Artist: Roddy Ricch
Album: Feed Tha Streets II
Song Title: Can’t Express
概要
「Can’t Express」は、カリフォルニア州コンプトン出身の天才メロディック・ラッパー、Roddy Ricchが2018年にリリースし大出世作となったミックステープ『Feed Tha Streets II』に収録されている一曲。ストリートのどん底であるトラップハウス(廃屋)にいた極貧時代から、ロールス・ロイスを乗り回すスターへと成り上がった現在まで、ずっとそばで支え続けてくれた本命の女性に対する深い愛と感謝を歌ったラブソングである。一方で、タイトルが示す通り「自分の気持ちをうまく表現できない」という不器用さを抱え、そのプレッシャーや照れ隠しからリーン(コデインシロップ)に依存してしまうSad Boy的な側面も描かれている。NBAの無冠のレジェンド、チャールズ・バークレーを引き合いに出して「お前には最高のリング(指輪)を買ってやる」と誓うなど、ヒップホップ特有のウィットに富んだリファレンスが光る、西海岸の若きハスラーによる珠玉のトラップ・バラードだ。
和訳
[Chorus]
I can't express myself, don't know how to start
自分の気持ちを表現できない、どうやって始めればいいのか分からないんだ
That's why I'm double cupped up, I go to Mars
だから俺はダブルカップを持って、火星まで飛んでいくのさ
※「double cupped up」はプロメタジン・コデインシロップ(リーン)を重ねたプラカップで飲むこと。感情を伝える不器用さをドラッグによる現実逃避で紛らわせているSad Boy的な描写。
Shawty was with me in the bando from the start
ショーティは最初から、あのバンドーで俺と一緒にいてくれた
※「bando」はabandoned house(廃屋)。麻薬の密売所(トラップハウス)として使われる極貧の象徴。
Now we in the Phantom, lookin' at the stars
今じゃ俺たちはファントムに乗って、星空を眺めてる
※ロールス・ロイス・ファントムの天井に輝く「スターライト・ヘッドライナー」のこと。極貧から大富豪への成り上がり。
When all this money came, these hoes played on me
この大金が舞い込んできた時、このビッチどもは俺を弄ぼうとした
I remained the same nigga, so please don't change on me
俺は昔と変わらないままだ、だから頼むから俺に対して変わらないでくれ
A lot of these hoes round a nigga, they be too fake
俺の周りにいるビッチどもの多くは、あまりにもフェイクすぎる
'Cause a young nigga been hoppin' out that new Wraith
若い俺が、あの新しいレイスから飛び出してくるからな
※「Wraith」もロールス・ロイスの高級車。
[Verse 1]
All these problems got me drownin' in my codeine
あらゆる問題が、俺をコデインの中に溺れさせる
Double up, the birds got me trappin' out them four wings
倍に増やす、鳥たちが俺を4つの手羽先からトラップさせるんだ
※「birds」はキロ単位のコカインの隠語だが、チキンウイング(four wings)とかけた言葉遊び。ドラッグ密売の規模を拡大させているという隠喩。
24/7, I just want you to be honest with me
24時間365日、ただ君には正直でいてほしいんだ
You protected cause I keep the 9 under me
君は守られてる、俺が下に9ミリを忍ばせてるからな
※「9」は9mm口径の拳銃。
All them late night conversations in the loft
ロフトで交わした、あの深夜の会話の数々
Didn't had to tell you, you knew we was gonna ball
君に言う必要すらなかった、俺たちが派手に成功するって君は分かっていたから
But I've been havin' to explain to these hoes, gotta get off me
でも俺は他のビッチどもには説明しなきゃならなかった、俺から離れろってな
VVS diamonds in your ring, no Charles Barkley (Ayy)
君の指輪にはVVSダイヤモンドだ、チャールズ・バークレーじゃねえぞ (Ayy)
※NBAの伝説的選手チャールズ・バークレー(Charles Barkley)は、偉大な選手でありながら一度も優勝リング(チャンピオンリング)を獲得できなかったことで有名。彼女には絶対にダイヤのリングを与え、バークレーのようにはならない、というヒップホップならではの秀逸なパンチライン。
I just got a number one rule, shawty don't lie to me
俺には一つだけ絶対のルールがある、ショーティ、俺に嘘はつくな
If you want a bad bitch in the threesome, we can find her
もし君がスリーサムに極上のビッチを混ぜたいなら、二人で見つけに行けるぜ
I'ma keep you flooded and on fleek in that designer
君をダイヤで埋め尽くして、デザイナーズブランドで完璧に着飾らせておくよ
※「flooded」はジュエリーをダイヤモンドで埋め尽くすこと。「on fleek」は完璧でイケてる状態。
You know we be chasin' that bag, I'm right behind her
俺たちがあのバッグを追いかけてるって分かってるだろ、俺は君のすぐ後ろにいるぜ
※「bag」は大金。
[Chorus]
I can't express myself, don't know how to start
自分の気持ちを表現できない、どうやって始めればいいのか分からないんだ
That's why I'm double cupped up, I go to Mars
だから俺はダブルカップを持って、火星まで飛んでいくのさ
Shawty was with me in the bando from the start
ショーティは最初から、あのバンドーで俺と一緒にいてくれた
Now we in the Phantom, lookin' at the stars
今じゃ俺たちはファントムに乗って、星空を眺めてる
When all this money came, these hoes played on me
この大金が舞い込んできた時、このビッチどもは俺を弄ぼうとした
I remained the same nigga, so please don't change on me
俺は昔と変わらないままだ、だから頼むから俺に対して変わらないでくれ
A lot of these hoes round a nigga, they be too fake
俺の周りにいるビッチどもの多くは、あまりにもフェイクすぎる
'Cause a young nigga been hoppin' out that new Wraith
若い俺が、あの新しいレイスから飛び出してくるからな
[Verse 2]
Now that I got it, I ain't knowin' who to share it with
今じゃ全てを手に入れたが、誰と分かち合えばいいのか分からないんだ
Give you that 'Rari thing, horses on the carriages
君にあのフェラーリを与えよう、馬車には馬がついている
※フェラーリのエンブレム「跳ね馬(Prancing Horse)」のこと。
Get you red bottom boxes you don't know what pair this is
赤い底の靴箱を買ってやる、どれがどのペアか君にも分からないくらいにな
※「red bottom」はクリスチャン・ルブタンの高級靴。箱を山積みにしてプレゼントする金持ちのフレックス。
Back shots got her hittin' high notes, Mariah Carey and shit
バックショットで彼女に高音を出させる、マライア・キャリーかよって感じにな
※「Back shots」は後背位(ドギー・スタイル)。快感で上げる甲高い声をマライア・キャリーのホイッスルボイスに例えたメタファー。
I bought a white tee just to match it on your toenails, yeah
君の足の爪の色に合わせるためだけに、白いTシャツを買ったんだ、yeah
I done paid full price on Chanel, this ain't no wholesale, yeah
シャネルで定価を全額払ってきた、卸売りなんかじゃねえぞ、yeah
Me and shawty, street relationship goals yeah
俺とショーティ、ストリートの理想のカップルさ、yeah
Whatever she needs, a nigga gotta be there for her
彼女が必要とするなら何だって、俺は彼女のためにそこにいなきゃならない
She be dippin' that Range nigga, fuck a Explorer
彼女はあのレンジローバーを転がしてる、エクスプローラーなんてクソ食らえだ
※フォード・エクスプローラーのような大衆車ではなく、高級SUVのレンジローバーに乗せているというアピール。
Gave her 10 racks just to blow in Sephora
セフォラで散財するためだけに、彼女に1万ドルを渡したぜ
※「10 racks」は10,000ドル。「Sephora」はコスメや香水の専門店。
She want Dolce and Gabbana, she ain't fuckin' with Zara
彼女はドルチェ&ガッバーナを欲しがる、ザラなんて着やしない
Thought we would be one night until a nigga got to know her
彼女のことを深く知るまでは、ただのワンナイトだと思ってたのにな
[Chorus]
I can't express myself, don't know how to start (Don't know how to start)
自分の気持ちを表現できない、どうやって始めればいいのか分からないんだ(どうやって始めればいいのか分からない)
That's why I'm double cupped up, I go to Mars (I go to Mars)
だから俺はダブルカップを持って、火星まで飛んでいくのさ(火星まで飛んでいくのさ)
Shawty was with me in the bando from the start
ショーティは最初から、あのバンドーで俺と一緒にいてくれた
Now we in the Phantom, lookin' at the stars
今じゃ俺たちはファントムに乗って、星空を眺めてる
When all this money came, these hoes played on me (Yeah, yeah, yeah)
この大金が舞い込んできた時、このビッチどもは俺を弄ぼうとした (Yeah, yeah, yeah)
I remained the same nigga, so please don't change on me (Change on me)
俺は昔と変わらないままだ、だから頼むから俺に対して変わらないでくれ(俺に対して変わらないでくれ)
A lot of these hoes round a nigga, they be too fake
俺の周りにいるビッチどもの多くは、あまりにもフェイクすぎる
'Cause a young nigga been hoppin' out that new Wraith
若い俺が、あの新しいレイスから飛び出してくるからな
[Outro]
Yeah, yeah, yeah
I can't express myself
自分の気持ちを表現できない
I can't express myself
自分の気持ちを表現できない
Yeah, yeah
Yeah
Keep that
そのまま録っておいてくれ
