Artist: The Weeknd (feat. A$AP Rocky & Young Thug)
Album: Starboy (Deluxe)
Song Title: Reminder (Remix)
概要
ザ・ウィークエンドの『Starboy』収録の代表曲「Reminder」に、アトランタ・トラップシーンの異端児ヤング・サグと、ハーレム出身のファッションアイコン兼ラッパー、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)を迎えた豪華なリミックス・バージョンである。オリジナル版が持つ「メインストリームで消費されようとも、俺の本質はダークで危険なままだ」という強烈なステートメントを継承しつつ、客演の二人がそれぞれのリアルな成功とフレックス(誇示)を展開している。ヤング・サグは特異なフロウで成金的なライフスタイルを奔放に描き出し、エイサップ・ロッキーはゴシップや人間関係の軋轢に触れながら、ウィークエンドがトレードマークのドレッドヘアを切り落としたエピソードを巧妙に引用している。ヒップホップとR&Bの境界線を破壊し続ける彼らの絶対的なカリスマ性が交差する、アティチュード全開のストリート・アンセムである。
和訳
[Intro: The Weeknd, Young Thug & A$AP Rocky]
Know me, know me
俺が誰だか分かってるだろ
Ho-ohh-ohh-oh
Know me, know me
俺が誰だか分かってるだろ
Oh, na-na-na-na-na
Know me, know me
俺が誰だか分かってるだろ
Woah-woah-oh-oh
Know me, know me (Uh)
俺が誰だか分かってるだろ(アー)
Na-na-na-na-na-na
[Verse 1: Young Thug]
I used to pray to hear my songs on the radio
昔は自分の曲がラジオで流れるように祈っていたものさ
Growin' up, my folk was on, ain't have to kick a door
育っていく中で仲間たちが成功したから、ドアを蹴り破って押し入る必要はなかった
※「kick a door」は強盗などの犯罪行為を指す。周りのフッドの仲間たちが音楽などで金を稼ぎ始めたため、犯罪に手を染めることなく生き残れた過去を振り返っている。
Keep sixty bitches backstage, at like every show
どのライブでも、バックステージに60人のビッチをはべらせている
Ain’t no more Hanes on my balls, these are Kenneth Cole
俺の股間を包むのはもうヘインズなんかじゃない、今はケネス・コールだ
※「Hanes」は安価な下着の代表ブランドで、「Kenneth Cole」は高級デザイナーズブランド。富を手に入れたことによるライフスタイルの変化の比喩。
All these squares in my pictures, yeah, we croppin' those
俺の写真に写り込むダサい奴ら、ああ、そんな奴らは切り取ってやる
※「square」は真面目すぎる奴、つまらない奴を指すスラング。
Let lil' shawty lick my dick, I had my boxers on
ボクサーパンツを穿いたままで、あの小娘に俺のモノを舐めさせる
Everybody 'round me poppin', bitch, we kettle corn
俺の周りの奴らはみんな弾けてるぜ、ビッチ、俺たちはケトルコーンさ
※「poppin'」の「成功している、派手にやっている」という意味と、ポップコーン(ケトルコーン)が弾ける様子を掛けたワードプレイ。
Fly the PJ on the e-way with the P1
空ではプライベートジェットを飛ばし、高速道路ではP1を走らせる
※「PJ」はPrivate Jet、「e-way」はexpressway(高速道路)。「P1」は約1億円のスーパーカー、マクラーレンP1を指す。
Carat and a half drippin' on my neck, son (Ho-oh-oh-oh)
俺の首元には1.5カラットのダイヤが滴り落ちてるんだぜ、坊うず
Take a bubble bath with a rapper's baby mama (Oh, na-na-na-na-na)
どこかのラッパーの子供を産んだ女と泡風呂に入るのさ
Young dirty nigga rockin' water like a swamp (Woah-woah-oh-oh)
若くてダーティな黒人が、沼地みたいに大量のダイヤを揺らしている
※「water」はダイヤモンドの輝きを指すスラング。ダーティ(泥臭い)な自分が大量の宝石を身につけている様を「swamp(沼)」の泥水に例えたヤング・サグらしい特異なワードセンス。
Yeah, I just fucked her last night, didn't tell her my name (Na-na-na-na-na-na)
ああ、昨晩あいつを抱いたが、名前すら教えてないぜ
All these hip-hop rappers down to be Drake (Na-na)
ヒップホップのラッパーどもはみんな、ドレイクになりたがっている
※多くのラッパーがメインストリームでの商業的成功を求め、ドレイク(Drake)のようなポップな路線を歩みたがっているという現状への皮肉。
All my double cups purple like the soul plane (Na-na-na-na-na)
俺のダブルカップはすべて、ソウル・プレーンみたいに紫色に染まってる
※「double cup」と「purple」は咳止めシロップを用いたドラッグ「リーン」のこと。「Soul Plane(ソウル・プレーン)」は2004年のコメディ映画で、紫色の飛行機が登場することに掛けている。
Diamonds on me loud, got you silent (Hoo-ayy)
俺のダイヤの輝きがうるさすぎて、お前らは黙り込む
※「loud」には「派手な、目立つ」という意味と、強烈な大麻を指すスラングの意味がある。
Got her bouncin' on this dick like hydraulics
あの女を、ハイドロみたいに俺の上でバウンドさせるのさ
※「hydraulics」はローライダー(改造車)の車体を跳ねさせる油圧システムのこと。
[Chorus: The Weeknd]
'Cause you know me (Oh-oh-oh)
だって、俺が誰だか分かってるだろ
You know me (Na-na-na-na-na)
俺が誰だか分かってるだろ
You know me (Oh-oh-oh)
俺が誰だか分かってるだろ
You know me (Na-na-na-na-na)
俺が誰だか分かってるだろ
Every time you try to forget who I am
お前らが俺の正体を忘れようとするたびに
I'll be right there to remind you again
俺はすぐそこに現れて、また思い出させてやるさ
You know me (Pow-pow)
俺が誰だか分かってるだろ
You know me
俺が誰だか分かってるだろ
[Verse 2: The Weeknd]
Record man play my song on the radio
レコード会社の連中がラジオで俺の曲を流す
You too busy tryna find that blue-eyed soul
お前らはブルーアイド・ソウルを探すのに必死だ
※「blue-eyed soul」は白人が歌うソウルミュージックを指す。白人ウケのいい安全でポップなR&Bばかりを求める音楽業界への皮肉。
I let my black hair grow and my weed smoke
俺は黒髪を伸ばして、ウィードの煙を吐き出す
And I swear too much on the regular
そして普段から汚い言葉を吐きまくってる
We gone let them hits fly, we gone let it go
俺たちはヒット曲を放ち、それをぶっ放す
If it ain't XO then it gotta go
XOじゃなきゃ、消え失せな
※「XO」はウィークエンドが立ち上げたレーベルであり、自身のクルーを指すシグネチャー。
I just won a new award for a kids show
つい最近、子供向けの番組で新しい賞をもらったよ
Talking 'bout a face numbing off a bag of blow
一袋のコカインで顔が麻痺するって歌った曲でな
※2015年にリリースした「Can't Feel My Face」が、ニコロデオン主催のキッズ・チョイス・アワードにノミネートされた事実に対する強烈な皮肉。
I'm like, goddamn, bitch, I am not a Teen Choice
ふざけんな、俺はティーンのアイドルなんかじゃねえ
Goddamn, bitch, I am not a bleach boy
ふざけんな、俺は漂白された優等生なんかじゃねえんだよ
※「bleach boy」は白人ウケするようにクリーンに漂白(脱色)されたアーティストを揶揄している。
Whip game, make a nigga understand though
だが俺の車の見せつけ方で、奴らにも分からせてやる
Got that Hannibal, Silence of the Lambo
ハンニバル・レクター級の狂気、ランボルギーニの沈黙さ
※映画『羊たちの沈黙(Silence of the Lambs)』に登場するハンニバル・レクター博士と、愛車のランボルギーニ(Lambo)をかけたパンチライン。
Hit the gas so hard make it rotate
アクセルをベタ踏みしてスピンさせる
All my niggas blew up like a propane
俺の仲間たちはプロパンガスみたいに爆発して売れた
All these R&B niggas be so lame
最近のR&Bの連中はダサすぎるな
Got a sweet Asian chick, she go low, mane
可愛いアジア人の女を抱いてる、彼女はローメインだ
※「lo mein(中国料理の炒麺)」と「low mane(下に潜ってオーラルセックスをする)」をかけた極めて卑猥で巧妙なダブルミーニング。
[Chorus: The Weeknd]
(Oh-oh-oh)
You know me (Na-na-na-na-na)
俺が誰だか分かってるだろ
You know me (Oh-oh-oh)
俺が誰だか分かってるだろ
You know me (Na-na-na-na-na)
俺が誰だか分かってるだろ
Every time you try to forget who I am
お前らが俺の正体を忘れようとするたびに
I'll be right there to remind you again
俺はすぐそこに現れて、また思い出させてやるさ
You know me (Pow-pow)
俺が誰だか分かってるだろ
You know me
俺が誰だか分かってるだろ
[Verse 3: A$AP Rocky]
(Uh)
Young, young nigga, same OG, stayin' lowkey
若い黒人、変わらぬオリジナルギャングスタ、目立たずに行動する
Stand ten toes deep, roll fleeces
10本の足の指でしっかり地を踏みしめ、大金を持ち歩く
※「Stand ten toes deep」は自分の信念を曲げずに地に足をつけて生きる姿勢の比喩。「fleeces」は現金を意味するスラングとして用いられている。
G says, made a thesis, I'm a G
Gが言う、論文を書いたぜ、俺はリアルなG(ギャング)だと
I'm a weakness like The Weeknd, so the remix...
ザ・ウィークエンドのように俺は女たちの弱点さ、だからこのリミックスは...
※「weakness(弱点)」と「The Weeknd」を掛けたロッキーらしいスムーズなワードプレイ。女たちが自分たちに抗えないことを示している。
I beg your pardon? It's true
何だって? 本当のことさ
The rumors that they start could make us break apart
奴らが流す噂話は、俺たちを引き裂くことだってある
※メディアや周囲の人間が流すゴシップによって、恋愛関係や人間関係が崩壊するスターならではの苦悩。
Assumin' it influenced, all this sudden change of heart
突然の心変わりの原因がそれだったと決めつけられてな
Divorce in court and take off with the whole thing
法廷で離婚して、全財産を持ち去るんだ
'Mind 'em that they know me
奴らに思い出させてやれ、俺が誰だか分かってるはずだって
No way you think if ever I decide to cut my hair like Abel did
エイベルみたいに俺が髪を切ると決めたらどうなるか、まさか考えてないよな
※「Abel(エイベル)」はザ・ウィークエンドの本名。彼が『Starboy』のリリースに合わせてトレードマークだったドレッドヘアを切り落とし、世界を驚かせたエピソードを引用している。
Like Jaden Smith I'd prolly walk around all day with it
きっとジェイデン・スミスみたいに、切った髪を一日中持ち歩くことになるだろうぜ
※俳優ウィル・スミスの息子であるジェイデン・スミスが、2017年のメットガラ(Met Gala)に自身の切り落としたドレッドヘアをアクセサリーのように手持ちで持ち込んだ奇行をイジった、ファンの間で爆笑を誘った最高のパンチライン。
Okay, you lame, I'm a-okay with it
いいさ、お前はダサい、俺はそれで全然構わない
Might take the whip around my old ways
昔馴染みのやり方で、あの車を乗り回すかもしれない
'Mind them that they know me
奴らに思い出させてやれ、俺が誰だか分かってるはずだと
[Chorus: The Weeknd]
'Cause you know me (Oh-oh-oh)
だって、俺が誰だか分かってるだろ
You know me (Na-na-na-na-na)
俺が誰だか分かってるだろ
You know me (Oh-oh-oh)
俺が誰だか分かってるだろ
You know me (Na-na-na-na-na)
俺が誰だか分かってるだろ
Every time you try to forget who I am
お前らが俺の正体を忘れようとするたびに
I'll be right there to remind you again
俺はすぐそこに現れて、また思い出させてやるさ
You know me (Pow-pow)
俺が誰だか分かってるだろ
You know me (Know me, know me)
俺が誰だか分かってるだろ(俺が誰だか)
