Artist: Lil Uzi Vert
Album: Luv Is Rage 2
Song Title: Malfunction
概要
本作「Malfunction」は、Lil Uzi Vertのアルバム『Luv Is Rage 2』(2017年)の終盤に配置された、深く内省的でメランコリックなトラックである。カナダ出身の気鋭プロデューサーWondaGurlが手掛けた、重く引きずるようなベースと浮遊感のあるシンセサイザーが、Uziの抱える喪失感を際立たせている。タイトルの「Malfunction(機能不全)」が暗に示しているように、この楽曲では、長年の恋人(Brittany Byrd)との関係の終わりに対する感傷的な「Sad Boy」のペルソナと、ストリートで成り上がった冷酷なトラップスターとしてのペルソナが、彼の中で矛盾を抱えたまま衝突している。死や孤独への恐怖を吐露する一方で、ハイブランドや銃、巨万の富を誇示するリリックが入り混じり、ロックスターの栄光の裏にある虚無感や心のバグをリアルに描き出した一曲である。
和訳
[Chorus]
No one wants to die alone (No)
誰も一人で死にたくはない (No)
They don't wanna miss the show (No, no)
あいつらもショーを見逃したくはないのさ (No, no)
It’s funny time missed us both
時間が俺たち二人をすれ違わせたのは滑稽だな
We all got time when we will go (Go)
誰にだって去るべき時は来る (Go)
Seems to be over
もう終わったみたいだ
Now it seems to be over (Damn)
今度こそ終わったみたいだ (Damn)
Yeah, it seems to be over (Out of time)
Yeah、もう終わったみたいだな (Out of time)
Now it seems to be over
今度こそ終わったみたいだ
[Verse 1]
They know she's mine 'cause I rule her (Yeah)
あいつが俺のモノだってことはみんな知ってる、俺があいつを支配してるからな (Yeah)
She says he does fine but I’m cooler (I'm so cool)
あいつはあの男も悪くないって言うが、俺の方がイケてるぜ (I'm so cool)
I got way more diamonds than your jeweler (Bling blaow)
俺はお抱えの宝石商よりもずっと多くのダイヤモンドを持ってる (Bling blaow)
All my girls dress like they work at Hooters (Yeah)
俺の女たちはみんなフーターズで働いてるみたいな格好をしてる (Yeah)
※「Hooters」は、露出度の高い制服を着たウェイトレスが接客することで有名なアメリカのレストランチェーン。
First I get my racks and then I backpack (Lil Uzi)
まずは札束を手に入れて、それからバックパックに詰め込むのさ (Lil Uzi)
※「racks」は1000ドルの札束。大金を稼いでそのままリュックサックに詰めて持ち運ぶというストリートのハスラー的行動。
No, I don't subtract, I might just add that (Sheesh)
いや、俺は引き算はしない、ただ足し算していくばかりだ (Sheesh)
Did it on my own, no, you can't tax that (Slime)
全部自分の力でやり遂げた、いや、お前はそこから税金を取ることはできないぜ (Slime)
This that under the table, you can't track that (Pay no mind)
これはテーブルの下での取引だ、お前には追跡できないのさ (Pay no mind)
※「under the table」は非公式な現金取引や裏金を意味する。税務署や警察に追跡されないストリートのビジネスであることを誇示している。
[Refrain]
Put money your head and I move with the bread
お前の首に懸賞金をかけ、俺は金を持って動く
※「bread」は金を意味する定番のスラング。
But I do not need a toaster
だけど俺にトースターは必要ねえ
※前の行の「bread(金/パン)」を受けて、パンを焼く「toaster(トースター)」を引き合いに出しているが、ストリートスラングで「toaster」は銃(熱を持つもの)を意味する。銃などなくても金(懸賞金)の力で敵を排除できるという巧みな言葉遊び。
Diamond, water, I'm the boatster (Yeah)
ダイヤモンド、水、俺はボートに乗る男さ (Yeah)
※極上のダイヤモンドの輝きを水(water)に例え、それを大量に身につけている自分を水上のボートに例えたフレックス。
Pull up right there in the roadster
ロードスターでそこに乗り付ける
She ain't want me, I was so hurt (What?)
あの娘は俺を求めていなかった、俺はすげえ傷ついたよ (What?)
I was broke just like Joe Dirt (Huh?)
俺はジョー・ダートみたいに一文無しだったんだ (Huh?)
※2001年のコメディ映画『ジョー・ダート 哀愁のトラッシュボーイ』の主人公。貧しい白人労働者階級のステレオタイプであり、自身がかつて金もなく惨めだった時代を自嘲気味に振り返っている。
Where you from, throw it up, nigga
お前の出身はどこだ、サインを掲げろ
I'm from the lowest part of Earth (Yeah)
俺は地球のどん底から来たんだ (Yeah)
※Uziの地元であるフィラデルフィアの危険なエリア、あるいは貧困のどん底から成り上がったことを示している。
[Chorus]
No one wants to die alone (No)
誰も一人で死にたくはない (No)
They don’t wanna miss the show (No, no)
あいつらもショーを見逃したくはないのさ (No, no)
It’s funny time missed us both
時間が俺たち二人をすれ違わせたのは滑稽だな
We all got time when we will go (Go)
誰にだって去るべき時は来る (Go)
Seems to be over
もう終わったみたいだ
Now it seems to be over (Damn)
今度こそ終わったみたいだ (Damn)
Yeah, it seems to be over (Out of time)
Yeah、もう終わったみたいだな (Out of time)
Now it seems to be over
今度こそ終わったみたいだ
[Verse 2]
Over you, yeah (Yeah)
お前との関係は終わりだ、yeah (Yeah)
I got two so you know that I can't lose, yeah (I can’t lose)
俺には二つある、だから俺が負けるわけないって分かるだろ、yeah (I can’t lose)
※二つの銃(あるいは二人の女)を持っているため、不測の事態にも備えができているというハスラーのスタンス。
Move with my savages, you know my boys gon' shoot, yeah (They gon' shoot)
野蛮な仲間たちと動く、俺のダチが撃ちまくるって知ってるだろ、yeah (They gon' shoot)
Came to the club on my solo tryna groove, yeah (Yeah)
一人でクラブに来て、グルーヴに乗ろうとしてるのさ、yeah (Yeah)
Just keep on walking, it is nothing just to prove, yeah (Prove)
ただ歩き続けるだけだ、証明することなんて何もない、yeah (Prove)
Who, him? His diamonds fake, and he can't fool us (I see it)
誰のことだ、あいつか?あいつのダイヤは偽物だ、俺たちを誤魔化すことはできねえよ (I see it)
You know it’s Christian Dior all up on my shoes, yeah (Yeah)
俺の靴はクリスチャン・ディオールだって知ってるだろ、yeah (Yeah)
White stripes on the arm of my Thom Browne suit (Woah)
俺のトム・ブラウンのスーツの腕には白いストライプが入ってる (Woah)
※ニューヨークの高級ファッションブランド「Thom Browne」の象徴的なデザインである4本線(ストライプ)への言及。ラッパーとしての成功によるハイブランドのフレックス。
You know I pull up and I got my tool tucked (Bah)
俺が乗り付ける時には、武器を隠し持ってるって知ってるだろ (Bah)
※「tool」は銃のストリートスラング。高級スーツを着ていても、中には銃を潜ませているストリートの警戒心。
You know that I don't go nowhere without my ruler (.30)
俺が定規を持たずにどこへも行かないって知ってるだろ (.30)
※「ruler(定規)」は30連発の拡張マガジン(30インチの長さに例えられる)を装着した銃のメタファー。アドリブの「.30」がそれを裏付けている。
You know everything that I said was for the mula (Yeah)
俺が言ったことは全部、金のためだったって分かってるだろ (Yeah)
※「mula」は金(ムーラ)を意味するスラング。
I swear that me and your love's dead, called the movers (Bye-bye)
誓って言うよ、俺とお前の愛は死んだんだ、引越し業者を呼んだぜ (Bye-bye)
※関係が完全に破綻したため、同棲していた家から荷物を引き払うために引越し業者(movers)を手配したという、別れの決定的な描写。
[Chorus]
No one wants to die alone (No)
誰も一人で死にたくはない (No)
They don't wanna miss the show (No, no)
あいつらもショーを見逃したくはないのさ (No, no)
It's funny time missed us both
時間が俺たち二人をすれ違わせたのは滑稽だな
We all got time when we will go (Go)
誰にだって去るべき時は来る (Go)
Seems to be over
もう終わったみたいだ
Now it seems to be over (Damn)
今度こそ終わったみたいだ (Damn)
Yeah, it seems to be over (Out of time)
Yeah、もう終わったみたいだな (Out of time)
Now it seems to be over
今度こそ終わったみたいだ
[Refrain]
Put money your head and I move with the bread
お前の首に懸賞金をかけ、俺は金を持って動く
But I do not need a toaster
だけど俺にトースターは必要ねえ
Diamond, water, I'm the boatster
ダイヤモンド、水、俺はボートに乗る男さ
Pull up right there in the roadster
ロードスターでそこに乗り付ける
She ain't want me, I was so hurt
あの娘は俺を求めていなかった、俺はすげえ傷ついたよ
I was broke just like Joe Dirt
俺はジョー・ダートみたいに一文無しだったんだ
Where you from, throw it up, nigga
お前の出身はどこだ、サインを掲げろ
I'm from the lowest part of Earth
俺は地球のどん底から来たんだ
[Outro]
I told that girl I pull up her skirt
あの娘にスカートをめくり上げるって言ってやった
I am so hot that I don't wear no shirt
俺は熱すぎるからシャツなんか着やしない
Talk about me, you fuck around, get murked
俺の噂話をして、ふざけた真似をしてると、殺されるぜ
※「murked」はストリートスラングで殺害される、ひどくやられるという意味。
Reject your bitch with my dick when she jerk
お前のビッチがシコってきたら、俺のモノで拒絶してやるよ
I hit it first, Lil Uzi Vert
俺が最初にヤッたんだ、リル・ウージー・ヴァートさ
Know I stay on alert
俺が常に警戒してるって知っとけ
Know I stay on alert
俺が常に警戒してるって知っとけ
Know I stay on alert
俺が常に警戒してるって知っとけ
