Artist: PARTYNEXTDOOR
Album: PARTYNEXTDOOR 4 (P4)
Song Title: S o r r y, B u t I’ m O u t s i d e
概要
PARTYNEXTDOORのアルバム『PARTYNEXTDOOR 4 (P4)』に収録された「S o r r y, B u t I’ m O u t s i d e」は、彼のキャリア全体を貫く「トキシック(有害)な恋愛観」と「夜遊びへの抗いがたい執着」が最も直接的に描かれた楽曲だ。「Outside」はヒップホップ・スラングで「ストリートにいる、夜の街で遊んでいる」ことを意味する。家で待つ本命の恋人がいるにもかかわらず、他の女性たちと遊び歩くことへの僅かな罪悪感と、それを上回る圧倒的な自己正当化が歌われている。物質的な富(高級車やジュエリー)を与えれば相手を繋ぎ止められると高を括る彼の傲慢さは、アウトロのスキットでついに崩壊する。愛想を尽かし、本名「Jahron」で彼を問い詰める女性に対し、反省するどころか「他の男がいるのか?」と疑念を向ける彼の姿は、自身の非を認められないマニピュレーターとしての哀愁と滑稽さを見事に浮き彫りにしている。OVO Sound特有のメランコリックで自己破壊的なペルソナが凝縮された、アルバムの核心を突く一曲である。
和訳
[Chorus]
I shouldn't even be outside
外に出るべきじゃないんだ
I got somebody inside waitin' on me
家の中で俺を待ってる人がいるのに
And I'm playin' with their emotions, 'motions ('Motions)
あの子の感情を弄んでいる
Sorry, but I'm outside tonight
ごめん、でも今夜は外に出てるんだ
※「outside」は物理的に家の外にいるだけでなく、ストリートで遊んでいる、アクティブに夜の生活を楽しんでいるというスラング。
[Verse 1]
I might pull up to forty love with forty of 'em
40人の女たちを引き連れて、フォーティ・ラブに乗り込むかもしれない
※「forty love」はテニスのスコア(40-0、すなわち圧勝状態)を意味すると同時に、トロントのナイトライフにおける華やかなプレックス(見せびらかし)を表している。
What's the fuck if you know I don't love ya (Know I don't cuff you)
俺がお前らを愛してないって分かってるなら、ヤッたっていいだろ
Cold-blooded, but it's warmer than a oven
冷血だけど、オーブンより熱いぜ
When I'm talkin' 'bout makin' love with (Yeah)
セックスの話をしてる時はな
These bitches wanna make sweet love to you, too
こいつらも君と甘いセックスをしたがってる
Damn, it makes me think that breaking up is stupid
クソ、別れるなんてバカげてるって思わされるよ
Plus, you got two foreigns right outside of the crib
それに、家のすぐ外には高級外車が2台あるだろ
You could ride every day (You could ride)
毎日だって乗れるんだ
You could ride this dick everyday that you needed
必要な時は、毎日だって俺のモノに乗れるんだ
It ain't no secret
秘密でもなんでもない
And my bad if I come back and you won't talk to mе (My bad)
もし俺が帰ってきて、君が口をきいてくれなくても俺のせいだ
You told me a couple days ago you off of me (My bad)
数日前、君はもう俺には愛想が尽きたって言ったよな
I know you lyin', but I'm makin' it еasier
嘘だって分かってるけど、俺が楽にしてやってるんだ
And I know you find me, I should be home
君が俺を見つけ出すのも分かってる、本当は家にいるべきなんだ
[Chorus]
I shouldn't even be outside
外に出るべきじゃないんだ
I got somebody inside waitin' on me
家の中で俺を待ってる人がいるのに
And I'm playin' with their emotions, 'motions ('Motions)
あの子の感情を弄んでいる
Sorry, but I'm outside tonight (I'm outside, I'm outside)
ごめん、でも今夜は外に出てるんだ
[Verse 2]
And I'm back on the block like it's hot
そして俺はまた、一番熱いストリートに戻ってきた
※Snoop Doggの大ヒット曲「Drop It Like It's Hot」のフレーズと掛けつつ、自分の遊び場であるフッドに戻ってきたことを示している。
Pop the Hennessy, I didn't lie
ヘネシーを開ける、嘘はついてない
Think I need a little bit more (Bit more)
もう少しだけ必要な気がするんだ
You don't know what it's like to be yours
君のものになるのがどんな感じか、君には分からないだろう
And I ain't tryna blow up your spot
君の居場所を台無しにするつもりはない
But, girl, you ain't wildin' out no more
でもなあ、君はもうハメを外して遊んだりしないだろ
Money keep pilling up for sure
金は間違いなく積み上がっていく
You can take me out the dog house for sure
君なら絶対に俺をドッグハウスから出してやれる
※「dog house」は妻や恋人の機嫌を損ねて冷遇されている状態を表すイディオム。金があるのだから許してくれという身勝手な主張。
'Cause I'm tryna tell ya
だって俺は君に伝えようとしてるんだ
I'm still your fella, Roc-a-Fella
俺はまだ君の男だ、ロッカフェラみたいにな
※Jay-Zが設立した伝説的レーベル「Roc-A-Fella Records」と「fella(男)」を掛けた言葉遊び。
Even though I'm no teller
銀行の窓口係じゃないけどな
But I'm outside the crib
でも俺は家の外にいる
With a couple bitches
何人かの女たちと一緒に
Doin' dirt
汚いことをして
Diggin' ditches
墓穴を掘っている
※「doin' dirt」は浮気や裏切り行為、「diggin' ditches」は自らの首を絞めるような破滅的な行動を指す。
But I hope you only magnify my apologies
でも、俺の謝罪だけを大きく受け取ってほしい
I'm standin' ten, ten with every part of me (Part of me)
俺のすべての部分で、しっかりと両足で立っているんだ
※「stand ten toes down」はどんな状況でも逃げずに正面から向き合う、コミットするというスラング。
Carpe diem, I ice you out like every week, ayy, ayy
今を生きろ、俺は毎週のように君にダイヤを買い与えてるじゃないか
Bought the Benz', 'cause it's so hard to part with a freak
ベンツを買ってやったのは、お前みたいな最高の女と別れるのが辛いからだ
Yeah, yeah, and these bitches wanna fuck you (Wanna fuck now)
ああ、この女たちも君とヤりたがってる
I know you wanna fuck too
君だってヤりたいんだろ
But you know what I been up to
でも俺が何をしてきたか、君は知ってるよな
[Chorus]
I shouldn't even be outside
外に出るべきじゃないんだ
I got somebody inside waitin' on me
家の中で俺を待ってる人がいるのに
And I'm playin' with their emotions, 'motions ('Motions)
あの子の感情を弄んでいる
Sorry, but I'm outside tonight (Yeah)
ごめん、でも今夜は外に出てるんだ
[Post-Chorus]
To forty love with forty of 'em
40人の女たちを引き連れて、フォーティ・ラブに
What's the fuck if you know I don't love 'em (Know I don't cuff you)
俺がこいつらを愛してないって分かってるなら、ヤッたっていいだろ
Cold-blooded, but it's warmer than a oven
冷血だけど、オーブンより熱いぜ
When I'm talkin' 'bout makin' love with (Yeah)
セックスの話をしてる時はな
These bitches wanna make sweet love to you, too
こいつらも君と甘いセックスをしたがってる
Damn, it makes me think that breaking up is stupid
クソ、別れるなんてバカげてるって思わされるよ
[Outro]
Look, I don't know what type of time you're on or what you really wanna do
ねえ、あなたが今どういうつもりで、本当は何をしたいのか分からないけど
But you're wasting my time, Jahron
私の時間を無駄にしているわ、ジャロン
※PARTYNEXTDOORの本名(Jahron Brathwaite)。本名で呼ばれることで、アーティストとしての虚像が剥がれ落ち、生々しい現実のトラブルに直面していることが示される。
Baby
ベイビー
No, I been doing this with you for so long
いいえ、あなたとはもうずっとこんなことを繰り返してきた
What you tryna say?
何を言おうとしてるんだ?
I'm tryna say I can't keep doing this
もうこんなこと続けられないって言ってるの
There's someone out there for you
あなたには他に相応しい人がいるわ
And we love each other, but what are we doing?
愛し合ってるのに、私たち何をしてるの?
Wait, what the fuck?
待って、どういうことだよ?
Jahron, you're not doing enough
ジャロン、あなたは全然努力が足りないのよ
You're the only nigga out here not focused on his bitch
自分の女に向き合ってない男なんて、ここにはあなたくらいしかいない
You're not serious, man
あなたって本当に真剣じゃないのね
Like, you're not getting any younger and neither am I
あなたも若くないし、私も若くないんだから
Wait, what are you talkin' about? You serious?
待ってくれ、何の話をしてるんだ? 本気か?
Jahron, I'm dead serious
ジャロン、私は本気よ
Are you, are you talking to someone else?
君、もしかして他の男と連絡取ってるのか?
※ファンの間で最も話題となる痛烈な幕切れ。PNDは散々浮気をして彼女を放置しておきながら、いざ愛想を尽かされると「自分自身の非」ではなく「彼女に他の男ができたのではないか」という疑念に直結してしまう。彼の極めて有害で自己中心的な性格、そして見捨てられることへの根本的な恐怖が見事に表現された、アルバム屈指のマスターピース的スキットである。
