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Not New To It - Rod Wave 【和訳・解説】

Artist: Rod Wave

Album: Don’t Look Down

Song Title: Not New To It

概要

Rod Waveのプロジェクト『Don’t Look Down』に収録された本楽曲は、ストリートの冷酷な環境で育った彼が抱える「トラウマ」と「孤独」を痛切に歌い上げたペイン・ラップの真骨頂である。幼少期からの過酷な経験により、常に銃を手放せず、周囲の裏切りに警戒し続けるライフスタイルに「適応」してしまった自身の悲哀を独白する。「リアルでいることは過大評価されている」と偽善に満ちた人間関係に絶望し、大切な人が去っていくことすらも「初めてじゃない(Not New To It)」「慣れている」と諦念を滲ませる姿は、彼の代名詞であるSad Boyとしてのペルソナを色濃く反映している。重厚なピアノの旋律に乗せ、巨万の富や成功を手にしてなお癒えることのない心の傷と虚無感をむき出しにした、ファンの心を強く揺さぶるエモーショナルな一曲だ。

和訳

[Intro]

Uh
あぁ

You know, just 'cause you adapt to something
なぁ、何かに適応したからといって

Just cause you get used to something
何かに慣れきってしまったからといって

Don't make it right, don't make it normal
それが正しいわけじゃないし、普通なわけでもないんだ

You know what I'm sayin?
俺の言ってること分かるか?

Free the family, yeah
ファミリーを解放してくれ、イェー

Yeah

What up, nigga?
調子はどうだ、ニガ?

Look, yeah
なぁ、イェー

Look, look
なぁ、なぁ

[Verse]

I'm tossin' and turnin' in the dark, broken heart got me feelin' strange
暗闇の中で寝返りを打つ、壊れた心が俺を妙な気分にさせる

Can't slide the nigga, lost my spark, I don't feel the same
あいつを襲撃する気になれない、俺の闘争心を失っちまった、もう以前と同じようには感じないんだ
※「slide」は敵のテリトリーに乗り込んで報復や襲撃を行うこと。かつてのような怒りやモチベーション(spark)が消え失せ、虚無感に包まれている状態。

Never get too comfortable, I'm always ready for the rain
決して安心しすぎない、俺はいつも雨に備えている
※「rain」は困難やトラブル、あるいは銃弾の雨の比喩。

Childhood trauma keep me nervous and numb to the pain
子供の頃のトラウマが俺を神経質にし、痛みに対して麻痺させる

It's a thousand thoughts inside my mind, and I can't relax
頭の中には千もの思考が渦巻いていて、リラックスできないんだ

I'll never ever go outside if I ain't got my strap
自分のストラップを持っていなきゃ、絶対に外には出ない
※「strap」は銃器のこと。成功してもなおストリートの恐怖から逃れられないパラノイア。

From the trenches where you go to war if you feel attackеd
攻撃されたと感じたら戦争になる、そんなトレンチの出身だからな
※「trenches」はゲットーや犯罪が多発する過酷な地域。

Mama didn't raise me this way, but I learnеd to adapt
母さんは俺をこんな風に育てなかったが、俺は適応することを学んだんだ

Mama, this that life that I chose, I had sworn down
母さん、これが俺の選んだ人生だ、固く誓ったんだ

Sworn down
固く誓ったんだ

And only God got my faith, niggas bleed how I bleed
そして神だけが俺の信仰を持っている、あいつらも俺と同じように血を流すのさ
※ストリートの敵も無敵ではなく、撃たれれば自分と同じように死ぬ人間だという冷徹な真理。

Either you real or you fake, it ain't no in between
お前がリアルかフェイクか、その中途半端は存在しない

It's a dirty game full of snakes, and it ain't what it seems
ここは蛇だらけの汚いゲームだ、見た目通りじゃない
※「snakes」は裏切り者や信用できない人間のこと。

What it seems
見た目通りじゃないのさ

My heart gone, it's hard to catch sometimes
俺の心は消え去った、時々取り戻すのが難しい

My spark gone, I feel dead inside
俺の輝きは消え去った、内側が死んでいるように感じる

I'm tossin' and turning in my bed
ベッドの中で寝返りを打っている

Hearing voices in my head, I be up 'till the morning
頭の中で声が聞こえ、朝まで起きているんだ

In a room full of people, I still feel lonely
人でいっぱいの部屋にいても、俺はまだ孤独を感じる

Keeping it real overrated, theres's people so fake
リアルでいることは過大評価されている、フェイクな奴らが多すぎるんだ
※ヒップホップで重視される「リアルを保つ」ことすら、周囲が偽物ばかりの世界では報われないという絶望。

They'll stab you in your back, then smile in your face
奴らはお前の背中を刺し、そしてお前の顔を見て微笑むんだ

I ain't new to it (I ain't new to it)
俺はこんなの初めてじゃない(俺はこんなの初めてじゃない)

But I ain't new to it, no
だが俺はこんなの初めてじゃない、いや

And I don't want you to go
そして、お前には行かないでほしい

Could you stay? (Could you stay?)
いてくれないか?(いてくれないか?)

If you can't, it's okay (But if you can't with me)
無理ならいいさ(でも俺と一緒にはいられないなら)

I'm used to it (Yeah)
俺は慣れてるんだ (Yeah)

I'm used to it, uh, yeah (Yeah)
俺は慣れてるんだ、あぁ、イェー (Yeah)

[Outro]

Yeah, yeah, uh

Could you stay?
いてくれないか?

But if you can't with me
でも俺と一緒にはいられないなら