Artist: Chris Brown
Album: BROWN
Song Title: Something In The Water
概要
クリス・ブラウンの「Something In The Water」は、濃厚で官能的な現代R&Bの真骨頂とも言えるベッドルーム・アンセムである。彼はキャリアを通じてセクシャルなテーマを洗練されたサウンドで探求し続けてきたが、本作では「水」という古典的なメタファーを徹底的に用い、女性の愛液やオーガズム、そして深い愛欲を激しい雨や荒れ狂う潮流に例えている。「Something in the water(水に何か特別なものが含まれている)」という本来は才能や風土を指すイディオムを、中毒性のある肉体関係の比喩として巧みに転用し、彼自身がその快楽の波に抗うことなく進んで溺れていく様を描写している。「demon time」といった現代のストリートスラングと、聖書に由来する表現を意図的に交差させるリリシズムは、快楽と神聖さが入り混じる彼特有の危うい美学を体現しており、R&Bシーンにおける至高のセックスシンボルとしての彼の揺るぎない地位を証明する一曲となっている。
和訳
[Verse 1]
Ain't no clothes allowed
服の持ち込みは禁止だ
So leave them panties at the door
だからパンティーはドアの前に置いてきな
Must be somethin' in the clouds
雲の中に何かあるに違いない
Forecast said it's 'bout to pour
天気予報じゃ、もうすぐ土砂降りになるってさ
※女性が極度に濡れ、愛液が溢れ出すことを雨や天候の変化に例えたR&B特有のセクシーなメタファー。
Don't need no rescue from your current, let it flow (Ooh, woah)
君の激しい流れからの救助なんていらない、そのまま流してくれ
※「current(潮流)」は絶頂へと向かう波。その波から逃れるのではなく、自ら進んで飲み込まれたいという欲望の表れである。
Ten feet under in the middle of your love, I
君の愛の真っ只中、深く沈み込んでいく俺は
[Pre-Chorus]
Rolling tide, crashin' down, now let that sink in
押し寄せる波が打ち砕ける、さあそれを深く染み込ませよう
Call on God, but the time is still on demon
神に祈るような声を上げても、時間はまだ悪魔のモードだ
※「demon time」はヒップホップやR&Bのスラングで、深夜の淫らな時間や、理性を失った過激な性行為を意味する。快感で「Oh God」と神の名を叫びながらも、行為自体は悪魔的で淫微なものであるという対比。
Skin to skin, all this motion got you leakin'
肌と肌を合わせ、この激しい動きで君は溢れ出している
Every time I'm deep in
俺が深く入り込むたびに
[Chorus]
It must be somethin' in the water, baby, ah
この水には絶対何か特別なものが入っているんだ、ベイビー
※「Something in the water」というイディオムを、相手の体液や肉体関係が持つ異常なほどの中毒性への称賛として使っている。
And if I'm too deep in your water, let me drown
そして君の水に深く入りすぎたなら、そのまま溺れさせてくれ
Drownin' in your
君の中で溺れていく
Hold on tight, don't let go, I'll keep it steady
しっかりしがみついて、離さないで、俺が安定させるから
Side to side, I'm your pressure, gettin' heavy in the
左右に揺さぶる、俺が君へのプレッシャーになり、どんどん重みを増していく
Water, baby, ah
この水の中で
[Verse 2]
Must be hittin' all your spots (Spots)
君のすべての性感帯を突いているに違いない
Never seen you shake like that before (Oh, yeah)
君がそんな風に震えるのは見たことがないからな
Give you everything I got
俺の持っているすべてを君に注ぎ込む
If that ain't enough, I'll give you more
それでも足りないなら、もっと与えてやる
Lickin' it 'til it get sticky and still I won't stop
ねっとりするまで舐め尽くす、それでも俺は止まらない
Drinkin' it 'til it get empty, I need every drop, yeah
空になるまで飲み干す、一滴残らず必要なんだ
Girl, I swear nothing's better than (Ooh)
なあ、これ以上最高なことなんて絶対にない
When you're drippin' all on my skin, I, ah (Skin)
君の滴が俺の肌にこぼれ落ちる時
[Pre-Chorus]
Rolling tide, crashin' down, now let that sink in
押し寄せる波が打ち砕ける、さあそれを深く染み込ませよう
Call on God, but the time is still on demon
神に祈るような声を上げても、時間はまだ悪魔のモードだ
Skin to skin, all this motion got you leakin'
肌と肌を合わせ、この激しい動きで君は溢れ出している
Every time I'm deep in you
俺が君の奥深くに入り込むたびに
[Chorus]
It must be somethin' in the water, baby, ah
この水には絶対何か特別なものが入っているんだ、ベイビー
And if I'm too deep in your water, let me drown
そして君の水に深く入りすぎたなら、そのまま溺れさせてくれ
Drownin' in your
君の中で溺れていく
Hold on tight, don't let go, I'll keep it steady
しっかりしがみついて、離さないで、俺が安定させるから
Side to side, I'm your pressure, gettin' heavy in the
左右に揺さぶる、俺が君へのプレッシャーになり、どんどん重みを増していく
Water, baby, ah (Ooh, oh, woah, oh)
この水の中で
[Outro]
Somethin' in your water
君の水には何か特別なものがある
Cup runnin' over, yeah
カップから溢れ出している
※「My cup runneth over(私の杯は溢れる)」という聖書の詩篇23篇に由来する言葉の引用。神からの恩恵が溢れる状態を指す神聖な言葉を、肉体的な快感や愛液が限界を超えて溢れ出す様にあてはめている。彼のバックグラウンドにあるゴスペルやキリスト教的な価値観と、世俗的な性愛が同居する深いパンチライン。
Swimmin' in your water
君の水の中を泳いでいる
Drown when I'm in your love, babe
君の愛の中にいると溺れてしまうんだ
Oh
Cup runnin' over
カップから溢れ出している
