Artist: Drake (feat. Sosa Geek & Fivio Foreign)
Album: Dark Lane Demo Tapes
Song Title: Demons
概要
「Demons」は、2020年のミックステープ『Dark Lane Demo Tapes』に収録された、Drakeのブルックリン・ドリル(NYドリル)への本格的なアプローチを象徴するバンガーである。客演には、ブルックリン・ドリル・シーンの急先鋒であるFivio ForeignとSosa Geekを大抜擢。彼らが所属する「Woo」カルチャー(Pop Smokeらが牽引したムーブメント)の特有のダンスやスラングをふんだんに取り入れ、Drake自身もUKドリルやジャマイカのパトワ語由来のトロント・スラングを交えて「Mob Boss」としての威圧感を放っている。「Viral, movie(バズって、まるで映画だ)」というFivioの代名詞的フレーズをサビに据え、敵対するギャング(opps)への暴力的な脅しと、桁違いの富の自慢が交差する。ヒップホップにおけるローカルなサブジャンル(ドリル)をメインストリームに押し上げた、Drakeの貪欲な吸収力とフックアップのセンスが光る一曲である。
和訳
[Intro: Drake & Fivio Foreign]
Like what?
どんな感じだ?
(Who made this?) Yeah, yeah
(これ誰が作った?)ああ、ああ
(JB made this, hahahaha)
(JBが作ったのさ、ハハハハ)
※プロデューサーであるJB Made Itのタグ。
Six, six, six, six, six, six
シックス、シックス、シックス、シックス、シックス、シックス
※Drakeの地元トロント(The 6ix)のレペゼン。
Baow
バウ
※ドリルミュージック特有の銃声のアドリブ。
Yeah
[Chorus: Drake & Fivio Foreign]
Fivi, Sosa, viral, movie
ファイヴィ、ソーサ、バズって、映画みたいにな
※Fivio Foreignのキャッチフレーズ「Viral, movie」の引用。自分たちの存在が常に話題をさらい、映画のように劇的であるという誇示。
I'm in this bitch with the Wooski
俺はウースキーと一緒にこの場所にいる
Ball in the summer like Drew League
ドリューリーグみたいに夏をエンジョイして稼ぐんだ
※ロサンゼルスで夏に開催される有名なプロアマ混合のバスケットボールリーグ「Drew League」。バスケのプレイ(ball)と大金を稼いで豪遊すること(balling)をかけている。
Champagne got me loopy
シャンパンのせいで頭がふわふわしてる
Glizzy Bop lookin' groovy
グリジー・ボップはイケてるな
※「Glizzy」は銃(グロック)の隠語であり、銃を持って踊るギャングのダンス、またはブルックリン特有のダンスのステップ。
All the demons lookin' moody (What?)
悪魔たちはみんな不機嫌そうだ
※「Demons」はギャングのヒットマンや血の気の多いストリートの若者たちを指す。彼らがいつでも暴れる準備ができているという危険な空気感。
All the demons lookin' moody
悪魔たちはみんな不機嫌そうだ
[Verse 1: Drake & Fivio Foreign]
Skrrt 'round there in your ends, whole southside on ten
お前らのシマを車で乗り回す、サウスサイドの連中は全員臨戦態勢(テン)だ
※「ends」はUKドリル/ロンドンスラングで「地元、シマ」のこと。「on ten」はテンションや警戒度が最高潮(10)であること。
Not like them, make men lean out Benz
あいつらとは違う、ベンツから身を乗り出して撃ちまくるんだ
That's how a man get blem, you and your friends
そうやって男はハイになるのさ、お前もお前のダチもな
※「blem」はジャマイカのパトワ語由来のトロント・スラングで、本来はマリファナでハイになることだが、ここでは銃撃の興奮や、撃たれて意識が飛ぶことのダブルミーニング。
This Hermés from runway, this ain't Ralph Lauren
これはランウェイから直行したエルメスだ、ラルフ・ローレンなんかじゃない
Tell them again, loved her way back when
もう一度言ってやれ、あの頃は彼女を愛してたってな
Drunk so I type "Je t'aime" but don't hit send
酔っ払って「ジュテーム(愛してる)」って打ったけど、送信ボタンは押さないぜ
※「Sad Boy」的な元恋人への未練と、それを寸前で堪えるプライド。
Send some bread to the pen
ムショにいるダチに金を送ってやる
※「bread」は金、「pen」は刑務所(penitentiary)のスラング。
All my G's are blessed, we check in for them
俺のギャングたちは全員恵まれてる、俺たちがちゃんと面倒を見てるからな
Whole lotta charges laid to this day
今日に至るまで、山ほどの罪状を突きつけられてきた
No confessions for them
だが奴らへの自白は一切ない
※警察(権力)には絶対に口を割らないという「No snitching」の掟。
Man really feel no ways, these man waste
俺は全く気にしてない、あいつらはただのクズだ
※「feel no ways(気にしない)」と「waste(役立たず、無駄な人間)」はトロント特有のスラング。
No progression for them
あいつらに進歩なんてない
Think you're bad, just wait, food get ate
自分がバッド(タフ)だと思ってるなら待ってな、すぐに食い尽くされるから
And that's just lessons for them
そしてそれは、あいつらにとっての教訓に過ぎない
※ストリートの弱肉強食と、歯向かう者へのマフィア的な制裁。
Sosa (Sosa), Fivi (Fivi), lookin' like KD and Kyrie (I am)
ソーサ、ファイヴィ、まるでKDとカイリーみたいだ
※当時ブルックリン・ネッツで強力なデュオを組んでいたNBAのスター選手、Kevin DurantとKyrie Irvingに、ブルックリン出身のSosaとFivioを例えている。
My TD Bank is on what? (What?)
俺のTDバンクの残高はどうなってる?
My TD Bank is on Kylie (Ayy, ayy)
俺のTDバンクの残高はカイリー・ジェンナー級だ
※TD Bankはカナダの大手銀行。史上最年少のセルフメイド・ビリオネアとなったKylie Jennerを引き合いに出し、圧倒的な資産額を誇示している。
Tribeca in the lobby, all these niggas gettin' dodgy (Baow)
トライベッカのロビーで、こいつら全員が怪しい動きをしてる
When we see 'em, it's a body (Ayy, ayy, ayy)
俺たちが奴らを見つけたら、死体(body)が転がることになるぜ
※ニューヨークの高級住宅街トライベッカにまで入り込んだ敵に対する容赦のない殺人予告。
[Chorus: Drake & Fivio Foreign]
Fivi (Fivi), Sosa (Sosa), viral (Viral), movie (Movie)
ファイヴィ、ソーサ、バズって、映画みたいにな
I'm in this bitch with the Wooski (I am)
俺はウースキーと一緒にこの場所にいる
Ball in the summer like Drew League
ドリューリーグみたいに夏をエンジョイして稼ぐんだ
Champagne got me loopy (Baow)
シャンパンのせいで頭がふわふわしてる
Glizzy Bop lookin' groovy (Baow)
グリジー・ボップはイケてるな
All the demons lookin' moody
悪魔たちはみんな不機嫌そうだ
(All the demons lookin' moody)
(悪魔たちはみんな不機嫌そうだ)
Ayy, ayy, ayy
[Verse 2: Fivio Foreign]
Move (Move), get out the way (Get out the way, lil' bitch), uh
どけ、道をあけろ(道をあけな、ビッチ)
Say the wrong thing, you'll get shot in your face (Brrr, baow, yeah)
口を滑らせれば、顔面を撃ち抜かれることになるぜ
Fivi (Fivi), laced (Laced), I put the opps in they place (Opp)
ファイヴィ、完璧にキメてる、俺が敵(オップ)どもに身の程をわきまえさせてやる
Yeah, if you a gangster, then you gotta relate (Ayy, ayy, ayy)
ああ、お前がギャングなら共感できるはずだ
She got a face that you cannot mistake
彼女の顔は絶対に見間違えることのない美しさだ
She paid for the food and we went on a date
彼女が食事代を払ってくれて、俺たちはデートしたんだ
※ストリートのタフガイでありながら、女性に奢らせるというヒモのような一面をコミカルに自慢している。
Head game great, huh, she let me nut on her face, ayy, ayy, ayy
フェラも最高だ、彼女の顔にブチまけさせてくれたぜ
Uh, every time she link, she come with an eighth (Baow)
あいつと会う時はいつも、8分の1オンスのウィードを持ってきてくれる
Viral, you ain't never make a movie with Drake (Baow)
バズってるぜ、お前はドレイクと一緒に映画(ヤバい曲)を作ったことなんてないだろ
Sponsor (Sponsor), I take a Perc, now I'm turned to a monster (Turned to a monster)
スポンサーだ、パーコセット(鎮痛剤)をキメて、今じゃ俺はモンスターに変わった
Uh, I'm in the court like "I'm sorry, your honor" (I'm sorry, your honor, lil' bitch, baow)
法廷に立って「申し訳ありません、裁判長」って感じだぜ(申し訳ありません、裁判長、このビッチが)
I killed the opp, but I ain't catchin' no karma (Baow, baow)
俺は敵を殺したが、カルマ(報い)なんて受けるつもりはない
※殺人を犯しても全く反省しておらず、因果応報など信じないというドリル特有の虚無的で過激なアティチュード。
Yeah, I killed the opp, but I ain't catchin' no karma (Ayy, ayy, ayy)
ああ、敵を殺したが、俺は報いなんて受けないのさ
[Chorus: Drake, Fivio Foreign & Sosa Geek]
Fivi (Fivi), Sosa (Sosa), viral (Viral), movie (Movie)
ファイヴィ、ソーサ、バズって、映画みたいにな
I'm in this bitch with the Wooski (I am)
俺はウースキーと一緒にこの場所にいる
Ball in the summer like Drew League
ドリューリーグみたいに夏をエンジョイして稼ぐんだ
Champagne got me loopy
シャンパンのせいで頭がふわふわしてる
Glizzy Bop lookin' groovy (Ayy, what? What?)
グリジー・ボップはイケてるな
All the demons lookin' moody (Ayy, look)
悪魔たちはみんな不機嫌そうだ
Ayy, ayy
[Verse 3: Sosa Geek]
Bitch, I'm a demon in the night
ビッチ、俺は夜に彷徨う悪魔だ
And I'm a shark up underwater (I am)
そして水中に潜むサメでもある
I got shooters in New York
俺にはニューヨークにシューター(殺し屋)がいる
And I got shooters across the border (What?)
国境の向こう側(カナダ)にもシューターがいるぜ
※Drakeとの同盟により、トロントにも自分たち(Woo)のために動く人間がいるというアピール。
I call Drake and tell him off 'em (Drake)
俺がドレイクに電話して、あいつらを始末しろって伝えるのさ
Ayy, I call Drake and tell him off 'em (What?)
ああ、俺がドレイクに電話して、あいつらを消せって言うんだ
If they Woo walk, I probably taught 'em (I did)
あいつらがウー・ウォークをしてるなら、たぶん俺が教えたんだろうな
※「Woo Walk」はブルックリン・ドリルの象徴的なダンスのステップ。自分たちがカルチャーの生みの親であるという誇示。
I got the money, they say that I'm gifted
俺は金を手に入れた、奴らは俺に才能があるって言う
Fuck sale, so I'm givin' out gift stamps (I am)
セールなんてクソ食らえだ、だから俺はギフト切手を配ってやってる
Highway, me and Fivio lifted (What?)
ハイウェイ、俺とファイヴィオはキマりまくってる
London, man, I need me a thick bitch (A thick)
ロンドン、なあ、俺には肉付きのいいビッチが必要だ
And a Louis bag just so I can fit me the grip in (Grip)
それと、ハジキ(グリップ)を隠せるようなルイ・ヴィトンのバッグもな
※ブランドバッグの中に銃を忍ばせる、ドリルラップの定番の描写。
I got the swag, so tell me the difference
俺にはスワッグがある、だから違いを教えてくれよ
Mike Amiri, best believe they fitted
マイク・アミリのジーンズ、間違いなく俺たちにピッタリ合ってるぜ
She wanna fuck, but I ain't with it
彼女はヤりたがってるが、俺はその気になれない
Headshot, knock him off his fitted
ヘッドショット、あいつのキャップごと頭を吹き飛ばしてやる
※「fitted(ジーンズのサイズが合う)」と「fitted(ニューエラなどのキャップ)」をかけた、暴力的なライム。
Punch him out, send that boy to that dentist
殴り倒して、あのガキを歯医者送りにしてやる
Talkin' Henny, it better be Privilège, ayy
ヘネシーの話をするなら、VSOP(プリヴィレッジ)じゃなきゃダメだぜ
※「Hennessy V.S.O.P Privilège」。高級な酒しか口にしないという成金アピール。
Baow, what?
バウ、何だ?
It better be Privilège
VSOPじゃなきゃダメだぜ
[Chorus: Drake & Fivio Foreign]
Fivi, Sosa, viral, movie
ファイヴィ、ソーサ、バズって、映画みたいにな
I'm in this bitch with the Wooski
俺はウースキーと一緒にこの場所にいる
Ball in the summer like Drew League
ドリューリーグみたいに夏をエンジョイして稼ぐんだ
Champagne got me loopy
シャンパンのせいで頭がふわふわしてる
Glizzy Bop lookin' groovy
グリジー・ボップはイケてるな
All the demons lookin' moody (What?)
悪魔たちはみんな不機嫌そうだ
All the demons lookin' moody
悪魔たちはみんな不機嫌そうだ
Ayy, ayy
