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RAIN RAIN - DaBaby 【和訳・解説】

Artist: DaBaby

Album: BE MORE GRATEFUL

Song Title: RAIN RAIN

概要

DaBabyのプロジェクト『BE MORE GRATEFUL』に収録された本作は、彼のキャリアにおける深い内省と、ストリートでの過酷なサバイバルを振り返るエモーショナルな一曲だ。冒頭で童謡「Rain Rain Go Away」を不吉に引用し、人生に降りかかる困難やキャンセルカルチャーによるバッシングを「雨」に見立てて払拭しようとする。リリックを紙に書き留めない「オフ・ザ・ドーム」のスタイルを誇示しつつも、内容は極めてパーソナルである。母親が家賃を払えないために服を盗み、ドラッグディールや強盗(Lick)に手を染めざるを得なかった貧困の記憶、そして2019年に亡くなった父親との霊的な対話や、痛みを麻痺させるためのドラッグとセックスへの依存など、ハスラーの生々しいトラウマが赤裸々に語られる。すべての苦難を乗り越え、自らが「GOAT(史上最高)」であると神に感謝する、DaBabyの剥き出しのソウルが込められた重厚な楽曲だ。

和訳

[Verse 1]

Rain, rain, go away
雨よ、雨よ、あっちへ行け

Come again, another day
また別の日に来ておくれ
※有名な英語の童謡「Rain Rain Go Away」の引用。自身に降りかかる困難やトラブルを雨に例え、追い払おうとしている。

Lazy niggas make me wanna pack my bags and runaway
怠惰なニガーどもを見ると、荷物をまとめて逃げ出したくなる

4th in goal line, in this bitch, when you fuck with me
第4ダウンでゴール前だ、ここで俺に喧嘩を売るならな
※アメフトのメタファー。「4th and goal」は絶対に失敗が許されない最後の攻撃のチャンス。俺に手を出すことはそれほどのリスクがあるという警告。

You better get it right, you fumble that, won't get another play
うまくやった方がいい、ファンブルしたら次のプレイはないぜ

I'm just out here, walkin' 'round with these stripes, like I'm a referee
俺はここでストライプを着て歩き回ってる、まるでレフェリーのようにな
※「stripes」は囚人服のストライプ、またはストリートで積み上げた実績(階級章)を指す。レフェリーのようにゲーム(ストリートの掟)を支配しているというフレックス。

I'ma blow that whistle in front the crowd, every time they fuckin' play
奴らがふざけた真似をするたびに、観衆の前でその笛を吹いてやるよ
※「blow the whistle」はゲームを止める(相手を始末する)ことと、銃をぶっ放す(blow)ことのダブルミーニング。

I don't be likin' none of these niggas 'round, I get to feelin' out they vibe
周りのニガーどもは誰も好きになれない、奴らのバイブスを探り出してるんだ

You know in mind, they 'bout went down a hill the other day
心の中では分かってるだろ、先日奴らは坂を転げ落ちていったってな

I just need my bitch with me
俺には俺の女だけいればいい

Show 10 more lines
さらに10本のラインを見せつける
※「line」はリリックの行やコカインのラインを意味するが、引用元のリリックサイトの展開ボタン(Show 10 more lines)のテキストが誤って混入した可能性が高い。

Pop a nigga, Pistol Pete
ニガーを撃つ、ピストル・ピートだ
※「Pistol Pete」はNBAの伝説的選手ピート・マラビッチの愛称だが、ここでは文字通り「ピストルを撃つ男」としての凶暴性をアピールしている。

That back and forth gon' get to them
あの言い争いが奴らを追い詰めることになる

That talkin' don't do shit for me
あんな戯言は俺には何の意味もない

I'm hot, like, when the fish in grease
俺は熱いんだ、油の中の魚のようにな
※南部アメリカで親しまれるフィッシュフライ(魚の揚げ物)の油の熱さと、自分がシーンで最高にホットである状態を掛けた比喩。

Let's pop it, when this shit release
この曲がリリースされたら、ブチかまそうぜ

In pocket like a mobile phone
携帯電話のようにポケットに入ってる
※護身用の銃を常にポケットに携帯していること。

I'm out here, like a mobile home
俺は外にいる、モービルホームのようにな
※キャンピングカー(モービルホーム)のように、常にストリート(外)を移動し続けているハスラーのライフスタイル。

With a maid, I'm Macaulay Culkin
メイドを連れてる、俺はマコーレー・カルキンだ
※メイド(お手伝いさん)を雇うほどの富と、映画『リッチー・リッチ』や『ホーム・アローン』で知られるマコーレー・カルキンの贅沢な生活の引用。「made(成功した)」とのダブルミーニングも含まれる。

Shoot the robbers, if I wrote Home Alone
もし俺が『ホーム・アローン』の脚本を書いてたら、泥棒どもを撃ち殺してるぜ
※映画では子供が罠を仕掛けて泥棒を撃退するが、ストリート育ちのDaBabyなら容赦なく銃殺しているというサグなジョーク。

Can't believe how this shit come out that I'm even a artist that never wrote a song
俺が曲を書き留めたこともないアーティストだってのに、こんな凄いのが出てくるなんて信じられないぜ
※リリックをノートに書かず、ブースの中で即興でレコーディングする(オフ・ザ・ドーム)スタイルへの強烈な自信。Jay-ZやLil Wayneなどで知られる天才的な手法。

But, I'm the hardest nigga
でも、俺が一番ハードなニガーだ

Show 10 more lines
さらに10本のラインを見せつける

She tried to pull me out her heart and got a letter left at home
彼女は心から俺を引きずり出そうとして、家に手紙を置かれた

I couldn't kick it with her kind, but still I could've led her home, but, nah, instead, I let her go
あんな種類の女とはつるめなかった、それでも家に連れ帰ることはできたが、いや、代わりに俺は彼女を解放した

These niggas think they better broke
こいつらは文無しの方がマシだと思ってるんだ

My mama caught me cussin' young, she washed my mouth out, with some soap
俺が若い頃に汚い言葉を使っているのをママに見つかって、石鹸で口の中を洗われたよ
※アメリカの伝統的な厳しいしつけの描写。

I know them crackers think I'm goin', they better pop out, with some rope
あの白人どもが俺を狂ってると思ってるのは知ってる、奴らは縄を持って現れた方がいいぜ
※「cracker」は白人を指す蔑称。リンチや束縛を暗示する「rope(縄)」に対し、正面から受けて立つという挑戦的な態度。

Took my losses, and I'm stronger than I was out this bitch, before
損失を受け入れて、以前ここを出た時よりも俺は強くなってる

I'm in Miami eatin' spinach, like I'm Popeye, on the boat
俺はマイアミのボートの上で、ポパイみたいにほうれん草を食ってる
※「spinach(ほうれん草)」はお金やウィードを指すスラング。マイアミでの豪華なバカンスと、ポパイのように力を蓄えていることのメタファー。

Havin' talks with all the spirits, like my pops, I feel alone
親父みたいな精霊たちと語り合ってると、孤独を感じるんだ
※2019年に亡くなった父親などの霊的な存在との対話。成功の裏にある深い悲しみと内省。

Tryna block out all my feelings, I get high, then hit a ho
感情をすべて遮断しようとして、ハイになってからビッチを抱く

That don't stop how I be feelin'
それでも俺の感情は止まらない

I feel highs and feel the lows
最高の気分も、どん底の気分も味わってる

And when your mama can't pay bills, you wan' get fly, then steal some clothes
ママが請求書を払えない時、お前はイケてる格好をしたくて服を盗むんだ

Wanna pay your mama rent? Keep breakin' down and get a 'bowl
ママの家賃を払いたいか? 小分けにしてボウルを手に入れろ
※「bowl」は1オンスやハーフパウンドなど、マリファナの一定量の単位。ドラッグを小分けにして売り捌く(break down)ことで日銭を稼ぐフッドの貧困のリアル。

Know what it take to find a lick, like, "Lay it down and hit the floor"
強盗を見つけるのに何が必要か知ってる、「伏せて床に這いつくばれ」ってな
※「lick」は強盗や違法な稼ぎ口。銃を突きつけて被害者を脅す際の生々しいセリフ。

I had to face all kind of shit to make this sound
このサウンドを作るために、俺はあらゆるクソみたいなことに立ち向かわなきゃならなかった

I didn't even know that one day I'd end up like this
いつか自分がこんな風になるなんて思いもしなかった

I'm thankin' God, the fuckin' GOAT
神に感謝する、俺はクソヤバいGOATだ
※「GOAT」はGreatest Of All Time(史上最高)の略。

It's Baby
Babyだぜ

[Outro]

Yeah
イェー

Like I said, I had to face all kind of shit, you know what I'm sayin'?
言ったように、俺はあらゆるクソみたいなことに立ち向かわなきゃならなかった、言ってること分かるか?

To, to, to you know?
To, to be like this, nigga
こんな風になるためにな、ニガー

To, you know?
To see like this
こんな風に見るためにな

I ain't even know, you know what I'm sayin'?
俺は知りもしなかった、言ってること分かるか?

I'd end up the fuckin' GOAT, nigga
俺がクソヤバいGOATになるなんてな、ニガー

You know what time it is, nigga
今はどういう時間か分かってるだろ、ニガー

The best motherfuckin' rapper
史上最高のクソヤバいラッパーさ

It's Baby, nigga
Babyだぜ、ニガー

Yeah, you know it
イェー、分かってるだろ

Yeah
イェー

Give me another one
もう一曲くれ