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NY - BabyChiefDoit, B Jack$ & Zeddy Will 【和訳・解説】

Artist: BabyChiefDoit, B Jack$ & Zeddy Will

Album: Rise Against My Broken Odds

Song Title: NY

概要

本作「NY」は、シカゴを拠点とするBabyChiefDoitが、文字通りニューヨークの気鋭ラッパーであるB Jack$とZeddy Willを客演に迎えたマイクリレー曲である。東海岸特有のバウンシーなビートの上で、3人がそれぞれの持ち味であるプレイボーイ的なユーモアと言葉遊び(パンチライン)を次々と展開していく。B Jack$のスポーツリファレンスを用いた巧みなメタファーや、Zeddy Willのテキーラ(Casamigos)に酔ったパーティバイブスが楽曲を盛り上げる中、主役のBabyChiefDoitは独自の冷徹かつコミカルなペルソナを崩さない。注目すべきは、NYのラッパーを招いておきながら、ヴァースの最後で「NYのピザはクソ不味い」とシカゴ出身者としてのプライド(シカゴピザ至上主義)を覗かせ、彼らが金離れが良いと歌うのに対し「俺と仲間はドケチだ」と見事にカウンターを当てている点である。ストリートの緊張感とヒップホップ特有の悪ふざけが見事に融合したバンガーだ。

和訳

[Intro: B Jack$]

Yeah, wait
イェー、待てよ

[Verse 1: B Jack$ & Zeddy Will]

If you poppin' pussy, stay your ass inside the crib
もしお前がヤリマンなら、おとなしく家の中に引きこもってな

I been moving different and she likin' how I live
俺は他とは違う動きをしてる、あいつも俺のライフスタイルが気に入ってるんだ

I'm the type to kill the box, on it, shirt rip
俺はボックスを破壊するタイプだ、シャツを引き裂いて上に乗るぜ
※「box」は女性器を指すスラング。「kill the box」で激しいセックスを意味する。

I been going up, yeah, I'm really on some shit
俺はずっと上り調子だ、あぁ、マジでヤバいモードに入ってる

First ho, unh, second ho, lit
一人目の女、アン、二人目の女、最高だ

Third ho with me, won't stop eating my dick
三人目の女は俺と一緒にいて、俺のイチモツを食べるのをやめねえ

Fourth ho with me, pass to Zeddy, yes she will
四人目の女は俺と一緒にいるが、ゼディにパスするぜ、あいつも喜んでやるさ
※直後にバースを引き継ぐZeddy Willへのパス回し。女性をシェアするプレイボーイとしての振る舞い。

Fifth ho with me, she gon' eat me for the bills (Uh-huh)
五人目の女は俺と一緒にいて、札束のために俺を喰ってくれる (Uh-huh)

[Verse 2: Zeddy Will]

Right now, I'm loving how it feel
今、俺はこの感覚がたまらなく好きなんだ

I can tell your ass is hungry, you tryna eat me like a meal
お前が飢えてるのは分かるぜ、俺を食事みたいに喰おうとしてるからな

She tryna tell me that's her first time, baby, be for real
彼女はこれが初めてだって俺に言おうとしてる、ベイビー、冗談はよせよ
※女性が処女であるかのように振る舞っているが、それを見透かしている。

You not for real, I don't believe that shit, not even a lil
お前は本気じゃねえ、そんな戯言は少しも信じねえよ

I got way too many hoes, I ain't gon' lie, I gotta chill
俺には女が多すぎる、嘘はつかねえ、少し落ち着かなきゃな

Gotta chill, way too many, they be all up on my heels
落ち着かなきゃならねえ、多すぎるんだ、あいつらみんな俺の踵にまとわりついてきやがる
※「on my heels」は背後までぴったりと追ってくる、つきまとわれている状態。

Uh-huh, yeah, I love 'em still
アーハー、イェー、それでもあいつらを愛してるけどな

I'm kinda toxic, baby girl, I gotta heal
俺はちょっとトキシックなんだ、ベイビーガール、俺は癒やされなきゃならねえ
※「toxic」は恋愛関係において有害(モラハラや浮気性など)な性質を持つ男を指す現代的なスラング。

[Verse 3: BabyChiefDoit]

My bitch can't look at niggas 'cause I like her mean
俺のビッチは他の野郎どもを見ることができねえ、俺はあいつの意地悪なところが好きだからな
※他の男に対して冷たく(mean)接する女性を好むという独占欲。

She a vegetarian, she still like the meat
あいつはベジタリアンだが、それでも肉が好きなんだ
※「meat」は男性器のメタファー。ベジタリアンであってもフェラチオはするという定番のジョーク。

Got a roster full of bitches, you should come to my team
ビッチで埋め尽くされた名簿を持ってる、お前も俺のチームに来るべきだぜ
※「roster」はスポーツチームの選手登録枠。女性たちを自身のチームの選手に見立てている。

I scream, you scream, we scream for ice cream
俺は叫ぶ、お前は叫ぶ、俺たちはアイスクリームのために叫ぶんだ
※アメリカの有名な童謡「Ice Cream」のフレーズをそのまま引用。ストリートでは「ice」がダイヤモンド(ジュエリー)やドラッグを指すこともあるが、ここでは韻踏みと言葉遊びの側面が強い。

I can't freestyle 'cause I'm a writer
俺はフリースタイルはできねえ、俺はライターだからな

The last girl I brought home, my mama ain't like her
最後に家に連れ込んだ女のこと、うちのママは気に入らなかったんだ

I looked back at her like, "Damn, you was right, girl"
俺はママを振り返って言ったよ、「クソ、あなたの言う通りだったよ」ってな

My granny said it's time for me to get me a white girl
うちのばあちゃんは、そろそろ白人の女の子を捕まえる時期だって言ってたぜ

Uh, I understand it now
あぁ、今ならその意味が分かるよ

I got the .30, DThang about to stamp it out
俺は30発入りを持ってる、DThangが奴らを踏み潰そうとしてるぜ
※「.30」は拡張マガジン(30発装填の銃)。「DThang」は彼の身近な仲間。「stamp out」は火を消すように完全に制圧する・始末すること。

Big shorts, no belt, because we handin' 'em out
デカいショーツにベルトはなしだ、俺らが配って回ってるからな
※「hand out」は銃弾をバラ撒く(発砲する)こと。重い銃を隠し持っているため、ベルトがないとズボンがずり落ちるというストリートの情景描写。

You see an opp, don't let him pass, nigga
オップスを見つけたら、素通りさせるなよ
※「opp」は対立する敵。

Handle him, now
今すぐ始末しろ

If you ain't like my recent Instagram posts, you a bitch
もしお前が俺の最近のインスタの投稿に「いいね」してないなら、お前はビッチだ

I ain't playing, you just gon' act like you ain't seen my shit?
ふざけてるわけじゃねえぞ、俺の投稿を見てないフリをするつもりか?

If it's a ho around saying that my shit little
もし俺のモノが小さいなんて言いふらしてる女がいるなら

I'ma tell you right now, she never seen this ****
今ここで言ってやる、あいつはこの**を見たことがねえんだよ
※意図的にディック(男性器)にあたる言葉を伏せ字にしてユーモアを出している。

[Verse 4: B Jack$]

Bitch, please, bitch, please
おい勘弁してくれよ、マジで勘弁してくれ

She ain't fuck the gang, yeah, that's a pet peeve
あいつはギャング全員とはヤラねえんだ、あぁ、それが俺のイラつくポイントだ
※「pet peeve」は個人的にとてもイライラすること。自分だけでなくクルーのメンバーとも寝る女(シェアできる女)でないことが不満だという狂った価値観。

Shawty showin' titties like she got on wet tees
あの娘は濡れたTシャツを着てるみたいに胸をひけらかしてる

Shawty wanna cuff me now, go arrest me
あの娘は俺を束縛したいらしい、なら逮捕しに行きな
※「cuff」は手錠をかけることから転じて「恋人として独占する」こと。警察に逮捕(arrest)されることと掛けた定番の言葉遊び。

Like wait, since I was a baby, I was a chief, I told her, "Do it"
待てよ、俺は赤ん坊の頃からチーフ(ボス)だったんだ、俺は彼女に「ヤれ」って言ったんだぜ
※BabyChiefDoitのアーティスト名(Baby, Chief, Do it)を巧みに分解して自分のバースに組み込んだB Jack$のシャウトアウト。

Shawty on my body, drink me up, she tastin' fluids
あの娘が俺の体に乗っかって、俺を飲み干す、体液を味わってるんだ

When I kiss and eat her, fuck it, I'm seeing through it
俺がキスしてあいつを喰う時、クソ、俺にはすべてお見通しだぜ

Shawty Cam Newton, Carolina the way she blew it
あの娘はキャム・ニュートンだ、カロライナみたいに吹き飛ばしたんだ
※アメフトNFLのスターQBキャム・ニュートンと所属していたカロライナ・パンサーズのネームドロップ。第50回スーパーボウルで有利と言われながら大敗(blow it = しくじる/吹き飛ばす)したことと、女性がフェラチオをする(blow)ことを掛けた極めて高度なパンチライン。

[Bridge: Zeddy Will]

Somebody, pass the Casamigos
誰か、カーサミーゴスを回してくれ
※「Casamigos(カーサミーゴス)」はジョージ・クルーニーらが設立した高級テキーラブランド。クラブやパーティでの定番ドリンク。

If you know then you know, that it turn me 'to a freak ho
分かる奴には分かるだろ、これがいかに俺を性的にイカれた奴に変えるかってな

I'm Mr. Always-Make-a-Shot, I make my free throws
俺は「絶対にシュートを決める男」だ、フリースローは外さねえ
※酒のショット(Shot)を飲むことと、バスケのシュート、そして女を口説き落とすことのトリプルミーニング。

I'm trickin' for my lil shit, I'm not cheap ho
俺は可愛い女のために金を注ぎ込んでるんだ、俺はケチな男じゃねえぞ
※「trickin'」は女性に金品を貢ぐ、またはストリップクラブ等で金を散財すること。

Somebody, pass the Casamigos
誰か、カーサミーゴスを回してくれ

If you know then you know, that it turn me 'to a freak ho
分かる奴には分かるだろ、これがいかに俺を性的にイカれた奴に変えるかってな

I'm Mr. Always-Make-a-Shot, I make my free throws
俺は「絶対にシュートを決める男」だ、フリースローは外さねえ

I'm trickin' for my lil shit, I'm not cheap ho
俺は可愛い女のために金を注ぎ込んでるんだ、俺はケチな男じゃねえぞ

[Verse 5: BabyChiefDoit]

I don't know about you, but I'm cheap as hell
お前ら(NYの二人)はどうだか知らねえが、俺は死ぬほどドケチだぜ
※直前のZeddy Willの「I'm not cheap」というフレックスに対する、BabyChiefDoitの冷めたカウンター。女に無駄な金は使わないというスタンス。

Nigga, DThang with me and he cheap as well
なぁ、俺と一緒にいるDThangも同じくらいドケチだからな

I know this bitch wanna fuck because my name rings bells
このビッチが俺とヤリたがってるのは分かってる、俺の名前が鳴り響いてるからな
※「name rings bells」はストリートで名前が通っている、有名であるという意味。

I'm eating New York pizza and it's weak as hell
俺は今ニューヨークのピザを食ってるが、マジでクソ不味いぜ
※楽曲タイトル「NY」の回収。分厚いディープディッシュピザを誇るシカゴ出身の彼が、客演のNYラッパーたちを前にしてあえてNYピザ(薄生地)をディスるという強烈なユーモアと地元愛。

Start telling rap niggas, "That shit sucks"
ラッパーどもに言ってやりな、「お前らの曲はクソだ」ってな

My old b tryna fuck, I told her, "Pick me up"
元カノがヤリたがってたから、俺は言ってやったよ、「迎えに来い」ってな
※「old b」は元のビッチ(元カノ)。自分から動かず、相手に車を出させる横柄な態度。

When it's dark outside, lock that motherfucking window
外が暗くなったら、そのクソ窓の鍵をしっかり閉めておけよ

Before I have DThang lift me up, slatt
俺がDThangに体を持ち上げてもらう前にな、スラット
※窓の鍵が開いていれば、仲間に肩車してもらって(lift me up)不法侵入するという空き巣や夜討ちの生々しい脅し。