Artist: The Kid LAROI
Album: BEFORE I FORGET (DELUXE)
Song Title: ECHOES
概要
アルバム『BEFORE I FORGET』のデラックス版に収録された「ECHOES」は、The Kid LAROIの代名詞である「Sad Boy」の美学と、失恋に伴う虚無感をテーマにしたメランコリックなトラックである。かつてそこにあったはずの愛が失われ、今では虚しい「残響(Echoes)」だけが響いているという喪失感を描写している。興味深いのは、単なる悲哀にとどまらず、彼を踏み台にするようにして富や名声を得た元恋人(ファンの間ではLAのインフルエンサーとの破局を指していると考察されている)に対する冷ややかな視点が含まれている点だ。ファーストクラスで一人きり座る彼女への皮肉や、別れた後も自分の曲を通して相手の心に干渉し続けるという、アーティスト特有の特権的で少しトキシックなアティチュードが、ヒップホップ的なマインドセットを感じさせる秀作である。
和訳
[Intro]
When I fall asleep and I toss and turn
眠りについても、寝返りを打ってばかりで
I'm calling your name and it's all because
君の名前を呼んでしまう、それは全部
Whenever you're far from me, I feel it in my artery
君が遠くにいると、動脈にまでその痛みを感じるからだ
※artery(動脈)は心臓に直結する血管。文字通り「胸が張り裂けそう」なほどの深い悲しみを医学的な単語で表現している。
Hard to eat, hard to sleep, hard to breathe, hard for me
食べるのも、眠るのも、息をするのすらキツい、俺にはキツすぎるんだ
[Chorus]
It's really hard to let go (Let go)
手放すのは本当にキツいよ(手放すのは)
There used to be a lot of love here, but now it's just echoes (Ah, ah)
ここにはたくさんの愛があったのに、今はただの残響になっちまった (Ah, ah)
There used to be a lot of love here, but now it's just echoes (Ah, ah)
ここにはたくさんの愛があったのに、今はただの残響になっちまった (Ah, ah)
Tryna make sense of it, I'm upset though
意味を見出そうとしてるけど、やっぱり腹が立つんだ
There used to be a lot of love here, but now it's just echoes
ここにはたくさんの愛があったのに、今はただの残響になっちまった
[Verse]
Respect, though
それでもリスペクトはしてる
If you said so, we can let go
君がそう言うなら、終わりにしてもいい
Do you think I'll be easy to forget, though?
でも、俺のことなんて簡単に忘れられると思ってるのか?
You can act put-together, you're a mess, though
平気なフリをしてるけど、本当はボロボロだろ
※put-togetherは「身なりが整っている」「精神的に落ち着いている」状態。
How'd you say yes, then you said no?
「イエス」って言ったのに、なんでその後で「ノー」なんて言うんだ?
Baby, playing with my time's disrespectful
ベイビー、俺の時間を弄ぶなんてディスリスペクトだぜ
And you're selfish, all that I know
君はワガママだ、俺に分かってるのは
Is that I won't be the one you can depend on
もう君が頼れるような男にはならないってことだけさ
Now you trip, trip, trip and say you're headin' back home
今になって君は取り乱して、家に帰るなんて言ってる
※tripは「旅行する」のほかにスラングで「取り乱す」「大げさに騒ぐ」の意。
Got your money up, sittin' first class alone
金回りが良くなって、一人でファーストクラスに座ってるんだな
※インフルエンサーとして知名度や富を得た(get money up)元恋人への痛烈な皮肉。Z世代のシーンにおいて頻出する、名声を得て人が変わっていく相手への言及。
I guess we'll never know, baby, if you chose wrong
君の選択が間違っていたかどうかは、誰にも分からないだろうけど
But I wonder how you feel when you hear my songs
俺の曲を聴いた時、君がどんな気持ちになるのか気になるよ
※彼自身のディスコグラフィーが元恋人への永遠のアンサーであり続けるという、アーティストならではの特権的なライン。
[Chorus]
Have you let go? (Ah, ah)
君はもう手放したのか? (Ah, ah)
There used to be a lot of love here, but now it's just echoes (Ah, ah)
ここにはたくさんの愛があったのに、今はただの残響になっちまった (Ah, ah)
Tryna make sense of it, I'm upset though
意味を見出そうとしてるけど、やっぱり腹が立つんだ
There used to be a lot of love here, but now it's just echoes (Ah, ah)
ここにはたくさんの愛があったのに、今はただの残響になっちまった (Ah, ah)
There used to be a lot of love here, but now it's just echoes (Now it's just echoes, ah, ah)
ここにはたくさんの愛があったのに、今はただの残響になっちまった(今はただの残響だ、ah, ah)
Tryna make sense of it, I'm upset though (I'm tryna make sense, I, I'm tryna make sense)
意味を見出そうとしてるけど、やっぱり腹が立つんだ(意味を見出そうとしてる、俺は意味を見出そうとしてる)
There used to be a lot of love here, but now it's just echoes
ここにはたくさんの愛があったのに、今はただの残響になっちまった
