Artist: BabyChiefDoit
Album: Rise Against My Broken Odds
Song Title: Gimmie A Kiss
概要
BabyChiefDoitのアルバム『Rise Against My Broken Odds』に収録された本作は、過酷なストリートの現実と、Z世代特有のSNSカルチャーやプレイボーイ的なユーモアが交差するユニークなバンガーである。表向きは「高嶺の花」にアプローチするキャッチーなラブソング(あるいはセックス・アンセム)の体裁をとりながらも、リリックの端々には「Draco(小型アサルトライフル)」や「Button(グロックのフルオート化パーツ)」、「.762(7.62mm弾)」といったシカゴ特有の生々しいドリル・メタファーが潜んでいる。「Main(本アカ)」ではなく「Finsta(裏アカ)」に載りたいというSNS世代のリアルな欲望や、元カノとのコミカルなやり取りを描写しつつ、ストリートでの冷酷なサバイバル・スタンスも忘れない。重いテーマを軽妙なノリで乗りこなす彼のラップスキルと、多面的なペルソナが光る一曲である。
和訳
[Chorus]
This ho might be out my league, welp, I'm still finsta shoot
この女は俺には高嶺の花かもしれないが、まあいい、どっちみちアタックするぜ
※「shoot」は恋愛において「アタックする、口説く(shoot one's shot)」という意味と、ストリートにおける「銃を撃つ」のダブルミーニング。
All these niggas is on your main, I wanna be on your Finsta, boo
他の野郎どもはお前のメイン垢に群がってるが、俺はお前のフィインスタに載りたいんだよ、ベイビー
※「Finsta (Fake Instagram)」は親しい友人だけをフォローさせる裏アカウントのこと。着飾ったメインアカウント(main)ではなく、彼女のプライベートで親密な領域に入り込みたいというSNS世代特有の口説き文句。
Even though I got shit to do, let me tell you what we finna do
やらなきゃいけないことは山積みだが、俺たちがこれから何をするか教えてやる
I'm gon' finish making this hit and a movie is what we finna shoot
俺はこのヒット曲を完成させて、そのあとは俺たちで映画を撮るんだ
※「shoot a movie」は「映画を撮影する」という意味だが、スラングでは「セックステープを撮る」あるいは「映画のように派手なセックスをする」ことを意味する。
Mwah, give me a kiss, hoes gon' go just because a nigga lit
チュッ、俺にキスしな、俺がイケてるってだけで女どもは股を開くんだ
※「Mwah」はキスの擬音。「lit」は金や人気があり、勢いに乗っている状態。
Mwah, give me a kiss, it's a whole lotta hoes on my dick I could pick
チュッ、俺にキスしな、俺のイチモツには選び放題なほど女たちが群がってる
Mwah, give me a kiss, hoes gon' go just because a nigga lit
チュッ、俺にキスしな、俺がイケてるってだけで女どもは股を開くんだ
Mwah, give me a kiss, you can't name one time I missed
チュッ、俺にキスしな、俺が的を外したことなんて一度もないだろ
※女を口説き落とすことと、銃撃において標的を外さないことのダブルミーニング。
[Verse 1]
That nigga jumped in the water and drowned
あの野郎は水に飛び込んで溺れ死んだ
※「jump in the water」はストリートの危険なライフスタイル(あるいはビーフ)に足を踏み入れることの隠喩。実力不相応な環境に飛び込み自滅した敵を嘲笑している。
I got a lil money and shot out of town
俺は小銭を稼いで街から飛び出した
I wanna pop out with the button today
今日はボタン付きをぶら下げて繰り出したい気分だ
※「button」はGlockの後部に装着し、セミオートをフルオート(連射)に改造する違法パーツ(Glock switch)のこと。ドリル・ミュージックで頻出する凶悪な武器。
'Cause the Drac' just keep on shaking the ground
だってドレイコを撃てば地面が揺れ続けるからな
※「Drac' (Draco)」はルーマニア製の小型AK-47ピストルのこと。ストリートで最も恐れられる高火力の銃器。
Got a nice shape, that ass is round
いいスタイルしてるな、そのケツは丸くて最高だ
Turn it around, I'm tryna pound
後ろを向けよ、激しく突いてやるから
I would fuck with the lightskin hoes
前はライトスキンの女たちとヤッてたが
But now, I like them doo-doo brown
今のお気に入りはドゥードゥー・ブラウンの女だ
※「doo-doo brown」は濃い茶色の肌(ダークスキン)を指すスラング。元々は90年代のマイアミベース界隈(2 Live Crewなど)の楽曲に由来する黒人コミュニティ特有の表現。
We already fucked, now where you finna go?
もうヤッたんだ、これからどこに行くつもりだ?
I got a lotta money but I want a lot more
大金を持ってるが、まだまだ足りねえ
If you a pretty white girl, hit my line, I'm tryna dive in the snow
もし君が可愛い白人の女の子なら連絡してきな、俺は雪の中にダイブしたいんだ
※「snow」は白人女性の肌の白さを表すとともに、コカインの暗喩でもある。
You already know how the beat goes so all you motherfuckers sing along
お前らもこのビートのノリは分かってるだろ、だからクソ野郎ども全員で一緒に歌え
[Refrain]
La-la, la-la, la-la-la
[Verse 2]
This ho might be out my league, welp, I'm still finsta shoot
この女は俺には高嶺の花かもしれないが、まあいい、どっちみちアタックするぜ
All these niggas is on your main, I wanna be on your Finsta, boo
他の野郎どもはお前のメイン垢に群がってるが、俺はお前のフィインスタに載りたいんだよ、ベイビー
Even though I got shit to do, let me tell you what we finna do
やらなきゃいけないことは山積みだが、俺たちがこれから何をするか教えてやる
I'm gon' finish making this hit and a movie is what we finna shoot
俺はこのヒット曲を完成させて、そのあとは俺たちで映画を撮るんだ
I don't even want your ho, she a skeezer
お前の女なんて要らねえよ、あいつはヤリマンだからな
※「skeezer」は金目当ての尻軽女や、ビッチを意味するオールドスクールなスラング。
It cost $17.5k for a feature
客演のフィーは1万7500ドルだ
※自身の客演価格を具体的に提示することで、ラッパーとしての成功と市場価値を誇示している。
Please don't ask me to go back to school, I'd be busy tryna fuck on a teacher
俺に学校に戻れなんて言わないでくれ、先生とヤるのに忙しくなっちまうからな
I ain't finna do bobbin' or weavin', my girl come out and now everybody screaming
俺はボビングやウィービングなんてする気はねえ、俺の彼女が顔を出せばみんな悲鳴を上げるんだ
※「bobbin' or weavin'」はボクシングの防御技術。素手での喧嘩はせず、銃(my girl = 銃を女性に見立てるヒップホップ特有の擬人化)を取り出して発砲することを意味する。
[Refrain]
La-la, la-la, la-la-la
[Verse 3]
.762 shells all in his whip, baby, this chop don't punch, it kick
奴の車に7.62ミリ弾をブチ込む、ベイビー、このチョッパーはパンチじゃ済まねえ、蹴り飛ばす威力がデカいんだ
※「.762」はAK-47やDracoに使用される7.62x39mmライフルの弾薬。「chop」はアサルトライフル(チョッパー)。「punch, it kick」は銃の反動(キックバック)の激しさと、パンチ以上の破壊力を持つことをかけている。
If a nigga knock me out, I'm killing his ass, my mama ain't raise no bitch
もし俺を殴り倒す奴がいれば、そいつを殺してやる、うちのママはビッチを育てた覚えはねえからな
※喧嘩で負け(ノックアウト)ても、最終的には銃で報復するという冷酷なストリートのメンタリティ。
I ain't really used to none of this shit, it's a hundred different hoes on my dick I could pick
俺はこんな状況にはまだ慣れちゃいねえが、俺のイチモツには100人もの選び放題な女たちが群がってる
Hoes gon' go just because a nigga lit
俺がイケてるってだけで女どもは股を開くんだ
Mwah, give me a kiss
チュッ、俺にキスしな
I don't know why I wrote this song
なんでこんな曲を書いたのか自分でも分からねえ
I called my ex, tryna right my wrongs
俺は元カノに電話をかけた、自分の過ちを正そうとしてな
She said, "Boy, go on, you just tryna bone"
そしたら彼女は言ったんだ、「ちょっと、やめてよ、どうせヤリたいだけでしょ」って
※「bone」はセックスするという意味のスラング。
I said, "Goddamn, girl, how did you know?"
俺は言ってやった、「おいマジかよ、なんで分かったんだ?」ってな
"I promise you if you let me stay, I'm gon' make you scream and say"
「約束するぜ、もし俺を部屋に泊めてくれたら、お前を絶叫させてこう言わせてやるよ」
[Refrain]
La-la, la-la, la-la-la
[Chorus]
This ho might be out my league, welp, I'm still finsta shoot
この女は俺には高嶺の花かもしれないが、まあいい、どっちみちアタックするぜ
All these niggas is on your main, I wanna be on your Finsta, boo
他の野郎どもはお前のメイン垢に群がってるが、俺はお前のフィインスタに載りたいんだよ、ベイビー
Even though I got shit to do, let me tell you what we finna do
やらなきゃいけないことは山積みだが、俺たちがこれから何をするか教えてやる
I'm gon' finish making this hit and a movie is what we finna shoot
俺はこのヒット曲を完成させて、そのあとは俺たちで映画を撮るんだ
Mwah, give me a kiss, hoes gon' go just because a nigga lit
チュッ、俺にキスしな、俺がイケてるってだけで女どもは股を開くんだ
Mwah, give me a kiss, it's a whole lotta hoes on my dick I could pick
チュッ、俺にキスしな、俺のイチモツには選び放題なほど女たちが群がってる
Mwah, give me a kiss, hoes gon' go just because a nigga lit
チュッ、俺にキスしな、俺がイケてるってだけで女どもは股を開くんだ
Mwah, give me a kiss, you can't name one time I missed
チュッ、俺にキスしな、俺が的を外したことなんて一度もないだろ
