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Laugh Now, Cry Later - BabyChiefDoit 【和訳・解説】

Artist: BabyChiefDoit

Album: Rise Against My Broken Odds

Song Title: Laugh Now, Cry Later

概要

本楽曲は、ストリートの血脈を色濃く受け継ぐ若き才能、BabyChiefDoitのアルバム『Rise Against My Broken Odds(通称:RAMBO)』に収録されたバンガーである。「Laugh Now, Cry Later(今は笑い、後で泣け)」というタイトルが示す通り、ストリートの過酷な現実と一時的な快楽の対比、そして後戻りできない覚悟を描き出している。シカゴ特有の不穏なドリル・サウンドとダークなピアノの旋律(DJ FreddyBoyのプロデュース)の上で、彼は「早熟すぎたハスラー」としての強烈なペルソナを提示する。「フッドの裏切り」「孤独」「暴力の連鎖」といった重いテーマを扱いながらも、一切の依存を拒絶し、野心を冷徹にスピットする姿は現行シーンにおいて異彩を放っている。「Gen(グロック)」や「foenem(身内)」といったシカゴ特有のAAVE(黒人英語)やスラングが随所に散りばめられ、アーティストのリアリティとストリートでの徹底したスタンスを生々しく伝えている。

和訳

[Intro: DJ FreddyBoy]

(Questionizer, I like this beat)
(クエスチョナイザー、このビート最高だな)

Aye-aye-aye, DJ FreddyBoy in the building, y'all know what it is
エイ、エイ、エイ、DJ FreddyBoyのお出ましだ、言わなくても分かるだろ

The man, the myth, the legend
男の中の男、生ける伝説の登場だ

BabyChiefDoit, talk to 'em kiddo, show 'em how we do it at the crib
BabyChiefDoit、奴らに言ってやれ、俺らの地元でのやり方を見せつけてやれ

Show these folks who run it, on B
誰がここを仕切ってるか教えてやれ、オン・B
※「on B」はストリート特有の誓いの言葉。自身の所属するセット(ギャング)、あるいは亡くなったブラザー(Bから始まる名前の仲間の可能性もある)に誓って真実であること、本気であることを示す特有表現。

[Verse 1]

I ain't do no back and forth with niggas, or doing no tit-for-tat
俺はヘイターどもと言い争ったり、売り言葉に買い言葉みたいなマネはしねえ

I made it to where I'm at solely off me, ain't no nigga wrote my raps
今のポジションまでは俺一人の力で這い上がってきた、誰かにリリックを書かせたことなんてねえよ

I got the whole city on my back, still sayin', "Fuck the opps", free the gang 'til they back
街全体を背負いながら、今でも「オップスはクソ喰らえ」って叫んでる、仲間がシャバに戻るまでフリー・ザ・ギャングだ
※「opps」はoppositionの略で、対立するギャングや敵対者を指すストリートスラング。

I'm tryna put all the guys on the map, if we throw a lot of shit, they collapse
俺はダチ全員を有名にしてやりたいんだ、俺らが大量にブチ撒ければ、奴らは崩壊する
※「put ~ on the map」はシーンで認知させる、成功に導くの意。「throw a lot of shit」は大量の銃弾、あるいは容赦ないプレッシャーを浴びせることを暗示している。

And that shit hurt, it's supposed to be family first, we the ones getting this shit the worst
胸が痛むぜ、ファミリー第一のはずなのに、俺らが一番最悪な目に遭ってるんだからな

Mama said, "Your friends ain't always your friends", but I still never learned
ママは「友達がいつでも味方とは限らない」って言ってたが、俺はまだ学んじゃいなかった

Young and advanced, fourteen with a Gen in my hand, #ChiefDoShitFirst
若くして先を行ってた、14歳でGenを握りしめてたんだ、#ChiefDoShitFirst
※「Gen」はGlock(ポリマーフレーム製ピストル)の世代(Generation 4や5など)を指すストリートの隠語。「#ChiefDoShitFirst」は自身の行動力やストリートでの先制攻撃を誇示するハッシュタグ的なパンチライン。

Shootin' at us, same way I can merch, you gone change your mind when hear this burst, nigga (Hear this burst)
俺らに撃ち込んでくるなら、俺も同じように誓ってやり返す、この銃声を聴けばお前も考えを改めるはずだぜ (Hear this burst)
※「merch」はシカゴ発祥のスラング「merch it(神や仲間に誓って本当だと言う)」に由来する。ここでは「絶対にやり返す」という強い決意を表明している。「burst」はフルオートマチック銃の連射音。

[Chorus]

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

See, I'm a hero but I looked up to the villains
見ろよ、俺はヒーローになったが、ずっと悪党に憧れてたんだ
※ヒップホップにおける「ヴィラン(悪党)」は、ルールに縛られずストリートで成り上がったハスラーやマフィアのボスを指す。法的な正しさよりも、ストリートの掟とサバイバルを重んじる彼の価値観が表れている。

[Verse 2]

To every nigga I cut ties with, all you had to do was stick to the plan
俺が縁を切ったすべての奴らへ、お前らはただ計画通りに動けばよかっただけだ

Mama think I grew fast, I'm a shorty with the mind of a grown ass man
ママは俺の成長が早すぎたと思ってる、俺は中身が完全に大人のガキだからな

Young and I like doing grown up shit
年は若いが、大人のやるようなワルい遊びが好きなんだ

Young but I stay with a old ass bitch
年は若いが、いつも年上の女と一緒にいる

A ho my age, I can't get with because I'ma be sayin' shit she'll never get
同年代の女とはつるめない、俺の言うことなんて絶対に理解できないだろうからな

Hoes get on my nerves, bitch keep naggin' while I'm tryna get this paper
女どもは俺を苛立たせる、俺が金を稼ごうとしてるのにガタガタ文句を言いやがる
※「paper」は紙幣(金)を指す定番のスラング。

I ball like I play for the Lakers, after I fuck, get up, I'll see you later
レイカーズの選手みたいに派手に稼いで遊ぶ、ヤッた後はさっさと起きて「じゃあな」だ
※「ball」は「バスケットボールをする」と「大金を稼いで豪遊する」のダブルミーニング。LAレイカーズを引き合いに出し、自身の成功とプレイボーイぶりをアピールしている。

The trail is real, better watch your back 'cause all these niggas is haters
この道のりは過酷だ、背後に気をつけろ、ここにいる奴らは全員ヘイターだからな

It's lonely at the top, but it gets greater
頂点に立つのは孤独だが、それ以上の見返りがある

Laugh right now, cry later
今は笑っておけ、後で泣きを見ることになるぜ
※「Laugh Now, Cry Later」はチカーノカルチャーのタトゥー(ツーフェイス・マスク)などに由来し、ヒップホップでも頻繁に引用されるストリートの座右の銘。「今を楽しんで後で代償を払う」あるいは「敵を今は笑わせておいて、後で地獄を見せる」という脅しの文脈が含まれる。

[Chorus]

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

See, I'm a hero but I looked up to the villains
見ろよ、俺はヒーローになったが、ずっと悪党に憧れてたんだ

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

See, I'm a hero but I looked up to the villains
見ろよ、俺はヒーローになったが、ずっと悪党に憧れてたんだ

[Verse 3]

When we outside, better move with caution
俺らが外にいる時は、警戒して動いた方がいいぜ

He tryna run from you? Hawk him
奴がお前から逃げようとしてる? 鷹みたいに追い詰めろ
※「Hawk」は獲物を狙う鷹のように執拗に追いかける、ターゲットを仕留めるという意味の暴力的なスラング。

He said he took what from who? He must've his lost on Halsted
奴は誰から何を奪ったって? ハルステッド通りで命を落としたに違いないな
※「Halsted」はシカゴを南北に貫く主要な通り(ハルステッド・ストリート)。彼の地元やシカゴのドリルシーンとの深いつながりを示すロケーション・ネームドロップ。

Fuck the L's, we ain't taking no losses
敗北なんてクソ喰らえだ、俺らは絶対に負けねえ
※「L's」は「Losses(敗北)」の頭文字と、シカゴの高架鉄道「L (The 'L')」、あるいは対立するギャングのサインなどのトリプルミーニング。ここでは「敗北を受け入れない」という強い意志を示している。

If a nigga look too long, I'm tossin'
ガン見してくる奴がいれば、即座にブッ放す
※「tossin'」は物を投げるという意味から転じて、弾丸をバラ撒く(発砲する)、あるいは乱闘を始めるというストリートの隠語。

I gotta make it home no matter what, on B, I ain't doing no talkin'
何があっても生きて家に帰らなきゃならねえ、オン・B、無駄話をしてる暇はねえんだ

You wastin' time, I don't wanna cuddle
時間の無駄だ、イチャイチャする気なんてねえよ

Take my balls and learn how to juggle
俺のタマでも握って、ジャグリングのやり方でも学んでな
※自分に媚びる女性や敵に対する極めて侮蔑的なジョーク。「Suck my balls」のバリエーションとして、相手を小馬鹿にする強烈なパンチライン。

I don't get mad when I lose a bitch
ビッチを一人失ったくらいで怒ったりしねえ

If one ho leave, there will come another
一人の女が去れば、また別の女がやって来るだけだ

Don't gotta choose between two hoes
二人の女から一人を選ぶ必要なんてねえ

I'll two-v-one 'em and fuck 'em together
2対1で相手して、まとめてヤッてやるよ

You gotta play this life how it is
この人生ってやつは、ありのままにプレイしなきゃならねえ

This shit chess, nigga, this ain't checkers
これはチェスなんだよ、チェッカーじゃねえんだ
※「Chess, not checkers」は『トレーニング デイ』などの映画やヒップホップで頻繁に引用される名言。目先の利益や単純な動き(チェッカー)ではなく、何手も先を読む戦略(チェス)がストリートのサバイバルには不可欠であるという教訓。

First of all, I don't like you niggas
まず第一に、俺はお前らみたいな奴らが気に食わねえ

Matter of fact, I despise you niggas
ていうか、心の底から軽蔑してるぜ

None of y'all asses killin' for me
お前らの中に俺のために殺しをやってくれる奴なんて一人もいねえ

So what I look like dying for niggas?
だったら、なんで俺がお前らのために死ぬようなマネしなきゃなんねえんだ?

I ain't with all that buddy-buddy, cliqued up, dick suck shit
馴れ合いだの、徒党を組むだの、媚びへつらうようなクソみたいな真似はしねえ

I ain't kind to niggas
俺は他人には優しくねえんだよ

Soon as I got my check, I told foenem, "Pop out, start findin' niggas"
ギャラを受け取った瞬間、身内に言ったんだ、「外に出ろ、奴らを探し始めろ」ってな
※「foenem (foe 'n' em)」はシカゴ発祥のAAVE(黒人英語)で、仲間や家族、自身のギャングのメンバーを指す。「金が入ればすぐに敵への報復や狩り(ヒット)に投資する」という冷酷なストリート・メンタリティを描写している。

[Chorus]

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

This how I'm feeling, boy, how you feeling?
これが今の俺の気分だ、なぁ、お前はどう感じてる?

See, I'm a hero but I looked up to the villains
見ろよ、俺はヒーローになったが、ずっと悪党に憧れてたんだ

[Outro: DJ FreddyBoy]

Aye-aye-aye, y'all know he love his piano
エイ、エイ、エイ、あいつがピアノの音を愛してるってのはみんな知ってるよな

This ain't a new thing, it's a ZOO thing, baby
これは今に始まったことじゃねえ、ZOOのやり方なんだよ、ベイビー
※「ZOO」はシカゴの特定のフッドの通称、またはストリートの野蛮さ・サバイバル環境を暗喩している。

BabyChiefDoit, RAMBO, baow
BabyChiefDoit、RAMBO、バウ
※「RAMBO」は彼のアルバムタイトル『Rise Against My Broken Odds(打ち砕かれた勝算に立ち向かえ)』のアクロニム(頭字語)であり、同時にシルヴェスター・スタローン主演の映画『ランボー』のような、一人で敵に立ち向かう武装した戦士のイメージを重ね合わせている。「baow」は銃声の擬音。

Slatt
スラット
※「Slatt」は「Slime Love All The Time」の略。元々はアトランタのYSL周辺から広まったギャング・スラングだが、現在では親愛の情を示す挨拶やヒップホップ界隈の共通言語として広く使われている。