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shadeson - Ken Carson & 2hollis 【和訳・解説】

Artist: Ken Carson & 2hollis

Album: xperiment

Song Title: shadeson

概要

Opiumレーベルの中心人物であるKen Carsonと、次世代エレクトロニック・トラップの異端児2hollisが交差する、退廃的かつサイバーパンクなエネルギーに満ちた一曲だ。タイトルの「shadeson(サングラスをかけて)」は、ドラッグによって瞳孔が開いた状態を隠すストリートの常套手段であり、同時に周囲のノイズから自身を遮断するスターのペルソナを象徴している。本作では、Ken Carson特有の歪んだ808ベースと荒々しいフロウに、2hollisのインダストリアルな質感が加わることで、既存の「レイジ」サウンドを更にダークな領域へと押し進めている。リリック面では、NBA選手(SGA)のネームドロップや、リーンをこぼしたことへの悲哀といったトラップ特有のユーモアを交えつつ、圧倒的なフレックスと暴力性がシームレスに描かれる。コアなファンの間では、新世代のアンダーグラウンド・シーンにおける両者のスタンスの違いと共鳴が凝縮された重要なコラボレーションとして高く評価されている。

和訳

[Verse]

Woah, shades on, I'm too geeked
ウォウ、サングラスをかける、俺はガンギマリすぎる
※「shades on」はサングラスを着用すること。「geeked」はドラッグ(パーコセットやエクスタシーなど)で極度にハイになっている状態を指し、瞳孔の開きや目の充血を隠すためにサングラスをかけるラッパーの定番スタイルを示している。

My eyes seeing smoke, these niggas don't want no beef
俺の目には煙が見える、こいつらはビーフを望んじゃいない
※「smoke」は銃撃戦やトラブルを意味するスラング。「beef(揉め事)」とコンテクストを合わせつつ、敵対する連中が実際には抗争を恐れていることを嘲笑している。

Diamonds on my t— diamonds on my teeth
俺の歯にダイヤモンド、俺の歯にダイヤモンド

No, my talk not cheap, hear dollar signs when I speak
いや、俺の言葉は安っぽくない、俺が喋るたびにドル記号が聞こえるだろ
※「talk is cheap(言葉だけなら簡単だ)」という慣用句を反転させ、自分が発する言葉には常に巨額の金(ビジネス)が伴うことをフレックスしている。

Clean the dick, she a neat freak, think she got OCD
俺のモノを綺麗にする、あいつは潔癖症だ、OCDなんじゃないか
※「OCD」は強迫性障害。オーラルセックスの際の女性の異常なまでの丁寧さを、潔癖症(neat freak)や精神疾患に例えたライン。

I'm ballin' like OKC
OKCみたいに大金を使ってるぜ
※「ballin'」はバスケットボールをプレイすることと、大金を豪快に使うことのダブルミーニング。「OKC」はNBAのオクラホマシティ・サンダー。

I'm ballin' like SGA
SGAみたいに大金を使ってるぜ
※「SGA」はOKCのスター選手、シェイ・ギルジャス=アレクサンダーのこと。彼の圧倒的なプレイスタイルと自身のハッスルを重ね合わせている。

You can't ball with us, you don't know my body (What the fuck?)
お前らは俺らとは遊べない、俺の本当の姿を知らないだろ (What the fuck?)

Cheer when I'm on the stage
俺がステージに上がれば歓声が上がる

No matter what I make, they gon' call it rage
俺が何を作ろうと、あいつらはそれをレイジと呼ぶんだ
※「rage」はPlayboi CartiやKen Carsonらが確立した、攻撃的で電子音を多用するトラップのサブジャンル。自分がどれほど音楽的に進化・実験しようとも、世間やメディアが単一のジャンル枠に押し込めようとする現状への皮肉と推測される。

Buck 50, his face off, switchblade
顔面を切り裂く、飛び出しナイフでな
※「Buck 50」はストリートスラングで、顔をナイフで切り裂いて150針(buck 50)縫うほどの傷を負わせる残酷な攻撃を意味する。

'Bout them digits, she gon' make that ass shake
その数字のためなら、あいつはケツを振る
※「digits」は金(金額の桁数)のこと。

I'm havin' a bad day
今日は最悪な一日だ

Poured my last four, then spilled it all, it's a sad day
最後の4オンスを注いで、全部こぼしちまった、悲しい一日さ
※「four」はリーン(咳止めシロップ)の4オンス。高価で貴重なリーンを誤ってこぼしてしまうことは、トラップスターにとって本気で落ち込む悲劇として描写されている。

Every day I ball in the mall, not just on Saturday
土曜日だけじゃなく、俺は毎日モールで豪遊してる

Can't fuck with her, I heard she got a finsta, can't have no second page
あの女とは付き合えねえ、裏垢を持ってるって聞いたからな、セカンドページなんて許さねえ
※「finsta」は「Fake Instagram」の略で、本垢とは別の裏アカウント。隠し事をする女への不信感を露わにしている。

Rockstar, rock show, rock shit
ロックスター、ロックのショー、ロックな生き方

Pop out with my dick, can't wait to pop this
俺のモノを出して飛び出す、これをぶっ放すのが待ちきれないぜ
※「dick」には自身の男性器と、銃の拡張マガジン(extended clip)のダブルミーニングが含まれており、続く「pop this(ぶっ放す)」という表現で暴力的なニュアンスを強調している。

Ran off with your shit, this ain't no proxy
お前のブツを奪って逃げた、これは代理なんかじゃねえ
※「proxy(代理)」ではない、つまり他人にやらせたのではなく、自分自身の力でストリートの抗争や強盗に直接手を下していることのアピール。

Got a bad bitch, she brown just like Foxy
極上のビッチを連れてる、フォクシーみたいにブラウンな肌さ
※90年代に活躍した女性ラッパーのFoxy Brown(フォクシー・ブラウン)、または70年代のブラックスプロイテーション映画のアイコン的キャラクターへのオマージュ。

I got the block lit
俺がブロックを盛り上げてる

I've been trappin' all day, I'm on the block
一日中トラップしてる、俺はブロックにいるぜ

She caught me cheatin', ain't never gave a fuck, I'm actin' shocked
女に浮気がバレた、でも全く気にしてねえ、ショックを受けたフリをしてるだけさ

But if she leave or stay, all these hoes still gon' flock
でもあいつが去ろうが残ろうが、他のビッチどもがまだ群がってくる

Get the fuck out the way, them .308s don't even got a name on 'em
道を開けな、その.308口径の弾丸には名前なんて書いてないぜ
※「弾丸に名前はない(銃弾は誰に当たるか分からない)」というストリートの非情な現実。無差別に標的を粉砕する脅し文句。

Did 170 creepin' up the street, I just dropped the brain on it
ストリートを時速170マイルで這うように走る、脳天を落としてやったのさ
※「dropped the brain」は車の屋根(トップ)を下ろしてオープンカー状態にすることのメタファー。またオーラルセックスを指すスラング「brain」にも掛かっている可能性がある。

All I know is lean, lean, lean, lean, damn, I need a cane, homie
俺が知ってるのはリーン、リーン、リーン、リーンだけだ、クソ、杖が必要だぜ、兄弟
※「lean」は咳止めシロップのカクテルであり、同時に「傾く」という意味。ドラッグで体が傾く(lean)ため、支えるための杖(cane)が必要だという古典的かつ高度な言葉遊び。

She thought I was excited 'bout the pussy, got the bitch waitin' on me
あいつは俺が女に興奮してると思ってたらしいが、そのビッチを待たせてやってるのさ