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300 Urus - Lil Durk 【和訳・解説】

Artist: Lil Durk

Album: Almost Healed

Song Title: 300 Urus

概要

Lil Durkのアルバム『Almost Healed』に収録された「300 Urus」は、Wheezyがプロデュースする重厚なトラップビートの上で、Durkがシカゴ・ドリルのボスとしての威厳とパラノイアを切れ味鋭くスピットするバンガーだ。タイトルにある「300」は、彼が所属するシカゴ・サウスサイドの巨大なギャング派閥(Lamron/300)を指し、「Urus」はランボルギーニの超高級SUVを意味する。この2つの言葉は、ストリートの最深部と究極の富が共存する彼のステータスを象徴している。歌詞では、出所後すぐにストリートに戻る仲間、警察の盗聴を恐れる警戒心、Pooh Shiestyの収監を引き合いに出したクラブでの発砲への自制、そして裏切り者や格下のハスラーへの容赦ないディスがノンストップで展開される。Lil Durk特有の「No Snitching(密告禁止)」の美学と、成功しても決して気を抜けないHustlerのマインドセットが凝縮された一曲である。

和訳

[Verse]

Tee, his first time out of jail, he ain't give me a hug, he hugged the block (Wheezy outta here)
ティーは初めてムショから出てきた時、俺じゃなくブロック(縄張り)をハグしやがった(Wheezy outta here)
※「Tee」は仲間の名前。出所後、家族や友人よりも真っ先にストリートに戻るという、ギャングスタの悲しい習性。「Wheezy outta here」はプロデューサーWheezyのタグ。

I can be in any city, I ask 'em, "Where I find a mosque?"
どこの都市にいようと、俺は「モスクはどこだ?」って聞くんだ
※Lil Durkは熱心なイスラム教徒。常に祈りの場所を探しているという信仰心。

Gotta watch out what I say on here, they'll do me like my pops
ここで何を言うか気をつけなきゃな、奴らは俺の親父にしたのと同じことを俺にもするだろうから
※Durkの父親は麻薬密売の罪で終身刑(後に釈放)を受けた。歌詞で不用意なことを言えば、警察や検察(they)に証拠として使われ、親父と同じように長期間ブチ込まれるという警戒。

Do him dirty, crazy I never want them to do me like the opps
あいつを惨めに殺れ、イカれてるが、俺は敵と同じような殺され方は絶対にしたくない

See, my brother ain't gotta look neat, if he on feet, he shoot in Crocs
いいか、俺の兄弟は小綺麗にしてる必要なんてない、歩きならクロックスを履いたままでだって撃つぜ
※本物のキラーは服装(身なり)など気にせず、どんな格好でも躊躇なく殺しをやる。

See, them niggas I used to love say they gon' do me like I'm Pac
かつて愛していた野郎どもが、俺を2Pacみたいにしてやるって言ってる
※「do me like I'm Pac」は1996年にドライブバイで暗殺された2Pacのように殺すという脅し。かつての仲間からの裏切り。

Tell 'em Flavor Flav around his neck, that boy live with a clock
フレーバー・フレイヴがあいつの首にあるって伝えてやれ、あのガキは時計(グロック)と一緒に生きてるんだ
※「Flavor Flav」は巨大な時計を首から下げるファッションで有名なラッパー。「clock」と「Glock(拳銃)」を掛けたワードプレイ。常に銃を携帯していること。

Whole district on him on a high speed, he still ain't throw the Glock
警察の全管区が猛スピードであいつを追ってるのに、あいつはまだグロックを捨てようとしない

Wе in war, so if you high speed with a gun, you gettin' cold
俺たちは戦争中だ、だから銃を持って猛スピードで逃げてるなら、お前は冷たく(死体に)なるぜ
※捕まるか、撃ち合って死ぬかの極限状態。

Brodie dead, you sayin' his namе still, you ain't did shit for a show
兄弟は死んだ、お前は未だにあいつの名前を口にしてるが、お前は見世物のために何一つやってないじゃないか
※死んだ仲間の名前を利用してネットでイキるだけで、実際には何の報復(Get back)もしていないフェイク野郎へのディス。

I don't even tell his ass to be careful, he don't even slide even to get caught
あいつには気をつけろとも言わない、捕まるリスクを負ってまで襲撃(スライド)に行くような奴じゃないからな

Pulled up, his ass was froze, that mini micro made assault
車で乗り付けると、あいつは凍りついてた、あのミニ・マイクロが強襲したんだ
※「mini micro」は小型の強力な銃(Micro Dracoなど)。

How you gon' play with me? I got money, nigga, your lil' ass gotta walk
俺をどうやって出し抜くつもりだ?俺には金がある、野郎、お前のちっぽけなケツは歩いて帰らなきゃならないんだぜ

How you gon' play with me with your lame ass? Your bitch-ass gettin' caught
そのダサいケツでどうやって俺を出し抜くんだ?お前のビッチみたいなケツはすぐに捕まるさ

Murderman, we call him, "Murk," we don't call him nothin' 'cause he gettin' watched (Go)
マーダーマン、俺たちはあいつを「マーク」と呼ぶ、いや、あいつは監視されてるから何とも呼ばない(行け)
※本物のヒットマンは警察の監視対象になっているため、電話や公の場では名前すら出さない。

Niggas thought we got into it with Drench, but I told Drench, "Send the song tonight"
野郎どもは俺たちがドレンチと揉めたと思ってたが、俺はドレンチに「今夜その曲を送ってくれ」って言ったんだ
※「Drench」はシカゴの派閥Nolimit/Drench Gang。ネット上の不仲説を否定し、音楽のコラボで連携していることを示す。

Niggas dead wrong tryna meet with me in a hotel with a mice
ネズミ(盗聴器/スニッチ)がいるホテルで俺と会おうとするなんて、奴らは完全に間違ってる
※「mice/mouse」は警察に情報を提供する密告者。セットアップ(罠)への警戒。

You ain't chase nothin' down in years (I know)
お前は何年も誰一人追い詰めてないだろ(分かってるさ)

He ain't even send you money for years (I know)
あいつはお前に何年も金を送ってないだろ(分かってるさ)
※刑務所にいる仲間を見捨てた奴への追及。

I'm from the Lam', we might just jump out a Urus (I know)
俺はラムロンの出身だ、ウルスから飛び出すかもしれないぜ(分かってるさ)
※「Lam'」はシカゴのLamron(300の拠点)。「Urus」はランボルギーニのSUV。スラム出身だが超高級車からドライブバイをするというフレックス。

Say he a killer, I start coverin' my ears (I know)
あいつがキラーだって言うから、俺は耳を塞ぎ始めたよ(分かってるさ)
※口先だけの嘘(cap)を聞きたくないというジェスチャー。

He made a channel tryna buy some veneers (I know)
あいつはベニア(差し歯)を買うためにYouTubeチャンネルを作ったんだ(分かってるさ)
※ラッパーとしての実力で稼げず、YouTuberになって小銭を稼ごうとしている同業者への嘲笑。

It's a reason niggas ain't here with me, these niggas ain't here with me
野郎どもが俺と一緒にここにいないのには理由がある、こいつらは俺とは釣り合わないんだ

Bro gon' shoot, he get that clearance, I don't think they hearin' me
兄弟は撃つぜ、許可(クリアランス)を得てるからな、奴らには俺の言葉が聞こえてないみたいだ
※ボスであるDurkの命令(GOサイン)が出れば、仲間は確実に殺しを実行する。

See, that cousin shit be scarin' me, that shit gon' bury me
いいか、あの「従兄弟」ってやつが俺を怖がらせるんだ、あれが俺を埋葬することになる
※ストリートで「俺の従兄弟だ」と紹介される人間ほど、裏切ったり情報を漏らしたりして身内を破滅させるというパラノイア。

They be fuckin' with the opps, huh? 'Cause I ain't they brother
奴らは敵とつるんでるんだろ?俺が奴らの兄弟じゃないからな

They be tryna hit the O up and tell 'em fuck us
奴らは「O」に連絡して、俺たちのことをクソくらえって言おうとしてる
※「the O」はシカゴのO-Block。OTFと同盟関係にあるが、間を裂こうとする裏工作。

Still be smokin' on the Dro just before the summer
夏になる直前まで、未だにドロを吸ってる
※「Dro」は上質なマリファナ(Hydroponic)。あるいは敵の死者(Dro Cityのメンバーなど)をマリファナに見立てて吸うというディス。

These grown gangsters, they be mad 'cause they can't have my number (Go)
このいい歳したギャングスタどもは、俺の電話番号を手に入れられないからってキレてやがる(行け)

I told him, "No" when he asked for money, he thought that shit was funny
あいつが金をせびってきた時、俺は「ノー」と言った、あいつはそれを冗談だと思ったらしい

I went on the 4 and I told Mikey Lord to talk to Varney
俺は「4」に行き、マイキー・ロードにヴァーニーと話すように言った
※「the 4」はおそらくTHF 46の縄張り。「Varney」はOTFの重鎮Chief Wuk。シカゴの裏社会での連絡網と指示。

We can pay for surgery, but them other niggas can't get sturdy
俺たちは手術代を払えるが、あっちの野郎どもはスターディ(立ち上がる/回復する)できない
※「get sturdy」はNYドリルのダンスだが、ここでは「撃たれても金がないから回復できない」という残酷な意味。

Knew your ass was a bitch, when you seen't the opps, said you couldn't get dirty
お前がビッチだってことは分かってたよ、敵を見た時に「手を汚す(撃ち合う)ことはできない」って言った時からな

Hope you pray for all them niggas 'cause they ain't no killers no more
あいつら全員のために祈ってやれよ、あいつらはもうキラーなんかじゃないんだから

They be beggin' 'round the city 'cause I ain't give 'em no money
俺が金をやらなかったから、街中で物乞いをしてるぜ

I still answer, but they know I'm still not givin' 'em nothin'
電話には出るが、俺が何一つ恵んでやらないことは奴らも分かってる

He just offered me protection, start to tickle my stomach
あいつが俺に「護衛をしてやる」と持ちかけてきた時は、腹の底から笑っちまったよ
※圧倒的な武力を持つ自分に対し、格下が護衛を申し出てくる滑稽さ。

She told me, "Take a Cialis," she tryna get shit goin'
彼女は俺に「シアリスを飲んで」と言った、事を始めたがってるんだ
※「Cialis」はED治療薬(バイアグラの一種)。

Heard he went to dialysis, man, his hair stopped growin'
あいつは透析(ダイアライシス)を受けたらしいな、なあ、あいつの髪はもう伸びてないぜ
※リーン(コデイン)の過剰摂取で腎臓を破壊されたハスラーの悲惨な末路。

He a killer from that side, bro, I bet I'm gon' know him
あいつは向こう側(敵対勢力)のキラーだ、兄弟、俺はあいつのことを知る(始末する)ことになるだろうな

He a killer from that side, I bet brodie don't know him
あいつは向こう側のキラーだ、俺の兄弟はあいつの顔さえ知らないだろうがな

She gave me top inside a Maybach, I ain't close the curtain
マイバッハの中で彼女にフェラをさせた、俺はカーテンを閉めなかったぜ

And I was in front of the Trump, she got drunk off the room service
トランプタワーの前にいたんだ、彼女はルームサービスで酔っ払ってた

She told me she scared of her ex, I told her, "I wish he would hurt you"
彼女が「元カレが怖い」と言うから、俺は「あいつがお前を傷つければいいのにな」って言ってやった
※Toxic(有害)な恋愛観。

He be on my block, his ass ain't shit, his ass a 'Wood roller
あいつは俺のブロックにいるが、全くの大したことない奴だ、ただのバックウッズを巻く係さ
※「'Wood roller」は葉巻(Backwoods)で大麻を巻く下っ端のこと。

You a gangster 'round her, but you ain't gangster 'round me
お前は彼女の前じゃギャングスタぶってるが、俺の前じゃギャングスタじゃない

You a gangster 'round cuz, you ain't gangster 'round C
お前はあいつらの前じゃギャングスタぶってるが、C(クリップス/シカゴの重鎮)の前じゃギャングスタじゃない

If they call you "Backdoor," man, you get from 'round me
もしお前が「バックドア(裏切り者)」と呼ばれてるなら、なあ、俺のそばから消えろ
※「Backdoor」は味方のフリをして裏から刺すこと。

You ain't my Blooda, then you can't listen to Tee Grizzley and me
お前が俺のブラッド(血を分けた兄弟)じゃないなら、俺とティー・グリズリーの曲を聴く資格はない

Shoot the club up, I can't shoot the club up
クラブを撃ちまくる、いや、俺はクラブを撃ちまくるわけにはいかないんだ

You just seen what they just did to Shiesty, you got me fucked up
奴らがシャイスティに何をしたか見たばかりだろ、俺をなめるなよ
※「Shiesty」はラッパーのPooh Shiesty。クラブでの発砲事件で連邦刑務所に長期収監された。同じ轍は踏まないという自制。

I don't care 'bout camera phones, forever got my gun up
カメラ付きケータイなんて知ったことか、俺は永遠に銃を構え続ける

Rather get you before you get me, you got me fucked up
お前にやられる前に、俺がお前をヤるんだよ、俺をなめるな

I just drove it manual in the G-Wagon and got it fucked up
Gワゴンをマニュアルモードで運転して、めちゃくちゃにしちまった

Fuckin' the transmission up, I'm touchin' on that damn clutch
トランスミッションをぶっ壊してる、あの忌々しいクラッチをいじりながらな

Ayy, bro, bring me Smurk 'Woods, I really don't want no damn Dutch
エイ、兄弟、スマーク・ウッズを持ってきてくれ、ダッチマスターなんて絶対に吸いたくないんだ
※「Smurk 'Woods」はLil Durk(Smurk)が展開するBackwoodsのようなタバコ製品。安物のダッチマスターは吸わないというフレックス。

I feel like a bitch, I told a snitch I'd rather pay him up
自分がビッチみたいに感じるよ、スニッチ(密告者)に「金を払ってやる」なんて言っちまったんだから

Draco in your bookbag, my Draco in my pants, tucked
お前はバックパックにドレイコを入れてるが、俺のドレイコはパンツの中に隠してある
※「Draco」は殺傷能力の高い小型アサルトライフル。すぐに抜ける状態で携帯している方が危険だというアピール。

I ain't even gon' cap, that barrel dirty, it fuck your pants up
嘘はつかない、あの銃身は汚れてる(発砲歴がある)、お前のパンツを台無しにするぜ

Click it to the right, it go, rrah, fuck ya mans up
右にカチッと回す、そいつがラーッ(連射音)と鳴って、お前のダチをハチの巣にする
※グロックの「スイッチ」をフルオートマチック(右)に切り替える動作のリアルな描写。

If a goofy come around, Lil Boona'll put his hands up
もしマヌケが近づいてきたら、リル・ブーナが両手を上げて(拳で)迎え撃つぜ
※「Lil Boona」はOTFの武闘派メンバー。

Bitch, I'm from 300, I'm the first one with a Lamb' truck
ビッチ、俺は300の出身だ、ランボルギーニのトラックを最初に手に入れたのは俺だ

Every time we fall out with them niggas, they hit the 'Gram up
俺たちがあの野郎どもと揉めるたびに、あいつらはインスタグラムに書き込みやがる

Migo gave me a feature with no money, he gave them grams up
ミーゴが俺にタダで客演(フィーチャー)してくれた、あいつはそのグラム(麻薬)を諦めたんだ
※アミーゴ(ラテン系のコネクション)がドラッグを売る代わりに、ラップの客演を無償で提供してくれたというエピソード。

You can't even cut nothin' less, he got his hands full, nigga
お前はこれ以上(混ぜ物を)カットすることすらできない、あいつはもう手一杯なんだよ、野郎