UGMKM

Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

UGMKM ARCHIVE

Find Music By Artist, Genre.

和訳・解説記事を、アーティスト名・ジャンルから探せます。

Mexico - Freddie Gibbs (feat. Tory Lanez) 【和訳・解説】

Artist: Freddie Gibbs (feat. Tory Lanez)

Album: Shadow of a Doubt

Song Title: Mexico

概要

本作「Mexico」は、Freddie Gibbsの2作目のソロアルバム『Shadow of a Doubt』(2015年)に収録された、ダークでありながらメロディックな魅力を持つトラップ・チューンだ。客演にはカナダ出身のR&Bシンガー/ラッパーであるTory Lanezを迎え、プロデュースはMurda Beatzが担当している。楽曲のテーマは、ドラッグディーラーとしての成功とピンプ(ポン引き)稼業のフレックスであり、タイトルが示す通り、大金を持ってメキシコへ直接麻薬を買い付けに行くというハードコアなハスラーのライフスタイルが描かれている。Tory Lanezが歌う「ジバンシィのコートを着ているとヤクの売人に見える」というキャッチーなフックに対し、Gibbsは『スカーフェイス』や『ニュー・ジャック・シティ』といったマフィア映画のリファレンスを交えながら、自身のギャングスタとしての揺るぎないペルソナと冷徹なストリートの哲学をストイックなフロウで叩き込んでいる。

和訳

[Intro: Tory Lanez]

Yeah, nigga
ああ、ニガ

You know I pull up in a "What-the-fuck-is-that?"
俺が「一体何だあの車は?」って言われるような車で乗り付けるのを知ってるだろ

You know when the doors don’t go up
ドアが上に跳ね上がるんじゃなくて

They just swing to the side a little bit
少し横に開くタイプのことさ
※ロールスロイスのコーチドア(スーサイドドア)などを指す。ランボルギーニのようなシザードアではない、本物の富裕層向けの高級車に乗っているというフレックス。

J hop up on top, fuck these bitches man, shit’s crazy
Jが上に飛び乗る、このビッチどもはクソ食らえだ、マジでヤバいぜ

Fargo
ファーゴ
※Tory Lanezの別名(Argentina Fargo)。

[Chorus: Tory Lanez]

This new Givenchy coat look like I'm selling dope
このジバンシィの新しいコートを着てると、ドープを売ってるみたいに見えるな

And since I started pimping, I don’t sell no more
ピンプを始めてからは、もうヤクは売ってないんだけどな

I got bitches down to 4-0-1 and 4-1-0
401から410まで、あちこちに俺の女たちがいる
※「401」はロードアイランド州、「410」はメリーランド州ボルティモアの市外局番。東海岸を中心に手広くネットワークを持っていることの誇示。

So I ain’t got no time to sit and talk 'bout so and so
だから誰がどうしたなんて座って噂話してる暇はねえんだ

My whip color look like Rihanna
俺の車の色はリアーナみたいだろ
※車の塗装がリアーナの美しい肌の色(キャラメル色・ブロンズ)、あるいは彼女のアイコニックな赤い髪色のような極上のカラーリングであることの比喩。

And all my bitches love designer
俺の女たちはみんなデザイナーズブランドが大好きさ

We flip Diego like Quintana
俺たちはキンタナのようにディエゴをさばく
※「Diego」はサンディエゴ、転じてコカインの隠語。「Quintana」はメキシコのキンタナ・ロー州、または麻薬カルテルの比喩。大量の麻薬を国境を越えて動かしている様子。

That’s why this new Givenchy coat look like I’m sellin' dope
だからこのジバンシィの新しいコートを着てると、ドープを売ってるみたいに見えるんだ

[Verse 1: Freddie Gibbs]

I wake up, twist up that kush in the morning, throw on my Rollie
目を覚まし、朝からクッシュを巻いて、ロレックスを腕にはめる

Check my phone, I got a call from my homie, he need that OG
携帯を確認するとダチから電話だ、あいつはOGを欲しがっている
※「OG」はOG Kush(上質なマリファナ)。

Gangsta G, I run a mob like I’m Tony, I sell that Tony
ギャングスタGだ、俺はトニーみたいに組織を仕切り、そのトニーを売っている
※「Tony」は映画『スカーフェイス』のトニー・モンタナと、コカインの隠語のダブルミーニング。

Just gave all my youngsters Glock-9s and 40s, them my lil whoadies
若い衆全員に9ミリのグロックと40口径を渡してやったばかりだ、あいつらは俺の大事な仲間さ
※「whoadies」はニューオーリンズ発祥のスラングで、親しい仲間や弟分のこと。

Trap my dope spot, my OG used to call me, bag up that doggie
俺のドープスポットで稼ぐ、昔はOGが俺を呼び出して、あのドギーを袋詰めさせていた
※「OG」は地元の先輩。「doggie」はヘロイン(dog food)の隠語。下っ端時代から這い上がってきた背景。

She can’t fuck, I drop that bitch on the corner, yeah bitch I'm ballin'
ヤレない女なら、あの角で降ろすまでさ、ああビッチ、俺は羽振りがいいんだ

Police hit your shit then bitch you don’t know me, no we ain’t homies
サツがお前のところへ踏み込んできたら、俺のことは知らないふりをしろ、俺たちは友達じゃない

Just got all my youngsters Glock-9s and 40s, them my lil whoadies, yeah
若い衆全員に9ミリのグロックと40口径を渡してやったばかりだ、あいつらは俺の大事な仲間さ

[Chorus: Tory Lanez]

This new Givenchy coat look like I'm selling dope
このジバンシィの新しいコートを着てると、ドープを売ってるみたいに見えるな

And since I started pimping, I don’t sell no more
ピンプを始めてからは、もうヤクは売ってないんだけどな

I got bitches down to 4-0-1 and 4-1-0
401から410まで、あちこちに俺の女たちがいる

So I ain’t got no time to sit and talk 'bout so and so
だから誰がどうしたなんて座って噂話してる暇はねえんだ

My whip color look like Rihanna
俺の車の色はリアーナみたいだろ

And all my bitches love designer
俺の女たちはみんなデザイナーズブランドが大好きさ

We flip Diego like Quintana
俺たちはキンタナのようにディエゴをさばく

That’s why this new Givenchy coat look like I’m selling dope
だからこのジバンシィの新しいコートを着てると、ドープを売ってるみたいに見えるんだ

[Post-Chorus: Freddie Gibbs]

Riding in my Rental, got a Rover in my pocket though
レンタカーに乗ってるが、ポケットにはローバーが買えるだけの金が入ってる

Hundred fifty stacks, 'bout to take a trip to Mexico
15万ドルを持って、メキシコへ旅立つところさ
※「stacks」は1000ドルの束。15万ドルの現金を持ってメキシコへ麻薬を直接買い付け(密輸)に行くというハスラーのストーリー。

Chopper on my lap, I’m blowing gas, hit a Texaco
膝の上にはチョッパー、極上のガスを吹かしながらテキサコに立ち寄る
※「Chopper」はアサルトライフル。「gas」は上質なマリファナ。「Texaco」はガソリンスタンド。車のガソリンとマリファナのガスをかけたワードプレイ。

Hundred fifty stacks, 'bout to take a trip to Mexico
15万ドルを持って、メキシコへ旅立つところさ

[Verse 2: Freddie Gibbs]

Just put all my bitches off in a foreign, them my lil whoadies
俺の女たち全員を外車に乗せてやった、あいつらは俺の大事な仲間だからな

I just whipped that brick, that bitch drive it for me, that bitch my roadie
あのブリックを調理したところだ、あの女が俺の代わりに運んでくれる、あいつは俺の運び屋さ
※「brick」は1キロのコカイン。「whip」は調理してクラックにすること。「roadie」は道中をサポートする裏方や運び屋。

Police hit my shit, the charge was baloney, bailed out that morning
サツが俺のところに踏み込んできたが、容疑はデタラメだった、その朝には保釈されたよ
※「baloney」は嘘、たわごと。

Gangsta G, I run the mob like I’m Tony, I sell that Tony
ギャングスタGだ、俺はトニーみたいに組織を仕切り、そのトニーを売っている

Slap them ass on, got my hands on the kilo, I sell the Nino
あいつらのケツを叩く、キロ単位のヤクを手に入れ、俺はニーノを売る
※「Nino」は映画『ニュー・ジャック・シティ』の麻薬王ニーノ・ブラウン。ヤクそのものや権力の象徴。

Straight casino, bitch I'm the Tarantino, chop up an eagle
まるでカジノだ、ビッチ、俺はタランティーノさ、イーグルを切り刻んでやる
※「Tarantino」は映画監督クエンティン・タランティーノ。血みどろの抗争やバイオレンスの比喩。「eagle」は麻薬のブロックの隠語、または銃(デザートイーグル)。

I wake up and whip that dope in the morning, threw on my Rollie
目を覚まし、朝からあのドープを調理して、ロレックスを腕にはめる

Just get all my youngsters Glock-9s and 40s, them my lil whoadies
若い衆全員に9ミリのグロックと40口径を持たせてやったばかりだ、あいつらは俺の大事な仲間さ

[Chorus: Tory Lanez]

This new Givenchy coat look like I'm selling dope
このジバンシィの新しいコートを着てると、ドープを売ってるみたいに見えるな

And since I started pimping, I don’t sell no more
ピンプを始めてからは、もうヤクは売ってないんだけどな

I got bitches down to 4-0-1 and 4-1-0
401から410まで、あちこちに俺の女たちがいる

So I ain’t got no time to sit and talk 'bout so and so
だから誰がどうしたなんて座って噂話してる暇はねえんだ

My whip color look like Rihanna
俺の車の色はリアーナみたいだろ

And all my bitches love designer
俺の女たちはみんなデザイナーズブランドが大好きさ

We flip Diego like Quintana
俺たちはキンタナのようにディエゴをさばく

That’s why this new Givenchy coat look like I’m selling dope
だからこのジバンシィの新しいコートを着てると、ドープを売ってるみたいに見えるんだ

[Post-Chorus: Freddie Gibbs]

Riding in my Rental, got a Rover in my pocket though
レンタカーに乗ってるが、ポケットにはローバーが買えるだけの金が入ってる

Hundred fifty stacks, 'bout to take a trip to Mexico
15万ドルを持って、メキシコへ旅立つところさ

Chopper on my lap, I’m blowing gas, hit a Texaco
膝の上にはチョッパー、極上のガスを吹かしながらテキサコに立ち寄る

Hundred fifty stacks, 'bout to take a trip to Mexico
15万ドルを持って、メキシコへ旅立つところさ

[Outro: Freddie Gibbs]

'Bout to take a trip to Mexico
メキシコへ旅立つところさ

To Mexico
メキシコへ

Think they give a fuck what you’re thinking?
奴らがお前の考えなんか気にすると思うか?

Fuck themselves, I’m God, and bitch you not
奴らなんかクソ食らえだ、俺は神さ、そしてビッチ、お前は違う