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Put Em On Ice - Lil Durk 【和訳・解説】

Artist: Lil Durk

Album: Almost Healed

Song Title: Put Em On Ice

概要

Lil Durkのアルバム『Almost Healed』に収録された「Put Em On Ice」は、名プロデューサーChopsquad DJの手掛けるバウンシーなトラップビートの上で、圧倒的な富の誇示と冷酷なストリートの掟を交差させたバンガーだ。タイトルの「Put Em On Ice」は、自身が豪華なダイヤモンド(Ice)を身に纏うこと、敵対者を死体安置所(氷の上)へ送ること、そして面倒な女性を冷遇する(冷却期間を置く)ことのトリプルミーニングとして機能している。ハイブランドや高級車、数百万ドルの現金といった成功者のライフスタイルを見せつける一方で、ストリートの交差点に立つ水売りの少年に敵の車のナンバーを控えさせる監視網や、リーンの副作用に悩まされるハスラーのリアルな日常も生々しく描写されている。富を得てなおパラノイアと暴力を手放せない、シカゴ・ドリルのボスの揺るぎないスタンスが刻まれた一曲である。

和訳

[Intro]

(The Melody)

(DJ on the beat, so it's a banger)
(DJのビートだ、間違いないバンガーさ)

[Verse 1]

Chanel or Cha-ne'-ne', whatever you call it
シャネルだろうがシャネネだろうが、何と呼ぼうと構わない
※ブランド名の発音や呼び方がどうであれ、本物を所有している事実が重要だというボースト。

Whenever you poppin', don't matter who bought it
自分がイケてる時なら、誰がそれを買ったかなんて関係ないんだ

Prada wristband with the chip, my new wallet
チップが入ったプラダのリストバンド、俺の新しい財布さ
※非接触決済チップが内蔵された最新の高級アクセサリーを財布代わりにしている。

Fresh out the creek, I'm discreet, I'm too solid
泥水から抜け出したばかりだ、俺は慎重で、極めてソリッドだぜ
※「creek」は小川や泥水(スラム、どん底)の比喩。成功しても口が堅く(discreet)、義理堅い(solid)ストリートのスタンスを保っている。

Charge up the G-Wagon, new electronic
Gワゴンを充電する、新しい電気自動車だ
※メルセデス・ベンツのGクラスの電動モデル(EQGなど)をいち早く所有していることの誇示。

Deep in religion, might get back demonic
宗教に深く入り込んでるが、また悪魔みたいに戻るかもしれないぜ
※イスラム教に改宗して精神的な救いを求めているが、抗争となればいつでも冷酷なギャングスタ(demonic)に戻るという二面性。

Go ask promoters, I picked up six hundred
プロモーターに聞いてみろ、俺は60万ドルを受け取ったぜ

Four hundred more, one million, Gillie, he saw it
さらに40万ドルを足して100万ドルだ、ギリーがそれを見たんだ
※人気ヒップホップポッドキャスト「Million Dollaz Worth of Game」のホストであるGillie Da Kingが、Durkの持つ100万ドルの現金の山を目撃したエピソード。

Six-carat stones, GIA, I went flawless
6カラットの石、GIA鑑定付きだ、俺はフローレスを選んだぜ
※「GIA」は米国宝石学会。「flawless」は無傷で最高品質のダイヤモンド。

I had to flush with the top off the toilet
トイレの蓋を外して流さなきゃならなかった
※警察のガサ入れや職務質問の際、証拠隠滅のために大量のドラッグを急いでトイレに流した過去のストリートの記憶。

Fendi Baguette bag thirty-two hundred
フェンディのバゲットバッグは3200ドルだ

Dealin' with jet lag, pass me a water
時差ボケと戦ってる、俺に水を回してくれ

Sheets in the county, go run up a quarter
郡刑務所のシーツから抜け出し、25万ドルを稼ぎに行く

Brodie did that just to bonus his lawyer
兄弟は弁護士にボーナスを払うためだけにそれをやったんだ
※凄腕の弁護士を雇い、法廷で勝つために莫大な犯罪収益を上げている仲間のハッスル。

She sent me the heart eyes, I tried to ignore her
彼女がハート目の絵文字を送ってきたが、俺は無視しようとした

Left her on read, let her know she a choice
既読スルーして、彼女はただの選択肢の一つに過ぎないって分からせてやる

[Chorus]

Put 'em on ice, he play
奴を氷漬けにしてやる、もしふざけた真似をするなら
※「Put on ice」のトリプルミーニングの一つ目。敵(he)が敵対行動に出れば、殺害して死体安置所の氷(モルグ)の上に寝かせるという警告。

Put her on ice, she play
彼女を氷漬けにしてやる、もしふざけた真似をするなら
※二つ目。女性(she)が調子に乗るなら、冷たくあしらって無視(冷却期間)するという意味。

Put on my ice, I'm safe
俺の氷を身につける、これで俺は安全だ
※三つ目。自分自身が莫大なダイヤモンド(Ice)を身につけることで富と権力を誇示し、また冷徹な心(Ice)を持つことでストリートで生き残る。

My lil' brother, he carry a Drac'
俺の弟分はドレイコを持ち歩いてる
※「Drac'」は殺傷能力の高い小型アサルトライフルDraco。

And I told him ain't nobody safe
だからあいつに言ってやったんだ、誰も安全じゃないってな

And I told him ain't nobody safe
だからあいつに言ってやったんだ、誰も安全じゃないってな

And I told him ain't nobody safe
だからあいつに言ってやったんだ、誰も安全じゃないってな

And I told him ain't nobody safe
だからあいつに言ってやったんだ、誰も安全じゃないってな

[Verse 2]

They say I look nervous, they look at my face (Yeah)
奴らは俺の顔を見て、緊張してるように見えると言う (Yeah)

You could do that but can't play in my face (Yeah)
そう言うのは勝手だが、俺の顔に泥を塗ることは許さないぜ (Yeah)

I told the water boys copy the plates (Yeah)
ウォーターボーイたちにナンバープレートを控えろと伝えたんだ (Yeah)
※シカゴの交差点で水を売っている子供たち(Water boys)をストリートの監視網として使い、敵や警察の車のナンバーを記憶させているというボスの知能。

Lil' bro had fucked up his heart off the vape (Yeah, yeah)
弟分はベイプのせいで心臓をダメにちまった (Yeah, yeah)

The bloggers be talkin', they start up a case (Yeah)
ブロガーどもが喋りまくり、事件をでっち上げやがる (Yeah)
※YouTubeなどのゴシップ系ブロガーが、ラッパーの歌詞やSNSの投稿をこじつけて警察の捜査(case)を誘発している現代の状況への苛立ち。

Ain't from my hood, then you cannot relate (Yeah)
俺のフッドの出身じゃないなら、お前には理解できないだろうよ (Yeah)

Pass out that money, you already ate (Yeah)
その金を周りに配れ、お前はもう十分に腹一杯食っただろ (Yeah)
※自分だけが稼ぐのではなく、仲間にも利益を還元しろというハスラーの掟。

Bottega slides, I love pretty feet
ボッテガのスライドサンダル、俺は綺麗な足が好きだ

I was 'bout to go Brabus, the order backed up
ブラバスにしようとしたが、注文が詰まってたんだ
※「Brabus」はメルセデス・ベンツ等の高級チューニングカー。

Switched to Ferrari, it's more like the horse
フェラーリに変更した、こっちの方が馬らしいからな

Drink like Starbucks, but it got me backed up
スターバックスみたいに飲むが、それで便秘になっちまった
※コデイン入りのシロップ(リーン)をスタバのコーヒーのように日常的に飲んでいるが、オピオイドの副作用でひどい便秘(backed up)になるという、薬物依存のリアルな描写。

When I'm too high, bitch, I don't like to fuck
ハイになりすぎてる時は、ビッチ、俺はヤリたくないんだ

Bro like the fentanyl, he move like a cluck
兄弟はフェンタニルが好きで、ヤク中みたいに動いてる
※「cluck」はクラックコカイン中毒者のスラング。強烈なドラッグで正気を失っている仲間への冷ややかな視線。

Brand-new McLaren, shit straight off the truck
新品のマクラーレン、輸送トラックから降ろしたてだ

Bitch think I'm cocky, I don't say, "What's up?"
ビッチは俺が傲慢だと思ってる、「調子どう?」なんて挨拶しないからな

Me and bro loyalty made out the mud
俺と兄弟の忠誠心は、泥水の中から作られたんだ
※どん底(the mud)から共に這い上がってきた絆の固さ。

[Chorus]

Put 'em on ice, he play
奴を氷漬けにしてやる、もしふざけた真似をするなら

Put her on ice, she play
彼女を氷漬けにしてやる、もしふざけた真似をするなら

Put on my ice, I'm safe
俺の氷を身につける、これで俺は安全だ

My lil' brother, he carry a Drac'
俺の弟分はドレイコを持ち歩いてる

And I told him ain't nobody safe
だからあいつに言ってやったんだ、誰も安全じゃないってな

And I told him ain't nobody safe
だからあいつに言ってやったんだ、誰も安全じゃないってな

And I told him ain't nobody safe
だからあいつに言ってやったんだ、誰も安全じゃないってな

And I told him ain't nobody safe
だからあいつに言ってやったんだ、誰も安全じゃないってな

[Outro]

(Yeah, yeah)

(Yeah, yeah, yeah)

(Yeah, yeah)

(Yeah, yeah, yeah)