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interlude - Ken Carson 【和訳・解説】

Artist: Ken Carson

Album: xperiment

Song Title: interlude

概要

Ken Carsonの破壊的なトラップサウンドの中で、メロウで内省的な一面を垣間見せるインタールード(幕間)的な一曲だ。Outtatownとstar boyという、Opiumレーベルのコアサウンドを形作るプロデューサー陣による浮遊感のあるビートに乗せ、Kenはドラッグによる極度の酩酊状態(ハイ)と、恋愛における無力感や孤独を重ね合わせている。前半では『Call of Duty』や安物のボディスプレー(BOD)を引き合いに出したユーモラスでギャングスタなフレックスを展開するが、後半にかけて「俺の愛は君には効かなかった」とSad Boy的な弱さを露呈する。最終的に「君がこのハイ(高み/酩酊)に到達することはない」と突き放す結末は、どれだけ成功し大金を得ても、本質的な孤独からは逃れられないトラップスターの悲哀を完璧に表現しており、コアなファンコミュニティでも彼の精神的な深みを示す重要なトラックとして評価されている。

和訳

[Verse]

Too high, I'm in the stars, baby (Outtatown)
キマりすぎて、星の中にいる気分さ、ベイビー (Outtatown)
※「Outtatown」はPlayboi Carti周辺のビートを多く手掛けるプロデューサーのシグネチャータグ。

Late night, it's just you and me ridin' 'round in foreign cars, baby
深夜、君と俺だけで外車を乗り回してるんだ、ベイビー

Clear your schedule, I got plans, you ain't gotta worry 'bout what you gon' do later (Yeah)
スケジュールを空けておけ、俺には計画がある、後で何をするかなんて心配しなくていい (Yeah)

Put my life on the line 'bout your love, you ain't gotta worry 'bout a hater
君の愛のために命を懸ける、ヘイターのことなんて気にしなくていい

If you wanna argue, then you got it, yeah, I'm not a big debater
もし口論したいなら君の勝ちだ、俺は議論が得意じゃないからな

Eat the pussy, then I wrap it back up, yeah, I'm tired, I'ma save it for later
まんこを食って、それからまた包み直す、疲れてるから後にとっておくんだ
※オーラルセックス(Eat)を食事に例え、食べきれなかった料理をラップで包んで保存(Save it for later)するように、女性との関係を自分のペースで保留している。

Passed around, this ho a hot potato, these niggas suck, I'm throwin' tomatoes
たらい回しにされてる、この女はホットポテトさ、こいつらはクソだから俺はトマトを投げつける
※「hot potato」は素早く次々に手渡されるもの(誰も長く持ちたくない厄介なもの)を指す英語の慣用句で、ストリートで男たちの間を渡り歩く尻軽な女性のメタファー。さらに「出来の悪い演者にトマトを投げつける」という古典的なブーイングの表現を繋げている。

That's my baby, I fuck her to sleep, yeah, yeah, I rock her like cradle
あれは俺のベイビー、ヤッて寝かしつけるんだ、そうさ、ゆりかごみたいに揺らすのさ

I do whatever I want, but we can't do what you able
俺はやりたいことを何でもやる、だがお前にできることが俺たちにできるわけじゃない

I been countin' up a check while you sob
お前が泣き喚いてる間に、俺は小切手を数えてる

Double-05, YVL, wе the mob
005、YVL、俺たちがギャングだ
※「00」はKenが所属するOpiumレーベルのシンボル、「5」は同レーベルのHomixide Gangがレペゼンする数字(5L)。「YVL」はPlayboi Cartiが提唱する「Young Vamp Life」の略。

Tuck all your chains in your shirt before you gеt robbed
強盗に遭う前に、チェーンは全部シャツの中にしまっておけ
※ストリートで目立つジュエリーを見せびらかすフェイクな連中への冷酷な警告。

I'd put it on anything before I put it on God
神に誓う前に、俺は他の何かに誓うぜ
※通常、真実を語る際に使われる「I put it on God(神に誓う)」というフレーズを否定し、神よりもストリートの掟や自分のギャングを信じているというアンチ・キリスト教的(Opium的)なスタンス。

Heavy artillery, I swear I got more sticks than CoD
重火器の山だ、誓ってCoDよりも多くの銃を持ってるぜ
※「sticks」はアサルトライフルなどの銃器のスラング。「CoD」は大人気FPSゲーム『Call of Duty』の略称。

Add a binary to this bitch, hell yeah, this a mod (Rrr)
この銃にバイナリートリガーを追加する、そうさ、これがモッドだ (Rrr)
※「binary」は銃の引き金を引いた時と戻した時の両方で弾が発射されるバイナリートリガーのこと。「mod」は武器の改造(モディフィケーション)。(Rrr) は連射音の擬音。

She fell in love with my cologne, these niggas still rockin' BOD
彼女は俺のコロンに恋に落ちた、こいつらはまだBODをつけてやがる
※「BOD」はアメリカのドラッグストアで安価に買えるボディスプレーのブランド。高級香水を纏う自分と、安物を未だに使っている貧乏なヘイターたちとの格差を嘲笑している。

Every time you call my phone, I get butterflies
君が電話をくれるたびに、胸がドキドキするんだ
※「get butterflies」は胃の中に蝶が舞っているような感覚、つまり恋による緊張やトキメキを表す慣用句。

I'll drop everything and come quick like somebody died
全てを投げ出してすぐに駆けつける、誰かが死んだ時みたいにな

My love ain't work for you, but at least I tried
俺の愛は君には効かなかった、だが少なくとも努力はした

My drugs gon' work for you, but you never reached this high
俺のドラッグは君に効くだろうが、君がこの高みに到達することは絶対にない
※愛よりもドラッグの方が相手に確実な作用(work)をもたらすが、自分が感じている極限のハイ(名声の頂点と孤独、あるいは重度の酩酊)を凡人が理解・共有することはできないという絶望と諦め。

[Outro]

You'll never reach this high
君がこの高みに到達することは絶対にない

You'll never reach this high
君がこの高みに到達することは絶対にない

You'll never reach this high
君がこの高みに到達することは絶対にない

(star made the beat, I just took it out the oven)
(starがビートを作り、俺がオーブンから取り出したんだ)
※Opiumの重要プロデューサー、star boyのシグネチャータグ。ビートメイクを「料理」に例えている。

You'll never reach this high
君がこの高みに到達することは絶対にない