Artist: Drake
Album: For All The Dogs
Song Title: Tried Our Best
概要
「Tried Our Best」は、2023年にリリースされたアルバム『For All The Dogs』に収録された、Drakeの「Sad Boy」ペルソナが色濃く反映されたメロウなR&Bトラックである。プロデューサーのNoah "40" Shebibによる繊細なビートに乗せ、Drakeは破綻しつつある有害な恋愛関係(Toxic relationship)における疲労と葛藤を赤裸々に吐露している。相手の女性の薬物依存(コカインやリーン)や、感情の起伏の激しさに振り回されながらも、彼女を完全に見限ることができないという成功者の惨めな心情が描かれている。「YSL」という言葉を用いたファッションブランドとギャングレーベルの対比や、シェイクスピアにかけた「Play(劇/駆け引き)」といった巧みなワードプレイを通して、愛と執着の境界線で苦悩する男の孤独と哀愁を浮き彫りにしている。ファンコミュニティでは、特定の元恋人に向けた生々しいメッセージとして解釈されており、彼のディスコグラフィにおける失恋ソングの系譜に連なる重要な一曲だ。
和訳
[Intro: Drake]
Oh, oh
Oh, oh
Oh, oh
Oh, oh
Oh, oh
Oh
[Verse 1: Drake]
I swear that there's a list of places that I been with you, I wanna go without you
誓って言うが、君と一緒に行った場所のリストがあって、次は君抜きで行ってみたいと本気で思ってるんだ
Just so I can know what it's like to be there without havin' to argue
言い争いをせずにそこにいるのがどんな気分なのか、知りたいだけさ
Swear I didn't have the discipline to leave your ass at home, you make it hard to
君を家に置いていく自制心が俺にはなかった、君がそれを難しくするんだ
This life'll take a lot of listenin' to one another, shouldn't have involved you
この人生はお互いの話に耳を傾ける必要がある、君を巻き込むべきじゃなかったな
I know not to lie, oh
嘘をつくべきじゃないのは分かってる
Leave you at home if I wanna have a good night
良い夜を過ごしたいなら、君を家に置いていくべきだ
Leave you at home if I wanna have a good time
楽しい時間を過ごしたいなら、君を家に置いていくべきだ
Peace of mind
心の平穏のためにな
Leave you at home, bein' honest with you sometimеs, I might
君を家に置いていく、たまには正直になると、そうするかもしれない
Leave you at home, bluе bubbles blowin' my line, hard times
君を家に置いていく、青い吹き出しが俺の電話を鳴らし続ける、しんどい時間だ
※「blue bubbles」はiPhoneのiMessageの青い吹き出しのこと。家に置いていかれた女性から、不満のメッセージが大量に送られてくる様子。
Stressed out, bad vibes
ストレスが溜まる、最悪なバイブスだ
[Chorus: Drake with JeRonelle]
Treat you like
君を扱うように
Treated you like
君を扱ったように
You're one of mine
君は俺の大切な人の一人だと
Treated you
君を扱った
Treated you
君を扱った
Treated you, treated you
君を扱った、君を扱った
Treated you, treated you
君を扱った、君を扱った
Treated you, treated you
君を扱った、君を扱った
Treated you, treat you right
君を扱った、君を正しく扱うよ
Treat you right
君を正しく扱うよ
[Verse 2: Drake]
There's no ribbon given to anyone that you dealt with
君が関わってきた男たちの誰にも、リボンなんて与えられない
No badge of honor, no ceremony or benefits
名誉勲章も、表彰式も、恩恵もない
I gotta start us up a support group with a membership
俺たちで会員制のサポートグループを立ち上げなきゃな
※彼女と付き合って精神的被害を受けた元彼たちの「互助会」を作りたいという皮肉。
Your girl's in the bathroom laying down white lines like some premises
君の友達はバスルームで、敷地の境界線みたいに白いラインを引いている
※「white lines」はコカインの粉をライン状に並べることと、敷地(premises)の白線をかけたワードプレイ。
Wockhardt and Sierra Mist
ウォックハートとシエラミスト
※Wockhardtはプロメタジン・コデインシロップ(医療用麻薬)のブランド。Sierra Mistはレモンライム味の炭酸飲料。これらを混ぜてドラッグ「リーン」を作るという退廃的な描写。
Champagne, Eggs Benedict
シャンパンにエッグベネディクト
Zoom call with her therapist
セラピストとZoomで通話だ
※ドラッグに溺れ、精神を病んでいる女性のライフスタイル。
I'll cater to you, girl, but late night, you a terrorist
君の世話をしてやるよ、ガール、でも深夜の君はまるでテロリストだ
The girl that the boy cherishes workin' late night at the Pyramid, and it ain't right
ザ・ボーイが大切にしている女の子は、深夜にピラミッドで働いている、そんなの正しくない
※「the boy」はDrake自身の愛称。「Pyramid」はストリップクラブやナイトクラブを指していると解釈されている。
Ain't something I can make right
俺にはどうにも直せないことだ
Fucking up another date night
またデートの夜を台無しにする
Fucking up another great night
また素晴らしい夜を台無しにする
Message read like a brake light
メッセージの既読マークがブレーキランプのように赤く光る
※メッセージを読まれたまま無視される(既読スルーされる)状態を、車の赤いブレーキランプ(停止のサイン)に例えている。
Words sharp like a steak knife
言葉はステーキナイフみたいに鋭い
Fishing for some answers in that ocean with a fucking great white
クソみたいなホホジロザメが泳ぐその海で、答えを釣り上げようとしている
※感情の起伏が激しく危険な女性(ホホジロザメ)の心(海)から、関係の答えを引き出そうとする困難さを表している。
We in the club with your gay friends
俺たちは君のゲイの友達と一緒にクラブにいる
Always put you on a straight flight
いつだって君を直行便に乗せてやるよ
You YSL like buy me some
君のYSLは「あれを買って」っていう意味だろ
※YSL=高級ブランドのYves Saint Laurent。女性の物質的な要求。
I'm YSL like a snake bite
俺のYSLは、蛇の噛み傷みたいなもんだ
※YSL=Young Thugのレコードレーベル「Young Stoner Life」。彼らのモチーフである「Slime(蛇)」と、毒蛇に噛まれたような危険な関係(またはストリートの絆)をかけている、Drakeならではの鮮やかな対比。
I swear to God, you think I'm Shakespeare
神に誓って、君は俺をシェイクスピアだとでも思ってるんだろ
That's why you always wanna play, right?
だからいつも「劇(駆け引き)」をしたがるんだろ?
※「play」が「劇(演劇)」と「遊ぶ(恋愛の駆け引き)」のダブルミーニング。シェイクスピアの演劇に掛けた高度なパンチライン。
This ain't something I can make right
俺にはどうにも直せないことだ
[Chorus: Drake with JeRonelle, JeRonelle]
Treat you like
君を扱うように
Treated you like
君を扱ったように
You're one of mine
君は俺の大切な人の一人だと
Treated you
君を扱った
Treated you
君を扱った
Treated you, treated you
君を扱った、君を扱った
Treated you, treated you
君を扱った、君を扱った
Treated you, treated you
君を扱った、君を扱った
Treated you, treat you right
君を扱った、君を正しく扱うよ
Treat you right
君を正しく扱うよ
[Outro: Drake]
Treat you right
君を正しく扱うよ
Treat you right
君を正しく扱うよ
(Wockhardt and Sierra Mist)
(ウォックハートとシエラミスト)
(Treated you, treated you)
(君を扱った、君を扱った)
(Treated you, treated you)
(君を扱った、君を扱った)
(Treated you, treated you)
(君を扱った、君を扱った)
(Treated you, treated you)
(君を扱った、君を扱った)
Ooh, ooh, ooh
Ooh-ooh
