Artist: Freddie Gibbs
Album: YOU ONLY DIE 1NCE
Song Title: Rabbit Island
概要
2024年のハロウィンに突如リリースされたFreddie Gibbsのアルバム『YOU ONLY DIE 1NCE』に収録されたハードコアなバウンサー。タイトルの「Rabbit Island」とは、悪名高き麻薬王パブロ・エスコバルのカルテルが密輸拠点としていたバハマの島(ノーマンズ・ケイ)の歴史と、自身のシグネチャーである「Big Boss Rabbit」のペルソナを掛け合わせたものである。ドラッグマネーの資金洗浄や、冤罪で海外の刑務所に収監されていた際の過酷な飢えといった自身の生々しい過去を語る一方で、後半では現代ヒップホップシーンに対する強烈な皮肉が炸裂する。特に、Kendrick Lamarへのディス曲「7 Minute Drill」を謝罪し配信停止にしたJ. Cole(Jermaine)を引き合いに出し、「俺はディスを削除したりしない」とストリートの掟とラッパーとしての矜持を誇示するパンチラインは、コアなヒップホップファンの間で大きな話題を呼んだ。妥協を許さないギャングスタ・ラップの真髄が味わえる一曲である。
和訳
[Intro]
Jam (Jam), jam, bitch
ジャム(ジャム)、ジャムだ、ビッチ
You know what I'm sayin'? (Get your notes together, nigga)
俺の言ってること分かるか?(メモをまとめておけよ、なあ)
Ayo
エイヨ
[Verse 1]
Slammin', Eastside, drugs in my bloodstream
叩きつける、イーストサイド、俺の血の中にはドラッグが流れてる
Killer with the illegitimate funds, I got 'em scrubbed clean (Yeah, yeah)
非合法な資金を持つキラー、俺はそれらを綺麗に洗浄してやった (Yeah, yeah)
※麻薬取引で得た汚れた金をマネーロンダリング(scrubbed clean)して合法な資金に変えたというハスラーのフレックス。
Pussy had me too excited, picked up on the first ring (Yeah)
あのプッシーのせいで興奮しすぎた、1回目のコールですぐに電話に出ちまった (Yeah)
Chopped some blow and fucked that ho to Joe, I made a love scene (Yeah, yeah)
ブロウを割って、ジョーの曲をかけながらあのビッチを抱いた、ラブシーンを作ってやったのさ (Yeah, yeah)
※「blow」はコカイン。「Joe」はR&BシンガーのJoe(代表曲「I Wanna Know」など)のこと。甘いR&BをBGMにしている。
Slangin' on this blade, steadily prayin' they don't cut me (Yeah)
このブレードでブツを捌く、俺が切られない(殺されない)ようにずっと祈りながらな (Yeah)
※「blade」はストリートの角(ハッスルする場所)を指すスラングであり、「刃物」とのダブルミーニング。
Hide my scars with Audemars, got diamond tenants up under the rugby
オーデマ・ピゲで傷跡を隠し、ラグビーシャツの下にはダイヤモンドを敷き詰めている
DM flooded from all the hoes that said I was ugly and wouldn't touch me
昔は俺を不細工だと言って触れようともしなかったビッチどもからのDMで溢れかえっている
Tigers in my yard like Tyson, get the Dyson, niggas is dusty
タイソンのように庭にトラを飼う、ダイソンを持ってこい、お前らはホコリまみれだからな
※マイク・タイソンがトラをペットにしていたことへの言及。「dusty」な(時代遅れで貧乏な)ヘイターたちをダイソンの掃除機で吸い取るというユーモア。
I'm on four tires and gold wires
俺は4つのタイヤとゴールドのワイヤーホイールに乗っている
Low on the supply, but if she fuckin', then I'm supplyin' (Yeah)
供給は減っているが、もし彼女がヤる気なら、俺が供給してやるぜ (Yeah)
Like Pablo in the Bahamas, drop my dope off on Rabbit Island (Yeah)
バハマにいるパブロみたいに、ラビット・アイランドに俺のドープを降ろすんだ (Yeah)
※パブロ・エスコバルのカルテルがバハマのノーマンズ・ケイ島を麻薬密輸の拠点にしていた歴史と、自身のあだ名「Rabbit」を掛け合わせた曲のタイトル回収。
I never crash out, I got my life set on auto-pilot (Yeah)
俺は絶対にクラッシュしない、人生をオートパイロットに設定してるからな (Yeah)
※「crash out」は後先考えずに無茶な犯罪を犯し自滅すること。
Suck me while I'm drivin', put the Cyber in auto-pilot (Yeah)
運転中にフェラしろ、サイバーをオートパイロットにしておくから (Yeah)
※「Cyber」はテスラのサイバートラック。
They said I was in a no-fly zone, I had no compliance
奴らは俺が飛行禁止区域にいると言ったが、俺は一切従わなかった
※ストリートにおける敵対勢力の縄張り(立ち入り禁止区域)への侵入、あるいは業界からの干されに対する反抗。
I had a couple of nothin'-ass hoes on my shoulders cryin'
何の価値もないビッチどもが何人か、俺の肩で泣いていたっけな
He dumped her like a thot, he got the roster spot on the Lions
あいつは彼女をヤリマンみたいに捨てた、ライオンズのロースター枠を手に入れたんだ
※NFLのデトロイト・ライオンズ。プロスポーツ選手になって大金を手にした途端に、地元のビッチを捨てる選手の描写。
That's how we do, ho, yeah
それが俺たちのやり方だ、ビッチ、ああ
(He got you, now you think I'ma fuck with you, huh?)
(あいつがお前をモノにしたってのに、今度は俺がお前を相手にすると思ってるのか、あ?)
'Cause all the bitch recent contacts was niggas that's on a contract (Yeah)
だってあのビッチの最近の連絡先は、高額な契約金をもらってる奴ら(スポーツ選手)ばかりだったからな (Yeah)
Ho, I know your salary cap, off the 'Gram, you in a Kia
なあビッチ、俺はお前のサラリーキャップ(限界)を知ってるぜ、インスタを離れればお前は起亜の車に乗ってるんだろ
※SNS上ではアスリートを追いかけて豪華な生活を偽装しているが、現実は韓国産の大衆車(Kia)に乗る安い女であるという痛烈なディス。
Fuckin' hoes from all arenas, I ain't got no off-season, bitch, yeah
あらゆるアリーナのビッチどもとヤッてる、俺にオフシーズンなんてないんだ、ビッチ (Yeah)
[Bridge]
Fuckin' hoes from all arenas, I ain't got no off-season
あらゆるアリーナのビッチどもとヤッてる、俺にオフシーズンなんてないんだ
Slangin' thangs, my shit bangin' like orangutans
ブツを捌き、俺の曲はオランウータンのようにガンガン鳴り響く
Prices on my head, blood all over this paper, man, yeah
俺の首には賞金が懸かっている、この札束には血がべっとりついてるんだ、なあ (Yeah)
(The Rabbit) Mic check-check, yeah
(ザ・ラビット)マイクのチェック・チェック (Yeah)
Yeah, come on, yeah, gotta check-check
ああ、来いよ、ああ、チェック・チェックしなきゃな
Slangin' thangs, my shit bangin' like orangutans
ブツを捌き、俺の曲はオランウータンのようにガンガン鳴り響く
Prices on my life, life is what you make it, man (Uh)
俺の命には賞金が懸かっている、人生は自分次第でどうにでもなるんだ、なあ (Uh)
[Verse 2]
Still thuggin', hoes frontin'
未だにサグな生き方だ、ビッチどもは虚勢を張っている
Niggas underrate me like Jalen Brunson, but yo, I'm leavin' with somethin'
ジェイレン・ブランソンのように奴らは俺を過小評価するが、おい、俺は必ず何かを持ち帰るぜ
※NBAニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソン。ドラフト下位や契約額で過小評価されながらも、実力でリーグ屈指のスター選手へと上り詰めた姿に自分を重ねている。
I'm from around the way, ho can't take my crown away (Yeah)
俺はこの界隈の出身だ、ビッチに俺の王冠を奪うことはできない (Yeah)
Starvin' in that cell, feel like I lost like three, four pounds a day
あの独房で飢えに苦しみ、1日に3、4ポンド(約1.5kg)も痩せていくような気分だった
※2016年にオーストリアで冤罪により長期間拘留された過酷な体験の回想。
Growin' up in the G, might have to duck at least four rounds a day
Gで育ち、1日に少なくとも4発の銃弾をかわさなきゃならなかった
※「G」はインディアナ州ゲーリー。全米屈指の犯罪率を誇る地元での過酷なサバイバル。
Don't wait 'round for no ambulance, bitch, ándale (Yeah)
救急車なんて待ってる暇はない、ビッチ、さっさと急げ (Yeah)
Murder always complicate, once it's up, it's outer space
殺しはいつも状況を複雑にする、一度火がつけば、宇宙までぶっ飛ぶような騒ぎになる
Niggas wanna have a kumbaya, but I can't conversate (Nah)
奴らはクンバヤ(平和な話し合い)をしたがるが、俺は対話なんてできないね (Nah)
We kill 'em, we can't conversate (We can't conversate)
俺たちは奴らを殺す、対話なんてできないんだ(対話なんてできない)
No more talk, that's for the weak
これ以上話すことはない、それは弱い奴らのやることだ
Got a brand-new switchy with an itchy trigger finger, fuck a tweak
引き金に指をかけた真新しいスウィッチを持っている、ヤク中なんて知るか
※「switchy(Glock switch)」は拳銃をフルオート化する違法パーツ。すぐさま撃ちたい(itchy trigger finger)衝動。
And if you cross me in the street, I pray to God you think it's sweet
もしストリートで俺を裏切るなら、お前がそれを甘いこと(楽勝)だと思っているように神に祈るよ
I put some change up on your head and have your name stuck on your feet
お前の首に小銭(懸賞金)をかけ、お前の足に名前のタグを貼り付けてやる
※「stuck on your feet」は死体安置所で足の親指につけられる認識票(トー・タグ)のこと。懸賞金をかけて暗殺するという脅迫。
I fuck your—, I fuck your name up in the street
俺はお前の…俺はストリートでお前の名前(名声)をズタズタにしてやる
Like Jussie Smollett, label looked at your first week, that shit was cheeks
ジャシー・スモレットみたいにな、レーベルがお前の初週売り上げを見たが、あの結果はクソ(チークス)だったぜ
※俳優ジャシー・スモレットがヘイトクライム被害を自作自演し、名声を地に落とした事件の引用。「cheeks」はass(ひどい/クソ)という意味のスラング。
Rabbit bakin' cakes and all of these pussies gon' get a piece
ラビットがケーキを焼いている、この腰抜けども全員におすそ分けしてやるよ
Gangster Kane, I ain't ashamed like Jermaine, I won't delete, nigga
ギャングスタのケインだ、俺はジャーメインみたいに恥じることはない、俺は削除したりしないぜ、なあ
※ヒップホップファンの間で大きな反響を呼んだ最重要ライン。J. Cole(本名Jermaine)がKendrick Lamarへのディス曲「7 Minute Drill」を恥じて謝罪し、配信を取り下げ(削除し)た件への痛烈な皮肉。Gibbsはビーフから逃げず、出した言葉は絶対に引っ込めないというハードコアな矜持を示している。
Fin poppin', opps droppin'
フィンボールを掲げ、敵どもが倒れていく
※「Finball」はVice Lordsが属する同盟「People Nation」を示す5つの星のシンボル。
Handicapped that nigga, gave him front-row parkin', I leave a bitch with options
あの野郎を障害者にして、最前列の(障害者用)駐車スペースを与えてやった、俺はビッチに選択肢を残してやるのさ
Slangin' thangs, my shit bangin' like orangutans
ブツを捌き、俺の曲はオランウータンのようにガンガン鳴り響く
Prices on my life, life is what you make it, man (Yeah)
俺の命には賞金が懸かっている、人生は自分次第でどうにでもなるんだ、なあ (Yeah)
