Artist: Ol’ Dirty Bastard
Album: Nigga Please
Song Title: Cracker Jack
概要
1999年にリリースされたOl' Dirty Bastard(以下ODB)の2ndソロアルバム『Nigga Please』に収録された「Cracker Jack」は、彼の狂気的なピンプ・ペルソナが極限まで煮詰められた怪作である。RZAがプロデュースを手掛けた、不穏でトリップ感のあるミニマルなビートに乗せ、ODBは女性に対する支配欲とサディスティックな欲望を露骨に吐き出す。タイトルの「Cracker Jack(クラッカージャック)」はアメリカで国民的な人気を誇るキャラメルポップコーン菓子のことであり、箱の中に必ず「おまけ(サプライズ)」が入っていることで知られる。ODBはこの菓子のメタファーを用いて、単なる甘いだけの関係を否定し、女性たちに強烈な「サプライズ(制裁や支配)」を与えることを宣言する。道徳や倫理を完全に無視したミソジニー(女性蔑視)と、精神の均衡を欠いたパラノイアが入り混じるリリックは、当時の彼が抱えていた深刻な薬物問題や法的トラブルによる精神状態の悪化をそのままパッケージしており、ヒップホップ史においても類を見ないほどに生々しく、危険な魅力を放っている。
和訳
"C'mon baby, c'mon c'mon baby" repeats
「来いよベイビー、来いよ、来いよベイビー」と繰り返される
In background all throughout the song
曲全体を通してバックグラウンドで
"You bitches can't do nothin" repeats
「お前らビッチどもには何もできねえ」と繰り返される
In background through intro
イントロを通してバックグラウンドで
[Intro]
It's Ol' Dirty Bastard and shit, know'm sayin?
オールド・ダーティ・バスタード様のお出ましだ、言ってること分かるか?
I wanna give a big shout out to my nigga Lou
俺のダチのルーにデカいシャウトアウトを送りたいぜ
KnowI'msayin? You know, you know, know
分かるだろ? お前ら分かってるよな、な
I wanna lock all the bitches down
すべてのビッチどもを閉じ込めておきたいんだ
I wanna lock all the bitches down from the North
北からすべてのビッチどもをロックダウンしてやる
To East, to West, to South
東、西、そして南の果てまでな
KnowI'msayin?
言ってること分かるか?
I wanna.. help me put these bitches in my trance
俺は…このビッチどもを俺のトランス状態に引きずり込むのを手伝ってくれ
I want y'all to suck my lizard
お前ら全員、俺のトカゲをしゃぶれ
※「lizard(トカゲ)」は男性器の隠語。
You bitches wanna fuck me when you smell my under-arms
お前らビッチどもは、俺の脇の下の匂いを嗅いだだけで俺とヤりたくなるのさ
※動物的なフェロモンや野生を強調するODB特有のグロテスクなボースト。
[Verse 1]
I'll make your dick disappear
お前のチンポを消し去ってやるよ
※女性に向かって放っている言葉だが、彼女たちの背後にいる男の影を消すという意味か、あるいは男勝りな態度を叩き潰すという意味。または単なる薬物による錯乱状態の表れと解釈される。
I ain't hearin' anymore weird sounds in the air
宙を舞う奇妙な音はもう聞こえねえ
PSSSSSSS... you can't purr no more
プススス…お前はもう猫みたいに喉を鳴らすこともできねえぞ
You wanna kneel and suck dick? I'ma keep your throat sore
ひざまずいてしゃぶりたいのか? お前の喉を痛めつけたままにしてやる
Bitch you got herpes in your ass
ビッチ、お前はケツにヘルペスができてるぜ
Every time you fuck a nigga, he dies fast
お前が男とヤるたびに、そいつはすぐに死んじまう
And you won't last
そしてお前も長くはもたねえよ
The pussy break down from a rash
アソコが発疹でボロボロになっちまうからな
It's hard for you to walk 'cause I was stuck up in your ass
歩くのもキツいだろ、俺がお前のケツに深く突き刺さってたからな
Don't ask me for no cash
俺に金を無心するんじゃねえぞ
You better not be tellin' me to give them no cash
あいつらに金を渡せなんて、俺に言わない方が身のためだ
Ash, bash, crash, sad ass
灰になり、ぶっ叩かれ、クラッシュする、悲惨なケツだぜ
[Chorus]
Give me a little of that Cracker Jack
そのクラッカージャックを少し俺に寄こしな
You ain't caramel coated Cracker Jack
お前はキャラメルでコーティングされたクラッカージャックなんかじゃねえ
You surprised, bitch? You gonna get waxed
驚いたか、ビッチ? お前はこれから痛い目を見るんだよ
※「Cracker Jack」は箱の中に「おまけ」が入っていることで有名なお菓子。甘いだけの女(キャラメルコーティング)ではなく、自分の「サプライズ(暴力や支配)」を味わえ、という脅し。「waxed」は叩きのめされる、あるいは殺されるという意味のスラング。
That's that shit, you can't do nothin' about
これが現実だ、お前にはどうすることもできねえ
[Verse 2]
Girls ain't pretty to me anymore
女なんてもう俺には綺麗に見えねえんだ
'Cause you ain't bein a real whore
だってお前らは本物の娼婦になりきれてねえからな
Ooh, you ain't a real whore
ああ、お前らは本物の娼婦じゃねえ
*I'm gettin' hot and touchin' myself!*
(熱くなってきたわ、自分で自分を触っちゃう!)
※唐突に挿入される女性のあえぎ声のサンプリング。
You can't say, wear nails anymore
もうネイルをつけてるなんて言わせねえ
You ain't givin a, manicure
お前はマニキュアなんかしてねえんだ
Suckin' my dick is gonna be your chore
俺のモノをしゃぶるのがお前の日常の仕事になるんだよ
If you don't, your punishment
もしやらなきゃ、お前には罰が下る
You can't get off until you suck my dick
俺のをしゃぶるまで、お前は自由になれねえんだ
Physically I operate your brain to function
物理的にお前の脳が機能するように、俺が操作してやる
Give me anything, that I want and
俺が望むものは何でも寄こせ、そうすりゃ
All girls wanna fuck me everyday!
すべての女が毎日俺とヤりたがるようになる!
And give me that, the money
そしてアレを寄こせ、金だよ
※徹底したピンプ(ポン引き)としてのスタンス。
Don't even know it happens naturally
それが自然に起こってることすら気づいてねえだろ
Especially when I'm playin with the chemistry
特に俺が化学物質(クスリ)で遊んでる時はな
※「chemistry」はドラッグ、特に彼が依存していたコカインなどを指す隠語。
The money coming to me first!
金はまず俺のところに入ってくるんだ!
You gonna keep dyin til you die from thirst
お前は喉の渇きで死ぬまで、死に続けることになるぜ
I want a different girl everyday!
俺は毎日違う女が欲しいんだ!
If you wanna die, you gotta drink my sperm
もし死にたいなら、俺の精液を飲み干さなきゃな
The other way to die, is eat a can of worms
別の死に方といえば、虫の缶詰を食うことくらいだ
※「open a can of worms」という「厄介事を引き起こす」という英語の慣用句を文字通り「虫の缶詰を食う」と歪めて使った表現。彼特有のグロテスクな狂気。
[Chorus]
Give me a little of that Cracker Jack
そのクラッカージャックを少し俺に寄こしな
You ain't caramel coated Cracker Jack
お前はキャラメルでコーティングされたクラッカージャックなんかじゃねえ
You surprised, bitch? You gonna get waxed
驚いたか、ビッチ? お前はこれから痛い目を見るんだよ
That's that shit, you can't do nothin' about
これが現実だ、お前にはどうすることもできねえ
Give me a little of that Cracker Jack
そのクラッカージャックを少し俺に寄こしな
You ain't caramel coated Cracker Jack
お前はキャラメルでコーティングされたクラッカージャックなんかじゃねえ
You surprised, bitch? You gonna get waxed
驚いたか、ビッチ? お前はこれから痛い目を見るんだよ
That's that shit, you can't do nothin' about
これが現実だ、お前にはどうすることもできねえ
Give me a little of that Cracker Jack
そのクラッカージャックを少し俺に寄こしな
You ain't caramel coated Cracker Jack
お前はキャラメルでコーティングされたクラッカージャックなんかじゃねえ
You surprised, bitch? You gonna get waxed
驚いたか、ビッチ? お前はこれから痛い目を見るんだよ
That's that shit, you can't do nothin' about
これが現実だ、お前にはどうすることもできねえ
[Outro]
Give me a little...
少し俺に寄こしな…
Yo, I love you girls 'cause you wanna stick your tongue up in my ass
ヨー、俺はお前ら女たちを愛してるぜ、だってお前らは俺のケツの穴に舌を突っ込みたがるからな
Or you can't taste, smell, touch or hear, or see
さもなきゃお前らは味わうことも、嗅ぐことも、触ることも、聞くことも、見ることもできなくなる
I got you in a smash, give me it!
俺がお前らを完全に支配してやったぜ、それを寄こしな!
