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edm - Ken Carson 【和訳・解説】

Artist: Ken Carson

Album: xperiment

Song Title: edm

概要

現行レイジ・トラップの最前線を駆けるKen Carsonによる、破壊的なベースラインと冷徹なストリートのリアリティが交差するバンガーだ。タイトル「edm」が示す通り、彼のトレードマークである歪んだ808ベースが、まるでEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)のレイヴ空間のように聴覚を圧倒する。リリックにおいては、所属レーベル「Opium(00)」特有のダークでオカルト的な美学(カオスとペンタグラムのタトゥーなど)やハイファッション(Rick Owens、Chrome Hearts)を誇示しつつ、ダッジのスポーツカー(SRTやTRX)に引っかけた巧妙な言葉遊びを展開。さらに後半では、自身のキャリアに対する葛藤(次作での契約更新)や家族への愛(祖母の祈りや母への豪邸購入)といったSad Boy的な人間味を覗かせながらも、最終的には敵を「6フィートの下(墓場)」へ送るという無慈悲なギャングスタのペルソナへと回帰する。新世代のトラップ・アイコンとしての彼の複雑なマインドセットが凝縮された一曲である。

和訳

[Intro]

(Crash Dummy goin' retarded, spendin' cash money)
(クラッシュ・ダミーがイカれたビートを鳴らす、大金を使い果たせ)
※プロデューサーであるCrash Dummyのシグネチャータグ。

[Chorus]

Huh-huh, huh, I'll put your face on the pendant
ハハ、お前の顔をペンダントに刻んでやるよ
※ストリートで命を落とした仲間の顔をかたどった「メモリアル・ペンダント(Rest In Peaceチェーン)」を作ること。ここでは敵を殺してそのチェーンを作ってやるという強烈な脅し。

I ain't seen her face in a minute, I don't play about my spinach
しばらく彼女の顔を見てねえな、俺は自分のほうれん草のことで遊んでる暇はねえんだ
※「spinach(ほうれん草)」はお札の緑色から転じて「金(Money)」を意味するスラング。女にかまけるよりもハッスル(金稼ぎ)を優先するスタンス。

Lie to me through your teeth, I can't trust these women
平気で嘘をつきやがる、この女たちは全く信用できねえ

SRT, no Hemi, screech up the street, you hear me
SRTだ、ヘミじゃねえ、ストリートでタイヤを鳴らす、聞こえるか
※「SRT」はダッジ(Dodge)社のハイパフォーマンス・モデル。「Hemi」は同社の強力なV8エンジンだが、ここでは最上位クラスの車に乗っていること、あるいはストリートレースでの轟音を強調している。

808s hittin' just like EDM
808がまるでEDMみたいにぶち当たるぜ
※トラップ特有のRoland TR-808の重低音が、レイヴ会場のEDMのように爆音で響き渡る様。

00 rave, my whole gang trim
00のレイヴだ、俺のギャングは全員完璧にキマってる
※「00」はPlayboi Cartiが率いるレーベル「Opium」を指す。「trim」はアトランタのスラングで、服装やスタイルが完璧でイケている状態。

My whole life a film, you can watch it in 4DX
俺の人生そのものが映画だ、4DXで観れるぜ
※単なる3D映像ではなく、振動や風、匂いまで体感できる4DXに例えることで、自分のライフスタイルがいかに過激で没入感のあるものかをフレックスしている。

If she don't wanna swallow my kids, I'ma leave 'em on her breasts
あいつが俺の子供を飲み込みたくないなら、胸元に残してやるよ
※精子を「kids(子供)」と呼ぶヒップホップ特有のスラング表現。

I'm tatted on my chest, chaos and a pentagram
俺の胸にはタトゥーが彫られてる、カオスとペンタグラムだ
※Ken Carsonの胸に実際に彫られている「Chaos」の文字と五芒星(ペンタグラム)のタトゥー。Opiumレーベルが多用するゴシック・オカルト的な美学。

She gon' give her pussy away, ayy, and pray I give a damn
あの女は体を差し出して、俺が気にかけるよう祈ってるんだ

I'm dodgin' hoes like TRX, yeah, this the Ram
俺はTRXみたいにビッチどもを躱す、そうさ、これがラムだ
※アメリカのピックアップトラック「Dodge Ram TRX」と、避ける・躱すという意味の「Dodge」をかけた非常に高度なダブルミーニング。金目当ての女たちを大型トラックのように豪快に避けながら突っ走る姿。

I'm on some mob shit, take out his whole fam
俺はマフィアみたいなやり方だ、あいつの家族ごと消し去るぜ

[Verse]

Know you get robbed quick, tuck that lil' chain now
お前はすぐに強盗に遭うぞ、その小さなチェーンを今すぐしまえ

All I know is pop shit, pop on a opp quick
俺が知ってるのはぶっ放すことだけだ、オップスを即座に撃ち抜く

Evеry day I'm screamin', "Fuck 12," the police can't stop shit
毎日「サツくそ食らえ」って叫んでる、警察には何も止められねえ
※「12」は警察を指すストリートスラング(麻薬取締局への蔑称が由来)。

He told on me 'cause I fucked his ho, he tryna stop me
俺があいつの女とヤッたから警察にチクりやがった、俺を止めようとしてるんだ

But you can't stop, nah-nah-nah, you can't stop this
でも止められない、いやいや、これだけは止められないぜ

Go against this shit, you better have a fuckin' army ready
これに盾突くつもりなら、軍隊でも用意しておくんだな

War ready, every day, yeah, yeah, the stick heavy
毎日が戦争の準備だ、そうさ、この銃は重いぜ
※「stick」はアサルトライフルや拡張マガジン付きの銃器。

Slide in Escalades and Suburbans, yeah, these black Chevys
エスカレードとサバーバンで乗り込む、そうさ、黒のシボレーだ
※要人警護やギャングの襲撃に用いられる大型の黒塗りSUV車両(キャデラック・エスカレードやシボレー・サバーバン)の列。

Black ho, white ho, woah, I just want the necky
黒人の女、白人の女、ウォウ、俺が欲しいのはフェラだけだ
※「necky(neck)」はオーラルセックスを指すスラング。

I just want a pound and a pint, I'm tryna crack a seal
パウンドとパイントが欲しい、未開封のシールを切りたいんだ
※「pound」は1ポンドの大量のマリファナ。「pint」は1パイントの医療用咳止めシロップ(リーン)。「crack a seal」は新品のシロップのボトルを開封するハスラー特有の快感。

These niggas nothin' like me, yeah, I'm made of steel
こいつらは俺とは全く違う、そうさ、俺は鋼鉄でできてるんだ

I can't even put it in words, gotta show you how it feel
言葉じゃ表せない、どんな気分かお前に見せてやる

On my last album, I don't know if I should sign another deal
契約上の最後のアルバムだ、別の契約にサインすべきか分からないな
※自身のキャリアとレコードレーベル(Interscope等)との契約状況に対するリアルな葛藤の吐露。

Everybody wishy-washy, I got trust issues
誰もが優柔不断で薄っぺらい、俺は人間不信なんだ

If I wasn't fuckin' with you, I would've been dismissed you
もしお前を気に入ってなかったら、とっくに見捨ててたぜ

Fuck 'em, all these niggas couldn't walk an inch in these big Ricky boots
クソ食らえだ、こいつらじゃこのデカいリッキーのブーツを履いて一歩も歩けねえよ
※「Ricky」はリック・オウエンス(Rick Owens)。Opiumの制服とも言える巨大で重厚なブーツを履きこなす自身の特異なライフスタイルやプレッシャーは、凡人には到底背負えないというメタファー。

One bitch, two bitch, three bitches, I'm Dr. Seuss
1人のビッチ、2人のビッチ、3人のビッチ、俺はドクター・スースさ
※アメリカの著名な絵本作家Dr. Seussの代表作『One Fish, Two Fish, Red Fish, Blue Fish』のリズムをパロディ化した、トラップらしいユーモラスなパンチライン。

Would've granted your wishes, but I'm just not a genie
お前の願いを叶えてやっただろうが、あいにく俺はジーニーじゃねえんだ

Ho thought I was Christian 'cause this Chrome Hearts beanie
このクロムハーツのビーニーのせいで、女は俺がキリスト教徒だと思ったらしい
※高級シルバーブランド「Chrome Hearts」のアイコニックな十字架(クロス)モチーフを、純粋な信仰の証だと勘違いした女への冷笑。

Told him his ho in my mentions, huh, he ain't believe me
あいつの女が俺にリプライを送ってきてるって教えたのに、信じなかったな

Told you my life was filmed in 4DX, not 3D
俺の人生は3Dじゃなく、4DXで撮影されてるって言っただろ

I just want my mom to see me on TV
ただママに、テレビに出てる俺を見てほしいだけなんだ

This shit hit so hard, they gon' cop the vinyl and CD
この曲はヤバすぎる、あいつらはアナログ盤もCDも買うだろうぜ

Pull up to a rockstar show, yeah, come see me
ロックスターのショーに乗り込んできな、俺に会いに来いよ

Oh, you never put on the rockstar before? It's a first time for everything
ああ、ロックスターの服を着たことがない?何事も最初が肝心さ
※「rockstar」なブランド(Rockstar デニムや、前述のRick Owensなど)を身につけたことのない者への見下しと挑発。

Maybe down the line, you can get a wedding ring
そのうち、お前も結婚指輪をゲットできるかもな

Maybe down the line, I might go ice up your chain
そのうち、お前のチェーンにアイスを散りばめてやるかもしれない

Put ice all over your wrist and in your mouth from Johnny Dang
手首にも口の中にも、ジョニー・ダンのアイスを入れてやるよ
※「アイス(ice)」はダイヤモンドのこと。Johnny Dangはヒューストンを拠点とするヒップホップ界で最も有名なジュエラーであり、特注のグリルズ(歯のジュエリー)の代名詞。

I know love, I know love be strange
愛ってやつを知ってる、愛が時に奇妙なものだってことも

I know my life not perfect, but it could be way worse
俺の人生は完璧じゃないが、もっと最悪だったかもしれないって分かってる

I know grandma pray for me every Sunday in the church
ばあちゃんが毎週日曜に教会で、俺のために祈ってくれてるのも知ってるんだ

I know if a nigga try this shit, I'ma make this stick twerk
もし誰かが俺にチョッカイを出してきやがったら、この銃をトワークさせてやる
※「stick twerk」は、フルオートの銃を連射した際の激しい反動(リコイル)が、女性が尻を激しく振るダンス(トワーク)のように見えることを例えた残酷かつユーモラスなスラング。

I know you need a verse, but I'm taxin' for it
お前が俺のヴァースを欲しがってるのは知ってるが、高額な税金を取るぜ
※「taxin'」は法外な金額を請求すること。自身の客演(フィーチャリング)代が現在トップクラスの価格であることをフレックスしている。

Bought my mom a house, copped a mansion for her
ママに家を買った、彼女のために豪邸を手に入れたんだ

I do shit you can't afford, I'm on another level
お前らには到底払えないようなことをしてる、俺は次元が違うのさ

I'll put you six-feet deep, I'm 'bout to grab the shovel
お前を6フィートの深さに埋めてやる、今からシャベルを掴むところだ
※「six-feet deep」はアメリカの標準的な土葬の深さであり、死・墓場を意味する。心優しい一面を見せた直後に、躊躇なく殺害を宣言するギャングスタの冷酷さを際立たせている。

[Chorus]

Huh-huh, huh, I'll put your face on the pendant
ハハ、お前の顔をペンダントに刻んでやるよ

I ain't seen her face in a minute, I don't play about my spinach
しばらく彼女の顔を見てねえな、俺は自分のほうれん草のことで遊んでる暇はねえんだ

Lie to me through your teeth, I can't trust these women
平気で嘘をつきやがる、この女たちは全く信用できねえ

SRT, no Hemi, screech up the street, you hear me
SRTだ、ヘミじゃねえ、ストリートでタイヤを鳴らす、聞こえるか

808s hittin' just like EDM
808がまるでEDMみたいにぶち当たるぜ

00 rave, my whole gang trim
00のレイヴだ、俺のギャングは全員完璧にキマってる

My whole life a film, you can watch it in 4DX
俺の人生そのものが映画だ、4DXで観れるぜ

If she don't wanna swallow my kids, I'ma leave 'em on her breasts
あいつが俺の子供を飲み込みたくないなら、胸元に残してやるよ

I'm tatted on my chest, chaos and a pentagram
俺の胸にはタトゥーが彫られてる、カオスとペンタグラムだ

She gon' give her pussy away, ayy, and pray I give a damn
あの女は体を差し出して、俺が気にかけるよう祈ってるんだ

I'm dodgin' hoes like TRX, yeah, this the Ram
俺はTRXみたいにビッチどもを躱す、そうさ、これがラムだ

I'm on some mob shit, take out his whole fam
俺はマフィアみたいなやり方だ、あいつの家族ごと消し去るぜ