Artist: Lil Wayne
Album: Tha Carter III (Deluxe Revised)
Song Title: Action
概要
本作は、幾多のリーク被害に遭いながらも歴史的メガヒットとなった『Tha Carter III』(2008年)の関連セッションで録音され、デラックス版やミックステープ等に収録された隠れたバンガーである。タイトルの「Action」が示す通り、映画撮影の掛け声「Lights, camera, action」をモチーフに、プライベートなベッドルームでの情事を「ホームビデオ(ポルノ映画)の撮影」に見立てたコンセプチュアルな一曲だ。『ラッシュアワー2』(2001年公開)のネームドロップが見られることから、Wayneのブレイク前夜の初期衝動やストリートの荒々しいバイブスが色濃く残っている。セックス中もナイキのスニーカーを脱がないというフッドのマチズモから、女性器を水鉄砲に見立てた下品なワードプレイまで、彼の自由奔放でリミッターの外れたリリシズムとユーモアが全編にわたって炸裂している。
和訳
[Intro]
Go
いけ
I'm in love with a beauty
俺は美人に恋をしてる
She is a cutie
あの子は超キュートだ
Somebody say they saw us kissin' in the movies
映画館で俺たちがキスしてるのを見たって奴もいるぜ
We had a drink or two
酒を1杯か2杯ひっかけて
We saw Rush Hour 2
『ラッシュアワー2』を観たんだ
※ジャッキー・チェンとクリス・タッカー主演の大ヒットアクションコメディ映画『ラッシュアワー2』(2001年)。この曲の録音時期の古さを示唆すると共に、「映画(Movie)」という曲全体のテーマの導入部となっている。
Then we went home and we made our own movie
それから家に帰って、俺たちだけの「映画」を撮ったのさ
※映画館デートの後に、ベッドルームで自分たちのセックスビデオ(ポルノ)を撮影したというダブルミーニング。
[Chorus]
Lights, camera, action, ya' dig?
照明、カメラ、アクションだ、わかるか?
※映画監督のキュー(合図)であり、ここからベッドでの「本番(Action)」が始まる。
Lights, camera, action, ya' dig?
照明、カメラ、アクションだ、わかるか?
It's showtime, it's showtime, show me yours, show you mine
ショータイムの始まりだ、お前のを見せてみろ、俺のも見せてやるからよ
※お互いの裸を見せ合うという、性的な見せ物(ショー)の開演。
[Verse 1]
Like ooh, ooh, ooh, it's goin' down in this bitch
ウー、ウー、ウー、ってな感じで、ここで事(コト)が始まるぜ
Like a boxer in the first round in this bitch
第1ラウンドのボクサーみたいに、激しくヤるぜ
※ボクシングの第1ラウンドのように、序盤から体力を温存せずに激しくピストン(攻撃)するという比喩。
1-800, I would dick ya' down in this bitch
1-800、ここで徹底的に「ディック・ダウン」してやるよ
※「1-800」はアメリカのフリーダイヤルの番号で、ホットライン(セックスの電話相談など)を想起させる。「Dick down」は激しくセックスをして相手を満足させる、または骨抜きにするという意味のストリートスラング。
Uptown in this bitch, don't make a sound in this, shh
アップタウンのスタイルだ、音は立てるなよ、シーッ
※Wayneの地元であるニューオーリンズの「アップタウン」をレペゼン。こっそりとヤるスリルを演出している。
Now let me whisper in ya' ear
さあ、お前の耳元でささやませてくれ
Every single word your little ear wanna hear
お前の可愛い耳が聞きたがってる言葉を、一つ残らずな
※Ying Yang Twinsの大ヒット曲「Wait (The Whisper Song)」のような、官能的でダーティな囁きのオマージュ。
Flip ya' body over, have no fear
体をひっくり返せ、怖がることはねぇ
Can I put my tongue here until you tear?
お前が涙を流す(または裂ける)まで、ここに舌を這わせてもいいか?
※「Tear」には「涙を流す」と「(物理的に)裂ける」のダブルミーニングがあり、激しいオーラルセックスの描写。
Cry baby, cry baby, suck ya' momma titty
泣き虫、泣き虫、ママのおっぱいでも吸ってな
You know I like them old, I might have yo' momma with me
俺が年上の女好きだって知ってるだろ、お前のママも俺と一緒にいるかもな
※相手の母親を寝取ったかもしれないという、ヒップホップにおける典型的な侮辱(ママ・ジョーク)と変態的なマチズモ。
I like your girlfriend and your girlfriends
俺はお前の彼女も好きだし、お前の女友達たちも好きだぜ
Honor my pole like a flag on the end, bitch
旗竿の先にある国旗みたいに、俺の「ポール」に敬意を払え、ビッチ
※「Pole(竿)」は男性器のメタファー。国旗掲揚の時のように、自分のイチモツを見上げてリスペクト(フェラチオ)しろという傲慢なジョーク。
[Chorus]
Lights, camera, action, ya' dig?
照明、カメラ、アクションだ、わかるか?
Lights, camera, action, ya' dig?
照明、カメラ、アクションだ、わかるか?
It's showtime, it's showtime, show me yours, show you mine
ショータイムの始まりだ、お前のを見せてみろ、俺のも見せてやるからよ
Lights, camera, action, ya' dig?
照明、カメラ、アクションだ、わかるか?
Lights, camera, action, ya' dig?
照明、カメラ、アクションだ、わかるか?
It's showtime, it's showtime, show me yours, show you mine
ショータイムの始まりだ、お前のを見せてみろ、俺のも見せてやるからよ
[Verse 2]
I say, "Oh, girl, I love you so"
俺は言うんだ、「ああ、ガール、君をこんなに愛してる」ってな
Oh, oh, girl, I love you so (Psych)
ああ、ガール、本当に愛してるよ(なんちゃってな)
※「Psych(サイク)」は「嘘だよーん」「引っかかったな」という意味の90年代の定番スラング。甘い言葉はセックスのための嘘にすぎないというプレイボーイの非情さ。
But I don't give a fuck about a dog ass ho
だけど、クソみたいなビッチのことなんて知ったこっちゃねぇんだ
But I don't give a fuck about a dog ass ho
犬みてぇなクソビッチのことなんて、マジでどうでもいいのさ
Pop these pills, take, take this glass
このピル(薬)をキメろ、このグラスを、グラスを飲め
Pop, pop that pussy, shake, shake that ass
そのプッシーをポップさせろ、そのケツを、ケツを振れ
※「Pop pills(薬を飲む)」と「Pussy pop(女性が股を開いて激しく踊る・動かす)」という言葉遊びの連発。
And if your pussy stank, girl, you know you better douche it
もしお前のアソコが臭いなら、ガール、ちゃんと洗った(ビデをした)ほうがいいぜ
You're nasty, girl, now wash that stanky, funky, funky pussy, bitch
お前は汚い(エロい)女だ、さあ、その臭くてファンキーなプッシーを洗ってこい、ビッチ
※下品極まりない言葉のチョイスだが、「Funky」には「悪臭がする」という意味と「最高にイケてる(ファンキーな)」のダブルミーニングがあり、エロティシズムと嫌悪感が同居している。
Stop talkin' that shit and suck a nigga dick for an outfit ha
くだらねぇこと言ってないで、新しい服を買ってほしけりゃ俺のチ○ポでもしゃぶれよ、ハッ
※物質的な見返り(Outfit=服・ドレス)を餌にして女性を従わせるという、当時のストリートにおけるステレオタイプなピンプ(ポン引き)的な価値観。
And I wear my pants below my waist
俺は腰より下にパンツを下げて(腰パンで)履くぜ
And I never dance when I'm in this place 'cause you and your man be planning to hate
このクラブにいる時は絶対に踊らねぇよ、お前とお前の男が俺をヘイト(妬む)しようと企んでるからな
※常に周囲を警戒し、スキを見せない(踊らない)というサグな姿勢。Fat Joeの「Lean Back」などの「ギャングスタは踊らない」という美学の系譜。
I'm so hood
俺は超フッド(ストリート)なんだ
And she likes it, and when we fuck, I'm keepin' on my Nikes
あの子はそういうのが好きなのさ。だからヤる時も、俺はナイキのスニーカーを脱がねぇ
※ベッドの上でもお気に入りのスニーカー(Nikes)を履いたままヤるという、究極のフッド・スタイルでありマチズモの象徴。エミネムなども似たようなラインを使っている。
I'll tear that pussy up, I'll tear that pussy up
そのプッシーを引き裂いて(激しくヤって)やる、引き裂いてやるぜ
I'm a good looking rapper, I ain't tryna front
俺はルックスの良いラッパーだ、強がってる(フロントしてる)わけじゃねぇ
Oh, she pussy poppin' on a handstand
おお、あの子は逆立ち(ハンドスタンド)しながらプッシーをポップさせてるぜ
※ストリッパーがポールや壁を使って逆立ちをしながら、開脚してお尻や女性器の周辺の筋肉を動かすという高度なアクロバット・ダンスの描写。
Oh, she pussy poppin' on a handstand
おお、あの子は逆立ちしながらプッシーをポップさせてるぜ
Oh, she pussy poppin' on a handstand
おお、あの子は逆立ちしながらプッシーをポップさせてるぜ
And I'm the camera man
そして俺は、そのカメラマンってわけだ
※女性の過激な動きを、冒頭のテーマ通りに自らビデオカメラで撮影しているというオチ。
[Chorus]
Lights, camera, action, ya' dig?
照明、カメラ、アクションだ、わかるか?
Lights, camera, action, ya' dig?
照明、カメラ、アクションだ、わかるか?
It's showtime, it's showtime, show me yours, show you mine
ショータイムの始まりだ、お前のを見せてみろ、俺のも見せてやるからよ
[Verse 3]
Cut, check the gates
カット、ゲートをチェックしろ
※「Check the gate」は映画撮影の専門用語。フィルムカメラのゲート(フィルムが通る部分)にゴミやホコリが詰まっていないかを確認する指示で、転じて「このシーンの撮影は無事に終了(OKテイク)」を意味する。セックスの「ワンシーン」が終わったことを示唆している。
Wait, why wait?
待て、なんで待つんだ?
When I can just bend you over and do what I told ya'
お前を四つん這いにさせて、俺の言った通りにヤれるのにな
Do what I wanna, do what I wanna
俺のやりたいようにやる、俺のやりたいようにな
Ya' heard me, I gotta lie, like
聞こえただろ、俺は嘘をつかなきゃならねぇ、こんな風に
And now, every once in a while, her knees jerk
そして今、時々、あの子の膝が痙攣(ジャーク)してるぜ
※激しいセックスの絶頂や疲労で、女性の足がガクガクと震えている生々しい描写。
She forgets how to walk, I better teach her
あの子は歩き方さえ忘れちまった、俺が教えてやらないとな
I got her walkin' funny, just tell 'em that your feet hurt
俺が変な歩き方にさせちまったんだ、「足が痛いだけ」って周りには言っときな
※腰やアソコが痛くてまともに歩けなくなった女性に、靴擦れか何かで足が痛いと嘘をつけ、というジョーク。
You'll probably see her on one of my t-shirts
お前らもたぶん、俺のTシャツのプリントで彼女の姿を見るだろうよ
※自作のポルノビデオのスクリーンショットを、自分のマーチャンダイズ(Tシャツ)にプリントして売り捌くという、ストリートのあこぎなビジネス感覚の誇示。
I super soak a ho, skeet, skeet, skeet, squirt
俺はビッチをスーパーソーカー(水鉄砲)でビショ濡れにしてやる、発射(スキート)、発射、噴射だ
※「Super Soaker」はアメリカの強力な水鉄砲の商標。「Skeet」はLil Jonらが広めた射精を意味するスラング。射精を強力な水鉄砲に例えた、極めて露骨な表現。
But don't worry, cause if y'all are like swingers
だが心配すんな、もしお前らがスウィンガー(夫婦交換や乱交を好む奴ら)みたいなら
Hey, I'm high over features
ヘイ、俺は客演(フィーチャリング)でハイになってるぜ
※「Swinger」から複数の人間が絡むセックスを連想し、音楽における他のラッパーとのコラボレーション(Feature)と掛けている。
Haha, new single, oh, so now you single?
ハハ、ニュー「シングル」だ。おお、お前は今「シングル(独身)」なのか?
※新しい楽曲の「シングル」と、交際相手がいない「シングル」のダブルミーニング。
You crazy, say "The baby"
お前はクレイジーだ、「ザ・ベイビー(Birdmanの愛称、または俺の赤ん坊)」って言いな
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