Artist: Bad Bunny
Album: EL ÚLTIMO TOUR DEL MUNDO
Song Title: EL MUNDO ES MÍO
概要
本作『EL MUNDO ES MÍO(世界は俺のもの)』は、2020年11月にリリースされ、全編スペイン語のアルバムとして史上初めて米ビルボード200で1位を獲得する快挙を成し遂げた『EL ÚLTIMO TOUR DEL MUNDO』のオープニングを飾るトラックである。パンデミックの真っ只中に制作されたこのアルバムは、オルタナティヴ・ロックやポスト・パンクの要素を取り入れた実験的なサウンドが特徴的だが、この楽曲では重厚なトラップビートに乗せて、自らの揺るぎない成功と野心を高らかに宣言している。スーパーマーケットの袋詰め係から世界的ミリオネアへの成り上がり、映画『スカーフェイス』を思わせるフレーズ、そしてプエルトリコの伝説的アーティストたちへの敬意を織り交ぜたリリシズムは圧巻だ。前作のタイトルを回収しながら「誰が不可能だと言った?」と問いかける彼の姿勢は、ラテン音楽の壁を壊し、世界の頂点に立ったポップアイコンとしての絶対的なペルソナと決意を鮮やかに示している。
和訳
[Intro]
(Uh-uh)
Ey, ey
[Pre-Coro]
¿Quién dijo que no? (¿Quién dijo que no?)
誰がダメだと言ったんだ?
Ey, que no puedo
俺にはできないなんてさ
Yo hago lo que me dé la gana
俺は自分のやりたいようにやる
※自身の歴史的大ヒットアルバム『YHLQMDLG (Yo Hago Lo Que Me Da La Gana)』のタイトルを回収。周囲の反対や常識を打ち破り、自分自身のスタイルで世界を制した事実を強調している。
¿Quién dijo que no? (¿Quién dijo que no?)
誰がダメだと言ったんだ?
Ey, que no puedo
俺にはできないなんてさ
Yo hago lo que me dé la gana (Ey, ey, ey, ey)
俺は自分のやりたいようにやる
[Coro]
El mundo es mío
世界は俺のものだ
※映画『スカーフェイス』の象徴的なフレーズ「The World Is Yours」からのインスパイア。富と権力を手にした主人公トニー・モンタナに自身を重ね合わせている。
El mundo es tuyo (Ju)
世界はお前のもの
※自らの成功を誇示するだけでなく、ファンや同じように夢を追うストリートの若者たちにも「お前たちも世界を掴み取れる」と鼓舞するメッセージだとファンの間では解釈されている。
El mundo es mío
世界は俺のものだ
El mundo es tuyo (Ey)
世界はお前のもの
[Verso]
Ey, ey, ey, ey, ey
Te lo dije hace mucho tiempo
ずっと前に言ったはずだ
Que como yo no hay dos (Como yo no hay dos)
俺みたいな奴は二人といないってな
Ey, ey, ey
Muchas prenda' en diamante' y no brillan como yo (No brillan como yo)
大量のダイヤモンドのジュエリーでさえ、俺みたいには輝かない
Ey, ey, ey
Todo tiene su final, me lo dijo Héctor Lavoe (Eh-eh-eh-eh)
すべてには終わりがある、エクトル・ラボーがそう教えてくれた
※プエルトリコが生んだサルサの伝説的シンガー、エクトル・ラボーの1973年の名曲「Todo Tiene Su Final」の引用。栄華は永遠ではないというラテン音楽の伝統的な死生観を取り入れている。
Ey, ey, ey
Pero yo seré por siempre, ya me lo dijo Dios
でも俺は永遠の存在になる、神がそう俺に告げたんだ
※ラボーの言葉を引用して謙虚さを見せつつも、自分のレガシーは音楽の歴史において永遠に残ると断言する、究極の自信とフレックス。
Y yo no vo'a fallar (No)
俺は決して失敗しない
Todo el que habló mal de mí se tuvo que callar (Shh)
俺の悪口を言っていた奴らは全員黙り込むしかなかった
Ninguno tiene el torque pa' guayar
誰一人として俺と張り合うパワーなんて持っていない
※「torque」は車のエンジンのトルク(回転力)を指し、「guayar」はこすり合わせる、争うという意味のスラング。
Si ves mi cuenta te puede' desmayar (Porque)
俺の銀行口座を見たら、お前は気絶するかもしれないぜ
Ey, yo pasé de 0 a 7.25, despué' un millón (Wuh)
俺は0から7.25になり、そして100万になったんだ
※「7.25」はアメリカおよびプエルトリコの連邦最低賃金(時給7ドル25セント)を指す。彼がスーパーマーケットの袋詰め係として時給で働いていた下積み時代から、ミリオネアへと駆け上がったバックストーリーを端的に表す強力なパンチライン。
Nadie me saca del sillón (No)
誰も俺をこの玉座から引きずり下ろすことはできない
※「sillón」は椅子だが、ここではシーンの頂点である玉座を暗示している。
Yo siempre picheo, denme el Cy Young
俺はいつも無視してる、サイ・ヤング賞を俺にくれよ
※「pichear」はプエルトリコのスラングで「無視する(他人の批判を気にしない)」という意味。同時に「ピッチング(投球)」を意味することから、MLBの年間最優秀投手に贈られるサイ・ヤング賞(Cy Young)と掛け合わせた見事なダブルミーニング。
¿Dónde están que no los veo? No los veo
あいつらはどこだ、見えないな? まったく見えないぜ
※ライバルたちが自分の遥か後方にいて、もはや視界にすら入らないことの比喩。
Los hater' me ven y me piden foto (Ju)
ヘイターどもでさえ、俺を見かけたら写真を頼んでくる
Por encima 'e todo' ustede', mira cómo floto (Ey)
お前ら全員の頭上で、俺がどうやって浮遊しているか見てみな
Ya no andamo' con Menudo, súbete a mi moto (Brum)
俺はMenudoじゃないけど、俺のバイクに乗りなよ
※1980年代に一世を風靡したプエルトリコの伝説的ボーイバンド「Menudo」のメガヒット曲「Súbete a mi moto(俺のバイクに乗れ)」の引用。同じプエルトリコ発の世界的ポップアイコンとしての系譜を継承しているという自負が表れている。
Si se tira Mayweather también lo derroto (Ju, ju)
もしメイウェザーが挑んできても、俺が打ち倒してやるよ
※50戦無敗の伝説的プロボクサー、フロイド・メイウェザー・ジュニアでさえも倒せるという、無敵状態の誇示。
[Pre-Coro]
¿Quién dijo que no?
誰がダメだと言ったんだ?
Ey, que no puedo
俺にはできないなんてさ
Yo hago lo que me dé la gana
俺は自分のやりたいようにやる
¿Quién dijo que no?
誰がダメだと言ったんだ?
Ey, que no puedo
俺にはできないなんてさ
Yo hago lo que me dé la gana (Ey, ey, ey, ey)
俺は自分のやりたいようにやる
[Coro]
El mundo es mío
世界は俺のものだ
El mundo es tuyo
世界はお前のもの
El mundo es mío (Mío)
世界は俺のものだ
El mundo es tuyo
世界はお前のもの
