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Take It Back - Wu-Tang Clan 【和訳・解説】

Artist: Wu-Tang Clan

Album: 8 Diagrams

Song Title: Take It Back

概要

「Take It Back」は、Wu-Tang Clanが2007年にリリースした5作目のスタジオアルバム『8 Diagrams』に収録されている楽曲だ。アルバム全体がRZAによる実験的でオーケストラのような生楽器を用いたプロダクションに傾倒していた中で、本楽曲はRZAとレジェンドプロデューサーEasy Mo Beeの共同制作により、90年代のゴールデンエラを彷彿とさせる骨太なブーンバップ・ビート回帰を果たしている。Raekwon、Inspectah Deck、Ghostface Killah、U-Godという布陣がマイクを回し、フックをMethod Manが担当。彼らが長年ストリートとシーンで培ってきた圧倒的なプロップスを誇示し、「最近の若手どもに、俺たちがヒップホップの原点を叩き込んでやる」というベテランとしての威厳とマフィオソ・ラップの美学が凝縮された、コアなファンからの人気も高いバンガーである。

和訳

[Sample]

On the firing line... lock, one round load
射撃線につけ…ロック、1発装填しろ

Ready on the right? Ready on the left?
右よし?左よし?

Ready on the firing line? Watch for your targets
射撃線の準備はいいか?的から目を離すな
※Wu-Tangの原点であるストリートの戦場(ラップゲーム)に戻ることを軍事的なメタファーで示唆している。

[Intro: Raekwon]

Yeah

Yeah

Pay attention
よく聞いておけ

[Verse 1: Raekwon & Inspectah Deck]

Welcome to the fish fry where niggas get burnt to a crisp
フィッシュフライへようこそ、ニガどもがカリカリに焼かれる場所だ
※「fish fry」は本来、黒人コミュニティの伝統的な魚のフライを食べる集まりのこと。しかしここではストリートの銃撃戦や抗争の隠語として使われ、敵が「黒焦げ(burnt to a crisp)」にされる過酷な環境を指している。

Jump out the pot—"Yeah, yo, I got this"
鍋から飛び出して「ああ、俺がやるぜ」ってな

Long armor, construction's on, I'm pro-drama
長い獲物、工事中だ、俺は抗争のプロさ
※「long armor」はアサルトライフルやショットガンなどの長銃のこと。「drama」はストリートの揉め事や抗争を意味し、それに長けている(pro)というRaekwonの宣言。

Catch me in the wildest beefs, I bring bombers
最悪のビーフで俺を見つけてみろ、爆弾魔を連れて行くぜ

Bearded like Talibans, booted, my black ninjas'll come through
タリバンのように髭を蓄え、ブーツを履いた俺の黒い忍者たちが押し入るぞ
※Wu-Tangおなじみの「忍者(暗殺者)」のモチーフ。90年代〜00年代のNYストリート特有の、ティンバーランドのブーツを履き無精髭を生やした屈強なスタイルを、中東の武装組織になぞらえている。

Tuxedos on with the gold llamas
タキシードに身を包み、金のラマを構えてな
※「llama」はスペイン語由来のスラングで銃(特にLlama製の拳銃)を指す。タキシード姿で黄金の銃を持つという、Raekwon特有の映画的なマフィオソ・ラップの描写。

Priceless like emeralds, check out the ski mask
エメラルドのように値がつけられない、この目出し帽を見な

King Tut's nephew gave it to me for three bags of heron
ツタンカーメンの甥が、3袋のヘロインと引き換えに俺にくれたんだ
※「heron」はヘロインのスラング。エジプトの王族とドラッグディールをしたという荒唐無稽なストーリートテリングにより、自身のハッスルの規模の大きさを神格化している。

Don Baron, sniff a bag of blow
ドン・バロン、コカインの袋を嗅ぎまくれ
※「Don Baron」はRaekwonのペルソナの一つ。マフィアの首領(ドン)と男爵(バロン)を組み合わせた権力の象徴。「blow」はコカイン。

Fifth out, running up in Saks with the ill army
5杯目を飲み干し、ヤバい軍団を引き連れてサックス・フィフス・アベニューに乗り込む
※「Fifth」は1/5ガロンの酒瓶。「Saks」はNYの超高級デパートであるサックス・フィフス・アベニューのこと。大金を手にしたストリートのギャングがハイブランドを買い漁る様子。

Shake feds, play dead—"Yo, check out what Rae said"
サツを撒き、死んだふりをする「おい、Raeがなんて言ったか確認しろ」

Lay on ya hands, let the Branson break bread
お前らに手を差し伸べ、ブランソンにパンを分け与えさせよう
※「Branson」は90年代NYのヒップホップ界隈で伝説的だったマリファナの売人、ブランソン(Branson Belchie)のこと。Notorious B.I.G.の歌詞にも頻出する。「break bread」は仲間と利益を分け合うこと。

High energy, all my niggas are kin to me
ハイエナジー、俺のダチは全員家族みたいなもんだ

Regardless how it go down, I still get ten a ki'
どう転ぼうと、俺は1キロ10万ドルでさばくぜ
※「ki'」はキログラム(コカインなどの取引単位)。「ten」は1万ドル(10 bands)。ストリートの状況が変わっても、常に一定の巨額を稼ぎ出す能力の誇示。

Beware of my enemies, y'all remember me
敵どもは用心しろ、お前ら俺を覚えてるだろ

Nikes with the low goose on, and I been a beast
ナイキを履き、グースのダウンを深く着込み、俺はずっと野獣だった
※「goose」はNYの極寒の冬の定番ストリートウェアであるカナダグースなどのダウンジャケット。

Wilding in my headphones, red in my stones (Uh-huh)
ヘッドホンの中で暴れまわり、ジュエリーの石は赤く輝く (Uh-huh)

Good ganja out, if I die fill up my headstones
極上のガンジャを出せ、俺が死んだら墓石を満たしてくれ

With water, dough, acid and gold classics
水、金、アシッド、そして黄金のクラシックでな
※「dough」は金。自身の死後もストリートの嗜好品と、生み出したクラシック(名曲)に囲まれていたいという死生観。

All my niggas who pump, the spirit'll jump out and grab shit
ポンプで撃ちまくる俺の仲間たち、魂が飛び出してすべてを奪い取るぞ
※「pump」はショットガン(ポンプアクション)を撃つこと。

Max with the laser on 'em, staircase caskets
レーザーサイト付きの銃でくつろぐ、階段の吹き抜けにある棺桶
※「Max」はリラックスすること(Maxing out)。プロジェクト(公営住宅)の階段でたむろしている日常が、常に死(棺桶)と隣り合わせであることを描いている。

Broke bugged thugs in the hallway maxing
廊下でくつろいでいる、イカれた一文無しのサグたち

[Interlude: Inspectah Deck & Sample]

Still them 1-6-Ooh niggas
今でも1-6-Oohのニガたちだ
※「1-6-Ooh」は彼らの地元スタテンアイランド(Shaolin)の特定のエリアや仲間内を示すローカルな暗号。

Straight up
間違いない

Whoa, hold up, hold up
ウォウ、待て、待て

[Verse 2: Inspectah Deck]

The nozzle aim rip through ya frame for pocket change
ポケットの小銭のために、銃口の狙いがお前の骨格を切り裂く
※スラム街では、ほんのわずかな金(ポケットの小銭)のためでも簡単に引き金が引かれるという過酷な現実。

Fiend for the Rush Hour 4 then pop a vein
ラッシュアワー4を渇望し、血管を破裂させる
※映画『ラッシュアワー』のようなスリルやアドレナリン中毒になっている様子。また、ヘロイン中毒者(Fiend)が注射器で静脈(vein)を突く姿とのダブルミーニング。

Thousand-dollar corks pop, pause or get off top
1000ドルのコルクが弾ける、立ち止まるか頭から消え去るかだ

Used to be a general, just lost your spot
かつては将軍だったが、お前は自分の居場所を失っただけだ

"Animal House," two grand'll handle your mouth
「アニマル・ハウス」、2000ドルもあればお前の口を塞げる
※映画『アニマル・ハウス』を引き合いに荒れ狂う環境を描写。ストリートでは2000ドル払えばヒットマンを雇って証人の口封じができるという意味。

Beast mode with the G-Code, cancel 'em out
Gコードを胸にビーストモードだ、奴らを消去してやる
※「G-Code」はギャングスタの掟。掟に従って冷酷に敵を抹殺するスタンス。

Son, I've seen Hell, fell into the palms of Satan arms
なあ、俺は地獄を見てきた、サタンの腕の中に落ちたんだ

Don that I am, made 'em bow in the face of God
俺こそがドンだ、神の面前で奴らをひれ伏させてやった

Graveyard-shifting, different day, the same thing
深夜の墓場シフト、日は変われど同じことの繰り返し
※「Graveyard-shifting」は深夜労働。ここでは真夜中にドラッグを売ったりストリートでハッスルする違法なシノギを指す。

The name ring, then, the chain swing, and dames cling
名が轟き、チェーンが揺れ、女たちがすがりつく

Money green, Maury kicks, whips and new fitteds
金は緑色、モーリーの靴、高級車と新しいフィッテッド
※「Maury kicks」は高級なエキゾチックレザーで知られるMauriの靴。「whips」は車。「fitteds」はサイズの決まったNew Eraなどのキャップ。成功者の象徴。

("It was all a dream") Advocated by the few who do live it
(「すべては夢だった」)それを実際に生きている少数の者たちによって証明される
※The Notorious B.I.G.のクラシック曲「Juicy」の伝説的な冒頭「It was all a dream」を引用。どん底から頂点に立つというヒップホップ・ドリームを体現した一握りの本物だけが語れる真実。

Bloomberg make a nigga cop the Mausberg
ブルームバーグのせいで、ニガはモスバーグを買わざるを得ない
※「Bloomberg」は当時のNY市長マイケル・ブルームバーグ。彼の厳格で人種差別的とも批判された治安維持政策(ストップ・アンド・フリスクなど)に対する反発として、ストリートの人間は自衛のためにモスバーグ(ショットガン)を所持せざるを得ないという社会風刺。

Shorty ain't a shorty, he a shooter like Wahlberg
ガキはただのガキじゃない、ウォールバーグみたいなシューターだ
※「Shorty」は子供や若者。映画『ザ・シューター/極大射程』に主演したマーク・ウォールバーグ(Mark Wahlberg)にかけて、今のストリートの子供たちが若くして凄腕のヒットマンになっている恐ろしい現状を描写。

Old man told me, "Don't be blind to deception
老人が俺に言った、「欺瞞に目を塞ぐな」と

Only strive for perfection homey, your mind is a weapon"
「完璧だけを追い求めろ、お前の精神こそが武器なんだ」
※武術の師匠や、Wu-Tangが深く信仰するファイブ・パーセンターズ(Five-Percent Nation)の長老からの教訓。肉体的な暴力以上に、精神性(マインド)こそが最大の武器であるという哲学。

[Interlude: Sample]

Relax
リラックスしろ

You got your muscles tight
筋肉が緊張しているぞ

Relax
リラックスしろ

Word... Word...
マジで…マジだ…

[Hook: Method Man & U-God]

First we told y'all niggas, then we showed y'all niggas, huh?
最初は言葉で教え、そして背中で見せてやっただろ、え?

We gon' take it back with this
これで原点に引き戻してやる

By the time you get a show, we've been all around the globe, huh?
お前らがライブできる頃には、俺たちはすでに世界中を回ってたんだぜ、え?

We gon' take it back with this
これで原点に引き戻してやる

Before you even had a name, you was screaming "Wu-Tang"
お前らが名前を持つ前から、お前らは「Wu-Tang」と叫んでいたんだ
※現在シーンでイキっている若手ラッパーたちのルーツがWu-Tangであることを強調し、圧倒的なキャリアと格の違いを見せつけるパンチライン。

We gon' take it back with this
これで原点に引き戻してやる

When we was running on the block, you was under ya pops, remember
俺たちがブロックを仕切ってた頃、お前らは親父の股をくぐってたんだ、覚えとけ

We gon' take it back with this... let's go
これで原点に引き戻してやる…行くぞ

[Verse 3: Ghostface Killah]

Yo, yo, yo, armor truck money, Shazam bangles
Yo、Yo、Yo、現金輸送車クラスの金、シャザムのバングル

Play the throne like Julius Caesar, gorilla mob, slash, Killah's gaurd
ユリウス・カエサルのように王座に座る、ゴリラ・モブ、またはキラの護衛だ
※絶対的な権力者としての自分をローマ帝国のカエサルに例え、屈強な仲間たち(ゴリラ・モブ)に守られている無敵のストリート・キングとしてのペルソナ。

Fake passports and visas, all of my goons
偽造パスポートとビザ、俺のグーンたちは全員持ってる

They be carrying spoons because boo be having massive seizures
あいつらはスプーンを持ち歩いてる、愛しいお前が激しい発作を起こすからな
※「スプーン」はヘロインを炙るための道具。また、てんかんなどの発作時に舌を噛まないように口に噛ませるための応急処置具。ドラッグの過剰摂取による生々しい代償を描いている。

Hot chocolate lovers, guns is published
ホットチョコレートの愛好者たち、銃器は見せつけてやる
※「Hot chocolate」は美しい黒人女性の比喩、またはヘロインを指すダブルミーニングの可能性もある。

Detroit bitches out of town be dying to fuck us
街の外から来たデトロイトのビッチどもが、俺たちとヤりたくて死にそうになってる

This is real talk, shank lullabyes
これはリアルな話だ、手製のナイフの子守唄
※「shank」は刑務所内で歯ブラシなどを削って作られる手製のナイフ。これで刺殺されることを「子守唄(永遠の眠り)」と表現している冷酷なメタファー。

Ben Franks, we like Jet Blue, we stay hella high
ベン・フランクス、俺たちはジェットブルーみたいに、常にクソ高く飛んでるぜ
※「Ben Franks」は100ドル札(ベンジャミン・フランクリン)。LCCの「JetBlue航空」にかけて、常に大金を持ちマリファナで「ハイ(高く飛んでいる)」であることをかけている。

Curl on the dumbell L, we can't even S-P-E-L-L
ダンベルでカールしてジョイントを吸う、俺たちは綴りすら書けないぜ
※「L」はブラント(マリファナの葉巻)のこと。筋トレしながらマリファナを吸う不良の日常。まともに英単語のスペルも書けないほどのストリート育ちだが、インテリより大金を稼いでいるという皮肉。

MTV or TRL
MTVかTRLか
※「TRL (Total Request Live)」は当時大人気だったMTVの音楽番組。彼らがゴリゴリのストリートでありながらメインストリームの頂点にも立っていたことを示す。

Supreme novelists, we rank superior, guarding the post
究極の小説家たち、俺たちは最上位に君臨し、持ち場を守る

Down low in the 'jects, got it locked in your area (Get up)
プロジェクトの底辺から、お前のエリアまで完全に支配した(起きな)
※「'jects」は低所得者層向けの公営住宅(プロジェクト)。

Ain't tryna hurry up
急ぐつもりはねぇ

We like rebel niggas powdered up, wilding in the streets of Liberia
俺たちはコカインでキマった反逆者のニガみたいだ、リベリアのストリートで暴れまわってる
※アフリカのリベリア内戦における、薬物を乱用した少年兵や民兵の無秩序で凶悪な暴動を、自分たちのストリートライフの過激さに重ね合わせている。

No matter the crime, I'm beating the case
どんな犯罪だろうと、俺は無罪を勝ち取る
※「beating the case」は優秀な弁護士を雇うか証人を脅すかして、裁判を切り抜けること。

If I'm wrong, a chair'll hit a judge right in his face
もし俺が間違ってるなら、椅子が裁判官の顔面に直撃するぜ

Shitting shanks out, come to court dates (Ugh)
シャンクをクソと一緒にひねり出し、裁判の日に出廷するんだ (Ugh)
※刑務所内で武器(シャンク)を隠すために直腸に挿入し、出廷時など必要な時に排泄して使うという、極めて生々しく暴力的なジェイル・カルチャーの描写。Ghostfaceのストーリーテリングの真骨頂。

Mittens on shines with blood Wallys that's the color of wine
ジュエリーを磨く手袋、ワイン色の血に染まったワラビー
※「Wallys」はWu-Tangのアイコン的シューズであるクラークス・ワラビー。靴が敵の返り血でワインレッドに染まっているおぞましくも美しい描写。

[Verse 4: U-God]

Yo, talk to me, my criminal mystique
Yo、俺に話しかけろ、俺の犯罪的な神秘性よ

Kick back the boards, six thousand a week
ボードを蹴り飛ばせ、週に6000ドルの稼ぎだ

Pay homage, what the don beat, you're a minor threat
敬意を払え、ドンが叩きのめしたものに、お前は取るに足らない脅威だ

I see your sweat roll down your cheek
お前の頬を汗が伝い落ちるのが見えるぜ

And you're soft and sweet, your talk is pork
お前は柔らかくて甘い、お前の口ぶりは豚肉だ
※イスラム教やファイブ・パーセンターズの教えにおいて豚肉(pork)は不浄の象徴。相手の言葉が嘘まみれで不純であることを「豚」に例え、ハードな自分たちとは対極の「ソフト」な存在だとディスしている。

Get murdered in New York when I enforce the heat
俺が銃を突きつければ、ニューヨークで殺されることになる

And the cost ain't cheap, my advice is priceless
そして代償は安くない、俺のアドバイスはプライスレスだ

Bring back the life that you thought was lifeless
生命がないと思っていたものに、生命を吹き込んでやる

The way of the gun, son, who the nicest?
銃の道だ、なあ、誰が一番ヤバい?

S.K., no stun gun, smooth devices
S.K.、スタンガンじゃねぇ、滑らかな装置だ
※「S.K.」は旧ソビエト製のアサルトライフル「SKS」を指す。スタンガンのような生ぬるい護身用具ではなく、確実な殺傷能力を持つ「滑らかな」本物の兵器を扱うというアピール。

"Time Crisis," I played the game, low lifers
「タイムクライシス」、俺はそのゲームをプレイしてきた、底辺のクズどもよ
※アーケードのガンシューティングゲーム『タイムクライシス』を引き合いに出し、ストリートの銃撃戦をゲーム感覚で潜り抜けてきたことを示唆。

In a brawl, rip the phones out the walls in Rikers
乱闘の中で、ライカーズ島の壁から電話を引きちぎる
※「Rikers」はニューヨークの悪名高き巨大刑務所、ライカーズ島。刑務所内の暴動の凄惨な描写。

Vipers in the infirmary rooms with slicers
医務室には刃物を持った毒蛇たちがいる

Shiesters with hate in their blood might bite you
血の中に憎悪を宿した詐欺師どもが、お前を噛み殺すかもしれない

Fuck that bitch if your wife don't write you
もしお前の妻が手紙を寄越さないなら、そんなビッチはクソくらえだ

Cancel her, buy another one just like her
彼女を切り捨てて、そっくりな別の女を買えばいい

Pipers in the bucket of ice taste righteous
アイスバケツで冷やされたパイパー・エドシック、最高の味わいだ
※「Pipers」は高級シャンパンのパイパー・エドシック(Piper-Heidsieck)。刑務所の荒廃した世界観から一転し、サバイブしたあとの成功者としてのラグジュアリーな生活を描く。

Today's mathematics when we build in cyphers
俺たちがサイファーで語り合う時、それが今日のマスマティクスだ
※「Mathematics(数学)」はファイブ・パーセンターズにおける宇宙の真理や日々の教えのこと。「build」も教義や知恵を深め合うことを意味する彼ら特有のスラング。

The baby automatic kill like Air Force strikers
小型のオートマチック銃が、空軍の爆撃機のように命を奪う

I'm still Asiatic when I spill the hypeness
俺がハイプを撒き散らす時、俺は今でもアジアの黒人だ
※「Asiatic」はファイブ・パーセンターズの教義で、黒人が地球の本来の住人(Asiatic Black Man)であるとする思想に基づく。Wu-Tangの精神的支柱となる誇り高き表現。

[Interlude: Sample]

The dark, and this place will come here
闇が、そしてこの場所がここへ来る

That's right!
その通りだ!

[Hook: Method Man & U-God]

First we told y'all niggas, then we showed y'all niggas, huh?
最初は言葉で教え、そして背中で見せてやっただろ、え?

We gon' take it back with this
これで原点に引き戻してやる

By the time you get a show, we've been all around the globe, huh?
お前らがライブできる頃には、俺たちはすでに世界中を回ってたんだぜ、え?

We gon' take it back with this
これで原点に引き戻してやる

Before you even had a name, you was screaming "Wu-Tang"
お前らが名前を持つ前から、お前らは「Wu-Tang」と叫んでいたんだ

We gon' take it back with this
これで原点に引き戻してやる

When we was running on the block, you was under ya pops, remember
俺たちがブロックを仕切ってた頃、お前らは親父の股をくぐってたんだ、覚えとけ

We gon' take it back with this... let's go
これで原点に引き戻してやる…行くぞ