Artist: 21 Savage & Metro Boomin
Album: Savage Mode
Song Title: Feel It
概要
2016年の画期的なEP『Savage Mode』において、冷酷無比なトラップのアンセムが並ぶ中、異彩を放つメロディックなラブソングがこの「Feel It」だ。Metro BoominとZaytovenが共同制作した浮遊感のあるビートに乗せ、21 Savageはストリートの掟に生きる冷血漢としてのペルソナを保ちながらも、一人の女性に対する深い愛情と忠誠心を吐露している。他人の女を奪った過去や、「ボニー&クライド」のような共犯関係を振り返りつつ、外界では「サヴェージ(野蛮)」であっても彼女には優しく接する姿が描かれる。しかし、後半では重度のリーン(コデイン)依存が愛情をも凌駕してしまうという、アトランタのトラップスターならではの悲哀と矛盾が浮き彫りになる。単なるラブソングにとどまらず、血塗られたストリートライフにおける一時の安らぎと、逃れられないドラッグの呪縛を生々しく描き出した隠れた名曲である。
和訳
[Verse 1]
Now first of all where I'm supposed to start
まず、どこから話せばいいのか
When I first met you man another nigga had your heart
初めて会った時、お前の心には別の男がいた
But, I'ma player so you know a playa played his part
だが俺はプレイヤーだ、だから俺の役目を果たしただけさ
※「player(女たらし、ゲームの勝者)」として、すでに彼氏がいた彼女を自分の魅力で奪い取ったことを意味する。
Smooth talkin', conversation took a nigga broad
巧みな話術で、他の野郎の女をかっ攫った
※「broad」は女性を指すスラング。
I'm on the road doin' shows, seem like we fell apart
ツアーでショーをこなしてる間、俺たちはすれ違っちまったみたいだな
She think a nigga fuckin' groupies, I'm just grindin' hard
あいつは俺がグルーピーとヤッてると思ってるが、俺はただ必死にハッスルしてるだけだ
Your family said we wouldn't last, but we beat the odds
お前の家族は長続きしないって言ったが、俺たちはその予想を覆した
Bonnie and Clyde, she was with a nigga stealin' cars
ボニーとクライドみたいに、あいつは俺と一緒に車を盗んでいた
※「Bonnie and Clyde」は1930年代の有名な実在の銀行強盗カップル。ヒップホップにおいては、危険を分かち合う究極の共犯関係や理想のカップルの代名詞として頻繁に引用される。
These streets so dirty, I just want someone who really there
このストリートは薄汚すぎる、俺はただ本当にそばにいてくれる奴が欲しいんだ
Can't fake love, I just want someone who really care
愛を偽ることはできない、心から気にかけてくれる奴が欲しい
Be loyal to me, want somebody I ain't gotta share
俺に忠誠を誓え、誰ともシェアしなくていい女が欲しいんだ
Open your eyes, baby girl, real niggas rare
目を開けなよ、ベイビーガール、本物のニガーは希少なんだぜ
All my dog ways, had to put 'em in a kennel
犬みたいな遊び方は、犬小屋に押し込まなきゃならなかった
※「dog ways」は複数の女性と見境なく関係を持つ(犬のように振る舞う)こと。特定の彼女のために女遊びを辞めたという誠実さのアピール。
I'm a savage to these niggas, but to her I'm gentle
他の野郎どもにはサヴェージだが、あいつには優しくする
※アルバム全体のテーマである「Savage(冷酷で野蛮)」な姿と、恋人にだけ見せる優しさのギャップ。21 Savageのキャラクターに深みを与えている名ライン。
I'm a savage to these niggas, but to her I'm gentle
他の野郎どもにはサヴェージだが、あいつには優しくする
I'm just sippin' on this mud, you was on my mental (21)
この泥を啜りながら、お前のことを考えていた
※「mud」はプロメタジンとコデイン入りの咳止めシロップ(リーン)。ドラッグで意識を濁らせながらも、心の中には彼女がいるというアンビバレントな心情。
[Chorus]
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
※ヒップホップファンの間では、Beanie Sigelの名曲「Feel It in the Air」へのオマージュであると同時に、周囲の嫉妬やプレッシャー、あるいは二人の間にある愛の雰囲気を直感的に察知している状態だと解釈されている。
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
[Verse 2]
I can feel it in the air, I'ma grab her by her hair
空気の中にそれを感じる、あいつの髪を掴んでやる
I'ma fuck her like a bear, I'ma fuck her like a bear
熊みたいに激しく抱く、熊みたいに激しく抱くんだ
※先ほど「gentle(優しい)」と言いながらも、ベッドルームでは野生の熊のように荒々しく(サヴェージに)なるという対比の言葉遊び。
Red bottoms on her, yeah
あいつにレッドボトムを履かせる
※靴底が赤いクリスチャン・ルブタンの高級ハイヒール。自身の女に最高のものを買い与えるというフレックス。
Buy her Gucci, Fendi, yeah
グッチやフェンディを買ってやる
She too stiff on niggas, yeah
あいつは他の野郎どもには見向きもしない
※「stiff on」は冷たくあしらう、無視すること。自分にだけ忠誠を誓っていることの証明。
She gon' make these niggas stare
あいつは他の野郎どもの視線を釘付けにする
I'ma fuck her with no condom
コンドームなしで抱く
I'ma let her meet my momma
俺の母親にも会わせるつもりだ
I'ma take her out that Honda
あのホンダから降ろしてやる
I'ma put her in the foreign
外車に乗せてやるんだ
※大衆車のホンダから、ヨーロッパの高級外車(foreign)へアップグレードさせるという経済力の誇示。
Spoiled, she ain't got no patience
甘やかされてるから、あいつには忍耐力がない
She gon' have these bitches hatin'
他のビッチどもはあいつに嫉妬するだろうな
Got them diamonds on me skatin'
俺のダイヤは滑るように輝いてる
※「skatin'」はアイススケートのこと。氷(Ice=ダイヤ)がキラキラと光り輝く様をスケートリンクに例えている。
Got them diamonds on her skatin'
あいつのダイヤも滑るように輝いてる
Everywhere we go we clean
どこへ行くにも俺たちはバッチリ決まってる
※「clean」は服装やスタイルが洗練されていて完璧な状態。
She want me to quit that lean
あいつは俺にリーンを辞めてほしいと願ってる
Baby, I can't quit that lean
ベイビー、俺はリーンを辞められないんだ
Put a ring around codeine
コデインに指輪をはめてやりたいくらいだ
※この曲における最も悲劇的で象徴的なライン。彼女を深く愛し、母親にも紹介し、高級品を買い与えるが、最終的な「結婚(指輪)」の対象は彼女ではなく「コデイン(ドラッグ)」であるという倒錯。ストリートのトラウマを麻痺させるための薬物依存が、人間に対する愛情を上回ってしまっている絶望的な現実を示している。
Everywhere we go we clean
どこへ行くにも俺たちはバッチリ決まってる
She want me to quit that lean
あいつは俺にリーンを辞めてほしいと願ってる
Baby, I can't quit that lean
ベイビー、俺はリーンを辞められないんだ
Put a ring around codeine
コデインに指輪をはめてやりたいくらいだ
[Chorus]
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
I can feel it in the air, I can feel it in the air
空気の中にそれを感じる、空気の中にそれを感じるんだ
