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JULY - The Kid LAROI 【和訳・解説】

Artist: The Kid LAROI

Album: BEFORE I FORGET

Song Title: JULY

概要

オーストラリア出身の次世代メロディック・ラッパー、The Kid LAROIによる、過ぎ去った夏の記憶と決定的な離別を歌い上げたエモーショナルな楽曲。Juice WRLDから受け継いだ「Sad Boy」の美学をベースにしながらも、本作では単なる悲哀にとどまらず、自己正当化を図る元恋人やその周囲の人間に対する冷徹な視線が光る。特にアウトロで描かれる「ツアー生活の孤独」や「周囲に取り巻きを置くことで現実逃避する相手」への言及は、若くしてスターダムを駆け上がった彼自身のリアルな苦悩を反映している。ヒップホップにおける「成功と引き換えに失う人間関係」や「フェイクな友人たち」という普遍的なテーマを、Z世代特有のセンチメンタリズムとアコースティックなR&Bのバイブスで包み込んだ、彼のキャリアにおける成熟を証明する一曲である。

和訳

[Chorus]

Playin' back the night in July when I held you for the last time
7月のあの夜を思い返してる、最後に君を抱きしめたあの夜を

You promised that your love wouldn't die, and then I (Dried your eyes)
君の愛は死なないって約束してくれたよな、そして俺は(君の涙を拭った)

But now, you say that's not how you feel
でも今、君はそんな風には思ってないって言う

I wish that you could just be real, oh
君がただ本音でいてくれたらいいのに、oh
※be realはヒップホップカルチャーにおいて「自分に正直でいる」「フェイクじゃない」ことを意味する重要な概念。

'Cause, baby, we needed to heal (Dried your eyes), oh
だってベイビー、俺たちには癒やしが必要だったから(君の涙を拭った)、oh

[Post-Chorus]

'Cause the things that you say and you feel, they ain't never aligned, oh
君が口にすることと感じてることは、いつだって辻褄が合わないんだ、oh
※alignは「一致する」「一線を画す」。言行不一致な相手への強いフラストレーションを表している。

So I wrote this song for you, just to remind you now
だから君のためにこの曲を書いたんだ、今君に思い出させるためにな

That you were the one who chose to walk out the door (Oh)
そのドアを出て行くことを選んだのは君だったってことを (Oh)

And chose not to be sure (Yeah)
そして確信を持たないことを選んだのも (Yeah)
※関係を修復する努力を放棄し、不確かな道を選んだ元恋人の無責任さを指摘している。

[Chorus]

Playin' back the night in July when I held you for thе last time
7月のあの夜を思い返してる、最後に君を抱きしめたあの夜を

You promised that your love wouldn't diе, and then I (Dried your eyes)
君の愛は死なないって約束してくれたよな、そして俺は(君の涙を拭った)

But now, you say that's not how you feel
でも今、君はそんな風には思ってないって言う

I wish that you could just be real, oh
君がただ本音でいてくれたらいいのに、oh

'Cause, baby, we needed to heal (Dried your eyes), oh
だってベイビー、俺たちには癒やしが必要だったから(君の涙を拭った)、oh

[Post-Chorus]

'Cause the things that you say and you feel, they ain't never aligned, oh (Never enough, never enough, no)
君が口にすることと感じてることは、いつだって辻褄が合わないんだ、oh(絶対に足りない、絶対に満たされない、no)

So I wrote this song for you, just to remind you now (Never enough, never enough, no)
だから君のためにこの曲を書いたんだ、今君に思い出させるためにな(絶対に足りない、絶対に満たされない、no)

That you were the one who chose to walk out the door (Never enough, never enough, no)
そのドアを出て行くことを選んだのは君だったってことを(絶対に足りない、絶対に満たされない、no)

And chose not to be sure (Oh)
そして確信を持たないことを選んだのも (Oh)

[Chorus]

Playin' back the night in July when I held you for the last time
7月のあの夜を思い返してる、最後に君を抱きしめたあの夜を

You promised that your love wouldn't die, and then I (Dried your eyes)
君の愛は死なないって約束してくれたよな、そして俺は(君の涙を拭った)

But now, you say that's not how you feel
でも今、君はそんな風には思ってないって言う

I wish that you could just be real, oh
君がただ本音でいてくれたらいいのに、oh

'Cause, baby, we needed to heal (Dried your eyes)
だってベイビー、俺たちには癒やしが必要だったから(君の涙を拭った)

[Bridge]

(Never enough, never enough, no) Ah
(絶対に足りない、絶対に満たされない、no)Ah

(Never enough, never enough, no) Ah, no, ah
(絶対に足りない、絶対に満たされない、no)Ah, no, ah

(Never enough, never enough, no) Ah
(絶対に足りない、絶対に満たされない、no)Ah

[Outro]

It's so lonely on the road, are you sick of complainin'?
ツアー回りは孤独すぎるよ、文句を言うのにもうウンザリしたか?
※on the roadはアーティストの「ツアー生活」を指す。成功に伴う孤独と、不平不満ばかりの相手への皮肉。

How long 'til all the things you're pushin' down come up and you face 'em?
押し殺してる感情が全部あふれ出して、それに向き合うことになるまでどれくらいかかるかな?
※push downは「感情を抑え込む」。問題から目を背け続ける相手の心理状態を見透かしている。

How many people are in your life? Since it's not hard to replace 'em
君の人生には何人いるんだ? あいつらの代わりを見つけるのは難しくないからな
※薄っぺらい交友関係を量産する相手への痛烈なディス。ヒップホップ界隈でよく語られる「フェイクな友人(Fake Friends)」のモチーフ。

They gas you up and give you seven different reasons to hate me
あいつらが君を焚きつけて、俺を憎むための7つの理由を吹き込んでる
※gas someone upは「(誰か)をおだてる」「そそのかす」という強力なストリートスラング。周りの人間にコントロールされている様子を描写している。一説によれば、第三者の介入によって壊れていく人間関係のパラノイアを表現しているとされる。

I had to let you go, and trust me when I say that it pained me
君を手放さなきゃいけなかったんだ、俺だって辛かったってことは信じてくれ

And it took everything to not address the picture you painted
君がでっち上げた話に反論しないようにするだけで、俺は全力を使い果たしたよ
※paint a pictureは直訳で「絵を描く」だが、ここでは「あることないこと物語をでっち上げる」「嘘のイメージを作り上げる」という意。被害者ぶる相手への静かな怒り。

But I got way too much respect for you and double the patience
でも俺は君に多すぎるほどのリスペクトを持ってるし、その倍の忍耐力もあるからな

You know that you're crazy, you know I could take it
自分が狂ってるのは分かってるだろ、俺ならそれを受け止められるってことも