Artist: Lil Durk & Only The Family
Album: Nightmares In The Trenches
Song Title: Them Ones
概要
Lil Durkが率いるレーベル「Only The Family (OTF)」のコンピレーション・アルバム『Nightmares In The Trenches』に収録された本作「Them Ones」は、成功を収めた現在の圧倒的な富(Motion)と、かつてのストリートの過酷な現実(Slums)を対比させたトラックだ。プロデューサーのDJ on the beatによるバウンシーなビートの上で、Durkは「もう二度と金が尽きることはない」と豪語し、落ちぶれたかつての敵やヘイター(He ain't turnt no more)を嘲笑する。一方で、ただ銃を所持していただけでRICO法(組織犯罪対策法)が適用されかねない司法の脅威や、ドラッグへの依存、強盗を生業とする地元の若者たちとの繋がりなど、トップスターになっても切り離せない「Trenches(スラム)」の影を色濃く反映している。金と権力、そして常に付きまとってくるパラノイアが交錯する、トラップのハスラーとしての自信に満ちた一曲である。
和訳
[Intro]
(Banger)
(DJ on the beat, so it's a banger)
(DJのビートだ、間違いないバンガーさ)
[Verse 1]
Caught for a gun
銃で捕まっちまった
Judge might say it's a RICO 'cause you was a part of them
裁判官はRICOだと言うかもしれないな、お前が奴らの一味だったからだ
※「RICO(Racketeer Influenced and Corrupt Organizations Act)」は組織犯罪対策法。単なる銃の不法所持でも、ギャング(OTFなど)のメンバーとみなされれば組織犯罪として起訴され、重い刑罰を科される可能性があるストリートの恐怖。
I'm from the slums, I'm with the shorties who rob and they gave me a Cartier
俺はスラムの出身だ、強盗を働く若い衆とつるんでて、奴らが俺にカルティエをくれたんだ
※「shorties」は若者や手下。成功してからも、地元の犯罪に手を染める若者たちと繋がりを持ち、彼らから(おそらく盗品の)高級品を受け取るというボスの日常。
I'm with them ones, she on the block with a gun, don't know where the Barbie is
俺はあいつらと一緒にいる、彼女は銃を持ってブロックに立ってる、バービー人形がどこにあるかなんて知らないんだ
※タイトルの「Them Ones(あいつら/特別な連中)」。スラムの女の子は人形で遊ぶ代わりに銃を持ってストリート(block)に立っているという、インナーシティの過酷な環境を描写。
I'm from the mud, shorty be showin' me songs, I tell him how hard he is
俺は泥水(どん底)から這い上がってきた、若い奴が曲を聴かせてくるから、お前はイケてるって教えてやるんだ
※「from the mud」は貧困から成り上がること。地元の若手ラッパーをフックアップするOTFのボスとしての顔。
I'm sippin' that lean again, on bro, I don't need a friend
俺はまたリーンをすすってるぜ、兄弟にかけて誓う、俺に友達なんて必要ない
※ドラッグへの依存と、身内(兄弟)以外は誰も信用しないという閉鎖的なマインドセット。
Perc' 30, don't need a 10
パーコセットの30ミリだ、10ミリなんていらない
※「Perc'」はオピオイド系鎮痛剤パーコセット。薬物耐性がつき、強い用量(30mg)を求めている。
You broke, they'll leave again
お前が一文無しになれば、奴らはまた去っていくさ
Boss bitch, don't need a man
ボス・ビッチだ、男なんて必要としてない
G-Wagon for both of the twins
双子の両方にGクラスのベンツを買ってやる
Why you mad I got motion again?
俺がまた金を稼いでるからって、なんで怒ってるんだ?
※「motion」は金回りや勢いがあること。
And I'm goated, promote revenge
俺は最高(GOAT)なんだ、復讐を推奨するぜ
[Chorus]
He ain't turnt no more, ain't no way I can run out of monеy
あいつはもう落ち目だ、俺の金が尽きるわけがない
※「turnt」は勢いがある、イケてる状態。かつてイキっていた敵やヘイターが落ちぶれ、一方で自分は莫大な富を築き上げたことの対比。
He ain't turnt no more, hit up a cell to opеn Chanel, we under the palm tree
あいつはもう落ち目だ、電話をかけてシャネルの店を開けさせる、俺たちはヤシの木の下にいるぜ
He ain't turnt no more, pick up a bitch, she knowin' she thick, it made my arms weak
あいつはもう落ち目だ、ビッチを拾う、彼女は自分がグラマラス(thick)だって分かってる、俺の腕がだるくなるほどだ
He ain't turnt no more, give her a pill in hidden hills, she out of harm's reach
あいつはもう落ち目だ、ヒドゥン・ヒルズで彼女にピルを飲ませる、ここは安全な場所だ
※「Hidden Hills」はロサンゼルスの超高級住宅街(セレブの居住区)。シカゴの危険なストリートから離れ、安全(out of harm's reach)な場所で享楽に耽っている。
He ain't turnt no more
あいつはもう落ち目だ
[Verse 2]
Hit a bitch no followers, the lottery
フォロワーのいないビッチとヤる、それは宝くじみたいなもんだ
※SNSで有名ではない一般の女性と関係を持つ方が、情報漏洩や面倒事のリスクが少なく「当たり(lottery)」であるというスター特有の視点。
I be knowin' when these hoes sloppy
俺はこいつらがだらしない女だって分かってる
See, I'm goated, I made it through poverty
いいか、俺は最高なんだ、貧困をくぐり抜けてきた
I done shared my millions with thotties
俺は稼いだ数百万ドルをビッチどもと分け合ってきた
She slick in the privatest party
彼女は極秘のパーティーでうまく立ち回る
Call brodie, he slide with Barbies
兄弟に電話しろ、あいつはバービーたちと一緒にやって来る
Hit Morgan to call up the thotties
モーガンに連絡して、ビッチどもを呼び出せ
Richard Mille is red, Takis
リシャール・ミルの時計は赤色だ、タキスみたいにな
※「Richard Mille」は超高級時計。「Takis」は真っ赤な激辛スナック菓子。時計の赤色をスナックに例えたワードプレイ。
I'd rather get head sloppy
俺はむしろ雑なフェラをされる方がいい
Broke niggas be mad wocky
金のない奴らはマジでおかしいぜ
※「wocky」は奇妙な、狂っているという意味のスラング。
I'm Smurk, I'm mad cocky
俺はスマークだ、俺は超絶に傲慢なんだ
※「Smurk」はLil Durkの愛称。
You ain't never seen dead bodies
お前は死体を見たことなんてないだろ
This Patek Philippe, not a Carti' (Go)
これはパテック・フィリップだ、カルティエじゃない(行け)
Bulletproof, put the kid on a Brabus (Go)
防弾仕様だ、ガキをブラバスに乗せてやれ(行け)
※「Brabus」はメルセデス・ベンツ等の高級チューニングカー。家族を安全な防弾車に乗せているボスの姿。
Know the owner of Webster, I'm sharper
ウェブスターのオーナーを知ってる、俺の方が鋭いぜ
※「Webster」はおそらく高級ブランドのセレクトショップ(The Webster)などを指す。
Sex feel way better [?]
セックスの方がずっと気持ちいい [?]
[Chorus]
He ain't turnt no more, ain't no way I can run out of money
あいつはもう落ち目だ、俺の金が尽きるわけがない
He ain't turnt no more, hit up a cell to open Chanel, we under the palm tree
あいつはもう落ち目だ、電話をかけてシャネルの店を開けさせる、俺たちはヤシの木の下にいるぜ
He ain't turnt no more, pick up a bitch, she knowin' she thick, it made my arms weak
あいつはもう落ち目だ、ビッチを拾う、彼女は自分がグラマラスだって分かってる、俺の腕がだるくなるほどだ
He ain't turnt no more, give her a pill in hidden hills, she out of harm's reach
あいつはもう落ち目だ、ヒドゥン・ヒルズで彼女にピルを飲ませる、ここは安全な場所だ
He ain't turnt no more
あいつはもう落ち目だ
[Outro]
Ain't no way I can run out of money (Ain't no way I can run out of money)
俺の金が尽きるわけがない(俺の金が尽きるわけがない)
Ain't no way I can run out of money (Ain't no way I can run out of money)
俺の金が尽きるわけがない(俺の金が尽きるわけがない)
Ain't no way I can run out of money (Ain't no way I can run out of money)
俺の金が尽きるわけがない(俺の金が尽きるわけがない)
