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Red Rum - Chris Brown (feat. YoungBoy Never Broke Again) 【和訳・解説】

Artist: Chris Brown (feat. YoungBoy Never Broke Again)

Album: BROWN

Song Title: Red Rum

概要

本作「Red Rum」は、クリス・ブラウンと、現行ヒップホップシーンで絶大なカルト的支持を集める若きカリスマ、NBAヤングボーイ(YoungBoy Never Broke Again)による、ダークで中毒性の高いコラボレーション・トラックである。タイトルの「Red Rum」は、スティーヴン・キング原作の映画『シャイニング』で象徴的に使われた「Murder(殺人)」の逆さ綴りとして有名だ。本作においてこの言葉は、過剰なアルコール(赤いラム酒)やドラッグの乱用、そして破滅的と分かっていながら抜け出せない危険な恋愛関係のメタファーとして機能している。クリスのスムースでありながら狂気を孕んだR&Bボーカルが酩酊感と堕落を描き出す一方、ヤングボーイは持ち前の凶暴なギャングスタ・ペルソナと、特定の女性に対する不器用で暴力的な愛情をエモーショナルに吐露する。互いにキャリアの中で多くの法的トラブルや世間からの激しいバッシングを経験してきた両者が、自己破壊的な快楽主義と愛の極地を「Redrum」というキーワードで結びつけた、コアなファンにはたまらないディープな一曲である。

和訳

[Intro: Chris Brown]

Yeah, yeah, yeah

Yeah, yeah, yeah

Yeah, yeah, yeah

Yeah, yeah, yeah

Yeah, yeah, yeah

Yeah, yeah, yeah

Yeah, yeah, yeah

Yeah, yeah, yeah

[Verse 1: Chris Brown]

We had way too many
俺たちは明らかにやりすぎた

Then got too deep in it (Yeah)
そして深みにはまりすぎたんだ

Right before we finished
終わらせてしまう直前に

Took it to the limits (Ayy)
限界まで突き詰めた

[Pre-Chorus: Chris Brown]

One more shot, we're gone
もう一杯飲めば、俺たちは完全に飛んでしまう
※ショットグラスで酒を煽ることと、銃弾(ショット)のダブルミーニング。酒やドラッグによる酩酊と、死に直結するような危険な状態を重ね合わせている。

Don't hold back your gun
銃を引っ込めるんじゃない

Take a shot (Take a shot), kill 'em all (Kill 'em all)
撃ち抜け、すべてを皆殺しにするんだ

Redrum (Redrum), redrum
レッドラム、レッドラム
※「Redrum」は「Murder(殺人)」の逆さ読み。理性が完全に崩壊する様や破壊的な快楽を殺人に例えている。また、酩酊を引き起こす酒(赤いラム酒)の意味も含まれている。

[Chorus: Chris Brown]

More and more like we ain't already had enough (Oh)
まだまだ足りないと言わんばかりに、もっともっと欲しがる

The medicine is killin' me, but I can't get enough, oh, oh
この薬が俺を蝕んでいくのに、それでも満たされないんだ

More and more and more like we ain't gettin' fucked up
俺たちがまだ狂い足りないと言わんばかりに、もっともっと

The medicine is killin' me
この薬が俺を蝕んでいく

Redrum, redrum
レッドラム、レッドラム

[Verse 2: Chris Brown]

Sleepless nights, awake
眠れない夜、目覚めたまま

We went all the way
俺たちは最後までイッた

Creepin' off the drink
酒のせいで感覚が麻痺していく

Knew just what to say (Oh)
何を言うべきかはわかっていた

Back-to-back shots like we're hittin' backshots, but you never back out (Ooh)
バックショットを決めるように次々と酒を煽るが、お前は決して退かない
※「back-to-back shots(連続で酒を飲むこと)」と「backshots(背後からの性行為)」をかけた巧みな言葉遊び。「back out(手を引く、逃げ出す)」しない彼女のタフさや狂気も表現している。

Spinnin' to the max now, so don't let go of the wheel, baby, we'll crash out
今は最高潮に回転している、だからハンドルから手を離すなよベイビー、俺たちはクラッシュしてしまうから
※ドラッグや酒による眩暈(スピン)と、猛スピードで暴走する車のコントロールを重ねている。

[Pre-Chorus: Chris Brown]

One more shot, we're gone
もう一杯飲めば、俺たちは完全に飛んでしまう

Don't hold back your gun
銃を引っ込めるんじゃない

Take a shot (Shot), kill 'em all
撃ち抜け、すべてを皆殺しにするんだ

Redrum
レッドラム

[Chorus: Chris Brown]

More and more like we ain't already had enough (Oh)
まだまだ足りないと言わんばかりに、もっともっと欲しがる

The medicine is killin' me, but I can't get enough (Oh, oh)
この薬が俺を蝕んでいくのに、それでも満たされないんだ

More and more and more like we ain't gettin' fucked up (Gettin' fucked up)
俺たちがまだ狂い足りないと言わんばかりに、もっともっと

The medicine is killin' me (Oh)
この薬が俺を蝕んでいく

Redrum, redrum
レッドラム、レッドラム

[Post-Chorus: YoungBoy Never Broke Again, Chris Brown]

Oh my God, know who I
なんてことだ、俺が誰か分かっているのか

And know where I'm from, don't tread, Lord
俺がどこから来たか知っているだろう、足を踏み入れるな、主よ
※ヤングボーイが生まれ育った過酷な環境(ルイジアナ州バトンルージュ)と、そこに潜む危険性を神にさえ警告している。

Redrum
レッドラム

I'd do anything 'bout that look in your eyes
お前のその目のためなら、俺は何だってする

Redrum
レッドラム

[Verse 3: YoungBoy Never Broke Again]

Baby, this what I'm on
ベイビー、これが俺のやり方だ

I'm tryna be your number one, you got so many icons
俺はお前の一番になろうとしている、お前には憧れの奴らがたくさんいるけどな

I watch, I do, and all them people talk, they be seein', no
俺は見て、実行する、そして奴らはみんな口ばかりだ、見て見ぬふりをする

But I won't let you go, no, no
でも俺はお前を手放したりしない

For you, I move on the dance floor (Oh, yeah)
お前のためなら、俺はこのダンスフロアでだって動く

I got no moves, I just one-two (Ah)
ステップなんて知らない、ただワン、ツーと動くだけだ
※ストリートで生きてきた彼が、不器用ながらも彼女のためにダンスを踊ろうとする愛情表現。

I can't burn another bridge, I can't, no (Lil Top)
もうこれ以上、関係を断ち切るようなことはできない、絶対に
※「burn a bridge(人間関係を断ち切る)」ことの多いヤングボーイが、この女性との関係だけは壊したくないと願っている。「Lil Top」は彼の別名。

When it go down, you the one that I always run to
いざという時に、俺がいつも駆け込むのはお前なんだ

They can have this Earth, you're my motherfuckin' world
奴らにはこの地球をくれてやる、お前は俺にとっての全世界だからな

And I ain't buyin' no Wraith, I can't buy my girl
ロールスロイス・レイスなんか買わない、俺の女を金で買うことはできないからな

She just want some real estate, she don't care about no pearls
彼女はただ不動産を欲しがっている、真珠のネックレスなんかには興味がないんだ
※安っぽい装飾品ではなく、確かな資産や将来の安定を見据える彼女の賢さを称賛している。

Boy, I'm takin' off your face, you play around, come on
おい、ふざけた真似をしたらお前の顔面を吹き飛ばしてやる、かかってこい

And she wan' pack up, clean the safe and leave the town, come on
そして彼女は荷物をまとめ、金庫を空にして街を出たがっている、さあ行こう

Drive or fly, I'm in it for the long run, yeah
車でも飛行機でも、俺は最後まで付き合うぜ

Doesn't matter, my baby don't play
関係ない、俺のベイビーは遊びじゃないんだ

I say hit a big redrum on a holy day
神聖な日に盛大な殺人を犯してやると俺は言う
※「holy day(休日・聖なる日)」であっても容赦なく敵を排除するという、ギャングの掟の冷酷さを示している。

Me and CB, this when you turn boys to men
俺とクリス・ブラウン、これは少年が男へと変わる瞬間だ

I asked her, "Do you love me?" She said, "No," I'll try again
彼女に「俺を愛しているか?」と聞いた、「いいえ」と答えたから、俺はもう一度挑戦する

Ain't enough money in this world can make me let you be my friend
この世界のどんな大金でも、お前をただの友達で終わらせることはできない

Now close your eyes, I say, "Surprise," and I sit this ratchet on your hand (Real)
さあ目を閉じて、俺は「サプライズだ」と言って、お前の手にこの銃を握らせる
※「ratchet」はスラングで銃のこと。指輪やロマンチックなプレゼントの代わりに凶器を渡すという、ストリートでしか生きられない彼なりの究極の信頼と愛情の証拠である。

[Chorus: Chris Brown]

More and more like we ain't already had enough (Oh)
まだまだ足りないと言わんばかりに、もっともっと欲しがる

The medicine is killin' me, but I can't get enough (Oh, oh)
この薬が俺を蝕んでいくのに、それでも満たされないんだ

More and more and more like we ain't gettin' fucked up (Yeah)
俺たちがまだ狂い足りないと言わんばかりに、もっともっと

The medicine is killin' me (Oh)
この薬が俺を蝕んでいく

Redrum, redrum (Oh, oh)
レッドラム、レッドラム

[Outro: Chris Brown]

Redrum
レッドラム

Redrum
レッドラム