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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

HOWLING - XG 【和訳・解説】

Artist: XG

Album: AWE

Song Title: HOWLING

概要

グローバルな躍進を続けるXGの2ndミニアルバム『AWE』のリードトラックである「HOWLING」は、彼女たちのファンダム名「ALPHAZ(狼の群れのリーダー)」に直結する「狼」をメインモチーフに据えたアグレッシブなバンガーだ。ベースが効いた重厚なビートの上で、ラップラインとボーカルラインがシームレスに交差するXGならではの高度なマイクリレーが展開される。歌詞の根底にあるのは、群れ(スクワッド)で狩りをする狼の獰猛さや、エンターテインメント業界という過酷なサバイバルゲームを勝ち抜く捕食者としてのスタンスである。ヒップホップファンを唸らせる「wolf gang」といったワードプレイや、アメフトの試合展開に準えたメタファーが随所に散りばめられており、シーンの頂点を狩ろうとする彼女たちの野心とストリートのハングリー精神が、圧倒的なスケール感で力強く表現されている。

和訳

[Verse 1: Cocona, Harvey, Jurin, Maya]

First we rock and that's how we roll
まずは私たちがロックする、それが私たちのやり方
※「rock and roll」とかけた表現。「how we roll」は「自分たちのスタイル・生き様」を意味するスラング。

Block is hot ’cause X took that throne
Xが王座を奪ったから、このブロックは熱を帯びてる
※「Block is hot」は警察の警戒が強くて危険な状態、または話題で持ちきりで盛り上がっている状態を指すストリートスラング(Lil Wayneの同名曲でも有名)。「X」はXG自身を指す。

Tough as diamonds, no sticks and stones
ダイヤモンドのように硬い、棒や石なんかじゃ傷つかない
※英語の古い諺「Sticks and stones may break my bones, but words will never hurt me(棒や石は骨を折るかもしれないが、言葉が私を傷つけることはない)」からの引用。ヘイターからのディスは一切効かないという強靭なメンタリティを示している。

(Dots connectin' like tic-tac-toe)
(三目並べみたいに点が繋がっていく)

Lights go out and my pack just grow
明かりが消えて、私の群れは大きくなるばかり
※「pack」は狼の群れ。転じて自分のクルーやファンダム(ALPHAZ)の結束を意味する。

Opposition, my prey, my foes
敵対者、私の獲物、私の敵

Game of hunger, I bring that smoke
飢餓のゲーム、私がその煙を持ち込む
※「Game of hunger」は映画『ハンガー・ゲーム』のようなサバイバル環境とハングリー精神を暗示。「bring the smoke」は「争い(ビーフや銃撃戦)をもたらす」「受けて立つ」というヒップホップスラング。

(Haha, you don't want no smoke)
(ハハ、お前ら火種は欲しくないだろ)

[Verse 2: Harvey, Maya]

Fangs out
牙を剥き出して

Attack on three, that’s a man down
3つ数えて攻撃、それで1人ダウンさ
※「man down」は銃撃などで人が倒れることを意味するストリートや軍隊の用語。

I been throwin' these paws like a handout
施しみたいにこの前足を食らわせてる
※「paws(動物の前足)」はパンチ(拳)の比喩。「handout(施し)」とかけた皮肉なワードプレイ。

Too many cappin' I be losin' headcount, see the red dot?
嘘つきが多すぎて人数を数え切れない、赤い点が見えるか?
※「cappin'」は嘘をつくこと。「red dot」はスナイパーライフルの照準(レーザーポインター)。フェイクなラッパーたちに狙いを定めていることを意味する。

I like to cook, so I hunt for my dinner
私は料理が好きだから、自分の夕食は自分で狩るの

My appetite only get bigger and bigger
私の食欲はただ大きくなっていくばかり

If I turn wolf, then it must be a thriller
もし私が狼に変わったら、それは間違いなくスリラーになる
※マイケル・ジャクソンの名曲「Thriller」のMV(狼男に変身する描写がある)へのオマージュ。

Woke up in blood, so I must be a killer
血の中で目を覚ました、だから私はキラーに違いない

[Pre-Chorus: Juria, Hinata, Chisa, Jurin, (Chisa, Hinata & Juria)]

No way out when it fades out
光が消えゆく時、出口なんてない

Can't hide in the dark
暗闇に隠れることはできない

'Cause when the moonlight on a full rise
だって月明かりが満ちる時

Is glowin' down
下を照らし出すから

Nothin' can stop or еndanger us
何者も私たちを止められないし、脅かすこともできない

So don’t play with us, could be dangerous
だから私たちをからかわないで、危険かもしれないから
※「play with us」は「舐めた真似をする」「ふざけた態度をとる」というニュアンス。

So run if you hеar the sound (The sound)
だからその音が聞こえたら逃げな(その音が)

’Cause that's how we howl
それが私たちの遠吠えだから

[Chorus: Chisa, Cocona, Juria]

Ah-ooh
アーウー

That’s how we howlin' (Hoo), growlin' (Ha), wildin'
それが私たちの遠吠え (Hoo)、唸り声 (Ha)、暴れ方
※「wildin'」は理性を失って暴れる、クレイジーに振る舞うというスラング。

(That’s how we howl)
(それが私たちの遠吠え)

Ah-ooh
アーウー

That's how we howlin' (Hoo), growlin' (Ha), wildin'
それが私たちの遠吠え (Hoo)、唸り声 (Ha)、暴れ方

So where are you now?
それで、お前は今どこにいるの?

[Verse 3: Jurin, Harvey]

Moonwalk on a rooftop like a wolf
狼のように屋上でムーンウォーク
※ここでもマイケル・ジャクソンのステップと、月(Moon)に吠える狼のイメージをかけている。

I move like Nat Geograph with a zoom shot
私はズーム撮影するナショナルジオグラフィックみたいに動く
※自然ドキュメンタリー番組「National Geographic」の略。ターゲットを狩る際の、野生動物の緻密で研ぎ澄まされた動きの比喩。

Hoorah, huddle up, bring in the whole squad
万歳、円陣を組んで、スクワッド全員を連れてこい
※「Hoorah」は軍隊の歓声。「huddle up」はアメフトなどで作戦会議のために集まること。

These plays is not for you to re-enact
このプレイはお前らが再現できるようなものじゃない

First down and you know how we adapt
ファーストダウン、私たちがどう適応するか知ってるでしょ
※ここからアメフトの用語を用いたメタファーが続く。ゲームの主導権を完全に握っていることを示す。

Touch down and you know how we impact
タッチダウン、私たちがどんな衝撃を与えるか知ってるでしょ

Caught the throw, got the goal
パスをキャッチして、ゴールを決めた

Rewind the video, do I really gotta run it back?
ビデオを巻き戻して、本当に私がもう一度やらなきゃいけないの?
※「run it back」は曲をもう一度最初からかける、または同じ行動を繰り返すというスラング。圧倒的な実力差を見せつけた後の一言。

[Verse 4: Maya, Cocona]

You unleashed the beast
お前が野獣を解き放ったんだ

Call it wolf gang 'cause we 'bout to feast
ウルフギャングと呼びな、だって私たちはこれからご馳走にありつくから
※Tyler, The Creator率いる伝説のヒップホップ集団「Odd Future Wolf Gang Kill Them All (OFWGKTA)」を連想させるネームドロップ。同時に「狼の群れ(wolf gang)」としての狂暴性も示している。

Call it firsthand, a new type of breed
直接その目で確かめな、新種の血統を

Never cease, I got mouths to feed
絶対に立ち止まらない、私には食べさせなきゃいけない口があるから
※「mouths to feed」は養うべき家族やクルーがいることを意味する、ハスラー特有の表現。ALPHAZやチームに対するリーダーとしての強い責任感を暗示している。

Listen, you hear the howlin'
聞いて、遠吠えが聞こえるでしょ

Sound of a couple thousand Alphas, now the fear surroundin'
数千のアルファたちの音が、今や恐怖が取り囲んでいる
※「Alphas」はファンダム名「ALPHAZ」と、群れの絶対的リーダー(アルファウルフ)のダブルミーニング。

I move in silence, brute like a group of wildlings
私は静かに動く、野人たちの群れのように残酷に
※ヒップホップにおける「Real Gs move in silence(真のギャングスタは静かに行動する)」という不文律を踏襲している。「wildlings(野人)」は『ゲーム・オブ・スローンズ』のリファレンスとも取れる。

No choice but to choose the violence
暴力を選ぶしか選択肢はないのさ
※「choose violence」は、平和的な解決を放棄して攻撃的・好戦的になることを意味する現代のネットスラング。

[Pre-Chorus: Hinata, Chisa, Juria, Harvey, (Chisa, Hinata & Juria)]

Can't break out, no escape route
突破できない、逃げ道はない

There's nowhere to hide
隠れる場所なんてどこにもない

It's close to midnight and the night skies
真夜中に近づき、夜空が

Come hauntin' down
付きまとって降りてくる

Nothin' can stop or endanger us
何者も私たちを止められないし、脅かすこともできない

If you anger us, could be dangerous
私たちを怒らせたら、危険かもしれないよ

So run if you hear the sound (The sound)
だからその音が聞こえたら逃げな(その音が)

'Cause that's how we howl
それが私たちの遠吠えだから

[Chorus: Juria, Hinata, Maya]

Ah-ooh
アーウー

That's how we howlin' (Hoo), growlin' (Ha), wildin'
それが私たちの遠吠え (Hoo)、唸り声 (Ha)、暴れ方

(That's how we howl)
(それが私たちの遠吠え)

Ah-ooh
アーウー

That's how we howlin' (Hoo), growlin' (Ha), wildin'
それが私たちの遠吠え (Hoo)、唸り声 (Ha)、暴れ方

So where are you now?
それで、お前は今どこにいるの?

[Bridge: Hinata, Juria, Chisa & Hinata, Juria & Chisa]

Welcome to the wild
野生へようこそ

Where the strongest ones survive
最も強い者だけが生き残る場所

Too late to run away, you better kneel and pray
逃げるにはもう遅い、ひざまずいて祈るがいい

We're howlin' in the dark
私たちは暗闇の中で遠吠えを上げる

[Chorus: Jurin, Maya, Chisa]

That's how we howlin' (Hoo), growlin' (Ha), wildin'
それが私たちの遠吠え (Hoo)、唸り声 (Ha)、暴れ方

(That's how we howl)
(それが私たちの遠吠え)

Ah-ooh
アーウー

That's how we howlin' (Hoo), growlin' (Ha), wildin'
それが私たちの遠吠え (Hoo)、唸り声 (Ha)、暴れ方

So where are you now?
それで、お前は今どこにいるの?