UGMKM

Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

UGMKM ARCHIVE

Find Music By Artist, Genre.

和訳・解説記事を、アーティスト名・ジャンルから探せます。

Zooted Freestyle - Polo G 【和訳・解説】

Artist: Polo G

Album: Hall of Fame

Song Title: Zooted Freestyle

概要

Polo Gの3rdアルバム『Hall of Fame』(2021年)に収録された「Zooted Freestyle」は、Southside、Smash David、Lufyeという豪華プロデューサー陣が手掛けた、重厚で緊迫感のあるトラップビートの上で繰り広げられるフリースタイルトラックだ。「Zooted」とはドラッグで極度にハイになっている状態を指すスラングであり、そのタイトルの通り、Polo Gは薬物の影響で麻痺したような冷酷な視点から、シカゴのストリートで生き抜いてきた自らの生々しい過去を吐き出している。ミュージックビデオの監督として有名なCole Bennettの名前を出したワードプレイや、身内からの裏切り(バックドア)に対する激しいパラノイア、そして大金を手にして地元に還元する現在の成功など、彼の「トラップスター」としての顔と「サバイバー」としての覚悟が、息つく暇もない怒涛のフロウでスピットされるハードな一曲である。

和訳

[Intro]

Uh, uh, uh, uh

Uh-uh-uh, uh-uh-uh

Uh, uh, uh, uh

[Verse]

I work the pack, I was never over-the-stove whippin'
俺はパックをさばくが、ストーブの上でかき混ぜたことは一度もない
※「pack」は麻薬の包み。コカインをストーブで煮詰めてクラックに精製する(over-the-stove whippin')のではなく、完成したブツを売るストリートの密売人だったという経歴。

Had to trap to make a way, this shit a cold business
道を切り開くためにトラップしなきゃならなかった、このクソは冷酷なビジネスだ
※「trap」は麻薬の密売。

Boy, if you conversate with rats, might get a long sentence, uh
ボーイ、もしネズミどもと会話すれば、長い刑期を食らうかもしれないぜ、uh
※「rats」は警察への密告者(スニッチ)。「sentence」は文(会話)と刑期のダブルミーニング。

Nina blow him kisses 'til his soul liftin'
ニーナがあいつにキスを投げかける、あいつの魂が昇天するまでな
※「Nina」は9mm拳銃。銃撃を「投げキッス」に例えた冷酷な表現。

My lil' homie known for shootin' like he Cole Bennett
俺の若いダチはコール・ベネットみたいにシュートすることで知られている
※Cole Bennettは有名なミュージックビデオ監督(Lyrical Lemonade)。カメラで「shoot(撮影する)」ことと、銃で「shoot(撃つ)」ことを掛けたパンチライン。

Was just a shawty, off this check was fuckin' grown women
まだガキだったが、この小切手のおかげで大人の女たちとヤっていた

My life a movie, all these bitches want a role in it
俺の人生は映画だ、このビッチどもは全員その中の役を欲しがっている

The cloth I'm cut from was special, I wear my clothes different
俺が切り出された布地は特別だった、だから俺は服の着こなしも違うんだ
※「cut from a different cloth(生まれや育ちが違う、特別な存在である)」という慣用句を用いた表現。

Lock in a booth, say I'm the GOAT for how I'm killin' tracks
ブースにこもる、トラックを殺す俺のやり方を見て、皆が俺をGOATだと言う
※「GOAT」はGreatest Of All Time(史上最高)。「killin' tracks」はビートを完璧に乗りこなすこと。

Bitch, just be grateful if you got a chance to witness that
ビッチ、もしそれを目撃するチャンスを得たなら、ただ感謝しな

I fucked up the racks, went on the road, just to get it back
札束を使い果たし、それを取り戻すためだけにツアーに出た

Starin' in the mirror, still ain't met nobody realer yet
鏡を見つめる、未だに俺以上にリアルな奴には出会ったことがない

Coward was that nigga, lost his soul, I remember that
あのニガは臆病者だった、魂を失ったんだ、俺はそれを覚えている

How you go on ten thousand drills, still ain't no killer yet?
どうやって1万回もドリルに出かけて、未だにキラーじゃないって言うんだ?
※「drill」は敵の縄張りを襲撃すること。

Three blicks in the whip and if they deep, then we got sticks for that
車の中には3丁の銃がある、もし奴らが大人数なら、そのためのスティックもあるぜ
※「blicks」は拳銃、「sticks」は拡張マガジン付きの銃やアサルトライフル。「deep」は大人数で行動していること。

They gon' have to outline his body like a silhouette
奴らはあいつの体の輪郭をシルエットみたいに白線で囲まなきゃならなくなるだろう
※警察が殺人現場で死体の形をチョークでなぞることへの言及。

What you know 'bout watchin' out for opps in a bullpen?
ブルペンで敵に警戒することについて、お前は何を知っている?
※「bullpen」は拘置所の大部屋(一時監房)。捕まった後も敵対ギャングと同室になる危険性があるというストリートの現実。

Devil don't care 'bout your innocence, you will get lured in
悪魔はお前の無邪気さなんて気にしちゃいない、お前も誘い込まれるんだ

I might have a bed made in Hell for these newer sins
俺はこれらの新たな罪のせいで、地獄にベッドを作られているかもしれない

I can't say I'm sorry 'bout some shit that I'm gon' do again
また繰り返すつもりのクソについて、謝ることはできない

We might pop out at your party, snuck them Rugers in
俺たちはお前のパーティーに現れ、あのルガーを忍び込ませるかもしれない

Uh, them Glocks hot when my shooters spin
Uh、俺のシューターたちがスピンする時、あのグロックは熱くなっている
※「spin」は敵の陣地を襲撃するために車を走らせること。

Baby, we just set the tone, we don't do the trends
ベイビー、俺たちはただ基準を設定するだけだ、トレンドなんて追わない

I'm from where they tryna make a livin' off a two for ten
俺は奴らが10ドルで2つを売って生計を立てようとしている場所の出身だ
※「two for ten」は10ドルで2パックの安価な麻薬を売る、最下層のストリートのハッスル。

Yeah, bitch, you know how we ro-o-o-ock
ああ、ビッチ、俺たちがどう暴れるか知ってるだろ

Fuck with the gang, you'll get brutalized
ギャングに手を出せば、残忍な目に遭うことになる

Please don't try to take my chain, boy, that's suicide
頼むから俺のチェーンを奪おうとなんてしないでくれ、ボーイ、それは自殺行為だ

Comin' straight from the slums, where it's do-or-die
やるかやられるかのスラムから真っ直ぐにやって来た

Now, how you gon' survive? Ain't nowhere you can hide
さあ、どうやって生き残るつもりだ? お前が隠れられる場所なんてどこにもない

For show, them troopers slide, hollows gon' chew his spine
見せしめのために、あのトルーパーたちがスライドし、ホローポイント弾があいつの脊椎を噛み砕く
※「troopers」は仲間のヒットマン。「slide」は襲撃に向かうこと。

That glizzy'll bust, leave his noodles fried
あのグリジーが火を噴き、あいつの脳ミソをフライにして置き去りにする
※「glizzy」はグロック。「noodles」は脳ミソの比喩。

Is you with us or what? Better choose a side
お前は俺たちと一緒なのか、それとも何だ? どっちの側につくか選んだ方がいい

Don't sign up for this if you ain't 'bout it, this shit deadly
覚悟がないならこれに参加するな、このクソは命取りだ

Goofies talkin' 'bout that they outside, nigga, barely
マヌケどもが自分たちは外にいると話しているが、ニガ、かろうじてってとこだろ
※「outside」はストリートで活動している、前線にいるという意味。

I got way too faded, seen the reaper but he spared me
俺はあまりにもハイになりすぎて、死神を見たが、あいつは俺を見逃してくれた
※「faded」はドラッグで極度にハイになること。タイトルの「Zooted」に掛かる。薬物の過剰摂取、あるいは銃撃戦で死にかけた経験。

From the slimy ass block, where niggas real rarely
ニガがリアルであることが極めて稀な、スライミーなクソブロックの出身だ
※「slimy」は狡猾で裏切りが横行していること。

Bein' broke and trusting snakes, the only thing that scare me
一文無しになることと、蛇どもを信用すること、俺を怖がらせるのはその二つだけだ
※「snakes」は裏切り者。

If I hear that back door unlock, a nigga gettin' buried
もしあのバックドアの鍵が開く音が聞こえたら、ニガは埋葬されることになる
※「back door」は身内からの裏切り・騙し討ち。裏切りの気配を少しでも感じたら先手を取って殺すというパラノイア。

VVS my pendant, this shit hittin', check my clarity
俺のペンダントはVVSだ、このクソは輝いている、俺の透明度をチェックしろ
※「VVS」はダイヤモンドの透明度(クラリティ)の高さの等級。

Got on and made donations in my hood, like a charity
成功して、慈善団体みたいに自分のフッドに寄付をした

I been wreaking havoc, 'cause they never played it fair with me
俺はずっと大惨事を引き起こしてきた、だって奴らが俺に対してフェアに振る舞ったことなんて一度もなかったからな