカナダ・トロント(The 6ix)。どんなに世界的スターになっても地元への異常なまでの執着と忠誠心を持ち続けるDrakeの基本スタンス。

I'ma sip until I feel it, I'ma smoke it 'til it's done
感覚が麻痺するまでシロップを飲み、灰になるまで葉っぱを吸う

I don't really give a fuck and my excuse is that I'm young
周りのことなんて知ったこっちゃない、俺はまだ若いって言い訳をしてな

And I'm only getting older, somebody should've told you
そして俺もただ歳を取っていくだけだ、誰かがお前に教えておくべきだったな

I'm on one (Ayy), fuck it, I'm on one (Yeah)
俺は今ハイになってる、どうでもいい、ぶっ飛んでるんだ
※「on one」はドラッグや酒でハイになっている状態、あるいは何かに夢中になって周りが見えなくなっている無敵状態を指すスラング。

I said I'm on one, fuck it, I'm on one, a strong one
言っただろ、俺はハイになってる、マジでぶっ飛んでる、強烈なやつでな

Two white cups and I got that drink
二つ重ねた白い紙コップに、あのドリンクが入ってる

It could be purple, it could be pink
紫にもなるし、ピンクにもなる
※プロメタジン・コデインシロップ(咳止めシロップ)とスプライトなどを混ぜた麻薬的飲料「リーン(Lean / Drank)」のこと。氷が溶けてカップが結露で破れるのを防ぐため、白い発泡スチロールのカップを2つ重ねるのがストリートの作法。混ぜるシロップの量によって色が紫やピンクに変化する。

Depending on how you mix that shit
どう混ぜるか次第でな

Money to be got, and I'ma get that shit
稼ぐべき金がある、だから俺はそれを手に入れる

'Cause I'm on one, fuck it, I'm on one
だって俺は今ハイになってるからな、クソ、ぶっ飛んでるんだ

Aw yeah, aw yeah
ああ、そうさ

You know what I'm
俺がどうなってるか分かるだろ

Oh yes, oh yeah

Oh yes, oh yeah

Uh, oh yes, oh yeah

Yeah, uh

[Verse 1]

You know what I'm sipping, I'll teach you how to mix it
俺が何を飲んでるか知ってるだろ、作り方を教えてやるよ

But you're the only one 'cause I don't trust these bitches
でも君だけだ、俺は周りの女たちを信用してないからな

I don't, I don't trust these bitches, they might catch me slipping
俺は女たちを信じちゃいない、俺の隙を突いてくるかもしれないからな
※「catch slipping」は油断しているところを襲われる、隙を見せるという意味。成功した自分に群がる女性たちが、金やゴシップ目的で近づいているのではないかという深刻なパラノイア(人間不信)に陥っている。

So you're the only one, 'cause I don't trust these bitches
だから君だけなんだ、俺は周りの女たちを信用してないから

They might, they might catch me slipping and put in something different
あいつらは俺が気を抜いた隙に、グラスに何か別のものを混ぜるかもしれない
※自分がドラッグを飲んでいる最中に、逆に睡眠薬などを盛られてハニートラップに嵌められることへのリアルな恐怖。

So you're the only one, 'cause I don't trust these bitches
だから君だけなんだ、俺は周りの女たちを信用してないから

I don't, I don't trust these bitches, they might catch me slipping
俺は女たちを信じちゃいない、俺の隙を突いてくるかもしれないからな

So you're the only one
だから君だけなんだ

[Chorus]

Oh-woah, trust issues
ああ、誰も信じられない

Oh-woah, trust issues
ああ、誰も信じられない

Oh-woah, trust issues
ああ、誰も信じられない

Oh-woah, woah, woah, woah

[Interlude]

Yeah, aw yeah, aw yeah

Let's call up on drank and let's all get wasted
シロップを用意して、みんなで酔い潰れよう

On drank and let's all get faded, yeah, uh
シロップを飲んで、みんなで意識を飛ばそうぜ、ああ

[Verse 2]

Drizzy Drake, check me out
ドリージー・ドレイクだ、よく見とけ

Coming live from the motherfuckin' North Side
クソったれなノースサイドから直接生中継だ
※North Sideはアメリカ国境の北側、すなわちカナダ・トロントを指す。

Kick game, run game, run it real good
スニーカーの趣味も、女の口説き方も、ゲームの支配も完璧にこなしてる

But never ever have my bitches sitting courtside
でも俺の女たちをコートサイドに座らせたことは一度もない
※NBAのコートサイド席は超VIP専用であり、スターが公式の恋人を連れて座る場所でもある。本命の彼女を作らず、誰もそこまで自分のテリトリーの深く(公の場)に立ち入らせないという警戒心の表れ。

Same nigga that you knew way back when
昔お前が知ってた頃と中身は同じ男のままなのに

You acting like it's somebody you don't know
お前はまるで知らない誰かみたいに接してくる

Tell me, how the fuck we 'posed to stay friends
教えてくれ、俺たちどうやって友達のままでいればいいんだ?

When you got a bunch of feelings that you don't show?
お前が本心を全く見せようとしないのにさ

I could tell, I could tell, I could tell
俺には分かる、分かるよ

Certain people don't like me no more
一部の奴らはもう俺のことが気に入らないんだ

New shit don't excite me no more
新しいものにもう興奮しなくなった

Guess that they don't really make 'em like me no more, uh
もう俺みたいな本物は作られないんだろうな

You can look me in my eyes and see I ain't myself
俺の目を見れば、俺が本来の自分じゃないって分かるはずだ

'Cause if y'all what I created then I hate myself
だって、もしお前らが俺の作り出した産物だとしたら、俺は自分自身を嫌悪するよ
※自分の音楽スタイルや影響力によって周囲の人間や業界全体が変わってしまったことへの絶望。薄っぺらいフォロワーやフェイクな人間ばかりになった状況に対する強烈な自己嫌悪。

But still, let them girls in and tell 'em all
それでも、あの女たちを部屋に入れて、全員にこう言うんだ

Leave them cell phones on the table where we see them
携帯は俺たちの見えるようにテーブルの上に置いておけとな
※プライベートな空間で動画や音声を盗撮・録音され、ゴシップサイトに売られるのを防ぐための徹底したリスク管理。誰も信用できないスターの孤独と、ルールを強制する「Mob Boss」的な権力が入り混じった有名なライン。

I'm all day with it, man, AM to the PM
俺は一日中ずっとこうだ、朝から晩までな

Niggas hating, I just wish that they would say it when they see him, oh
ヘイターどもは陰口ばかり叩く、直接俺の顔を見た時に言ってくれればいいのにな

[Bridge]

That's that shit that drives me crazy
そういうクソみたいなことが俺を狂わせるんだ

And it's all that I've been getting lately
最近はそんなことばかりだ

And it's probably why I'm scared to put the time in
だから俺は誰かに真剣に時間を費やすのが怖いんだろうな

Women want to fuck like they're me and I'm them
女たちはまるで自分が俺で、俺が彼女らであるかのようにヤりたがる
※立場の逆転。女性たちがDrakeの圧倒的な富やステータスを利用しようと、打算的かつ男性的な「肉食」の態度で迫ってくる状況に対する戸惑いと嫌悪感。

Looking for some things and I think that I can find 'em in you, in you
俺は何かを探し求めてて、君の中ならそれを見つけられる気がするんだ

[Chorus]

Oh-woah, trust issues
ああ、誰も信じられない

Oh-woah, trust issues
ああ、誰も信じられない

Oh-woah, trust issues
ああ、誰も信じられない

Oh-woah, woah, woah, woah

[Outro]

Yeah, aw yeah, aw yeah

Let's call up on drank and let's all get wasted
シロップを用意して、みんなで酔い潰れよう

On drank and let's all get faded, yeah
シロップを飲んで、みんなで意識を飛ばそうぜ、ああ

Aw yeah, aw yeah
ああ、そうさ

Call up on drank and let's
シロップを用意して、さあ

Let's call up on, uh
用意して、さあ