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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Way Up - Jaden 【和訳・解説】

Artist: Jaden

Album: Spider-Man: Into the Spider-Verse (Soundtrack From & Inspired by the Motion Picture)

Song Title: Way Up

概要

本楽曲は、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』において、主人公マイルス・モラレスが自身の力を完全に掌握し、真のスパイダーマンとしてニューヨークの空を舞う「勝利のウイニングラン」を飾るヒップホップ・アンセムだ。ウィル・スミスという偉大な父を持ち、世間からの巨大な期待とプレッシャーの中で自身のアイデンティティを確立してきたJaden(ジェイデン・スミス)の背景は、ピーター・パーカーという伝説の後継者として葛藤するマイルスの境遇と極めて高いシンクロニシティを持つ。GeniusやRedditのコアな映画ファンの間では、この楽曲が単なるサントラを超え、「二世」としての重圧を跳ね除け、ストリートから新たな時代のリーダーへと羽ばたく二人の若き黒人青年のメタ的なドキュメンタリーとして高く評価されている。トラップ・ミュージック特有のバウンシーなビートに乗せ、空を駆け上がる(Way Up)物理的な飛翔と、精神的な成熟を巧みに掛け合わせた一曲である。

和訳

[Intro]

Ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー

[Chorus]

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)
※「Way up」はヒップホップにおいて「大成功している、調子が良い」という状態を示すスラング。同時に、スパイダーマンとして高層ビルの間をスイングして遥か上空へと駆け上がっていく物理的な「上昇」のダブルミーニングとなっている。

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

[Verse 1]

I went from boy to a man, wow (Man)
ただのガキから「男」になったんだ、ワオ
※マイルス・モラレスが自信のない少年から、決意を固めた真のスーパーヒーロー(スパイダーマン)へと成長した劇中のアークを指す。また、子役(カラテ・キッド等)としてのイメージが強かったJaden自身が、一人の独立したアーティストへと脱皮したことを示す自伝的なラインでもある。

Opposition had to stand down
敵どもは大人しく引き下がるしかなかったぜ
※「Opposition(敵対勢力)」はキングピンやプラウラーといったヴィラン達を指す。「Stand down(退陣する、矛を収める)」させるほどの圧倒的な力とカリスマ性を手に入れたことを誇示している。

Man, I had to make a perfect plan, now I'm on a wave (Wave, wave, wave)
完璧なプランを練らなきゃならなかった、今じゃ完全に波に乗ってるぜ
※「On a wave」は「調子に乗る、トレンドの最先端にいる」ことを意味する若者のスラング。未熟だったマイルスが、自らのスパイダーセンスを信じ、スイングの「波(リズム)」を完全に掴んだ状態とリンクしている。

I had to fight for the city (For the city)
この街のために戦わなきゃならなかったんだ(街のためにな)

I had to fight for the people (For the people)
みんなのために戦わなきゃならなかったんだ(みんなのためにな)

You gotta do what all leaders do (Go)
リーダーたちがやるべきことを、お前もやるんだよ(行け)
※大いなる力には大いなる責任が伴うという、スパイダーマンの根源的なテーマ。先代ピーター・パーカーや他のスパイダーマンたちが背負ってきた「リーダー(守護者)」としての重圧を、マイルスがついに自発的に引き受けたことを示している。

Everyone here, we believe in you (Yah)
ここにいる全員が、お前を信じてるぜ
※別次元から来たスパイダー・グウェンやピーター・B・パーカーたちからの、マイルスに対する絶対的な信頼。同時に、観客やリスナー、あるいはJaden自身からのエールとも取れるメタ的なメッセージ。

Know you can be a hero 'cause we seen you do it (Whoo)
お前がヒーローになれるって分かってるさ、だってお前がやり遂げるのをこの目で見たからな

And this is the time that we needin' you (You)
そして今こそ、俺たちにはお前が必要なんだ

Everyone is here to see you move (Move)
みんな、お前の動きを見るためにここに集まってるぜ
※マイルスの独自の戦闘スタイル(透明化やヴェノム・ブラスト)と、彼ならではのヒップホップ的な身のこなし(Move)に対する称賛。

Winnin', we winnin', we winnin' (Winnin')
勝ってる、俺らは勝ちまくってるぜ

We put a world on a wave (Wave)
この世界を最高にフレッシュな波に乗せてやる

And every time you swinging through the city, you are saving the day (Let's go)
お前が街中をスイングするたびに、世界が救われてるんだぜ(さあ行こうか)
※「Save the day」は「窮地を救う、事態を解決する」というヒーローの王道的なイディオム。マイルスがブルックリンをスイングする姿が、そのまま街の希望の象徴となっている光景を描き出している。

[Chorus]

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

[Verse 2]

We had to fight for the town (Town)
俺たちの街のために戦わなきゃならなかった(街のためにな)

Now there's no villains allowed ('Lowed)
今じゃもう、ヴィランどもは立ち入り禁止だぜ
※キングピンの陰謀を阻止し、ブルックリンの平和を完全に取り戻したことを示す勝利宣言。

Everyone cheer in the crowd, but I'm still way up, I'm over the clouds (Clouds)
群衆は歓声を上げてるが、俺はさらにその上、雲の上まで行ってるぜ
※市民からの賞賛(Crowd)に浸るだけでなく、さらに高い次元のヒーローを目指して上昇を続けるストイックな姿勢。高高度でのスイング行動を「Over the clouds」という極端なスケールで描写している。

We had to fight for the city (City)
街のために戦わなきゃならなかった

Competition was lethal (Lethal)
競争相手は命がけのヤバさだったぜ
※「Competition(競争相手)」はヒップホップにおける他のラッパーを指す言葉だが、ここでは命を狙ってくるヴィラン達をストリートの文脈で表現している。「Lethal(致命的、致死性)」という単語が、戦いの過酷さを物語っている。

Honestly it's no biggie (Biggie)
ぶっちゃけ、たいしたことねえよ
※「No biggie」は「問題ない、大したことない」という定番スラングだが、マイルスと同じブルックリン出身の伝説的ラッパー「The Notorious B.I.G.(通称Biggie)」へのトリビュートを含んだダブルミーニング。ストリートの余裕(スワッグ)を見せつける秀逸なライン。

I had to do what all leaders do
リーダーたちがやるべきことをやらなきゃならなかった

Uh, oh, they don't want it, man
アーオー、奴らはビビッて戦意喪失してるぜ
※「don't want it」は「don't want the smoke/beef(揉め事や喧嘩を望まない)」というストリートのスラング。覚醒したマイルスの圧倒的な力に対して、敵が尻込みしている様子を描写している。

Uh, oh, they don't want it, I promise
アーオー、奴らはビビッてる、マジだぜ

Uh, oh, they don't want it, man
アーオー、奴らはビビッて戦意喪失してるぜ

Uh, oh, they don't want it, I promise
アーオー、奴らはビビッてる、マジだぜ

Uh, oh, they don't want it, man
アーオー、奴らはビビッて戦意喪失してるぜ

Uh, oh, they can't handle my problems
アーオー、奴らじゃ俺の抱える問題はさばききれねえよ
※スパイダーマンとして生きる上で抱える複雑な葛藤や強大な敵(マルチバース規模の問題)は、並の悪党では到底太刀打ちできないレベルにあるというボースト。

They always hate on us, but they can't do it without us
奴らはいつも俺らをヘイトするが、俺らなしじゃ結局何もできねえんだ
※デイリー・ビューグル紙や警察から「脅威」として非難(ヘイト)されながらも、真の危機が訪れれば彼らに頼るしかないという、スパイダーマンとニューヨーク市民の伝統的かつ皮肉な関係性を鋭く突いている。

[Pre-Chorus]

Yeah, yeah, yeah, yeah, we out here cleanin' the streets (Streets)
イェー、俺らはここでストリートのゴミ掃除をしてるぜ
※犯罪者(ヴィラン)を退治する自警団(ビジランテ)としての活動を、清掃作業(Cleanin' the streets)に例えたヒップホップ的表現。

We don't accept the defeat ('Feat)
敗北なんて絶対に認めねえ

We keep on going until we win (Win)
完全に勝つまで、俺らは絶対に止まらねえんだ

Yeah, yeah, yeah, yeah, all of 'em weak in the knees (Knees)
イェー、奴らはみんな恐怖で膝がガクガクだぜ

Deer in headlights when they freeze (Freeze)
ヘッドライトに照らされた鹿みたいに、完全にフリーズしてやがる
※「Deer in headlights(ヘッドライトに照らされた鹿)」は、突然の出来事や圧倒的な恐怖に対して身動きが取れなくなる状態を示すアメリカの慣用句。新たなスパイダーマンの規格外の力に直面し、硬直する敵の姿を滑稽に描写している。

But we keep on going until we win
でも俺らは、勝つまで進み続けるんだ

[Chorus]

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

Yeah, yeah, yeah, yeah, we on the way up (Way up)
イェー、俺らはひたすら上へ向かってるぜ(上へな)

[Outro]

Ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh, ooh
ウー、ウー、ウー、ウー

Ooh, ooh, ooh (Way up)
ウー、ウー、ウー(上へな)