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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Too Many Options - Travis Scott (feat. Young Thug) 【和訳・解説】

Artist: Travis Scott (feat. Young Thug)

Album: Days Before Rodeo (Full Vault Deluxe)

Song Title: Too Many Options

概要

トラヴィス・スコットのミックステープ『Days Before Rodeo』の10周年を記念したデラックス版(Vault)にて、公式リリースを果たした未発表曲。長年ファンの間でリーク音源として語り継がれていた本作は、Cardoのプロデュースによるメロウでありながらも重厚なトラップ・ビートの上で、盟友Young Thugとの絶妙な掛け合いが展開される。テーマは「貧困からの成り上がり(Rags to riches)」と、それに伴う過剰な快楽主義である。莫大な富を得たことでアルコールだけでは満たされず、さらなる刺激(Options)を求める退廃的な精神状態と、大スターになっても昔からの仲間(Day One)を見捨てずに共に高みを目指すストリートの義理堅さが、彼ら特有のサイケデリックなワードプレイと共に描かれている。

和訳

[Intro: Young Thug]

She don't need those (Shoot through your car door, shoutout to Cardo)
あの女にそんなモンは必要ねえ(車のドアを撃ち抜く、Cardoへのシャウトアウト)
※楽曲のプロデューサーであるCardo(Cardo Got Wings)へのシャウトアウト。

She don't need those
あの女にそんなモンは必要ねえ

Ooh (Cardo got wings), yeah
ウー(Cardo got wings)、イェー
※プロデューサーCardoのアイコニックなプロデューサー・タグ。

Yeah, hold on
イェー、待てよ

Splatt, splatt, splatt, woo (Yeah)
スプラット、スプラット、スプラット、ウー(イェー)
※「Splatt」は銃撃の擬音や血しぶき、あるいはYoung Thugが所属を公言しているギャング「Bloods(ブラッズ)」のメンバー間で使われる特有のスラング。

[Pre-Chorus: Young Thug]

I came from rags to riches (I came from poverty, yeah)
ぼろ切れから金持ちへ成り上がった(極貧から抜け出したのさ、イェー)

The crew came from rags-to riches
俺のクルーも極貧から金持ちへ成り上がったんだ

Rags (Hey), to riches
ぼろ切れ(ヘイ)から、金持ちへ

I'm havin' my share with these bitches (Havin' my share with these bitches)
このビッチたちと一緒に、俺の取り分(快楽)を味わってる

Bird play, bitch (Yeah), yeah
バード・プレイさ、ビッチ(イェー)、イェー
※「Bird」はキロ単位のコカインを指すストリートスラング。過去に行っていたドラッグディールのハッスルを暗示している。

[Chorus: Travis Scott]

Too much of alcohol, we need more options
酒が多すぎるな、俺たちにはもっと別の選択肢(オプション)が必要だ
※金を持て余し、アルコールだけでは飽き足らずに他のドラッグや更なる快楽(オプション)を求めている退廃的な状態。

Need more dancers, ah, we way too poppin'
もっとダンサー(ストリッパー)を呼べ、あぁ、俺たちはあまりにもイケすぎてる(ポッピンだ)からな

In love with ice and chains, I'm way too flashy
アイス(ダイヤ)とチェーンに恋してる、俺は派手すぎるんだよ

We movin' fast as hell, nah, they can't catch me
俺たちは死ぬほど速く動いてる、いや、奴らじゃ俺を捕まえられねえよ

[Verse 1: Young Thug & Travis Scott]

Mary Jane
メリー・ジェーン
※マリファナの隠語。

Diamond rings (Mary)
ダイヤの指輪(メリー)

Four-twenty (Yeah)
420(イェー)
※大麻を意味する国際的なスラング。

Don't sell things (Yeah, mary)
モノは売らねえ(イェー、メリー)

Water neck (Mary)
水のように輝く首元(メリー)
※首元に大量のダイヤモンド(水/氷)のチェーンをつけているフレックス。

Private jet (Aw, Mary)
プライベートジェット(あぁ、メリー)

No better than that (Mary)
これ以上最高なことはねえ(メリー)

Lil' bitty bitch (Mary, yeah)
ちっぽけなビッチ(メリー、イェー)

I paid homage and I still hang with all my niggas (Woah, woah, woah)
敬意(オマージュ)を払い、俺は今でも昔からのダチ全員とつるんでるぜ(ウォウ、ウォウ、ウォウ)
※大スターになっても、かつて苦楽を共にした仲間(Day One)を見捨てずに共にいるというストリートの義理堅さ。

Iced out her neck, tryna flood all my niggas (Woah, woah, woah)
あの子の首元をダイヤ(アイス)で飾り、俺のダチ全員もダイヤで溢れ(フラッド)させようとしてる
※「flood」は時計やチェーンにダイヤモンドを隙間なく敷き詰めること。自分だけでなく仲間や女にも惜しみなく富を分け与えている。

Crocodile Dundee, gators in my closet (Woah, woah, woah)
クロコダイル・ダンディー、俺のクローゼットにはゲイターがあるぜ
※1986年の映画『クロコダイル・ダンディー』と、ワニ革(アリゲーター)の高級靴やバッグ(gators)を掛けた言葉遊び。

Crocodile Dundee, gators in my closet (Woah, woah, woah)
クロコダイル・ダンディー、俺のクローゼットにはゲイターがあるぜ

Carbon fiber, yeah
カーボンファイバーさ、イェー

Started, goin' fire, yeah (Woah, woah, woah)
始まったぜ、火がついてる(イェー)

Droppin' the roof, yeah
屋根(ルーフ)を開ける、イェー

Hit it off booth, yeah (Woah, woah, woah)
ブースでカマすぜ、イェー

Fresh off of my nieces, yeah
俺の姪っ子たちからフレッシュにな、イェー

Give 'em with pieces, yeah (Woah, woah, woah)
奴らに銃(ピース)を持たせてやるのさ、イェー

All of the diamond chains
大量のダイヤのチェーン

Park it with lights, I do not need aim
ライトを照らして駐車する、俺に「狙い」なんて必要ねえ

[Bridge: Travis Scott]

Freaks got me geeked
変態女(フリークス)が俺を興奮(ギーク)させる

Energy, suck it out of me (Uh)
エネルギーを、俺から吸い取ってくれ(アー)

Hit my phone, click, then I'm home
携帯を鳴らせ、クリック、そして俺は家に帰る

Styrofoam zone, zone-zone-zone
発泡スチロール(スタイロフォーム)のゾーン、ゾーン、ゾーン
※「Styrofoam」は咳止めシロップ(リーン)を飲むための発泡スチロール製カップ(ダブルカップ)のこと。ドラッグを飲んで意識が朦朧とし、自分だけの空間(ゾーン)に入り込んでいる描写。

[Chorus: Travis Scott]

Too much of alcohol, we need more options
酒が多すぎるな、俺たちにはもっと別の選択肢(オプション)が必要だ

Need more dancers, ah, we way too poppin'
もっとダンサー(ストリッパー)を呼べ、あぁ、俺たちはあまりにもイケすぎてるからな

In love with ice and chains, I'm way too flashy
アイスとチェーンに恋してる、俺は派手すぎるんだよ

We movin' fast as hell, nah, they can't catch me
俺たちは死ぬほど速く動いてる、いや、奴らじゃ俺を捕まえられねえよ

Nah, they can't catch me
いや、奴らじゃ俺を捕まえられねえよ

[Verse 2: Young Thug]

Shake 'em off this bitch
このビッチから奴らを振り落とす

Shake 'em– shake 'em off the stick (Hey)
奴らを、奴らをスティックから振り落とすんだ(ヘイ)
※「stick」はアサルトライフルなどの細長い銃器、あるいは男性器のスラング。

Nah, they can't catch me
いや、奴らじゃ俺を捕まえられねえよ

Shake– shake– shake 'em off the stick (Hey)
奴らをスティックから振り落とすんだ(ヘイ)

Shake 'em off his feet
奴らを足元から揺さぶる(出し抜く)

Shake 'em– shake 'em off his feet (Oh yeah)
奴らを、奴らを足元から揺さぶるんだ(オーイェー)

Swag so ridiculous, it'll shake you off your heat (Yeah)
スワッグがバカげてるほどヤバいから、お前の銃(ヒート)すら揺さぶり落とすぜ(イェー)

I'ma kick it like sushi (Ayy)
寿司みたいに蹴り飛ばす(キック・イット)ぜ(エイ)
※東洋の武術(カラテやカンフー)のキックと、日本の「寿司」を安易に結びつけたYoung Thugらしいナンセンスでエキセントリックなライン。あるいは醤油などを「キックする(効かせる)」の意。

Damn, boy, you built like Cam Newton (Ayy)
クソッ、ボーイ、お前はキャム・ニュートンみたいなガタイをしてるな(エイ)
※Cam Newtonは身長196cm、体重110kg超の屈強な体格で知られるNFLのスター・クォーターバック。

Groovy bitch like Snoop (Ayy)
スヌープ(・ドッグ)みたいなグルーヴィーなビッチだ(エイ)

Rich nigga still eatin' noodle soup
金持ちの黒人が、未だにヌードル・スープ(カップ麺)を食ってるぜ
※莫大な富を得ても、フッド(地元)の金がない時代に食べていた安価なカップ麺を食べているという、ストリートのルーツを忘れないフレックス。

Shawty wanna fuck with my crew (Okay)
あの子は俺のクルーとヤりたがってる(オーケー)

Red bottoms on, baboon (Hey)
レッドボトムを履いてる、ヒヒ(バブーン)のケツみたいにな(ヘイ)
※靴底が赤い高級靴ブランド「Christian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)」を、マントヒヒ(Baboon)の赤いお尻に例えたユーモラスなライン。

Goin' outer space with your boo (Come on)
お前のカノジョと一緒に、宇宙(アウタースペース)へ飛んでいくぜ(カモン)
※他人の女を奪い、ドラッグで極限までハイ(宇宙)になっている状態。

Pussy wet, she don't need lube
アソコは濡れまくってる、潤滑油(ルーブ)なんて必要ねえ

I paid homage and I still hang with all my niggas (Woah, woah, woah)
敬意を払い、俺は今でも昔からのダチ全員とつるんでるぜ

Iced out her neck, tryna flood all my niggas (Woah, woah, woah)
あの子の首元をダイヤで飾り、俺のダチ全員もダイヤで溢れさせようとしてる

Crocodile Dundee, gators in my closet (Woah, woah, woah)
クロコダイル・ダンディー、俺のクローゼットにはゲイターがあるぜ

Crocodile Dundee, gators in my closet (Woah, woah, woah)
クロコダイル・ダンディー、俺のクローゼットにはゲイターがあるぜ

[Chorus: Travis Scott]

Too much of alcohol, we need more options
酒が多すぎるな、俺たちにはもっと別の選択肢(オプション)が必要だ

Need more dancers, ah, we way too poppin'
もっとダンサー(ストリッパー)を呼べ、あぁ、俺たちはあまりにもイケすぎてるからな

In love with ice and chains, I'm way too flashy
アイスとチェーンに恋してる、俺は派手すぎるんだよ

We movin' fast as hell, nah, they can't catch me
俺たちは死ぬほど速く動いてる、いや、奴らじゃ俺を捕まえられねえよ

Nah, they can't catch me
いや、奴らじゃ俺を捕まえられねえよ

[Outro: Young Thug]

She don't need those
あの女にそんなモンは必要ねえ

She don't need those
あの女にそんなモンは必要ねえ

Ooh, woah, yeah
ウー、ウォウ、イェー