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Wonderin’ Again - Lil Durk 【和訳・解説】

Artist: Lil Durk

Album: Deep Thoughts

Song Title: Wonderin’ Again

概要

本作「Wonderin’ Again」は、シカゴ・ドリルシーンの頂点に君臨するLil Durkが、名声の裏側に潜む深い孤独と喪失感、そして壊れてしまった人間関係への後悔を歌い上げた「Sad Boy」全開の内省的なトラックである。プロデューサーAyo Bleuによるメランコリックなビートに乗せ、Durkは身内の裏切り、愛する者とのすれ違い、そしてドラッグへの依存といったトラウマを赤裸々に吐露している。ライブ配信やテレビカメラの前で涙を隠し、気丈なトラップスターを演じ続ける彼の本音が、「もう一度愛してくれるか」という悲痛なリフレインに込められている。また、州の事件が連邦事件へと切り替わるストリートのシビアな司法の現実や、亡き親友や離れていった恋人への複雑な感情が交錯し、現代ヒップホップにおけるスターの孤立と心の叫びを切り取ったコンシャスな一曲となっている。

和訳

[Intro]

Hide my tears
俺の涙を隠してくれ

(Ayo, Bleu)

※Ayo Bleuのプロデューサータグ。

[Verse 1]

I had to learn to keep my distance from my friends, huh (Oh)
ダチとは距離を置くことを学ばなきゃならなかったんだ (Oh)
※成功によってすり寄ってくる者や、裏切る仲間から身を守るための孤独な防衛本能。

Had to separate my real life from a lens, huh (Woah, woah, woah)
レンズ越しの世界と現実の人生を切り離さなきゃならなかった (Woah, woah, woah)
※「lens」はSNSのカメラやメディアの視線。パブリックイメージと自分自身の本来の姿との乖離に苦悩している。

Certain death ain't phased me heavy ’cause I ain't attend, huh (Uh)
確実な死でさえ俺を深く動揺させることはなかった、だって俺は葬儀に参列しなかったからな (Uh)
※相次ぐ仲間の死に感覚が麻痺してしまっていること、あるいは悲しみと直面するのを恐れて葬儀(attend)を避けているというトラウマの告白。

Don't take that shit out on me, bro, go get revenge, huh (Yeah)
その怒りを俺にぶつけるなよ、兄弟、復讐してこいよ (Yeah)
※身内がやられた怒りをボスであるDurkに向けるのではなく、直接敵(opps)に報復しろというストリートの掟。

Emotions flowin’ through my head, I held 'em back for years (Yeah)
感情が頭の中を駆け巡る、俺は何年もそれを押し殺してきたんだ (Yeah)

Live TV, you see my pain, I gotta hide the tears
生放送で俺の痛みが伝わるだろうが、俺は涙を隠さなきゃならない
※どれだけ深く傷ついていても、公の場やメディアの前では「タフなギャングスタ」としての仮面を被り、涙を見せられないというプレッシャー。

Titi trippin' whenever she drunk, I had to hide the beers
ティティは酔っ払うといつもおかしくなるから、俺はビールを隠さなきゃならなかった
※「Titi」は叔母(Auntie)を指すAAVE、または近しい親族の愛称。家族のアルコール依存というインナーシティのリアルな日常。

My life for real, a couple nights, I felt like dyin' for real (Yeah)
これが俺のリアルな人生だ、いくつかの夜は本気で死にたいと思ったよ (Yeah)

And if I die today, my family really gon' be ashamed (Ashamed, ashamed)
もし俺が今日死んだら、家族は本当に恥じるだろうな(恥じる、恥じる)
※自分がドラッグの過剰摂取や抗争で不名誉な死を遂げた場合、残された家族に消えない汚名を着せてしまうことへの自責の念。

We wasn't talkin' on the daily, but some vibes can't change
毎日言葉を交わしていたわけじゃないが、変わらない空気感ってのがあるんだ

I can’t make nobody love me, I know you feel the same (I know you feel the same)
誰かに俺を愛させることなんてできない、お前も同じ気持ちだって分かってる(お前も同じ気持ちだって分かってる)

Black cloud over my city, ninety percent of chance to rain (Yeah)
俺の街の上には黒い雲が立ち込めてる、降水確率は90パーセントだ (Yeah)
※「Black cloud」はシカゴの絶え間ない暴力と死の連鎖、あるいはDurk自身の心を覆う鬱屈とした感情のメタファー。

[Chorus]

I was wonderin’, would you ever love me again? (Love me)
俺は考えてたんだ、お前はもう一度俺を愛してくれるだろうか?(愛してくれ)

I know I hurt you from my past, send your number again (Again)
過去に俺がお前を傷つけたのは分かってる、もう一度番号を送ってくれ(もう一度)

I believe in second chances, I won't be a dummy again (A dummy)
セカンドチャンスを信じてるんだ、もう二度とバカな真似はしない(バカな真似は)

I’ma love you for who you is, and not your money again
金のためじゃなく、ありのままのお前を愛するよ

(Could you love me?)
(俺を愛してくれるか?)

Again, again, again (Could you love me?), again, again
もう一度、もう一度、もう一度(俺を愛してくれるか?)、もう一度、もう一度

(Could you love me?)
(俺を愛してくれるか?)

Again, again, again (Could you love me?), again, again
もう一度、もう一度、もう一度(俺を愛してくれるか?)、もう一度、もう一度

[Verse 2]

Takin' them drugs make my life feel better (My life feel better)
ドラッグをキメると、俺の人生は少しマシに思えるんだ(俺の人生はマシに思える)

If you know we ain't talk in a while, why you ain't try to fit in my schedule?
しばらく話してないって分かってるなら、なんで俺のスケジュールに合わせようとしないんだ?

If it’s an aftermarket band, can't put that bitch on my bezel
アフターマーケットのバンドなら、俺のベゼルにそんな安物は付けられない
※「aftermarket」は正規の純正品ではなく後付けのカスタムパーツのこと。高級時計(ロレックスやAP)に後付けのダイヤや安物のバンドを組み合わせるようなフェイクな真似はしないという、本物志向(Keep it real)の誇示。

Brodie fightin' a state case, but the state was turnin' it federal
兄弟は州の裁判で闘ってるが、州はそれを連邦事件に切り替えようとしていた
※州(State)の起訴よりも、連邦政府(Federal/Feds)による起訴の方がRICO法(組織犯罪対策法)などを適用されやすく、刑期が絶望的に長くなる。ストリートの仲間が直面するシビアな司法の現実。

I can't lie, these nights, I been so lonely
嘘はつけない、ここ最近の夜、俺はすごく孤独だった

I can't lie, my dogs is turnin' phony
嘘はつけない、俺のダチどもはフェイクになり下がってる
※「dogs」は仲間や兄弟分。金や名声に目が眩んで変わってしまった周囲の人間に対する失望。

I can't lie, I wish you was here to hold me
嘘はつけない、お前がここにいて俺を抱きしめてくれたらって思うよ

I can't lie, I wish you was here to hold me
嘘はつけない、お前がここにいて俺を抱きしめてくれたらって思うよ

[Chorus]

I was wonderin', would you ever love me again? (Love me)
俺は考えてたんだ、お前はもう一度俺を愛してくれるだろうか?(愛してくれ)

I know I hurt you from my past, send your number again (Again)
過去に俺がお前を傷つけたのは分かってる、もう一度番号を送ってくれ(もう一度)

I believe in second chances, I won't be a dummy again (A dummy)
セカンドチャンスを信じてるんだ、もう二度とバカな真似はしない(バカな真似は)

I'ma love you for who you is, and not your money again (Could you love me?)
金のためじゃなく、ありのままのお前を愛するよ(俺を愛してくれるか?)

Again, again, again (Could you love me?), again, again
もう一度、もう一度、もう一度(俺を愛してくれるか?)、もう一度、もう一度

(Could you love me?)
(俺を愛してくれるか?)

Again, again, again (Could you love me?), again, again
もう一度、もう一度、もう一度(俺を愛してくれるか?)、もう一度、もう一度

[Outro]

Could you love me? (Again, again, again)
俺を愛してくれるか?(もう一度、もう一度、もう一度)

Could you love me again?
もう一度俺を愛してくれるか?

Again, again, again
もう一度、もう一度、もう一度