Artist: Roddy Ricch
Album: Feed Tha Streets II
Song Title: Faces
概要
「Faces」は、Roddy Ricchが2018年にリリースし、彼のブレイクスルーとなったミックステープ『Feed Tha Streets II』に収録されている楽曲。タイトルの「Faces」とは、ベンジャミン・フランクリンの顔が印刷された100ドル紙幣(ブルーフェイス)、そしてダイヤモンドで装飾した高級時計の文字盤(フェイス)を表すダブルミーニングである。ストリートでの過酷な貧困から這い上がり、莫大な富を手にした彼だが、同時に周囲からの嫉妬や裏切りという新たな問題に直面する。防衛のためにドラムマガジン付きの銃を手放せず、プレッシャーをリーン(コデインシロップ)で紛らわすSad Boy的な苦悩と、次世代へ財産を残そうとする成熟したハスラーとしての覚悟が見事に交差している。メロディック・トラップの旗手としての彼の才能が存分に発揮された、キャリア初期の重要曲だ。
和訳
[Chorus]
Nigga I can't lie, shit changed
嘘はつけねえ、状況は変わっちまった
When I start countin' the faces
俺がいくつもの顔を数え始めた時からな
※「faces」は100ドル紙幣(ベンジャミン・フランクリンの顔)のこと。大金を稼ぐようになったことの比喩。
Soon as I bust my face down
俺が自分の顔をバストダウンした途端に
※「bust down」は時計をダイヤモンドで埋め尽くすこと。前の行の「faces」とかけて、時計の文字盤(フェイス)をダイヤで装飾したことを意味する高度なワードプレイ。
All these niggas wanna hate me now
周りの野郎どもはみんな俺を妬むようになった
Got bleu cheese in the safe now
今じゃ金庫の中にブルーチーズが入ってるぜ
※「bleu cheese」は青い帯で束ねられた新しい100ドル紙幣(ブルーフェイス)や、カビの生えた古い紙幣(大金)を意味するスラング。
Diamonds outline my name now
ダイヤモンドが俺の名前を縁取ってるんだ
※成功の証として、自分の名前をかたどったダイヤモンドのカスタムチェーン(ペンダント)を作ったこと。
I done seen the worst outcomes
俺は最悪の結末をこの目で見てきた
Why a nigga ride around with my drum (Yeah, yeah)
だから俺はドラムを抱えて車を流してるのさ (Yeah, yeah)
※「drum」はドラムマガジン(数十発の弾丸を装填できる円筒形の拡張マガジン)を装着した銃のこと。ストリートの悲惨な現実を知っているからこそ、成功しても重武装で警戒を解かないというスタンス。
[Verse]
Why these niggas gotta envy me? (Tell me, why, though?)
なんでこいつらは俺を嫉妬しなきゃならねえんだ? (Tell me, why, though?)
Is it cause I got them racks on me?
俺が札束を持ち歩いてるからか?
※「racks」は札束。
Chanel's on the drip, double C
ドリップにはシャネル、ダブルCだ
※「drip」はファッションやイケてる度合い。「double C」はシャネルの象徴的なロゴ。
Jewelry cold as the ice in my lean (Yeah, yeah)
俺のジュエリーは、リーンの中の氷みたいに冷たくて凍りついてる (Yeah, yeah)
※「ice」はダイヤモンドのこと。ダイヤモンドの冷たさ(輝き)を、自身が飲んでいるリーン(コデインとスプライトなどを混ぜたドラッグ)のカップに入った氷に例えている。
I was in the field, like Madden (Madden)
俺はマデンのように、フィールドにいたんだ (Madden)
※「Madden」は大人気のアメリカンフットボールのビデオゲームシリーズ。ストリート(麻薬密売の現場や抗争の最前線)をアメフトのフィールドに例えた表現。
Hopped off the porch, and I ain't know what happened (What happened)
ポーチから飛び降りたが、何が起きたのかすら分からなかった (What happened)
※「hop off the porch」は、実家の玄関先(安全な場所)から離れ、ストリートの犯罪やギャングライフに本格的に足を踏み入れることを意味するスラング。若くして過酷な世界に飛び込んだことの回想。
I can feel this codeine in my abdomen
このコデインが腹の底に染み渡るのを感じるぜ
※精神的・肉体的なプレッシャーや痛みを麻痺させるためのドラッグ乱用。
Now I got more money than I was fathomin'
今じゃ俺は、自分が想像していた以上の金を手に入れた
※「fathom」は想像する、推し量るの意味。
I was rich, went broke, and got a bag again
金持ちになって、一文無しになって、そしてまたバッグを手に入れたんだ
※「bag」は大金。ハスラーとしての浮き沈みの激しい人生。
I just wanna make sure I got enough saved for the kids
俺はただ、子供たちのために十分な貯えがあることを確かめたいだけだ
I just wanna make sure my habits ain't affectin' the way I live
自分の悪習が、俺の生き方に悪影響を及ぼさないことを確かめたいだけなんだ
※「habits」はリーンなどのドラッグ依存やストリートでの危険な振る舞い。親としての責任感と、自身のライフスタイルに対するSad Boy的な自問自答。
I came up out the streets, nigga I can't lie that's how I live
俺はストリートから這い上がってきた、嘘はつけねえ、それが俺の生き方なんだ
[Chorus]
Nigga I can't lie, shit changed
嘘はつけねえ、状況は変わっちまった
When I start countin' the faces
俺がいくつもの顔を数え始めた時からな
Soon as I bust my face down
俺が自分の顔をバストダウンした途端に
All these niggas wanna hate me now
周りの野郎どもはみんな俺を妬むようになった
Got bleu cheese in the safe now
今じゃ金庫の中にブルーチーズが入ってるぜ
Diamonds outline my name now
ダイヤモンドが俺の名前を縁取ってるんだ
I done seen the worst outcomes
俺は最悪の結末をこの目で見てきた
Why a nigga ride around with my drum (Yeah, yeah)
だから俺はドラムを抱えて車を流してるのさ (Yeah, yeah)
