Artist: Drake
Album: Scorpion
Song Title: Blue Tint
概要
2018年の2枚組メガアルバム『Scorpion』のB面(R&B・サイド)に収録された「Blue Tint」は、過去の女性との復縁という「Sad Boy」的なテーマを扱いながらも、圧倒的な富とステータスを誇示する「Mob Boss」のペルソナが炸裂したバウンシーなトラックだ。アトランタの盟友Futureをアンクレジットのゲスト(Pluto)として迎え、ヒップホップ史に残る大ヒットを記録したコラボアルバム『What a Time to Be Alive』の熱狂を再び呼び起こしている。タイトルの「Blue Tint(青いスモークガラス)」や「Blue faces(新100ドル紙幣)」といった言葉遊びを通じて巨万の富を誇示する一方で、トランプ政権への批判や、背後からナイフを突き立てようとするヘイターへのパラノイアも垣間見える。かつて冷たくあしらった(氷漬けにした)女性が再びすり寄ってくる様子を冷笑的に描写する、ドレイク特有の有毒(Toxic)な魅力とトップスターの余裕が凝縮された一曲である。
和訳
[Intro: Future]
Mario
マリオ
Pluto
プルート
※アトランタのラッパーFutureの別名(アルター・エゴ)の一つである「Pluto」。
Gang, gang, gang, gang, gang
ギャング、ギャング、ギャング、ギャング、ギャング
[Chorus: Drake]
Look who I'm fuckin' again
俺がまた誰とヤッてるか見てみろよ
I had her on ice but then
彼女をずっと氷漬けにして放っておいたんだが
※「On ice」は関係を保留にする、冷たくあしらうという意味。
I watched the ice get thin
その氷が薄く溶けていくのを眺めていた
Now, does she sink or swim?
さて、彼女は沈むのか、それとも泳ぎ切るのか?
※再び俺の過酷な世界(氷の張った冷たい海)に戻ってきた彼女が、生き残れる(俺の期待に応えられる)か試すというMob Boss的な傲慢さ。
[Post-Chorus: Drake & Future]
She had an attitude in the summer
夏の間、彼女は反抗的な態度をとっていた
But she bein' nice again (She bein' nice)
でも今じゃまた、俺に愛想よく振る舞っている
Double my price again (Double my price)
俺のギャラがまた倍に跳ね上がったぜ
Top of the charts, back in they hearts
チャートの頂点に立ち、奴らの心に再び返り咲くのさ
Nigga, he strikes again, woah
なあ、あいつがまたブチかましたぜ
Some niggas bitter with life and they hate me
人生に絶望して、俺を憎んでいる野郎どもがいる
They wanna put knife in my ribs, woah
奴らは俺の肋骨にナイフを突き立てたがってるんだ
※Pusha TやKanye Westとのビーフが激化していた時期であり、常に背後からの裏切り(暗殺)を警戒しているパラノイアの描写。
[Verse 1: Drake]
Way this shit set up I live like Ronaldo
今のこの状況、俺はロナウドみたいな生活を送っている
But I never been in Madrid, woah
マドリードには一度も行ったことがないのにな
※世界的サッカースターであるクリスティアーノ・ロナウド(当時レアル・マドリードの象徴的存在)のような、桁違いの富と名声を得ているというフレックス。
She said that that she workin', I told her come over
彼女は「仕事中だ」と言ったが、俺は「こっちに来いよ」と伝えた
And we can get right at the crib, woah
俺の家で、すぐにいい雰囲気に持ち込めるからな
She finish at 6 but then say she got court in the morning to fight for her kid
彼女は朝の6時に仕事が終わるが、明日は子供の親権を争うために裁判所に行かなきゃならないと言う
I told her I'd pray for the kid
俺は「子供のために祈っておくよ」と返したのさ
※ストリップクラブ等で夜通し働き、シングルマザーとして過酷な現実と戦う女性のリアルな描写。Drake特有の夜の街の女性に対する哀愁と、一定の線を引く冷めた距離感。
[Pre-Chorus: Drake & Future]
What a time this is (Woah)
なんて素晴らしい時代なんだ
To be alive for this shit (Yeah)
このクソみたいな最高の世界で生きているなんて
※DrakeとFutureの歴史的コラボアルバム『What a Time to Be Alive』(2015年)のタイトルをそのまま引用し、二人の無敵のタッグが健在であることをアピールしている。
President doin' us in (Woo)
大統領が俺たちを追い詰めている
※当時のドナルド・トランプ大統領の政策が、有色人種や移民のコミュニティに打撃を与えていることへの政治的な批判。
My window got blue in the tint (Skrrt)
俺の車の窓には、青いスモークフィルムが貼られている
※タイトルの回収。ロールス・ロイスなどの超高級車のカスタマイズであり、後述する新100ドル紙幣(青色)とも掛かっている。
Did this shit once and I'd do it again
一度やり遂げたことだ、俺は何度だってやってやるさ
[Chorus: Drake]
Look who I'm fuckin' again
俺がまた誰とヤッてるか見てみろよ
I had her on ice but then
彼女をずっと氷漬けにして放っておいたんだが
I watched the ice get thin
その氷が薄く溶けていくのを眺めていた
Now, does she sink or swim?
さて、彼女は沈むのか、それとも泳ぎ切るのか?
[Refrain: Future & Drake]
(Blue faces)
青い顔の札束ども
※アメリカの新しい100ドル紙幣(青色の偽造防止リボンが特徴的)を指すストリート・スラング。巨万の富の象徴。
Jeez
マジかよ
I got blue diamonds, blue tint, yeah
俺にはブルーダイヤモンドがあり、青いスモークガラスがある
(Blue faces)
青い顔の札束ども
I got blue diamonds, blue tint, yeah
俺にはブルーダイヤモンドがあり、青いスモークガラスがある
Jeez
マジかよ
Ayy, ayy
[Chorus: Drake]
Look who I'm stuck with again
俺がまた誰と腐れ縁になっているか見てみろよ
I had her on ice but then
彼女をずっと氷漬けにして放っておいたんだが
I watched the ice get so thin
その氷が極限まで薄く溶けていくのを眺めていた
Now, does she sink or does she swim, now?
さて、彼女は沈むのか、それとも泳ぎ切るのか?
[Post-Chorus: Drake & Future]
Ayy, 'cause she bein' nice again (She bein' nice)
ああ、彼女がまた俺に愛想よく振る舞っているからな
Double my price again (Double my price)
俺のギャラがまた倍に跳ね上がったぜ
Top of the charts, back in they hearts
チャートの頂点に立ち、奴らの心に再び返り咲くのさ
Nigga, he strikes again, woah
なあ、あいつがまたブチかましたぜ
Some niggas bitter with life and they hate me
人生に絶望して、俺を憎んでいる野郎どもがいる
They wanna put knife in my ribs, woah
奴らは俺の肋骨にナイフを突き立てたがってるんだ
[Verse 2: Drake]
Nobody better to show up and run it
この場に現れてすべてを仕切るのに、俺より適任な奴はいない
And I could put that on the twins, woah
双子に誓って、それは間違いないぜ
※「The Twins」は、OVOと親交が深くDrakeのタトゥーも入れているスウェーデン出身の双子モデル(Elizabeth & Victoria Lejonhjarta)を指しているとファンの間では解釈されている。「Put that on~(〜に誓う)」というストリートの表現を用いた確信の強さ。
We not together but I get the info on you
俺たちはもう付き合っていないが、君の情報はすべて手に入れている
'Cause I'm nice to your friends
だって俺は、君の友達に優しくしているからな
Woah, woah, woah, woah
Yeah, they shouldn't have told me but they did
ああ、彼女たちは俺に話すべきじゃなかったのに、結局すべてを喋っちまったんだ
※別れた後も元カノの女友達を籠絡して情報を引き出すという、Sad Boyの執着心とMob Bossの支配欲が入り混じった有毒(Toxic)なライン。
[Pre-Chorus: Drake]
What a time this is (Woah)
なんて素晴らしい時代なんだ
To be alive for this shit (Yeah)
このクソみたいな最高の世界で生きているなんて
President doin' us in (Woo)
大統領が俺たちを追い詰めている
My window got blue in the tint (Skrrt)
俺の車の窓には、青いスモークフィルムが貼られている
Ayy, did this shit once and I'd do it again
エイ、一度やり遂げたことだ、俺は何度だってやってやるさ
[Chorus: Drake]
Look who I'm fuckin' again
俺がまた誰とヤッてるか見てみろよ
I had her on ice but then
彼女をずっと氷漬けにして放っておいたんだが
I watched the ice get thin
その氷が薄く溶けていくのを眺めていた
Now, does she sink or swim?
さて、彼女は沈むのか、それとも泳ぎ切るのか?
[Refrain: Future]
(Blue faces)
青い顔の札束ども
I got blue diamonds, blue tint, yeah (Let's go)
俺にはブルーダイヤモンドがあり、青いスモークガラスがある(さあ行くぞ)
(Blue faces)
青い顔の札束ども
I got blue diamonds, blue tint, yeah (Let's go)
俺にはブルーダイヤモンドがあり、青いスモークガラスがある(さあ行くぞ)
