Artist: Method Man (feat. Carlton Fisk)
Album: Tical
Song Title: P.L.O. Style
概要
Method Manのソロデビューアルバム『Tical』(1994年)に収録された、ハードコアなストリートの空気を詰め込んだ一曲。プロデュースはRZAとMethod Man自身が手掛けている。タイトルの「P.L.O.」はパレスチナ解放機構(Palestine Liberation Organization)の略称であり、当時のニューヨークのストリートにおいて「武装した過激なスタイル」「ゲリラ的なアプローチ」を意味するスラングとして用いられた。客演にはスタテンアイランドの盟友であるCarlton Fiskを迎え、ホワイトオウル(葉巻)でマリファナを吸いながら、武闘派の僧侶(Buddha monks)のように振る舞う彼らのアングラなマインドセットが表現されている。イギリスの古典詩から日本の漫画『北斗の拳』まで、多彩なオタク的リファレンスと冷酷なストリートの現実が見事に交差する、Wu-Tang初期の荒削りな魅力が詰まったバンガーである。
和訳
[Intro: Carlton Fisk & Method Man]
Yeah (yeah)
No doubt
疑いの余地はねえ
To my brother Jessie and the L
俺の兄弟ジェシーとLにな
Yeah, no doubt..
One love
ワン・ラブ
[Chorus: Method Man & Carlton Fisk]
P.L.O. style, Buddha monks with the Owls
P.L.O.スタイル、アウルズを持ったブッダ・モンクたち
※「P.L.O.」はパレスチナ解放機構の略で、ゲリラ的で過激な武装スタイルのこと。「Buddha」は上質なマリファナ、「Owls」はブラント(葉巻)のブランドであるWhite Owlのこと。マリファナ漬けの武闘派僧侶(Wu-Tang)を意味する。
P.L.O. style, Buddha monks with the Owls
P.L.O.スタイル、アウルズを持ったブッダ・モンクたち
P.L.O. style, Buddha monks with the Owls
P.L.O.スタイル、アウルズを持ったブッダ・モンクたち
P.L.O. style
P.L.O.スタイル
[Verse 1: Method Man]
Here comes the ruckus, the motherfucking ruckus
騒動(ラッカス)のお出ましだ、クソヤバい騒動さ
※Wu-Tang Clanのデビュー曲「Bring Da Ruckus」への言及。
Thousands of cut-throats and crumb-snatching fuckers
何千もの喉を切り裂く殺し屋と、パン屑(はした金)をかすめ取るクソ野郎どもがやって来る
Straight from the brain, I'll be giving you the pain
脳髄から直接、お前に苦痛(ペイン)を与えてやるぜ
Anger, coming from the 36th Chamber, bang!
怒りだ、第36房(少林三十六房)からやって来たぜ、バン!
Tical, hitting with the Buddha-Fist style
ティカル、ブッダの拳(仏教拳法)のスタイルで打ちのめす
Shotgun slamming in your chestpiece, bloaw!
ショットガンがお前の胸ぐらにブチ当たる、ブラウ!
Frame is blown all over the terrain
骨組み(肉体)が辺り一面の土地に吹き飛ばされる
Like a man without no arms, you can't hang
腕のない男みたいに、お前はぶら下がる(ツルむ/耐える)ことすらできねえんだ
Time for a change of the guard
衛兵交代(世代交代)の時間だ
You've been arrested for lyric fraud now you barred
お前はリリック詐欺の罪で逮捕された、今や鉄格子の中(追放された)ってことさ
For real, check it, I pull strings like B.B. King on guitar
マジだぜ、チェックしな、俺はB.B.キングがギターの弦を弾くように、裏で糸を引いてるんだ
I'm the true Fist of the North Star!
俺こそが真の『北斗の拳』さ!
※日本の漫画・アニメ『北斗の拳(Fist of the North Star)』からの引用。相手を内部から破壊する圧倒的なスキルと、ストリートの救世主的なペルソナの比喩。
[Verse 2: Carlton Fisk]
Ooh! What a tangled web we weave
嗚呼! なんと複雑な蜘蛛の巣を俺たちは編み込んでいることか
When first we practice to deceive
初めて人を欺く訓練をする時にな
※イギリスの詩人サー・ウォルター・スコットの有名な詩『マーミオン』からの引用。ストリートの騙し合いや嘘が、最終的に自分自身を絡め取る罠になるという因果応報を表現している。
Guns be clicking, running with my clan we be sticking
銃の撃鉄が鳴る、俺のクランと一緒に走り、俺たちは強盗する
Whatever, my street family stays together
何があろうと、俺のストリートの家族はずっと一緒だ
Represent what I invent, Killa Hill resident
俺が発明したものをレペゼンする、キラー・ヒルの住人さ
※「Killa Hill」はスタテンアイランドのパークヒル・プロジェクトのこと。
Rest in peace to my nigga Two Cent
俺のダチ、ツー・セントに安らかな眠りを
The street life is the only life I know
ストリートの生活が、俺の知る唯一の人生さ
I live by the code, style ‒ it's mad ‒ P.L.O
掟に従って生きる、スタイル—狂ってるぜ—P.L.O.だ
Iranian thoughts and cover like an Arabian
イラン人のような思考を持ち、アラビア人のように身を隠す
Grab the nigga, pull on the spot and put a nine to his cranium
野郎を捕まえ、その場に引きずり出し、頭蓋骨に9ミリを突きつけるのさ
[Verse 3: Method Man, Carlton Fisk]
I can't get no satisfaction, niggas won't be lasting
俺は満足できねえ、野郎どもは長持ちしねえよ
Long, unless they get protection for real
長くな、マジなプロテクション(護衛/コンドーム)を手に入れない限りは
Strong, coming with my Clan, so what's happening?
強靭だ、俺のクランと一緒にやって来たぜ、それで何が起きてるって?
Commercial rap, hate it with a passion
商業的なラップ、そんなもんは激しく憎んでる
The M-E-T-H-O-D got me drinking O.E. all night in a M.P.V
M-E-T-H-O-Dのせいで、俺は一晩中M.P.V.の中でO.E.を飲んでる
※「O.E.」はゲットーで定番の安酒(モルトリカー)であるオールド・イングリッシュ。「M.P.V.」はマツダのミニバン、あるいは多目的車の略。
Just maxing, looking for hoes, you know relaxing
ただリラックスして、女たちを探してるのさ、くつろぎながらな
Bitches know the hour, it be time for some action
ビッチどもは時間を分かってる、行動を起こす時間だってことをな
P.L.O., peace to that nigga Berriano
P.L.O.、あのベリアーノって野郎にピースを
What up, Fisk? Take him to the bridge, Verrazano
調子はどうだ、フィスク? あいつをヴェラザノ橋へ連れて行け
※スタテンアイランドとブルックリンを結ぶヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ。邪魔な敵を橋から海へ落とす(または縄張りから追放する)という、マフィア映画さながらの物騒なエンディング。
[Chorus: Carlton Fisk]
P.L.O. style, Buddha monks with the Owls
P.L.O.スタイル、アウルズを持ったブッダ・モンクたち
P.L.O. style, Buddha monks with the Owls
P.L.O.スタイル、アウルズを持ったブッダ・モンクたち
P.L.O. style, Buddha monks with the Owls
P.L.O.スタイル、アウルズを持ったブッダ・モンクたち
P.L.O. style
P.L.O.スタイル
