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girl i’ve always been - Olivia Rodrigo 【和訳・解説】

Artist: Olivia Rodrigo

Album: GUTS (spilled)

Song Title: girl i’ve always been

概要

本楽曲「girl i’ve always been」は、オリヴィア・ロドリゴの2ndアルバム『GUTS』のデラックス版である『GUTS (spilled)』(2024年)に収録された、カントリー・フォーク調のアコースティック・ナンバーである。一部のアナログ盤にシークレット・トラックとして先行収録されていた本作で、彼女はこれまでのポップ・パンク路線から一転し、軽快なギターのカッティングに乗せて、名声を得て「変わってしまった」と非難する元恋人や周囲の声に対する痛烈な反論を歌い上げている。ハリウッドという特殊な環境下で「友人と呼べる拉致犯」や「歪んだ男たち」に囲まれ、パニックルームに閉じこもるような精神状態に陥りながらも、自身の本質的な自己(コア)は決して変わっていないと宣言する。Z世代のポップアイコンとしてのプレッシャーと等身大の若者としての反骨精神が、ボブ・ディランやジョニ・ミッチェルを彷彿とさせるクラシカルなストーリーテリングで表現された、彼女のソングライターとしての新境地を示す意欲作である。

和訳

[Intro: Olivia Rodrigo & Dan Nigro]

Ready?
準備はいい?

Are you ready?
準備できてる?

Yeah (I'm gonna scare you again)
ええ(またあなたをびっくりさせちゃうよ)

Don't scare me again
もう驚かさないでくれよ
※プロデューサーのダン・ニグロとのスタジオでのラフなやり取りをそのままイントロに収録しており、アコースティックでインディー・フォーク的な楽曲の生々しい質感を意図的に演出している。

Six, a-five, six, seven, eight
シックス、ファイブ、シックス、セブン、エイト

[Verse 1]

"Baby doll, you have changed"
「ベイビー・ドール、君は変わってしまったね」
※「Baby doll」という家父長的で少し見下したような呼びかけから、相手が年上の男性であり、名声を得て自立した彼女をコントロールできなくなったことに対する不満を漏らしていることが伺える。

That's the thing you always say
それがあなたの口癖

Cursin' me, trash my name
私に悪態をついて、私の名前を汚して

I rained all over your parade
私はあなたのパレードにどしゃ降りの雨を降らせてやった
※「rain on someone's parade」は「人の計画に水を差す、台無しにする」という意味のイディオム。相手の思い描いていた理想的な支配関係やシナリオを、彼女自身が打ち砕いたことを示している。

Now you're on my couch, you're fightin' tears
今、あなたは私のソファに座って、涙をこらえている

You say I'm cruel beyond my years
年齢の割に冷酷すぎるってあなたは言う
※通常版のラストトラック「teenage dream」で歌われた「wise beyond my years(年齢の割に賢い)」というフレーズに対する鮮やかなセルフ・リファレンス。「賢さ」が相手にとっては都合の悪い「冷酷さ」として解釈されている。

And as I'm walkin' out that door
そして私がそのドアを出て行くとき

Say you don't know me anymore
もう私のことが誰だか分からないなんて言うの

[Chorus]

Well, I have captors I call friends
そうね、私には友達と呼んでいる誘拐犯たちがいる
※「captors(捕獲者・誘拐犯)」。音楽業界やハリウッドにおいて、親しいフリをして近づき、彼女の名声や才能を搾取しようとする有毒な人間関係を痛烈に皮肉っている。

I got panic rooms inside my head
頭の中にはパニックルームがあるの
※極度のパパラッチや世間の視線から逃れるための避難所(パニックルーム)を精神内に作り出さざるを得ない、トップスターとしての極限の心理状態。

And I get down with crooked men
それに、歪んだ男たちと関係を持ったりもする

But I am the girl I've always been
でも、私はずっと変わらない私のままよ
※周囲の環境がどれほど狂っていようとも、自分自身のコア(芯)はデビュー前から何も変わっていないという力強い自己肯定宣言。

I got wrapped up in the game again
またこのゲームに巻き込まれてしまった

And you woke up in an empty bed
そしてあなたは誰もいないベッドで目を覚ました

And I can't say I'm a perfect ten
自分が10点満点の完璧な人間だなんて言えないけれど

But I am the girl I've always been
でも、私はずっと変わらない私のままよ

[Verse 2]

So don't say that I've been actin' different
だから、私の態度が変わっただなんて言わないで

I'm nothin' if I'm not consistent
一貫性がないなら、私には何の価値もないんだから

You knew everything you'd be gettin'
あなたは最初から、こうなることを全部わかっていたはずよ

I told you right from the beginnin'
最初からあなたに言ったじゃない

Now you're on my case, how could I go?
今さら私を執拗に責め立てて、私がどうやって出て行けるって言うの?
※「be on someone's case」は「人にガミガミ言う、干渉する」という意味。

You never dreamed I'd be so cold
私がこんなに冷たい人間だなんて夢にも思わなかったんでしょ

And then, with venom on your tongue
そして、あなたは舌に毒を含ませて

You ask me who I have become
私がどんな人間に成り果てたのかって尋ねるの

[Chorus]

Well, I have captors I call friends
そうね、私には友達と呼んでいる誘拐犯たちがいる

I got panic rooms inside my head
頭の中にはパニックルームがあるの

And I get down with crooked men
それに、歪んだ男たちと関係を持ったりもする

But I am the girl I've always been
でも、私はずっと変わらない私のままよ

I got wrapped up in the game again
またこのゲームに巻き込まれてしまった

And you woke up in an empty bed
そしてあなたは誰もいないベッドで目を覚ました

And I can't say I'm a perfect ten
自分が10点満点の完璧な人間だなんて言えないけれど

But I am the girl I've always been
でも、私はずっと変わらない私のままよ

[Outro]

Yeah, I'm a candle in the wind
ええ、私は風の中のキャンドル
※エルトン・ジョンの名曲「Candle in the Wind」(マリリン・モンローやダイアナ妃に捧げられた楽曲)への明白なリファレンス。メディアの過剰な消費の標的となり、常に吹き消されそうな脆さを抱えながら生きる女性アイコンとしての自身の立ち位置を重ね合わせている。

I'll turn you out, I'll turn you in
あなたを追い出したり、内へ引き戻したりして振り回してやる

But I am the girl I've always been, ah
でも、私はずっと変わらない私のままよ、ああ