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Whole Lots Changed - Travis Scott 【和訳・解説】

Artist: Travis Scott

Album: Days Before Rodeo (Full Vault Deluxe)

Song Title: Whole Lots Changed

概要

トラヴィス・スコットのミックステープ『Days Before Rodeo』の10周年を記念したデラックス版(Vault)に収録された未発表曲。初期のトラヴィスが本名「ジャック」からスター「スコット(ラ・フレイム)」へと変貌を遂げ、大金を手にしたことで周囲の環境が激変していく戸惑いと野心を綴っている。シカゴ・ドリル・シーンの伝説である故Fredo Santanaのボーカルがサンプリングされており、2014年当時の不穏でサイケデリックなトラップ・サウンドと、名声に伴うパラノイア(被害妄想)が見事に表現されている。成功の代償としてストリートの警戒心を研ぎ澄ませる彼のリアルな原風景である。

和訳

[Intro: Travis Scott]

Lot has changed
多くのことが変わっちまった

Yeah, I love it
あぁ、最高だぜ

Whole lot's changed, since I got change (Ah, yeah)
大金(チェンジ)を手にしてから、全てが変わっちまったんだ(あぁ、イェー)
※「change」は「環境の変化」と「小銭/大金」のダブルミーニング。

Rumble, rumble (Mmm)
轟音が響く、揺れる(ンー)

In the jungle, jungles (Mm-mm)
このジャングル(ストリート/業界)の中でな(ンー・ンー)

Doubtin' those thoughts in my mind
頭の中に浮かぶ思考を疑ってる

Am I goin' crazy? Is it my time?
俺はおかしくなっちまったのか? それとも、ついに俺の時代が来たのか?

[Chorus: Travis Scott]

A whole lot's changed
全てが変わっちまった

Since Jacques made change
ジャックが大金(チェンジ)を稼ぎ出してからな
※「Jacques(ジャック)」はトラヴィス・スコットの本名(Jacques Webster II)。ただのヒューストンの青年ジャックから、世界的スター「トラヴィス・スコット」へとペルソナが変貌を遂げたことによる、自己同一性の揺らぎと周囲の変化を指している。

All these diamonds rings, diamond chains set the mood
この大量のダイヤの指輪やチェーンが、ムードを演出する

I've been going insane about you
お前のことで、俺は狂いそうになってるんだ

[Refrain: Travis Scott]

Woah, woah, oh (Yeah, yeah, yeah)
ウォウ、ウォウ、オー(イェー、イェー、イェー)

Really, r-really, we really-really with the shit, shit, shits, yep
マジで、マジで、俺たちは本気でヤる(ウィズ・ザ・シット)覚悟ができてるぜ、あぁ
※「with the shit」はストリートのスラングで、「暴力やトラブルを辞さない」「本気で行動を起こす(ギャングスタである)」ことを意味する。名声と大金を得ても、ストリートのスタンスや警戒心は一切失っていないという威嚇。

How 'bout you?
お前はどうなんだ?

Are you really (Yep), r-really, r-really, really with the shit, shit, shits? Yep
お前はマジで(あぁ)、マジで、本気でヤる覚悟ができてるのか? あぁ

How 'bout you?
お前はどうなんだ?

[Chorus: Fredo Santana & Travis Scott]

Whole lot changed
全てが変わっちまった

Whole lot changed
全てが変わっちまった

Whole lot changed since I got change
大金を手にしてから、全てが変わっちまったんだ

You can't hold these chains, nigga
お前らじゃ、このチェーンの重さには耐えられないぜ、なぁ
※シカゴ・ドリルのパイオニア、故Fredo Santana(2018年没)のボーカル。成功の証である極太のチェーンが象徴する「プレッシャーや責任」は、生半可な覚悟のフェイクな奴らには背負いきれないという重厚なパンチライン。

[Verse: Travis Scott]

I'm out on the map, they yellin', they givin' me dap
俺は地図の上(シーンの表舞台)に出た、奴らは歓声を上げ、ダップス(拳を合わせる挨拶)をしてくる

They showin' me love now
今じゃ俺に愛を示してきやがる

I'm bookin' these stores, I'm droppin' the stores
俺は店を予約(貸し切り)し、ストア(ポップアップ等)を投下する

They lovin', they coppin' me, rockin' my gear at the shows now
奴らは熱狂し、俺のアイテムを買いあさり、今じゃライブで俺のギア(アパレル)を着こなしてる
※トラヴィスが単なるラッパーにとどまらず、自身のマーチャンダイズ(アパレル)で熱狂的なカルト的影響力を持ち始めた当時の状況を記録している。

They lovin' the boy, lovin' the T
奴らはこのボーイを、T(トラヴィス)を愛してる

They lovin' just how I'm movin' and clockin' these girls now (Yeah)
俺の立ち振る舞いや、女たちをはべらせる(クロックする)やり方が大好きなのさ(イェー)

They watchin' my moves, they keepin' the feds on me, yeah
奴らは俺の動きを監視し、サツ(フェッズ)を俺の周りにうろつかせやがる、イェー
※成功に伴い、警察や税務署(Feds)、あるいはヘイターたちから常に監視されるようになったパラノイア(被害妄想)。

Ain't no more rules, the money done changed, my homie (Ha)
もうルールなんてねえ、金が全てを変えちまったんだ、なぁ兄弟(ハッ)

Out on a yacht with thirty new bitches, they lovin', they callin' me Scott
ヨットの上に30人の新しいビッチたち、あいつらは俺に夢中で、俺を「スコット」って呼ぶんだ
※「ジャック」という一人の人間ではなく、スターとしてのペルソナ「スコット」としてのみ消費されている自分への冷めた視点。

They boppin', they grippin' my jeans so tight (Yeah)
あいつらは頭を振り(フェラをし)、俺のジーンズをキツく握りしめる(イェー)

The bitches a tease, I swear they come haunt in your sleep
あのビッチ共はタチの悪い誘惑だ、誓って言うが、寝てる時でさえ呪い(ハウント)のように付き纏ってくるぜ

My mom would settle no ease, unless I'm with Eaze and Rari (Yeah)
お袋は、俺がイーズやラーリと一緒にいない限り、安心(イーズ)してくれないんだ(イェー)
※「Eaze」はトラヴィスの初期からの盟友であり、ファッションディレクターのEasy Otabor(イージー・オタボール)。怪しい業界人や女たちではなく、昔からの身内(Day One)と行動していなければ母親が心配するという、スターの人間関係のリアル。「settle no ease」と「with Eaze」で韻を踏んでいる。

Nothin' but Scott, I'm my own team, the number one player
スコット以外は何者でもねえ、俺自身が俺のチームであり、ナンバーワンのプレイヤーさ

One with the rings, I got it, I'm fine, I could be the mayor
チャンピオンリングを手にした奴さ、俺は手に入れた、もう大丈夫だ、市長にだってなれるぜ
※バスケットボールなどのスポーツにおける頂点(リングを持つ者)に自分を例え、地元ヒューストンを牛耳る市長(Mayor)ほどの権力を持ったというフレックス。

Brought it back 'round, one time for the town
またここに戻ってきたぜ、この街(地元)のために一発カマしてやる

Breakin' it- breakin' it- breakin' it down, 'cause it
ぶっ壊す、ぶっ壊す、徹底的に解体(ブレイクダウン)してやるよ、だって…

[Refrain: Travis Scott]

Ooh-ooh, oh, yeah
ウー・ウー、オー、イェー

Really, r-really, we're really-really with the shit, shit, shits, yep
マジで、マジで、俺たちは本気でヤる覚悟ができてるぜ、あぁ

Mmm, oh, yeah
ンー、オー、イェー

Really, r-really, we're really-really with the shit, shit, shits, yep
マジで、マジで、俺たちは本気でヤる覚悟ができてるぜ、あぁ