Artist: DaBaby (feat. Hunxho)
Album: BE MORE GRATEFUL
Song Title: MAKE YOU MINE
概要
ノースカロライナ州シャーロットを代表するDaBabyが、アトランタの新鋭ラッパーHunxhoを客演に迎えた本作は、南部特有のバウンスとメロディック・トラップが融合した愛憎入り交じるラブソングだ。喧嘩とセックスを繰り返すストリートの有害な恋愛関係(Toxic Relationship)をテーマにしつつも、二人のアプローチは対照的である。Hunxhoはメロディックなフロウで、友人を失ったトラウマによって「クロムハーツのように冷え切った心」をエモーショナルに歌い上げる。対するDaBabyは、恋愛に溺れることなく常に金と銃器を最優先にする冷徹なハスラーとしてのスタンスを崩さず、ベッドルームでの過激な支配欲を露わにしている。ロマンチックなサウンドスケープに、パラノイアックなサグ・ライフの生々しさを落とし込んだ、現代ヒップホップにおけるリアルで歪なロマンスの形を提示する一曲である。
和訳
[Chorus: Hunxho]
Fall out, then we make up, fuck and then we break up
喧嘩して、仲直りして、ヤッて、そして別れる
※ストリートにおける有害で不安定な恋愛関係(Toxic Relationship)の典型的なサイクル。
She knowin' how I get, she give it to me on the wake up
彼女は俺の性質を分かってる、目が覚めた時に俺に与えてくれるんだ
※「give it to me」はセックスやフェラチオの暗喩。
[Bridge: Hunxho]
(That ain't important, I'm gettin' older, I'm gettin' older)
(そんなことは重要じゃない、俺は歳をとっていく、歳をとっていくんだ)
That ain't important, I'm gettin' older, I'm gettin' older
そんなことは重要じゃない、俺は歳をとっていく、歳をとっていくんだ
[Verse 1: DaBaby]
Yeah, ain't tryna talk 'bout that freaky shit unless we fuckin', but listen
イェー、ヤる時以外はあんな変態的な話をする気はないが、聞いてくれ
Before I'ma need me a nut, I'ma need me some money, no kiddin'
俺が精を果てるよりも先に、金が必要なんだ、冗談じゃないぜ
※女とのセックス(nut)よりも、金を稼ぐこと(hustle)を最優先にするというトラップ・スターとしての絶対的なスタンス。
I bet one of these fuck niggas try me, I let off a hundred, no, really
もしこのクソ野郎どもの誰かが俺を試そうとするなら、俺は100発ぶっ放すぜ、いやマジで
※「let off」は発砲すること。DaBabyは過去の正当防衛事件などから、自衛のための銃撃を躊躇しないことを度々アピールしている。
I'ma go get it, y'all stay in y'all feelings
俺は獲りにいくぜ、お前らはそのまま感情に浸ってな
※自分は行動して金を稼ぐが、ヘイターたちは嫉妬や感傷(feelings)に囚われたままであるという対比。
I told her, "Bitch, I ain't playin', I'm in it," I'm actin' (That's my baby, yеah)
俺は彼女に言った「ビッチ、遊びじゃない、俺は本気だ」ってな、俺は行動してるんだ(それが俺のベイビーだ、イェー)
Worry 'bout a bitch and you done
ビッチの心配ばかりしてたら、お前は終わりだ
Gotta get money, you hustlin' backwards (Comе on)
金を稼がなきゃならないのに、お前は逆方向にハッスルしてるぜ(来いよ)
※女にうつつを抜かして本来の目的(金稼ぎ)を失う男たちへの忠告。
She went and got me some guns
彼女は俺のために銃をいくつか調達してきてくれた
※前科を持つストリートの人間が、身元のクリーンな女性(straw buyer)を使って合法的に銃器を代理購入させるという生々しい実態の描写。
I had ran off on the plug, he was taxin' (Nigga)
俺はプラグの元から持ち逃げしたんだ、あいつはぼったくってたからな(ニガー)
※「plug」はドラッグの卸売業者。「ran off on the plug」は金を払わずに商品を持ち逃げすること。ラッパーPliesのヒット曲「Ran Off On Da Plug Twice」を踏まえた表現。
Fifty-five hundred my jacket (And yeah)
俺のジャケットは5500ドルだ(イェー)
She suck on me without askin'
彼女は俺が頼まなくてもしゃぶってくれる
Bae, come outside, I'm out here in a Phantom
ベイビー、外に出てきな、俺はここでファントムに乗って待ってるぜ
※ロールスロイス・ファントムによる圧倒的なフレックス。
You know it's forever, we locked in
これは永遠だって分かってるだろ、俺たちは固く結ばれてるんだ
※「locked in」は深い関係や完全に集中した状態を指すスラング。
[Verse 2: Hunxho]
Baby, this shit look like a dream, I lock you down and you up in the register
ベイビー、これはまるで夢みたいだ、俺は君を独占して、君はレジスターの中にいる
※彼女を誰にも渡さず確保し(lock down)、まるでレジの中の現金のように価値のあるものとして自分の手中に収めているという比喩。
I'm tryna keep you around, I been more outta town with you, girl, I'ma finish it
君をそばに置いておきたいんだ、君と一緒に街の外にいることが増えた、ガール、俺が最後までやり遂げるよ
Shawty ain't the one to be fucked with, no, Cullinan, hop out the truck with it
あの子は遊ばれるような女じゃない、ノー、カリナンだ、そのトラックから飛び出すぜ
※ロールスロイス・カリナン(超高級SUV)のこと。
Call me whenever you ready, I ain't no rapper, give beats like Belly
準備ができたら呼んでくれ、俺はただのラッパーじゃない、ベリーみたいにビートを与えるぜ
※1998年のヒップホップ映画『Belly(血の銃弾)』への言及。暴力的な振る舞い(beat)と音楽のビートを掛けた言葉遊び。
We fuck, let me know you won't tellin', get your necklace stones embedded
俺たちがヤッたこと、誰にも言わないって約束してくれ、君のネックレスに石を埋め込んでやるから
※秘密の口止めの代償として、高価なダイヤモンド(stones)のジュエリーを買い与えるというハスラーの交渉術。
Come from the bottom, but I'm lookin' off to the top where I'm headed
どん底から這い上がってきたが、俺の向かっている頂上を見据えてるんだ
Chrome my pants, Chrome my head, Chrome on my side
俺のパンツはクロム、頭もクロム、俺の横にはクロムがある
※高級シルバーアクセサリーブランド「Chrome Hearts」のアイテムを全身に身につけていることと、「Chrome」が指す銃(金属製の銃器)のダブルミーニング。
Chrome my heart, it got so cold when my dog died
俺の心もクロムだ、俺のダチが死んだ時にすっかり冷たくなっちまったんだ
※「Chrome Hearts(クロムハーツ)」のブランド名と、友人を失った悲しみで心がクロム(金属)のように冷酷で冷え切ってしまった状態(Chrome heart)を掛けた、Hunxhoのエモーショナルで秀逸なパンチライン。
Why you wanna leave me? Told you, babygirl, I'm just turnt
なんで俺から離れようとするんだ? 言っただろ、ベイビーガール、俺はただハイになってるだけさ
It can be all bad, but I'll tell 'em that I'm just fine
すべてが最悪になるかもしれないが、俺は奴らに「全然平気だ」って伝えておくよ
[Chorus: Hunxho]
Fall out, then we make up, fuck and then we break up
喧嘩して、仲直りして、ヤッて、そして別れる
She knowin' how I get, she give it to me on the wake up
彼女は俺の性質を分かってる、目が覚めた時に俺に与えてくれるんだ
Fall out, then we make up, fuck and then we break up
喧嘩して、仲直りして、ヤッて、そして別れる
She knowin' how I get, she give it to me on the wake up
彼女は俺の性質を分かってる、目が覚めた時に俺に与えてくれるんだ
[Verse 3: DaBaby]
Yeah, wake me up with that head like it's breakfast
イェー、朝食みたいにフェラで俺を起こしてくれ
You gon' give 'em a clue, I won't tell it
君は奴らにヒントを与えるだろうが、俺は口を割らないぜ
You my boo, I fit you on my schedule
君は俺の女だ、俺のスケジュールに組み込んでやるよ
※多忙なラッパーがわざわざ時間を割くこと自体が愛情表現であり、一種のフレックスでもある。
Play it right, we could do this forever
うまく立ち回れば、俺たちはこれを永遠に続けられる
She argue with me, get to naggin' and buggin'
彼女は俺と口論し、小言を言ってウンザリさせてくる
She just want me to be mad when I fuck her
彼女は俺が怒った状態でヤるのを望んでるだけなんだ
※激しい喧嘩の後のメイクアップ・セックスの暴力的な過激さを求めているという、倒錯した関係性。
I break her in half, we make up, then she fuck around
俺は彼女を真っ二つに折りたたみ、仲直りして、それから彼女はまたふざけた真似をする
Wake up and still be back mad in the morning
朝起きたら、また怒ってる状態に戻ってるんだ
She missin' me, I'm on the road
彼女は俺を恋しがってる、俺はツアーで道の上だ
But she know that I'm lit, I just went, got a bag for performin'
だが彼女は俺が最高にイケてるって分かってる、俺はパフォーマンスをして大金を手に入れてきたところだ
※「bag」は大金(札束が詰まったバッグ)を意味するスラング。
Them bitches on me and she know it
あのビッチどもが俺に群がってくるのも、彼女は知ってる
I don't have interest in them, I don't show it
俺はあいつらに興味なんてないし、そんな素振りも見せない
Got all kind of shit on my mind, can you hold me?
頭の中はいろんなクソみたいなことでいっぱいだ、俺を抱きしめてくれるか?
I stand with all ten on the ground, I'm a soldier
俺は10本の指をしっかり地につけて立ってる、俺はソルジャーだ
※「stand with all ten (toes) on the ground」は、いかなる困難な状況でも逃げずにストリートで確固たる立場を保つ(stand ten toes down)というヒップホップの決まり文句。
Should be common sense, several times I done told you
常識のはずだ、何度か君には伝えたよな
I ain't goin' for shit, with that iron, I'm a blower
俺はバカな真似は許さない、あの鉄を持って、俺はぶっ放す男だ
※「iron」は銃を指すスラング。「blower」は銃を撃つ(blow)者。
She poppin' her shit the night she takin' over
彼女は主導権を握る夜に、好き勝手に暴れまわる
I sat with my dick on the ground and she rolled it
俺がディックを出して座っていると、彼女がそれに乗って回したんだ
※性行為中の体位の描写。「rolled it」はマリファナを巻く動作と、腰を激しく回すグラインドの動きを掛けた表現。
Every time I get her around, I'ma fold her like a Motorola
彼女を俺のそばに引き寄せるたび、俺はモトローラみたいに彼女を二つ折りにするんだ
※90年代〜00年代にストリートで一世を風靡したMotorolaのフリップフォン(折りたたみ式携帯電話)と、女性をアクロバティックな体位で折り曲げてセックスする様を掛けたDaBaby得意のパンチライン。
We fuck and then we
俺たちはヤッて、そして俺たちは
[Chorus: Hunxho, Dababy]
Fall out, then we make up (Yeah), fuck and then we break up (Yeah)
喧嘩して、仲直りして (Yeah)、ヤッて、そして別れる (Yeah)
She knowin' how I get, she give it to me on the wake up
彼女は俺の性質を分かってる、目が覚めた時に俺に与えてくれるんだ
Fall out, then we make up, fuck and then we break up
喧嘩して、仲直りして、ヤッて、そして別れる
She knowin' how I get, she give it to me on the wake up
彼女は俺の性質を分かってる、目が覚めた時に俺に与えてくれるんだ
[Outro: Hunxho]
That's my baby
それが俺のベイビーだ
Chrome my pants, Chrome my head, Chrome on my side
俺のパンツはクロム、頭もクロム、俺の横にはクロムがある
Chrome my heart, it got so cold when my dog died
俺の心もクロムだ、俺のダチが死んだ時にすっかり冷たくなっちまったんだ
