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Game Six - BabyChiefDoit 【和訳・解説】

Artist: BabyChiefDoit

Album: Rise Against My Broken Odds

Song Title: Game Six

概要

シカゴの次世代を担うBabyChiefDoitのアルバム『Rise Against My Broken Odds』に収録された本楽曲は、NBAのプレーオフにおける運命の「第6戦(Game Six)」を、過酷なストリートのサバイバルと自身のキャリアに重ね合わせた勝負の一曲だ。マイケル・ジョーダンがシカゴ・ブルズ時代に幾度も劇的な勝利を収めた「第6戦」の比喩を用いながら、彼は「第4クォーターの残り数秒でヒット(ヒット曲/殺害)を撃ち抜く」と冷徹に宣言する。敵をウィードの銘柄(Runtz)に見立てて吸うというドリル特有の過激なメタファーを展開しつつ、整形代(BBL)の支払いやジョー・ジャクソンのネームドロップなど、ユーモアと残酷さが入り混じったヒップホップ特有のリリシズムが光る。単なるラッパーではなく、フッドのボスとしての絶対的なペルソナを提示したドリル・アンセムである。

和訳

[Intro]

Fuck it, I'ma keep that bitch natural, niggas know what we do
クソッ、この声はナチュラルのままにしておくぜ、俺らがどういうやり方か奴らも分かってるだろ

Slatt (Questionizer, I like this beat)
スラット(クエスチョナイザー、このビート最高だな)
※「Slatt」はYSL周辺から広まったアトランタ発のギャング・スラング。現在ではヒップホップ界隈の挨拶として広く使われる。「Questionizer~」はビートメイカーのプロデューサータグ。

I say
言わせてもらうぜ

[Verse 1]

I'm a fuckin' hooligan, but I be tryna keep the peace
俺はイカれたフーリガンだが、平和を保とうとはしてるんだ

It ain't shit to jump back in the field, big bro'll pass me some cleats
再び戦場に戻るなんて造作もねえ、ビッグブロが俺にスパイクを渡してくれるからな
※「field(フィールド)」はストリートやギャングの抗争地帯の隠語。「cleats(スパイク)」はそこで戦うための武器(銃)を指すスポーツのメタファー。

Goofy bitch talkin' 'bout, "We rich"
マヌケなビッチが「私たち金持ちだね」なんて口走ってる

I asked her, "Who the fuck is we?"
俺はそいつに聞いたんだ、「『私たち』って一体誰のことだ?」ってな
※女が彼の金や成功に便乗しようとしているのを冷たく突き放している。

Girl, this shit for my OGs and all the guys who step for me
なぁ、この金は俺のOGたちと、俺のために動いてくれる仲間たちのためのもんだ
※「OG (Original Gangster)」は尊敬する先輩やボス。「step」は銃撃や報復などの実力行使に出ること。

Ayy lil boy, don't front your move 'cause your ass might just rest in peace
エイ、坊や、生意気な真似はするなよ、そのまま安らかに眠る羽目になるかもしれないからな

Keep it cool while you in school 'cause niggas die for testin' me
学校にいる間は大人しくしとけ、俺を試そうとした奴らは死ぬことになるんだぜ

I'm not candy, ain't shit sweet
俺はキャンディじゃねえ、甘い世界なんてどこにもねえんだ
※「sweet」はストリートにおいて「弱々しい」「隙がある」ことを意味する。

Y'all got me hollerin', "Who want beef?"
お前らのせいで「誰がビーフを望んでるんだ?」って叫びたくなっちまうよ

Boom-boom-boom, we outside, knock on that door like Treat-Or-Treat
ブーン・ブーン・ブーン、俺らは外にいるぜ、トリック・オア・トリートみたいにそのドアをノックしてやる
※ハロウィンの訪問に例えて、敵の家に銃撃(ドアをノック)しに乗り込む(スライドする)狂気を表現している。

You niggas look up to me, I teach y'all evеrything y'all know
お前らは俺を見上げてる、お前らの知識は全部俺が教えてやったもんだ

You ain't street, you is a bitch and all yo' peoples move likе hoes
お前はストリートの人間じゃねえ、ただのビッチだし、お前の仲間も全員女みたいな動きをしてるぜ

I ain't going for none of that shit, if you think I am, then your ass slow
俺はそんなクソみたいなことには乗らねえ、もし俺が乗ると思ってるなら、お前は相当頭が鈍いな

I ain't no rapper, I'll still spank that ass, I'm not your average Joe
俺はただのラッパーじゃねえ、今でもお前のケツを引っ叩いてやるよ、俺はそこらの平凡な男とは違うんだ
※「average Joe」は一般的な、平凡な男を指す慣用句。「spank」は暴力や銃撃で制裁を加えること。

All that fighting shit is dead, you throw a punch, get turned to Runtz
素手の喧嘩なんてもう時代遅れだ、パンチを繰り出してくれば、お前はランツに変えられることになる
※「dead」は終わったこと。「Runtz」は高級な大麻の銘柄。シカゴ発祥の「殺した敵をウィードに見立てて吸う(Smoking dead opps)」というドリルカルチャー特有の残酷なパンチライン。

Fuck out the way, move bitch
邪魔だ、どきなビッチ

I don't wanna talk, I'm on a hunt
無駄話はしたくねえ、俺は狩りの最中なんだ

In the same year, two niggas got hit up, same month
同じ年の、同じ月に、二人の野郎がハチの巣にされた

So don't lack, before your ass end up in the same blunt
だから隙を見せるなよ、お前まで同じブラントの中に巻かれる前にひな
※「lack (lacking)」は警戒を怠ること、銃を持たずに出歩くこと。「blunt」は大麻を巻いた葉巻。前述のRuntzのラインと繋がっており、死んでウィードにされるという脅し。

[Chorus]

Pockets fat, the gang lit
ポケットはパンパンに膨れ上がり、ギャングは勢いに乗ってる

I'm still on that gang shit
俺は今でもギャングのやり方を貫いてるぜ

Fourth quarter, game six
第4クォーター、第6戦だ
※NBAプレーオフにおけるシリーズ第6戦。勝敗を分ける極限のプレッシャーがかかる局面を自身のストリートでの生き残りにかけている。

Last second, I made a hit
最後の1秒で、俺はヒットを撃ち抜いたんだ
※バスケのクラッチシュート(ブザービーター)と、ヒット曲(Bang)を生み出すこと、さらには暗殺(Hit)を成功させることのトリプルミーニング。

Quick to blow you, better not cough
一瞬でお前を吹き飛ばす、咳一つしない方が身のためだぜ
※「blow」は発砲すること。少しでも怪しい動きや音(cough)を立てれば即座に撃つという緊迫感。

Get your ho, she tryna talk
お前の女を連れて帰れ、あいつはやたらと話しかけてくるんだ

She tryna get dipped in the sauce
あいつは俺のソースにまみれたがってる
※「sauce」は富やカリスマ性(Drip)のこと。同時に性的な意味合い(Semen)もほのめかしている。

Fuck the bros, then meet the boss
俺の兄弟たちとヤッてから、ボスの俺に会いに来い

Pockets fat, the gang lit
ポケットはパンパンに膨れ上がり、ギャングは勢いに乗ってる

I'm still on that gang shit
俺は今でもギャングのやり方を貫いてるぜ

Fourth quarter, game six
第4クォーター、第6戦だ

Last second, I made a hit
最後の1秒で、俺はヒットを撃ち抜いたんだ

Quick to blow you, better not cough
一瞬でお前を吹き飛ばす、咳一つしない方が身のためだぜ

Get your ho, she tryna talk
お前の女を連れて帰れ、あいつはやたらと話しかけてくるんだ

She tryna get dipped in the sauce
あいつは俺のソースにまみれたがってる

Fuck the bros, then meet the boss
俺の兄弟たちとヤッてから、ボスの俺に会いに来い

[Verse 2]

These niggas ain't fucking with me, but I know that they trying
奴らは俺の足元にも及ばないが、努力してるのは知ってるぜ

Don't nobody mind they business, that's why all these niggas dyin'
誰も自分のことに集中しねえ、だからこいつらはみんな死んでいくんだ
※他人のビーフやストリートの噂話に首を突っ込むから命を落とすという警告。

I am just a cool ass dude, stop me when I lie
俺はただのイケてる男だ、もし俺が嘘をついてたら止めてくれよ

Girl, you better not spill shit on my jacket, bitch, I'm super fly
なぁ、俺のジャケットに何もこぼさない方がいいぜ、ビッチ、俺は超絶フライなんだからな

Making money, making racks
金を稼ぎ、大金を積み上げる

Spent it all and make it back
全部使い果たしても、またすぐに稼ぎ直す

Girl, I bought you all that ass, please don't make me take it back
なぁ、お前のそのデカいケツは俺が買ってやったんだ、取り上げさせないでくれよ
※女性にBBL(ブラジリアン・バット・リフト)と呼ばれる豊尻手術の代金を支払ってやったことを示唆している。

I do not trust y'all that's why I'm always mugging (RAMBO, RAMBO)
俺はお前らを信用してねえ、だからいつも睨みつけてるんだ (RAMBO, RAMBO)
※「mugging」は敵意を持って人を睨みつける(Mean mugging)こと。「RAMBO」は彼の別名でありアルバムタイトル。

Ho say that I'm thuggin' but this just that gangster lovin'
女どもは俺がサグだって言うが、これはただのギャングスタな愛し方さ

Nigga, this ain't nothing new
なぁ、こんなの今に始まったことじゃねえ

If I cannot get to you, I pull up to your mama house and raise her motherfucking roof
もしお前を捕まえられないなら、お前のママの家に乗り込んで、そのクソみたいな屋根をぶっ飛ばしてやるよ
※「raise the roof」は本来「(パーティー等で)大騒ぎする」という意味だが、ここでは銃撃で家の屋根を物理的に吹き飛ばす、あるいは家屋に向けて乱射するという凶悪なダブルミーニング。

I get shit hurt, I don't care 'bout what you heard
俺は確実に痛手を負わせてやる、お前がどんな噂を聞いてようが知ったこっちゃねえ

Nigga saying I'm a bitch, just cause I was in the 'burbs
俺が郊外にいたってだけで、奴らは俺のことをビッチ呼ばわりしやがる
※「'burbs」は郊外(Suburbs)のこと。フッドから離れた場所にいたことを理由にストリートの信頼性(Street Credibility)を疑うヘイターへの返答。

With my gang friends yelling, "Gang Gang" (Gang Gang)
ギャングのダチと一緒に「ギャング・ギャング」って叫んでたんだ (Gang Gang)

I'm Joe Jackson, I'm gon' make that thing sing
俺はジョー・ジャクソンだ、あの「モノ」に歌わせてやるよ
※マイケル・ジャクソンの父であり、スパルタ教育でJackson 5に歌を教え込んだジョー・ジャクソンのネームドロップ。「thing(モノ)」は銃を指し、「銃に歌わせる」とは引き金を引いて銃声を響かせることの高度なメタファー。

I was with my gang friends yelling, "Gang Gang" (Gang Gang)
ギャングのダチと一緒に「ギャング・ギャング」って叫んでたんだ (Gang Gang)

If you gangbang, we on the same page, nigga
もしお前もギャングバンガーなら、俺たちはお互い話が通じるはずだぜ

[Chorus]

Pockets fat, the gang lit
ポケットはパンパンに膨れ上がり、ギャングは勢いに乗ってる

I'm still on that gang shit
俺は今でもギャングのやり方を貫いてるぜ

Fourth quarter, game six
第4クォーター、第6戦だ

Last second, I made a hit
最後の1秒で、俺はヒットを撃ち抜いたんだ

Quick to blow you, better not cough
一瞬でお前を吹き飛ばす、咳一つしない方が身のためだぜ

Get your ho, she tryna talk
お前の女を連れて帰れ、あいつはやたらと話しかけてくるんだ

She tryna get dipped in the sauce
あいつは俺のソースにまみれたがってる

Fuck the bros then meet the boss
俺の兄弟たちとヤッてから、ボスの俺に会いに来い

Pockets fat, the gang lit
ポケットはパンパンに膨れ上がり、ギャングは勢いに乗ってる

I'm still on that gang shit
俺は今でもギャングのやり方を貫いてるぜ

Fourth quarter, game six
第4クォーター、第6戦だ

Last second, I made a hit
最後の1秒で、俺はヒットを撃ち抜いたんだ

Quick to blow you, better not cough
一瞬でお前を吹き飛ばす、咳一つしない方が身のためだぜ

Get your ho, she tryna talk
お前の女を連れて帰れ、あいつはやたらと話しかけてくるんだ

She tryna get dipped in the sauce
あいつは俺のソースにまみれたがってる

Fuck the bros then meet the boss
俺の兄弟たちとヤッてから、ボスの俺に会いに来い